【洋楽】 We Started Nothing - The Ting Tings

ザ・ティン・ティンズ…

それにしても、日本人にはなんとも過激に聞こえるバンド名だこと。

本来は中国語の「聴く」っていう意味の単語から取ったものと云ってるらしいけど、もっともらしい分、これは本当のことだかどうだか怪しいものです。あとで適当にくっつけた理由という雰囲気が結構漂ってきます。ボーカルのケイティ・ホワイト(Katie White)はこの名前が日本ではどういう意味なのか知っていてやってる、というインタビューもありました。

06年にイギリス、マンチェスターで結成。マンチェスターと云えば80年代後半、かつてのリバプールのようにUKロックの本拠地みたいになっていた所ですが、中心に居たファクトリー・レコードが破産した後、今でもそういう余力みたいなのはある場所なんでしょうか。
The Ting Tingsはそういう場所から出てきた、ボーカル、ギターのケイティ・ホワイトと、ドラムのジュールズ・デ・マルティーノ(Jules De Martino)の2人組みのユニットということになります。地元で人気に火がついて、人気は口コミで広がって行きました。
瞬く間に業界の注目を集めて、メジャー各社が争奪戦を始めることになり、結果英国と米国2カ国と直接の原盤契約を結ぶことになります。これは前代未聞のことだったそうです。

このアルバムは今年出たアルバムで、物凄く新しい。iPodのコマーシャル曲にも使われていて、そういうのは今が旬のバンドっていうのを保障しているみたいです。

☆ ☆ ☆

曲目はこういうの。

1. Great DJ
2. That's Not My Name
3. Fruit Machine
4. Traffic Light
5. Shut Up and Let Me Go
6. Keep Your Head
7. Be The One
8. We Walk
9. Impacilla Carpisung
10. We Started Nothing

一番長い曲で6分ほど。あとは3分程度の曲が並んで、アルバム全体は大体30分を少し越えるくらいで聴き終えてしまえる、コンパクトな分量になっています。

音の感じは、エレクトロ・ポップ、パワー・ポップといったところでしょうか。結構キャッチーでキュートなポップ・チューンなんですが、ふわふわ柔らかくて甘いもので綺麗に覆われてるかと云えば、かなりソリッドで、余計なものをそぎ落としたかのような鋭角的な音を堪能させてくれます。キュートさとソリッド感の微妙なバランスが面白いです。
2人組みのユニットで、余計なものをそぎ落とした音なんて云うと、物凄くシンプルな音楽をイメージするかもしれませんが、たしかにごたごたと飾り立ててるような感じはないんだけど、音自体にソリッド感が利いてるだけで、音数はそれなりに複雑に組み込まれてるという印象はあります。

ケイティ・ホワイトのボーカルが、こういうのはパーカッシヴとは云わないのかな、メロディを歌うというよりもリズムを歌ってます。これがまた、パワフルで結構かっこいいです。ドラムも基本ビートに煽り感を加えてリズムを叩き出してるんだけど、リズム・ボーカルとでも云うようなケイティ・ホワイトの歌声がさらにドライブ感を付け加えてるんですよね。ちょっと麻薬的かも。

わたしは「ブロンディ」だとか「シンディ・ローパー」だとか、そういう辺りに連想が働きました。

☆ ☆ ☆

We Started NothingWe Started Nothing
(2008/06/03)
The Ting Tings

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☆ ☆ ☆

Shut Up And Let Me Go - The Ting Tings


That's Not My Name - The Ting Tings



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【洋楽】 Pet Grief - The Radio Dept.

これレディオ・デプトじゃなくて「デパートメント」です。最後にドットがついてる。
スウェーデン出身の元シューゲイザー・フォロワーだったバンドです。
「シューゲイザー」は、エフェクターで歪ませたようなギターの爆音ノイズで空間を満たし、そこにメランコリーでポップな歌を乗せるというようなスタイルの音楽を総称して使ってる言葉。
その名前は、俯いて自らの内に閉じこもるように一心不乱にギターを弾く姿が、Shoe(靴)をgaze(凝視)する人に見えるというところから来てるそうです。個人的な感覚から云うと、そういう由来では音楽ジャンルを示す言葉としてはちっともフィットしていないという印象のほうが圧倒的ですが。

