【写真】うたかたの日々ー散歩写真 秋から冬にかけて +左足薬指を骨折のこと +【音楽】スコティッシュ/アイリッシュ・フォーク アイルランドの子守唄、美しいドゥーン川の岸辺

先月28日の水曜日のこと。夜中に家具の足に自分の足の薬指の辺りを思い切りぶつけてしまって、しばらく傷みで立ち往生してしまう出来事がありました。第一撃の衝撃が薄れてくると傷みはそれなりに収まってきて、夜中ということでどう対応することも出来ずにその日はそのまま就寝。翌日にとりあえず湿布をして様子を見ることになりました。
見た目は薬指がありえない方向に曲がってしまっているということも無く、ぶつけた筋肉の痛み程度だろうと思っていたし、家の中で歩く分にはそんなにいうほども痛く無かったから、多少の傷みはそのうち解消していくだろうと思っていたものの、靴を履いて外を出歩いてみれば、家の中での状態とはまるで様変わりで、駅に着くまでにもこれ、大丈夫か?というくらいの傷みが発生するような状態になっていました。2日ほどたった時点で薬指の状態を見ると真っ赤に腫れているというような状態ではなかったけど、太さは目に見えて太くなっていて触ってみると水でも溜まっているかのような感触で表面がへこんでいきます。
それでこれはちょっとやばいかもと思い、その週の土曜日に(要するに昨日のことです)整形外科に行ってみることに。

整形外科でレントゲンを撮った結果、左足薬指はあらぬ方向にこそ向きはしなかったけど、見事に骨折しているということでした。なんか看護婦さんも派手に骨折してるっていうくらい、骨を縦断するように斜め一直線に亀裂が入り両側で分離していました。

わたしは骨折したのは生まれて初めてのことで、骨が折れるときの傷みというのも初めて体験したことになるんですが、ぶつけた時は強烈に痛かったけど、骨折するような時に襲われると空想していた痛みとはちょっと違っていました。骨折の傷みってもっと物凄いと思ってたのに、意外とたやすく骨って折れてしまうこともあるんだと、実際に体験してみての感想はそんな感じ。そのあと痛いけど折れたまま暫く歩いていたりしたのも、そんなことが出来たというのも自分の持っていた骨折のイメージとは随分と異なっていたものでした。

病院でレントゲンから骨折していたことが判明した後、私の左足はあっというまに添え木をして包帯のぐるぐる巻き状態へと変貌。結局ひと月かひと月半くらい通院する羽目になりました。わたしは今歯科へも通院中、眩暈の薬をもらいに定期的に耳鼻科にも行っているので、合わせて年末になってやたらと通わなければならない病院が増えてしまってます。

一つ残念なのは八幡の男山のもみじ谷で紅葉を撮ろうと思っていたのがどうも不可能になりそうなこと。ここの紅葉は今年はちょっと異常なくらいに遅れているようで、先月末に様子伺いに行った時同じく紅葉を撮りに来ていた人からも今年はかなり遅れてるみたいですねと声をかけられたくらいの遅延状態となっていました。12月に入っても10日くらいにならないと無理なんじゃないかと思うくらいの遅れ具合だったので、その頃を目安に考えていたけど、ちょっと行けそうに無い感じになってます。男山の麓を少し登ったところに神応寺というのがあってそこへ登っていく過程、そこからさらに山を分け入り不動さんの安置してある奥の院へと繋がっていく脇に広がる渓谷というロケーション、頂上の石清水八幡宮へ登っていくケーブルカーが途中で見下ろすことになる渓谷で上り下りの多い道筋を思うと、この足の状態では参道の長い石段を登るのもちょっと怖いです。

