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辺境の地にて丘の上に聳えるけだものの振り子を遠望する。

距離

ようやくネット復帰。と云っても実際は10日少し前にすでに復旧していたんだけど、手足の不自由さに加えて再燃した潰瘍性大腸炎に心のいくばくかを折られてしまったのか何もする気が起きずに今に至ってる。10日に消化器内科の診察予約が入っていたので、血液混じりの粘液が出るとかなんとかいろいろと現状報告をしてきた。診察前には大腸内視鏡検査やりましょうくらい言われるかと覚悟していったんだけど、血液検査の結果や報告内容からそれほどでもないと思われたのか、薬であるリアルダを再燃時の最大限用量の4錠に増やす程度で様子を見ることになった。現状は寛解時の用量である2錠服用なので薬の量は倍になる。以前症状が出まくっていた時の用量に戻ったわけで、これで治まってくれればいいけど。血液検査の炎症に関する値は前回の診察時の10月のほうが高くて、症状としてはまだ出てこなくても、この辺りが再燃の始まりだったんじゃないかと思う。それにしてもしんどいなぁ。肉体的な苦痛同等に精神的にも擦り切れていく。

カイロ

少し前からハクキンカイロが欲しくなって、今年になってから燃料となるベンジンと一緒に購入した。ところが購入したのはいいんだけど、どうやらシーズン中に品切れを起こすアイテムだったらしく、のちに直近の期日に更新されたものの注文当初の納期は2月の8日と一月先、結局ベンジンだけ先に到着して、しばらく所在なさげに部屋に佇んでいた。
気の利いたガジェットの特徴というか、手に持ってるだけでその手触りや質感が楽しそうというのが見た目からでも伝わってくる。ジッポのライターの蓋を開け閉めしてるだけで楽しいといった感覚に通じるものがある。形は角の丸みや鏡面反射する銀面がレトロフューチャーっぽく、昔の空想科学絵画に出てくる流線型の宇宙船の部品のようだ。ベンジンが燃料となるからといって、実は火をつけて使うわけじゃない。火口に仕込んである白金と気化したベンジンの化学反応を利用して熱を発生させてる。これもなんだか科学的、未来的で、こんな仕組みが100年前に考案されたっていうのがまさしくレトロフューチャーっぽい。道具として視覚的触覚的に魅力にあふれ、そして暖かいという実用性も兼ね備えてる。わたしはつるの剛士の紹介で知ったんだけど、アニメだかコミックで取り上げられて、今流行ってるんだとか。



カフカ 短編
気分が低迷してるので遅々として進まないけど、現在二冊同時読み。同じく言葉のみを使って成り立っているものなのに、読書感がまるで違ってるのが面白い。カフカもエンタテインメント的に、結構ストーリーテラーの資質があるんだけど、この質感の違いは何だろう。カフカの頭に浮かんだもやもやしたものをわかりやすいものに翻訳しないでそのまま吐き出してるって感じが独特の物語空間を作ってる。カーリイのサイコキラーの物語はサイコキラーは異常であっても物語空間は明晰であって、はみだし収まりきらない歪な空間を形作ることはない。こういう違いなんだろうか。

これ書いてたら、さらに眩暈まで始まってしまった。持病が全部稼働状態になってる。頭を動かすと周囲の世界が高速で回転しだす良性発作性頭位めまい症。寝る時にあおむけに横たわるとこれが始まるので寝るのが恐怖の対象になる。眩暈は長くても一か月ほどで自然に収まるのは経験的にわかってはいるけど、ちょっとハードモードになりすぎじゃないか。眩暈持ちということで常時病院からメリスロンはもらってるから、これでしばらく耐え忍ぶ。

imco
ハクキンカイロでガジェット趣味が刺激されて、ライターまで買ってしまった。イムコのライター。古くからあるオイルライターでオーストリアの本家は製造100年ちょっと手前でライター作りを止めてしまったんだけど、その後日本の会社が権利を買い取って復刻版を出してる。
円筒部分がオイルタンクと着火部分でその横についてる長方形のパーツにはフリント等仕込んである。このライターの駆動部分を開くとフリントを押さえてる部品がばね仕掛けでせり出してきたりして、メカニカルな感覚剥き出しのギミック感がなかなか楽しい。
ハクキンカイロは火を使わないけど化学反応を開始するために最初温度を必要とし、そのために火口に熱を加える必要がある。その用途のためにこのライターを買った。5秒ほど焙るだけなので別に100円ライターでもマッチでも構わなかったんだけど、せっかくハクキンカイロに使うのにどうも見劣りする。しかし煙草なんかもう吸わなくなって久しいし、ほかに使い道もないのにこれは衝動買いに近い。いや、非常時の道具の一つとして常備しておけるか。

