【邦楽】 My Romance - 鈴木重子

鈴木重子の11枚目のアルバム「サイレント・ストーリーズ(Silent Stories)」に収録されてる曲。曲自体は良く知られてるスタンダード・ナンバーです。
「サイレント・ストーリーズ」のリリースは2006年で、それほど古いCDでもありません。ちなみに今年に出た「LOVE」が通算で12枚目のアルバム、これが鈴木重子の最新作になってます。

「My Romance」の作曲はRichard Rodgers、作詞がLorenz Hart。
Richard RodgersはOscar Hammerstein IIとの共作でサウンド・オブ・ミュージックの音楽を手がけた人でもあります。
「My Romance」は1935年にミュージカル「ジャンボ」のなかで使われたのが最初らしいです。1962年に映画化もされ、この映画ではドリス・デイが歌ってました。
良く知られてる曲ということもあって、歌だけではなく楽器でもいろいろと演奏されてます。わたしが好きなものではビル・エヴァンスの「ワルツ・フォー・デビイ」に収録されてるピアノ版のものがあります。

鈴木重子は東大法学部出身の歌手として注目されたらしいですね。そして日本人で初めて、ニューヨークの「ブルーノート」でデビューライブをした人でもあるらしい。最初はジャズシンガーとして出発し、こういう形の音楽に行き着いたと。
調べてみたら、1995年にデビューアルバムをリリースして以降、12枚もCDをリリースしてる人だから、結構キャリアの長い人みたいです。

☆ ☆ ☆

わたしが始めて聴いたのは、たまたまだったんですが、このアルバム「サイレント・ストーリーズ」に収録されてる「マイ・フーリッシュ・ハート」でした。これがまた、ある意味衝撃的だったんですよね。この歌い方で、歌が成立するんだと。

声質は綺麗なんだけど、声量が致命的に欠けてるし、息もほとんど持続しない。途切れ途切れの呟きのような歌い方。
でも、それを歌唱法にして、余計なものをそぎ落とすように、歌そのものを希薄な何かに変貌させながら、沈黙との瀬戸際で揺れ動いてるような方向へと進んでいく。
鈴木重子の紡ぎだす歌はそういう歌なんですが、まるで沈黙もまた音なのだと主張してるようにも聴こえてきて、はじめて聴いた時から強烈な印象で耳に残りました。

「サイレント・ストーリーズ」に収録されてる曲はこんなの。

1. マシュ ケ ナダ
2. トゥルー カラーズ
3. ソ ダンソ サンバ
4. 黒いオルフェ
5. マイ フーリッシュ ハート
6. ブリッジ
7. 蘇州夜曲
8. シェルブールの雨傘
9. ミッド サマーズ スプリング
10. ラヴ ミー テンダー
11. マイ ロマンス

こういう歌い方なので必然的にスロー・バラードが多くなってきます。このアルバムには「マシュ・ケ・ナダ」とか「ソ・ダンソ・サンバ」「黒いオルフェ」などのラテン、ボサノヴァ物も入ってるんですが、歌い方をほとんど変えてません。沈黙に身を寄せるような歌をラテンのリズムに乗せてきます。
それなりにパーカッションがリズムを刻んでくるんですか、歌の希薄な威力が物凄いのか歌が完全に主導権を取って、まるで陽炎の中で揺らめいてるような不思議な感触のラテンを聴かせてくれます。

それとこのアルバム、ピアノの音が極めて繊細で、綺麗です。ピアノを演奏したのはフェビアン・レザ・パネ(Febian Reza Pane)。この人は確か「海辺のサティ」っていうアルバムを出した人です。

もう一つ、「マイ・フーリッシュ・ハート」が衝撃的だったのになぜこの曲かというと、結構予想以上に胸に迫ってくるものがあったんですよね。極めて旋律の美しいロマンチックな曲というイメージは今までにあったんですけど、胸に迫ってくるような感触は鈴木重子の歌で始めて体験したので、自分でもちょっと吃驚してこの選曲です。