様子伺いに行っていた時に撮ったまだ赤くなっていない渓谷の写真は多少あるのでそれを記事にしてみてもいいんだけど、これ、もみじが赤くなった時の用意に全部撮りきってないから今の段階ではこのフィルムはまだ現像に出せないんですよね。フィルムの残りを消費するにしても暫くは歩き回りにくい状態になってるだろうし、さて八幡のことはどんな形で記事に出きることやら。紅葉の他には京阪の車窓から見た気になったものの写真も早めに載せてみたいし。八幡はいまのところわたしにとっては悩ましい場所になってます。

☆ ☆ ☆

ということで、今回も散歩の途上で撮った写真をいくつか。


雑貨屋の店先にて
Konica C35EF : Kodak Gold 100
四条

とある雑貨屋の店先、光が差していた部分があったので、買う気もないのに店先に近づいて咎められる前に一枚撮ってきた写真です。
撮ったカメラはコニカのカメラで通称ピッカリコニカ。古いカメラだけどプラスチックのカメラでクラシックカメラのような人気も無く、値段がつかないのか、ジャンク箱に入ってることが多いカメラです。ジャンクだからもちろん壊れてるのが前提だけど、ジャンクになっている理由が値段がつかなかっただけだったりすると、たまに使えるものが混じっていたりします。
でも安っぽい質感のプラスチックカメラではあるものの、レンズはヘキサノンだし写りは結構良いです。実はアンディ・ウォーホルも、ウォーホルはポラロイドを使っていたのが有名だけど、このカメラを使っていた形跡もあって、ピッカリコニカを手に持って抱え上げているウィーホルの写真が残っていたりします。
私が欲しくなったのも、このアンディ・ウォーホルが使っていたかもしれないという一点においてでした。


ピッカリコニカ
Nikon Coolpix P5100
500円で買ったピッカリコニカ。

両手にカメラ
これがその証拠写真。左手にあるのはトレードマークのポラロイドSX-70。右手に持っているのがその問題のピッカリコニカです。ファクトリーでは高価なライカとかじゃなくて、こういう遊び心のあるカメラが流行だったのかなぁ。確かダイアナで撮ったウォーホルの肖像写真もあったはず。

鴨川沿いの光景
FUJIFILM NATURA CLASSICA : FUJIFILM NATURA 1600
鴨川

出町柳の辺りの鴨川の光景です。木の感じから行くと冬っぽいけど、撮ったのは去年の春に向かう頃のこと。遠くのほうで空を飛ぶ鳥に餌を投げ上げている人がいました。鳥は鳶かなにかなのかな。三条辺りの鴨川だと空を鳶が飛び回っていて、河原で御飯食べてる人の手元から掠め取っていくことがよくあるんですけど。

リース
CANON AUTOBOY TELE6 : FUJICOLOR PRO 400

絵画風百日紅
CANON AUTOBOY TELE6 : FUJICOLOR PRO 400

難波の巨大狸
CANON AUTOBOY TELE6 : FUJICOLOR PRO 400
難波

キヤノンのプラカメ、オートボーイのシリーズではちょっと珍しいハーフカメラのテレ6で撮った写真。ハーフサイズで倍撮れるからなかなか減らずに、今年の4月頃からフィルム入れっぱなしの状態になっていて、11月、ムツミの新店、といってももうムツミという名前じゃないけど、そこで現像してもらうまで撮った写真の確認が出来なかったフィルムでした。ハーフカメラの性質上ほとんどメモ代わりにとっているような使い方だったから、何を撮ったのか全く記憶に残っていずに、半月ぶりぐらいで中身を確認した時はそういえばこういうのを撮ったと妙に新鮮に眺めることができました。
カメラはハーフカメラとしては珍しいオートフォーカスのものなんですが、フラッシュを切ることが出来ずに、とにかくちょっと暗くなったら自動的にピカピカ光りだして非常に使いにくかったです。ストロボフォトも面白いけど、光って欲しくない所で自動で光るのはやっぱり止めて欲しいというか、この仕様のために、ハーフカメラなのにオートフォーカスという使い勝手が良さそうなところがあるのに、そのうちあまり持ち出さなくなったカメラです。使う気もあまりなくなってるから今は電池抜いた状態にしてます。