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屋根の上のしらたき

明けましておめでとうございます。

年末からルーターの電源が入らなくなって、PCがネットに繋がらなくなってる。スマホからでは思うように操作できないし、早急になんとかしないと。でも正月休みて身動きがとれない。

百番目の男

「百番目の男」を読み終える。このタイトルは内容の犯罪に関するものじゃなく、ある寓話の言葉を借りて主人公カーソン・ライダー刑事の人となりを一言で現わしてるものだ。このタイトルはこの書物がまさしく犯罪との関わりにおいて描かれるライダー刑事についての物語の始まりだと、シリーズ一作目で宣言しているようでなかなかかっこいい。
で、売り物だった驚愕の真相がどうだったかというと、正直なところこの物語の何が驚愕の真相だったのかさっぱり分からないという形で読み終えてしまった。大どんでん返しがあるのかと思って、多少身構えて読んでいたんだけど、そういうこともなく、確かに真犯人は予想外な人物ではあったけど、これコンピュータ・ゲームでいったらNPCの一人をいきなり犯人に指摘するようなもので、ほとんど能動的に物語に絡んでこなかった人が犯人だと云われても、それは驚愕の真相というとはまたちょっと違うんじゃないかと思う。
で、みんなこの物語の何に対して驚愕だといっているのか調べてみたら、どうやら死体に残された文字の謎に関してのことらしい。確かにこの文字の扱いは意味とはまるで別次元の真相が用意されていて、あまりに常識はずれなものだったので確かにびっくりはするんだけど、じつはわたしは昔機材を使って似たようなことをして遊んだことがあって、ミステリの中でこんな形で使ってるという新鮮さはあっても、わたしにとってはこれもそんなに云うほど驚愕というわけでもなかった。
というわけで最後に用意された驚愕の真相というのはちょっと肩透かしで終わってしまったんだけど、だからといってつまらなかったわけでもない。むしろわたしにとって面白かったのは終盤近くに登場する犯人が撮っていたビデオ映像の件だった。ライダー刑事たちが犯人の家でビデオテープを見つけて再生してみると、これがまたグロテスクで超現実的な前衛映画のような様相で、隠微な秘密が異様な映像で暴露されていくのを息をひそめて眺めていくことになる。犯行の真の意味合いも遺体に残された文字の謎もこの前衛映像で明らかになる。もちろん小説なのでビデオの映像と云っても文字起こしの形になるわけだけど、直接そのものを見るよりもイメージ豊かに頭の中で再構築されて再生されていく。荒くノイズ交じりの画面の奥でハイコントラストな映像がグロテスクで頭のネジが外れてるようなシーンを繋いでいくのを、主人公たちと一緒になって息をつめて眺めることになるわけで、これはちょっと圧巻の体験となった。
物語は終盤は冒険小説風となって、サイコパスもの嫌いのわたしでもページを繰らせていくほどの勢いはある。登場人物たちもそれなりに魅力的で感情移入を促してくる。意外だったのは主人公の兄。この人もサイコパスの殺人鬼で、出所することも不可能な施設に監視つきで監禁されているんだけど、主人公は事件解決のヒントを教えてもらうために何度かこの兄を訪れていく。対話はまともには進行しないので、登場人物のなかでは真犯人についで感情移入しにくい人物と思われていたのが、エピローグで一変。エピローグを締めくくるエピソードでかなり歪んではいるけど主人公との兄弟愛みたいなのを垣間見せて、余韻をのこして物語を締めくくる。どうしようもなく狂ってるけど、子供っぽい遊び心もあっていい兄貴じゃないかと、物語の読後感は予想以上に良い。
次は長いのを読むなんて書いてたけど、ジャック・カーリイのものは未読のものがあと二冊手元にあり、ここはキャラクターに馴染みができたぶん、手持ちのシリーズものを続けて読んだほうがいいかなと迷ってる。


ストール
ごく最近の買い物で、GUのストール。セールに出ていたのを990円で購入だ。黒のノーカラーボアブルゾンにクリーム色のタートルセーター、くすんだローズレッドのニットグローブにチープカシオ、ツイードライクなグレーのパンツといった組み合わせに合わせるつもり。
さて買ったはいいが首に巻くつもりの、その巻き方が分からない。マフラーはミラノ巻きが好みだったけど、今度はストールをかっこよく巻く研究をしなければならなくなった。