☆ ☆ ☆

サイレント・ストーリーズサイレント・ストーリーズ
(2006/01/25)
鈴木重子

商品詳細を見る


-- 鈴木重子 公式サイト --

☆ ☆ ☆

My Romance - 鈴木重子


My Foolish Heart - 鈴木重子


おまけ
My Romance - Doris Day

ちなみにドリス・デイが歌う「マイ・ロマンス」です。


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☆ ☆ ☆

今月は時期的なものと、気分的なものもあって、あまり記事をアップすることが出来ませんでした。
それでも毎日訪問してもらったり、応援を頂いたりして、とても感謝してます。
遊びに来てくれた皆さん、本当に有難うございました。

来年も同じような感じで続けていければ良いなと思っていますので、またよろしくお願いします。

良いお年を~!(^ー^)ノ


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【邦楽】 黄昏のビギン、聴き比べ。

昨日、淺川マキの追加分の最後に、おまけでちあきなおみの「黄昏のビギン」を貼ってました。
Youtubeを探してた時に、いろんな人の「黄昏のビギン」があるのを知ってたので、いろいろ聴き比べるのも面白いかと思い、オリジナルも含めて5つほど浅川マキの追加曲の後ろにくっつけて貼ってみたものの、見た感じどうも収まりが悪いし、動画ばかり並んでいかにも処理が重そう。

そこで、記事を新しく一つ設けることに決定。ここに貼った動画は一時的にではありましたが、淺川マキ追加分の後ろにくっつけてたものです。

淺川マキのほうのコメントでも書いてるんですが、この歌は歌うのがかなり難しそうという感じがします。だって前川清でさえもはっきり云って上手く歌えてない。聴き比べてみると、そういう難しい歌を苦もなく歌いきってる、オリジナルの水原弘が突出して歌が上手いというのも良く分かります。

☆ ☆ ☆

黄昏のビギン - ちあきなおみ

数年前にネスカフェのコマーシャルで使ってた曲です。このちあきなおみバージョンはリメイクで、オリジナルは水原弘が歌ってます。

黄昏のビギン - 水原弘

これがオリジナル


☆ ☆ ☆


6輔+8大=14ヒット+α6輔+8大=14ヒット+α
(2006/09/06)
オムニバス弘田三枝子

商品詳細を見る

水原弘の「黄昏のビギン」は水原弘本人のCDで手に入ると思いますが、こういうのもあります。
中村八大の作品集なんですけどね。安かったので手を出したCDでした。ジャケットは眩暈がするほどダサいです。
ちなみに収録曲はこういうの。
hatidai back



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【邦楽】 ふしあわせという名の猫 - 浅川マキ

60年代後期の頃の新宿、状況劇場や天井桟敷などのアンダーグラウンド・カルチャーの持っていた独特の雰囲気が、人の姿をして立ってるような歌手です。映画でいえば大島渚の「新宿泥棒日記」に写しとられてるような空気感。アンダーグラウンドっていうよりもアングラのほうが相応しいかな。
もっとも当時の新宿なんて行った事もなければ、アングラをそのまま体験したこともないので、大きなことも云えないんですが。

寺山修司に見出され、68年に新宿の「蠍座」でワンマン公演をしたのが人に知られるきっかけ。あとは口コミで拡がり、知名度が上がっていったそうです。

この「ふしあわせという名の猫」が淺川マキのデビューだと思ってたんだけど、調べてみたらデビュー曲は別にあるようです。一般に知られるようになるのはセカンドの「夜が明けたら」くらいからなのかな。それで「ふしあわせという名の猫」は3枚目のEP「ちっちゃな時から」のB面でした。

70年前後の時代の雰囲気そのままの人なので、時代は移り過ぎて、懐メロみたいな企画で出てこれるようなタイプの歌手でもないから、すっかり消えてしまったと思ってたら、新譜こそ10年くらいは出してないけど、歌手活動は今も続けてるそうです。