上の二枚は露光状態がよくなかったのかフィルムから上手くスキャンできなくて、フォトショップで若干加工しています。モノクロっぽいニュアンスと均一の色面に立体感があまり無い絵柄は絵画っぽい印象となってるかもしれません。
一番下のは大阪難波に住んでいる巨大狸。結構有名な狸らしく、ここに住み着いてしまう経緯はネットで調べるとでてきます。以前見た時はとなりは自転車屋だったんだけど、料亭のような店に様変わりしていました。このはっとしたような表情が良いです。
ちなみにグーグルマップではこの狸の以前の姿が見られました。

大丸ヴィラ
OLYMPUS OM1 +G.ZUIKO AUTO-S 50mm/f1.4 : フィルムの情報を残してなかった
大丸ヴィラ

色味が綺麗に出てしかもシック、被写体の質感もそれなりにあるし、真正面から撮っているのに意外と立体感もある感じに写っているのもいい感じ。ただ自転車の人の配置はここじゃなかったほうがよかったです。ファインダーを覗いていて、あ!人が入ってきた!!とにかくシャッター切らないと!!!と思ってシャッターを切ったのがこのタイミングだったということ。
撮ったのは今年の始めの頃京都府庁の写真を撮っていた頃のことです。

☆ ☆ ☆

アイルランド、スコットランドの古い歌のメランコリックでセンチメンタルな旋律はタイプとしては凄く感覚に馴染むところがあって、好きな歌が多いです。一番好きなのは「ロンドンデリー・エアー」いわゆる「ダニー・ボーイ」なんですが、小さい頃にステレオ・セットを買ってもらった時、そのステレオにはオープンリールのテープレコーダーも付属していて、そのテープレコーダーを使うために付属していた試聴用のテープにこの曲が収録されていました。今でも覚えているくらい、この曲を聴いた時になんて綺麗な曲なんだろうって思ったんですね。これがそれ以降の音楽の趣味の方向付けをしたんじゃないかと思っています。
ちなみにビートルズ好きになったのもこういう影響があったのかも。

Irish Lullaby ★Patti Page


Over in Killarney
Many years ago,
Me Mither sang a song to me
In tones so sweet and low.
Just a simple little ditty,
In her good ould Irish way,
And l'd give the world if she could sing
That song to me this day.

Chorus:
"Too-ra-loo-ra-loo-ral, Too-ra-loo-ra-li,
Too-ra-loo-ra-loo-ral, hush now, don't you cry!
Too-ra-loo-ra-loo-ral, Too-ra-loo-ra-li,
Too-ra-loo-ra-loo-ral, that's an Irish lullaby."

Oft in dreams I wander
To that cot again,
I feel her arms a-huggin' me
As when she held me then.
And I hear her voice a -hummin'
To me as in days of yore,
When she used to rock me fast asleep
Outside the cabin door.

アイルランドの古い歌と云いながら、実はこの曲タイトルにアイルランドとあるけど、昔から伝わる曲じゃなく、ジェイムズ・ロイス・シャノンという人によって1913年に書かれたミュージカルの曲です。ただタイトルで見るようにアイルランドにいかにも伝わっていそうな旋律であることから、実際はアイルランドの歌じゃないけど、そういう扱いで好んで歌われる曲になって行きました。
このバージョンのパティ・ペイジの歌はまるでとろけるような独特の感触の歌になっています。柔らかく包み込んでくるような歌声はちょっと体験したことが無いような感覚を与えてくるところがあって、はっきり行って聴覚の快楽と直結しているようです。この歌の感想を一言で云うと「快感」以外にないんじゃないかと思います。

Ye Banks And Braes O' Bonnie Doon - Holly Tomas


Ye banks and braes o bonnie Doon,
How can ye bloom sae fresh and fair,
How can ye chant ye little birds,
And I sae weary full o care,

chorus

Yell break my heart ye warbling birds,
That wanton through the flowery thorn,
Ye mind me o departed joys,
Departed never to return.