バード南極探検隊が発見した失われた古代文明の遺構の秘匿された写真という体裁だけど、もし本当にあったのならわたしも現場で見てみたい。超巨大壁画なんて実際に目の当たりにすれば鳥肌ものだろう。








ボウル一杯の唾のスープを飲み干す。

赤と黄

一年の終わりはえげつないイメージで。ジャック・カーリイのミステリ「百番目の男」で、主人公の刑事の悪夢に出てくる。字面を見てるだけで気持ち悪い。
とういうことで久しぶりに海外ミステリを読んでる。海外のは名前がネックだなぁ。ずっと日本の怪談を読み続けていたから、登場人物の名前がすっと頭の中に入ってこない。
初紹介された時、最後に驚愕のラストが待ってると評判だった。内容は死体に謎の文字を残していく連続首切り魔といったサイコパスもので、身内からの妨害にあいながらも犯人の輪郭を露わにしていこうとする刑事のバディものといった、海外ミステリに本当によくあるような内容をなぞっていく。本来はサイコパスものってほとんど好きじゃない。謎と論理こそがミステリの王道だと思ってるから、本人しか理解できない論理に従って行動するような犯人が登場するものはどうもミステリを読んでるような気にあまりなれない。それでも半分以上よんでしまってるのはキャラクターの立ち方が際立ってるからなんだと思う。相棒との言葉を費やさなくても相通じる親密感、仲間がアルコール中毒になっていくのを救い出そうとする主人公の言動がその人となりを浮かび上がらせていく。主人公の捜査にとことん嫌がらせや邪魔をしてくる敵対する上司なんか対比が際立って、主人公の苛立ちに簡単に感情移入させてしまう。最後に待つ驚愕の真相というのが何なのか、そこまでいってないからまだ分からないけど、ミステリの騙される快感といったものを満たしてくれるといいな。よく読後コメントなんかで、自分は途中で分かったとか書いてマウントを取ろうとしてる人を見るけど、ああいうのはちょっと可哀そうだなぁって思う。何しろ騙される快感を味わい損ねてるんだから。わたしなんかどんなのでもきっちり最後まで騙されたままでいくんだけどな。
そろそろ放置したままの長い長いもの、たとえば「失われた時を求めて」だとか「重力の虹」だとかに手を出してみようかなぁ。読んだ気になったままの「城」なんかも踏破してみたい。「細雪」もその類のものとして近くに転がってる。


セイロン
最近のとりとめもない買い物。セイロン製のシナモンとチープカシオとHPのカチカチマウス。朝、パンを食べる時、はちみつを塗ってシナモンパウダーを振りかけてる。普通にスーパーに売ってるものを使ってたんだけど、ある時調べてみるとシナモンには3種類あるということだった。一つは正統派のシナモンを名のれるセイロン製、東南アジアなどが生産地となってる、シナモンを名のってはいるけど実質は近接種であるカシアをつかってるもの、そして日本のシナモンであるにっき。スーパーにうってるようなものはほぼ全部カシアで、一方にっきは最近手に入りにくくなって高級化しているらしい。これは京都ではよく見る生八つ橋に使ってる。そういえばこの前京都駅の名店街を歩いてると生八つ橋を物色してる人がいた。地元から行くと観光用の食べ物というイメージが強くて日常的に口にするものでもないんだけど、味は好きだ。八つ橋といえば生八つ橋というイメージで、焼いた八つ橋を食べる人はどのくらいいるんだろう。
にっきはまぁ別として、セイロン・シナモンは結構味に違いがあって、カシアのものに比べるとずいぶんと優しい味がする。別物だとはっきりわかるくらいだ。
真ん中はチープカシオ。普段はダイソーの500円時計なんてのを愛用してるものだから、チープと云ってもこれでも持ってる時計では高級なほうだ。日付と曜日が分かるのが欲しかった。ちょっといかついデザインや視認性のいい文字盤も気に入ってる。周囲のベゼルは回転して、赤い指標を長針に合わせておくと、合わせた時からの経過時間が分かる。