☆ ☆ ☆

元はビリー・ホリディとかのジャズやゴスペルのようなスタイルから出発して、適度に歌謡曲の雰囲気も織り込んだ結果、新宿アングラ的な風貌に仕上がってるような、そんな感じの歌を歌ってる人のように思えます。
いつも黒尽くめの衣装を着て、とにかく「黒」という印象の歌手です。

「ふしあわせという名の猫」は内容はボッサ的な浮遊感や、どこかほの明るい感触があって、どちらかというと土臭かったり、暗く淀んだようなのが多い淺川マキの歌のなかでは、他とはちょっとニュアンスが異なった印象を持って好きな曲になってます。
確かこの歌、作詞が寺山修司だったような。

☆ ☆ ☆

ふしあわせという名の猫 - 浅川マキ










2017年1月変更、補講。

【邦楽】 Melodies of Life - 白鳥英美子

スクウェアのゲーム「ファイナルファンタジー」シリーズ9作目の主題歌だったものです。歌ってるのは元トワ・エ・モアの白鳥英美子、作曲は植松伸夫。
植松伸夫がスクウェアを退社してからの動向は追ってないので、ファイナルファンタジー以降のことは知らないけど、ファイナルファンタジーの音楽を作ってる時点では、日本屈指のメロディ・メイカーだったと思ってます。

まともに作曲が出来るような人って普通の音楽シーンよりも、結構ゲーム音楽の方に集まってるような気がします。光田康典とかもいい曲書いてるし。

☆ ☆ ☆

ファイナルファンタジーは、発売と時期をあわせて遊んでたのはⅩまで、Ⅹ-2は発売時に買ったものの封を切ったのは今から2年前くらいで、ユウナがあまりにも性格変わっていて面食らったのを憶えてます。ⅩⅡは手元に確保はしてるものの未だに封さえ切ってません。
RPGは始めてしまうとおそろしく時間がかかるし、そういうのがちょっと面倒くさくなってるんで、ソフトは持ってるものの始める気になかなかなれないっていう感じのほうが強くなってます。
でも、音楽聴いてたら、ちょっとやりたくなってきました。

Melodies of Life - 白鳥英美子


前作「8」がリアル・キャラを使って、話もただエピソードを繋げてるだけみたいな盛り上がりのなさで評判良くなかったせいか、デフォルメ・キャラが大活躍する冒険活劇となって出てきた作品でした。
この曲は白鳥英美子の声が極めてマッチしてることもあって、シリーズの中で出てくる歌ものでは、突出した出来に感じるのはわたしだけかな。

Final Fantasy VI - Aria Di Mezzo Carattere


劇中のオペラのシーンで流れる曲。でもこのバージョンは、編曲はどこか足りないような薄い感じがするし、この歌手もあまり上手くない。
ゲームは物語の中ほどで世界が完全崩壊してしまうは、主人公は絶望のあまり飛び降り自殺を試みるは、陰惨な過去に囚われて苦悩するキャラはいるは、とにかく強烈なお話でした。


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【邦楽】 い・に・し・え - 日暮し

沢田研二の曲を探してる時に、試しに検索してみたら見つかった古い歌。

随分と古い歌なんですが、両方とも結構好きな曲です。
日暮しのほうはB面の「木橋の上から」もいい曲でした。

ちなみにこういうグループです。
日暮し

日暮しは一発屋のグループというイメージがついていたんだけど、実際は他にもいろいろレコードを出してたグループだったみたいです。
もっとも知らない間に自然消滅みたいな解散で消えて行ったらしいから、そういう終焉はやはり一発屋っぽいかな。
ただボーカルの杉村尚美はソロになって、後に「サンセット・メモリー」という曲をヒットさせたそうです。

☆ ☆ ☆

柴田まゆみのほうは完全にこれ一曲で消えてしまった歌手。と思ってたら、2004年に復活してるらしいです。
曲は以前から知ってたけど、実際に歌ってるのはこの動画で始めて見ました。
歌だけ聴いてた時はもうちょっと芸能人的なオーラがある人かなと思ってたけど、意外に普通の人が歌ってました。
この動画はかなり珍しいものかも。

い・に・し・え - 日暮し


白いページの中に - 柴田まゆみ



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