Verse 2

Oft hae I roved by bonnie Doon,
To see the rose and woodbine twine,
And ilka bird sang O its love,
And fondly sae did I o mine.
Wi lightsome heart I pulled a rose,
Full sweet upon its thorny tree,
And my false lover Stole my rose,
But ah! He left the thorn in me

こっちはスコットランドの古い歌。日本聖公会の聖歌にもなっている曲。古いスコットランドの旋律に同じくスコットランドの国民的詩人であるロバート・バーンズが詩を書いた歌として知られています。
わたしがこの曲を聴いたのはオーストラリアの作曲家パーシー・グレインジャーが吹奏楽用に編曲したものを聴いたのが初めてでした。最初はこのグレインジャーのを載せようとYoutubeで探していたんですが、歌物としてこのホリー・トーマスのを見つけてちょっと聴きほれてしまったので、こっちをメインに取り上げてみることにしました。
といってもホリー・トーマスというこの歌手のことはよく分かりません。アマゾンでダウンロード用のアルバムがあるのは見つけたけど、それっきり。わたしが知らないだけで有名な歌手なのかなぁ。堂々とした歌いっぷりで聴いた感じはちょっとエヴァ・キャシディを思い浮かべたりしました。讃美歌にもなっているせいか祈りの歌のようなタッチで歌われていくのがいいです。




☆ ☆ ☆




レッツ・ゲット・アウェイ・フロム・イット・オールレッツ・ゲット・アウェイ・フロム・イット・オール
(2007/10/24)
パティ・ペイジ

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【写真】うたかたの日々ー散歩写真 教会 宇治川縁 中之島 +【音楽】ボリス・ヴィアン 「脱走兵」 +独り言の問答歌 - どこへ行くの

ボリス・ヴィアンです。一時期わたしのヒーローだった人。今で云うマルチタレントなんだけど、中途半端にいろんなジャンルに首突っ込んでるような紛い物じゃなくて、本当に才気溢れた人でした。ジャズのトランペッター、ソングライター、作家、詩人といった多面的な顔を持って活躍した人で、持病の心臓疾患のために、たまたま薬を飲み忘れた日、自作の映画の試写会場で試写中に発作を起こして亡くなってしまうという、ドラマチックな最後を遂げた人でもあります。享年39才、生き急ぐこういうタイプの人には一番相応しい去り方だったのかも。
フォーク・クルセダーズが歌っていた「大統領殿」という歌、好きで聴いていたこの歌がたまたまボリス・ヴィアンの音楽を聴いている時に飛び出してきたことがあって、そのとき初めてボリス・ヴィアンが作った歌だということを知り、作家として好きだった人物が昔聴いた歌と思わない所でリンクしてゾクゾクしたことがありました。嗜好にあうものは知らず知らずのうちに寄り集まってくるというか、べつに好きな歌の作者だから小説が好きになったわけでもなかったから、不思議なめぐり合わせのように思えたのを思い出します。

「うたかたの日々」というのはこのボリス・ヴィアンが残した小説のタイトルです。邦訳では「日々の泡」と訳されているもののほうが一般的になってるんですけど、「日々の泡」のほうが直訳に近いとはいえ、わたしはこの「うたかたの日々」の訳し方のほうがずっと好きです。
ブログに写真の記事を載せる時、「~に行ってきました」的な内容にすることが多いので、そういうものから外れて撮った写真を載せたいなぁと思って、今までにも何回かそういう載せ方をしたことはあったんですが、日々の移ろいゆく時間を留めようとした写真に似合うようなタイトルのもとで纏めてみたいと考えていました。でもそういうことを考えていたんですけど、このボリス・ヴィアンの本のタイトルが頭に浮かんできてしまったら、どうにも他の言い回しを思いつくような状態ではなくなってしまいました。ということで他の洒落た言い回しを考えようという抵抗は今のところちょっと脇においておいて、このままボリス・ヴィアンの言語センスに便乗してしまうことにします。