こういうのを見るとチープカシオって基本はダサくて、そのダサさの表情をいろいろと引き出して楽しむと、そういう接し方もあるんだというのが理解できる。ダサさを極めるというのは結構かっこいいんじゃないか。デジタルの辟易するダサさも別視点で照射されて結構ほしくなってきた。今までではこういうの絶対に選ばなかったはずなのに。
HPのマウスはクリック音がして、ブルートゥース接続で安いというので選んだもの。今使ってる静音マウスは指が痺れてるとクリックしたかどうかわからない時が多いので音がするものへ変更したかった。でもクリック音はカチカチという子気味いいものじゃなくて、ぺこぺこしたプラスチックの籠ったような音で、愛着を持つには程遠い。あともうちょっと高さがあるほうが保持しやすい。こういう板みたいな薄いマウスって携帯性優先のためなのか結構ある。電池を入れる方法が最初分からず、なんと上の赤い部分がすっぽりと取れるようになってる。









今年最後は懐かしい曲で。

再燃した潰瘍性大腸炎と痺れる手足とまともに歩けない状態を抱えて年を越しそうだなぁ。




極楽鳥は青い光の玉を見て大混乱

トキジ

手の痺れは相も変わらず、まるで他人の手で何かをしているような感触に常につきまとわれて辟易してる。力が入らないわけじゃないけど常に思った分量だけの力が発揮できず、込めた力は思わないところで減衰し、支えられると思っていたものを取り落とすことになる。腕も上がらない。上げようとすれば脱力する反作用に途中でかなり抵抗しながら上げることになる。電気刺激が絶えず課せられる長手袋でもしてるようで、指の輪郭が分かり辛くキーボードが打ちにくい。静音マウスを使ってるんだけど、指の感覚が鈍くなってるせいでクリックしたのかどうかさっぱりわからずに、これはカチカチ音がするマウスに変えようがと思ってる。あとは本のページを繰りにくい。ボタンははめにくくなってはいるものの、まるではめられないといったところまではいってないから、これでもまだましなほうなんだろうけど。
足元は依然ふらついてまともに歩きにくい。なぜこんなに普通に歩けないんだろうと自分でも不思議になる。普段無意識のレベルでこなしているバランスを取るという作業が全部意識のもとに浮上してくるようだ。一応それでも歩けることは歩けるんだけど、不安なので杖を買った。杖つきながらそれでもバランス取れずに不規則に踏み出しつつふらふらと歩いてると、いろいろ気を使ってくれたりする人がいる。これは気を使ってるというんじゃないだろうけど、向かい側から歩いてきた人が避けたりする。階段は特に降りるのが結構怖くてエレベーターを使うことになる。ちなみに家の自室は二階にあり毎日の上り下りは真剣勝負みたいになってる。
腰椎に関して頸椎に続いて撮ったMRIには出っ張って神経を圧迫している部分が写っていた。整形の先生は首よりもひどい状態だなぁと呟く。
もっとも先生は自然に良くなるんだけどなぁとも呟く。
調べてみると、確かにヘルニアは自然治癒するそうだ。免疫が関わってきて、飛び出した部分を体内の異物と見做して免疫細胞が食べてしまうという機序らしい。先生が云っていたことはこのことなのかもしれない。それにしてもこれが本当ならいささか気の長い話になりそうではあるものの、自然免疫凄いとしか云いようがない。人類発生以来とてつもない長い年月をかけて練り上げられてきた繊細で洗練された驚異のシステムだ。免疫がヘルニア克服への頼りになる相棒だとするなら、その洗練された自然免疫システムを、神にでもなったかのような勘違いのもと、神の手業の優雅さとは比べるべくもない粗暴さで殴り書きしなおしてるようなワクチンで、滅茶苦茶な状態にしてしまうような愚かな行為を一切しなくてよかったと、今にして心底思う。わたしを守る自然免疫は、潰瘍性大腸炎でいささか暴走気味だけど、今も無傷だ。こうなれば自分の本来持っているスポイルされてない自然免疫を強化する生活を目指すしかないだろう。
と云っても具体的に何をすればいいのか皆目それらしいイメージをもっていない。とりあえずは食生活から、発酵食品が免疫育成に良いらしいから、味噌汁でも精力的に飲むか。
手の痺れを軽減するために貰ってる薬の名前をリリカという。まるでアイドル歌手みたいに可愛い名前だ。一体だれがどんな基準でつけたんだか。そもそも薬の命名に何らかの基準、ルールみたいなのがあるんだろうか?それとも命名者が趣味性全開で適当につけてるのか。モルヌピラビルみたいにまるで魔女が怪しげな窯で煮ている姿が想像できるような絶対に体に良くないと直感できる名前の薬は命名者がそれとなくこれは毒だと暗示してくれてるんだろうか。いまのところあまり効いてる感じはしないけど、少なくともモルヌピラビルよりはリリカのほうが体には役立ちそうな名前だろうと思う。それにしてもなんだ、モルヌピラビルって。ヌルヌルピラピラ、語感が悪すぎる。