The Radio Dept.の音楽はアルバムを聴く限りではシューゲイザーの名残りはまだ結構あるような感じがします。
メランコリックで儚げな印象で、フレイミング・リップスみたいと、最初に聴いた印象はそんなものでした。でもこの感想は一般的じゃないかも。
このバンドの音楽は、ソフィア・コッポラが「マリー・アントワネット」のサントラに使ってます。

このバンドの印象は、…はっきり云って似たような曲が多いです。
同興の印象を与えるのもシューゲイザー的な要素が原因の一つのように思えます。
シューゲイザーって、結局ギターをがしゃがしゃかき鳴らしたコード・ストロークで曲全体を埋め尽くして、それをフィードバックさせたりエフェクターを通したりしてさらに輪郭曖昧にするみたいな方法論しかなくて、ノイズの印象をコントロールする程度のことしかやることの無い場所へ直ぐに行き着いてしまう。本家大元の「マイ・ブラッディ・バレンタイン」が止めてしまったのも、この方法ではそういう袋小路しかなかったからじゃないかと。これは推測ですが。


Pet GriefPet Grief
(2006/05/30)
The Radio Dept.

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The Worst Taste in Music - The Radio Dept.


Pulling Our Weight - Radio Dept.

これはEPでリリースされたもの。

☆ ☆ ☆

こちらはフレイミング・リップス。
Race For The Prize - Flaming Lips


久しぶりに聴いたらフレイミング・リップスのほうがいいなぁ。メロウでポップで儚げなのに力強い。The Radio Dept.よりもこっちをメインの話題にしたほうが良かったかな。
この曲はアルバム「The Soft Bulletin」に収録されてます。


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【洋楽】 We Are the Pipettes - The Pipettes

We Are the PipettesWe Are the Pipettes
(2007/10/02)
The Pipettes

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60年代風ポップ・ミュージック、フィル・スペクターのウォール・オヴ・サウンドとか、モータウンとか連想するような、ガール・グループの現代的な再構築です。仕掛けたのはモンスター・ボビー。音を聴くとアメリカから出てきた感じが強いけど、本当はイギリス。イギリスのインディーズ・シーン出身です。
素直に楽しく、元気でキュート。
最初に耳にした時はニッチな領域狙いなのかなとも思ったものの、「GAP」の店内を歩いてると、普通にBGMとしてかかってたのに遭遇したことがあります。
日本でこういう感じのグループを作ろうとしたら、隅々までコンセプトで固めて、たとえばもうちょっと統一感のある振り付けとかしそうなものだけど、PVなんか観てるとイギリスはそうでも無さそうな感じです。
現在ではメンバー全員が脱退して、別人に代わってしまってるとか。

Pull Shapes - The Pipettes


PVの印象がまるで映画の一部を切り取ったみたいに見えるのは、実はラス・メイヤーの映画「ワイルド・パーティー (Beyond the Valley of the Dolls)」の一部と似せて作ってあるから。こういうのってある種オマージュになってるのか、ただのパクリなのかどっちなんでしょう。

Beyond The Valley Of The Dolls


Because It's Not Love(But It's Still A Feeling) - The Pipettes


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【洋楽】 Youth Novels - Lykke Li

BJORN YTTLINGプロデュースによる、スウェーデンのガール・ポップ・シンガー。
淡い儚げなメロディを、囁くようなロリータ・ボイスに乗せて歌ってます。

音自体は、エレクトロニカっぽい、バンド・サウンドとでもいうのかな。ギターの音があまり目立たないのが良い。ギターを使ってないというわけじゃないんだけど、音の隙間をとにかくギターで、コードかき鳴らして埋めておこうというような曲作りとは正反対の作り方をしてる。音の隙間をうまく使っていくような感じは結構かっこよく聴こえます。


Youth NovelsYouth Novels
(2008/08/19)
Lykke Li

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Little Bit - Lykke Li

途中から馬鹿げた踊りが始まるけど、曲自体が脱力系ポップ・ソングなので意外と曲に合ったりしてます。
他のPVでも、関節を外そうとしてるようにしか見えないダンスを執拗にやっていて、こういうダンスって流行ってるんでしょうか。

I'm Good, I'm Gone - Lykke Li



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