それにしてもブログに載せる前提で撮っていると、ある程度記事の形にしなければならないといった意識でも働くのか、場所の情報を盛り込んだものも必要かなと思いながら撮る時も多くなったり、載せる写真を選んでいる時もどこの写真か分からないからいろいろと文章を書きにくそうと思ったものは、写真は気に入っても外してしまう場合もあって、こういう形で載せていくのは撮影している時も含めて、意識的無意識的どちらにしてもちょっと枠をはめ込んでしまうようなところがあると思う事が多いです。もっともブログに書くことを前提としてない写真がそれでは全くの自由であるかというと、これまた全然そんなことはなくて、何処かで観た写真に知らないうちに拘束されていたり、といったことも色々とあったりするんですけどね。
何を撮るにしろ自分で見ることくらい自由でありたいと、そう思って撮りはしていてもなかなか思い通りには行かない感じです。

ウィリアム・エグルストンというニュー・カラー派の源流となった写真家がカルティエ財団の要請でパリを撮った写真集があります。エグルストンはこの写真集でパリを代表するようなアイコンは一切撮らずに壁の模様だとか街の断片めいたものを徹底して撮り続けました。市井の生活の中に真実のパリがあるという視点でもなく、また叙情的な方向に傾くでもなく、幾何学的な興味にそって、ひたすら表層的に撮り続けたという感じ。写真集には自作の得体の知れないドローイングも織り交ぜて、無意味の表層に留まり続けようとしたような纏めかたをしています。
ニュー・カラーの写真家の始祖なんだけど、後に続いたスティーブン・ショアーなんかとは若干製作に対する考え方が違うようなところが感じとれはするものの、このパリの写真を依頼されてパリらしいものを一切撮らなかった感性は十分に過激で面白いものでした。
わたしもちょっと見習いたいというか、なにかに囚われそうになったら絶えずこういうあり方を頭の隅に思い浮かべているべきなんだろうなと思っています。
エグルストンはほぼ時期を同じにして京都でも同様の写真を撮っています。近年東京の原美術館で開催されたエグルストンの「パリー京都」展のカタログで一部見たことはあるんですけど、この京都を撮った写真の全貌を見てみたいんですよね。でも写真集としてはまとまっていないようなので、未だに一部だけ見たに留まっています。
京都なんて観光都市のアイコンだらけの空間で、エグルストンが一体何を見たのかとても興味があります。

エグルストン パリ 表紙
Nikon COOLPIX P5100


今回はちょっと寡黙に行きます。いつもごちゃごちゃと書きすぎてます。色々と語ってくれるような豊かな写真が撮れてるかどうかはまた別の問題としても、ほとんど語ってくれない言葉少ない写真であってもそのままに、一度写真そのものに語ってもらうのもいいかなと思いました。