日本最高のボーカリスト。その歌声で日本語の分からない外人をも泣かせてしまうっていうのが凄い。これ、テレビドラマの主題歌だったんだけど、この曲が耳にはいた途端ドラマのほうは頭から吹っ飛んでしまって、この曲だけが占領してしまった。どんなドラマだったのか今になって見てみたい。



Where Is My Love Tonightという曲。

オムレツサンド
京都駅八条口の志津屋でカツサンドでも買って帰ろうかなと思って店に立ち寄ってみると、普段は近所のスーパーの志津屋コーナーでしか買わないものだから、直営の店に置いてある見慣れないアイテムに目移りがしてしまった。で、このタマゴの迫力に目を奪われて、全部カツサンドのパッケージにするつもりが、こちらを思わず買ってしまう。味は美味しかったけど、タマゴがふわふわ過ぎて、おまけにマヨネーズベースのソースが潤滑剤となってやたらとパンから滑り落ち、サンドイッチとして手に保持できずに食べるのに苦労した。




最初ニコ動にあったものを持ってきたけど珍しくニコ動でもバンされた。これはおなじものを我那覇真子さんがツイッターに投降したもの。こっちは言論弾圧されてない。ツイッターはイーロン・マスクによって言論の自由が回復されつつあるのか。ちなみにライブ配信とあるけど、普通に見られる。



「日本怪談集 奇妙な場所」をようやく読み終える。短編集なのに延々と、ここまで時間がかかるとは思わなかった。ひとつにはいかにも怪談といった風情のものが少ないわりに手強い読書体験となるものがいくつかあったのと、我が実生活の諸要素で集中力をなかなか維持できなかったこと、この辺りが影響していたんだろと思う。全体に怪談のカテゴリーを拡張しすぎている。予想外のところから切り込んでくるような話は大好きだし、種村季広氏の選択眼は信頼しているものの、氏の博覧強記に裏打ちされたような趣向を凝らしたあげく微妙に怪談といえば怪談だろうなぁというのが多くて、こうなると典型的な怪談、もう一冊のほうに収録されていた橘外男の「蒲団」のような身の毛もよだつようなのも、あえてべたで分かりやすい怪談になってもいいから読みたくなっていた。
短編集で楽しみなのは未知のお気にいり作家に出会うこと。この本では「鯉の巴」が収録されてる小田仁二郎だった。ぶっ飛んだ話の内容、まるでそうであることが当然であるかのように語られる不気味で奇矯なイメージ、ぬめぬめしたエロチシズムと読み始める前はこんな話だとはまるで想像できなかったし、読み終えてみるとこちらの世界観にわずかであってもトラウマ級の傷跡を残していきそうな存在感を供えていた。ちなみにこの「鯉の巴」が収録されてる作品集「触手」は探してみても昔に一度再刊されただけの古書であるせいかアマゾンで取り扱いなし、メルカリで検索したら5日前に出品されたものを見つけたもののすでに売れてしまっていて、その取引額は6000円となっていた。ひょっとして狙ってる人がそれなりにいる稀覯本なのか?







大森荘蔵 時間と自我 青土社 2000円 
大森荘蔵 流れとよどみ 産業図書 600円くらい
東雅夫編 文豪妖怪名作選 ちくま文庫 400円くらい 小田仁二郎の作品がひとつ入ってる。
町田康 東京悄然 110円
町田康 正直じゃいけん 110円
沼野光義編 ロシア怪談集 河出文庫 110円





極楽鳥大爆発

壁
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もの云わずに息をひそめてそこにあるイメージ。
新幹線大爆破なんていう映画を見ていて、何でも後に大爆発とつければ派手なイメージになるだろうなと。カリンバ大爆発とか、いろいろ試してみると結構シュール、ところで最近ブラッド・ピット主演で「Bullet Train」なんていう映画ができて、これ新幹線大爆破の英題と同じなので、てっきりリメイクだと思ってたんだけど、実はリメイクじゃなくて伊坂幸太郎を原作にした全く別物の映画だった。画面の調子はどことも知れない異界風の東京など、これはこれでポップで異様で面白いんだけど、ちょっと予想外だった。

