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【洋楽】 Bossa Per Due - Nicola Conte

Nicola Conteはクラブ・ジャズとか、Nu Jazz的な音楽を中心にリリースしてる「Schema」レーベルのプロデューサであって、他にもDJだとか作曲家だとかギタリストだとか、複数の顔を持つ人です。イメージ的にわたしのなかでは欧州ジャズの総本山のようになってるんですが、これは全くの個人事情で、実際はどうだか分かりません。

これは1999年にリリースされた、Nicola Conteのデビュー・アルバム。デビュー・アルバムに「JET SOUNDS」というのもあるんだけど、名前が違うだけで中身は一緒のもののようです。
昔のイタリア映画から音を取ってきたような、イタリアン・ジャズ・ボッサ、というか音の感じはジャズよりもラウンジに近いかな。

☆ ☆ ☆

Nu Jazzというと、ラテン的パーカッションを駆使した複雑だけどダンサブルでノリの良いリズム、エレクトロ的な感触を伴って、機械のように正確なパターンで延々と繰り返される短いフレーズ、ボーカルはなぜかしっかりと歌わずにまるで鼻歌みたい、それでもってとにかくお洒落、お洒落一番をめざしてるような音楽としてわたしには聴こえてきます。
お洒落第一主義という点だけでも、これは同じジャズという名前を使ってるけど、アメリカのジャズとは根本的に違う音楽という気がします。

クラブ・ジャズ、Nu Jazzは、はっきり云って、わりとどれも似たような曲というか、わたしにはあまり区別がつかない感じで聴こえる時もあるんだけど、どれを聴いてもとにかくクラブ・ジャズ的なノリにすぐに持って行かれるので、踊るにはちょうど良いのかも知れません。あと、ドライブとか。

わたしはラテンものとかボサノヴァとか好きなので、ドラムだけじゃなくパーカッションとかを多用してると、それだけで知らずと耳を傾けてる傾向があるようなんだけど、これも、そういう風に知らずに耳を傾けてしまうアルバムの一つでした。

☆ ☆ ☆

曲目はこういうの

1.Arabesque
2.Bossa Per Due
3.Dossier Omega
4.Il Cerchio Rosso
5.Fuoco Fatuo
6.Forma 2000
7.Missione a Bombay
8.Jazz Pour Dadine
9.In Samba
10.Coda del Diavolo
11.Mambo de los Dandies
12.Jet Sounds
13.Trappola Mortale

3曲目の「dossier omega」とか7曲目の「Missione a Bombay」にはこういうのには珍しいんじゃないかと思うんだけど、シタールが入ってます。
4曲目の「il cerchio rosso」が軽快で、フルートの吹くメロディが東洋風というわけでもないんだけど少し違う色味が入ってるような感じで、聴いてて心地いいです。
8曲目の「Jazz Pour Dadine」はまるで「テイク5」。

4曲目以降、サンバだとかマンボだとかノリのいいのが揃ってます。

☆ ☆ ☆

Bossa Per DueBossa Per Due
(2001/06/12)
Nicola Conte

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Il Cerchio Rosso - Nicola Conte


Forma 2000 - Nicola Conte




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【洋楽】 Godsdog - De-Phazz

ピット・バウムガルトナーのプロデュースしたドイツのバンド。
ラウンジ系、Nu Jazz、エレクトロ・ジャズ系のコンピレーション・アルバムなんかで名前をよく見かけます。

ラウンジ、Nu Jazz系って「Saint Germain Des Pres Cafe」とか「Buddha Bar」のようなコンピレーション・アルバムが、他のジャンルに比べてかなり多いような気がします。

Saint Germain Des Pres Cafe1
↑こういうCD。「Saint Germain Des Pres Cafe」は全部で10枚くらいシリーズがある。

どこかのお洒落なカフェの店内にでもかかっていた音楽を、その店の名前を冠してCDに纏め上げるというような形のもので、そういうコンピものが多いというのは、ラウンジは文字通りとしても、Nu Jazz系も雰囲気の良いBGMといった扱いが一番フィットするというようなことなのかもしれません。

De-Phazzは音楽的にはかなりいろんなジャンルを混ぜ合わせていて、かえって特色が曖昧になってるようなバンドの感じがします。なんか「お洒落なバンド」くらいにしか形容のしようがないと云うか。
ピット・バウムガルトナーのオープン・バンド・コンセプトに従って、主要メンバーはいるものの構成員はかなり流動的だそうです。それとバンドの人数は結構大所帯でもあるみたい。

1曲目の「The Mambo Craze」がわたしのお気に入り。
アルバム全体はダウンテンポものが多くてちょっととりとめがない感じかな。
盛り上がりを避けてるような、フラットで囁くようなボーカルが乗ってしまうと、ダウンテンポの曲だと余程工夫しないとだれて来てしまいがち。
1曲目みたいなマンボが装いを変えながらいくつも入っていたら楽しいアルバムだったんだけど、そういう作りにはなってませんでした。

GodsdogGodsdog
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De Phazz

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The Mambo Craze - De-Phazz


Anchorless - De-Phazz



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【洋楽】 Koop Islands - Koop



ジャケットのビジュアルからは妙な方向を向いた音楽をやってそうだけど、聴いてみると随分とオーソドックスなタイプの曲が並んでます。
スウェーデンのマグナス・ジングマークとオスカー・シモンソンの2人組みのユニット。
こういうNu Jazz系統の音楽って、体脂肪の少なそうなビートで刻んでくるようなのが多いという印象があるんですが、これはそういうのとは違った柔らかい音で組み上げてます。典型的なダンス・ミュージックとは微妙に距離を置いたような作り方をしてる。
北欧のクラブ・ジャズ・シーンでは結構な人気らしいです。

でも、ジャズ的なイディオムが一杯ばら撒かれてるけど、聴いた感触ではあまりそういうものを聴いたという感じが残りません。聴いてて心地良いんだけど、悪く云えば、ちょっと上辺だけみたいな感じ。昔からのジャズファンが聴けば、こんなのジャズじゃないとでも云いそうです。

Come To Me - Koop

ふわふわとして、とてもキュートな曲です。歌ってる日本人風の女性はユキミ・ナガノ、 日系スウェーデン人だそうです。

I See A Different You - Koop