2008/10/27
【洋楽】 Bossa Per Due - Nicola Conte
Nicola Conteはクラブ・ジャズとか、Nu Jazz的な音楽を中心にリリースしてる「Schema」レーベルのプロデューサであって、他にもDJだとか作曲家だとかギタリストだとか、複数の顔を持つ人です。イメージ的にわたしのなかでは欧州ジャズの総本山のようになってるんですが、これは全くの個人事情で、実際はどうだか分かりません。これは1999年にリリースされた、Nicola Conteのデビュー・アルバム。デビュー・アルバムに「JET SOUNDS」というのもあるんだけど、名前が違うだけで中身は一緒のもののようです。
昔のイタリア映画から音を取ってきたような、イタリアン・ジャズ・ボッサ、というか音の感じはジャズよりもラウンジに近いかな。
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Nu Jazzというと、ラテン的パーカッションを駆使した複雑だけどダンサブルでノリの良いリズム、エレクトロ的な感触を伴って、機械のように正確なパターンで延々と繰り返される短いフレーズ、ボーカルはなぜかしっかりと歌わずにまるで鼻歌みたい、それでもってとにかくお洒落、お洒落一番をめざしてるような音楽としてわたしには聴こえてきます。
お洒落第一主義という点だけでも、これは同じジャズという名前を使ってるけど、アメリカのジャズとは根本的に違う音楽という気がします。
クラブ・ジャズ、Nu Jazzは、はっきり云って、わりとどれも似たような曲というか、わたしにはあまり区別がつかない感じで聴こえる時もあるんだけど、どれを聴いてもとにかくクラブ・ジャズ的なノリにすぐに持って行かれるので、踊るにはちょうど良いのかも知れません。あと、ドライブとか。
わたしはラテンものとかボサノヴァとか好きなので、ドラムだけじゃなくパーカッションとかを多用してると、それだけで知らずと耳を傾けてる傾向があるようなんだけど、これも、そういう風に知らずに耳を傾けてしまうアルバムの一つでした。
☆ ☆ ☆
曲目はこういうの
1.Arabesque
2.Bossa Per Due
3.Dossier Omega
4.Il Cerchio Rosso
5.Fuoco Fatuo
6.Forma 2000
7.Missione a Bombay
8.Jazz Pour Dadine
9.In Samba
10.Coda del Diavolo
11.Mambo de los Dandies
12.Jet Sounds
13.Trappola Mortale
3曲目の「dossier omega」とか7曲目の「Missione a Bombay」にはこういうのには珍しいんじゃないかと思うんだけど、シタールが入ってます。
4曲目の「il cerchio rosso」が軽快で、フルートの吹くメロディが東洋風というわけでもないんだけど少し違う色味が入ってるような感じで、聴いてて心地いいです。
8曲目の「Jazz Pour Dadine」はまるで「テイク5」。
4曲目以降、サンバだとかマンボだとかノリのいいのが揃ってます。
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![]() | Bossa Per Due (2001/06/12) Nicola Conte 商品詳細を見る |
Il Cerchio Rosso - Nicola Conte
Forma 2000 - Nicola Conte