夏の終わりころから腕と手がしびれ始めて、腰で診てもらってる整形に相談してみると、足元のふらつきなんかも出てきていたので、頭のMRIとMRAを撮ることに。結果は異常無しだったので、今度は頸椎のMRIを撮って、これはヘルニアというのか一部はみ出て脊髄の神経を圧迫してる部分が見つかった。自然に良くなる場合も多いということで一応しびれに対応した薬を出してもらって様子見することになった。この薬眠くなる副作用があるということなんだけど、確かに居眠りしてしまうことが多く、でもパソコンの前で居眠りしたり本を読んでいて寝落ちしたりなんてしょっちゅうだし、薬の影響の居眠りなのかどうか判断できない。
腕全体が何か一枚薄皮をかぶったような感覚で、指先はちりちりとして可動部分に制限がかかってるかのような動きになり、力が入りにくい。力が知らない間に抜けてしまう。おそらくこのせいだと思うけど一度、飲み物を入れた大きなガラスコップが持っていた手から滑り落ちて全部絨毯にぶちまけたことがあった。キーボードもちょっと打ちにくくなってる。ウクレレは弾けはするけど指板への指のタッチがとにかく変で気持ち悪い。親指だけで済むカリンバが一番影響を受けてない楽器か。
足のふらつきのほうも原因を探るのに最近腰椎のMRIを撮って、これで三回続けてMRIを撮ることになり、検査代が半端ない。一度で済ませられないものなのか。頭と頸椎はセットで撮れそうに思うんだけどなぁ。

ホスタロ
日本のカリンバメーカーHOSTAROの、8月新発売だったものが一月ほどで限定セール、1000円引きとなって売られていた。定価2980円だったのが1980円。この値引きは結構大きいし、躊躇うような高額商品でもなく短い期間だけの話だったので即注文。
でもこのタイプのカリンバはもうこれでいいかな。持ってるのは二台ともソリッドタイプだから持ってないタイプにボックス型もあるんだけど、どうせ似たようなものだろうと今一つ物欲がわかない。カリンバで欲しいのは夢弦工房の3オクターブ、半音付きのクロマチック・カリンバ。でも受注生産のようでかなり高価で手が出しにくい。半音付きというのもいいし、これキーも細くて親指が太くても弾きやすそうでいいんだなぁ。形も異様で目を引く。




こういう曲をカリンバで弾いてみたい。









アルバムEast/Westに収録されていたバージョン発見。このアルバムの演奏が一番好き。フリゼールってライブだと何だかたどたどしくてとてもじゃないけどうまいプレーヤーに見えないんだけど、これはそうでもない。終盤のループ剥き出しでタガが外れたようになるのもかっこいい。



有栖川有栖 「こうして誰もいなくなった」 角川文庫 110円
宮田親平 「科学者の楽園」をつくった男 河出文庫 110円
大森荘蔵 「思考と論理」 ちくま学芸文庫 確か500円ちょっとくらい。
柳澤桂子 「生と死が創るもの」 ちくま文庫 110円
町田康 「バイ貝」 二葉文庫 110円
芥川龍之介 「藪の中・将軍」 角川文庫 110円
カバーが天野喜孝でとんでもなくかっこいいし、当時の同時代人の書評を集めたものが巻末についていたのもすべて初見で興味ぶかかった。大体こういうのって新潮文庫で手にすることが多いと思うんだけど、浮気してみるのも面白い。
かっこいい芥川


「日本怪談集」を読み続ける。稲垣足穂の化け物小説は面白いんだけど漢字交じりのカタカナ文で読み終えるのにかなりの体力と時間を費やす。その後に続く作品は戦時中のレイプ殺人を扱うものとかどこが怪談といったものが続き、ちっとも怖くなくて読む熱意を削がれ、今読んでる幸田露伴の幻談は釣りに関する蘊蓄が延々と続いて、いつになったら怪談が始まるんだよと緊張感が崩壊、病院通いなんかもあって集中力も維持できずにいつまでたっても「日本怪談集」が読み終わらない。いい加減別の本に移りたいんだけどなぁ。
と云いつつ幻談を何とか読了。そりゃあの釣竿はああいう対処にしたくなるだろうなぁ。いかにも幽霊らしい幽霊とかは出てこなくても怪異の心理に与えた特殊な影響は理解できるし、化け物が人を驚かすわけでも恨みで呪い殺すわけでもない、こういうある意味不思議な感触の話はどうやって思いついたんだろうということを考えた。辛気臭い辛気臭いと思いつつ読み進めたものの、読み終えてみると意外と読み応えがある。