☆ ☆ ☆


荒涼1
LOMO LC-A : Fujifilm ACROS 100
宇治川公園

近鉄宇治川鉄橋
LOMO LC-A : Fujifilm ACROS 100
宇治川公園

荒涼3
LOMO LC-A : Fujifilm ACROS 100
宇治川公園

荒涼4
hasselblad 500c/m + Carl Zeiss Planar C 80mm F2.8 T* : Fujifilm ACROS 100

「~へ行ってきました}的写真からちょっと離れて記事にしてみると云いながら、早くもこの記事の趣旨に反するように、今年の冬の終わりごろだったか、荒涼としたものをとるという目的で宇治川公園に行って撮っていたものをピックアップ。これはそのときに選ばなかったもののうちの何枚かです。
機材はトイカメラ扱いのロシアカメラLC-Aと中判カメラの代表選手であるハッセルブラッド。使用機材に関してはあまり興味が無い人のほうが多そうなので、いつもは写真のクレジット程度の扱いで書いてるだけなんですけど、検索から使い方を調べに来てくれる人もいるようなので、機材のことを書くかどうかはいつも迷ってます。せっかく来てくれたのに目当ての情報がなくて、きっと舌打ちして帰ったんだろうなぁと想像してます。ちょっと気になったのでピジョンフレックスの時は記事をアップした暫く後で追加という形で使い方を付け足して書いたことはありました。
これは記事にしたときに何故選ばなかったのか自分でも良く分からないです。ちょっとありきたりのイメージに見えたのかな。鉄橋や光芒なんか他の人も似たような感じで飽きるほど写真にしていそうだし。
その時はおそらくそんな理由で選ばなかったんだと思うけど、わたしにとって、期間を置いてみると印象が変わる典型のような感じになってます。


ムツミの前の教会1
LOMO LC-A : Kodak Super Gold 400
カトリック河原町教会

ムツミ前の教会2
LOMO LC-A : Kodak Super Gold 400
カトリック河原町教会

結構最近撮った写真です。河原町三条の朝日会館の北側にある教会。フォトステーション・ムツミの河原町通りをはさんで斜め向かいにあります。この辺りの通りって普段ほとんど通らないんだけど、この時通り過ぎようとして何気なくみたら、影の具合がなんだか面白くてスナップしてみた写真です。でもこの影はちょっとホラーものの映画のようで、教会にはあまり似つかわしくないかな。
教会は人を拒むとは思えないけど信者でもないのに中に入り込むのはやっぱりかなり躊躇してしまうところがあります。中に入って写真撮ってみたいんですけどね。

ムツミといえば9月末で閉店してしまって、閉店する直前に現像を頼みに行ったら、新しい店のご案内してました?と問われて、未だだというと11月に新装する店のことを教えてもらいました。閉店を知った後はどうしようかと思ってたのがこれで一安心。店が閉じている10月の一月、カメラのナニワだとかヨドバシカメラへ現像を出してみたけどどうも勝手が違うというか、馴染めなくて、結局10月中に撮り終えたフィルムから手間のかかりそうな、モノクロ2本とカラー1本はそのまま現像せずに置いておいて、この前新装開店してから現像してもらいに持って行きました。
ムツミの閉店がどういう理由だったのかは知らないけど、フィルムの状況は依然厳しく、製造終了になったフィルムは増え続けていて、いつまで使えるか分からない状態が続いてます。フィルムが好きだから使えるうちは使っていこうと思ってるけど、さてどうなっていくことやら。でもフィルムが使える最後の時期なのかもしれないけど、フィルムが死滅した後に知ったんじゃなくてフィルムを使う楽しさを味わえるほどには間に合ったから、以前にも書いたけどこれは本当に幸運だったと思います。惜しむらくは、ホルガなんかのトイカメラを以前から知っていたのにフィルムだということに躊躇して知っていながら使わなかった時期があったこと、この頃から使っていたら今は姿を消してしまったフィルムも使えてたんだなとなんだか損したような気分になります。
ただやはり機材を増やすのはちょっと慎重にはならざるを得ないところがあります。今のところオリンパスの35RCというのが凝ったガシャポンよりも安い100円で最安値だったのを筆頭に、1万円もしないようなお手軽カメラが多いけど、それでもやっぱりフィルムがなくなると唯の箱になるわけだし。最近ハッセルを使っているのが楽しくなってきているので、ハッセルや二眼のような中判フィルムを使うカメラはデジタル化されてもまだ数百万円ととても普通に手が出るような代物じゃなく、フィルムも35mmのものよりは安定供給されて行くような感じだから、メインは35mmよりも中判にシフトさせていこうかなと思ったりしています。35mmのほうはモノクロで使うのが最近は楽しいです。
一時間でL判の簡単なプリントまで出来上がるカラーネガと違って、中判、モノクロは両方とも数日単位で現像に時間がかかるから、ブログで使うにはタイミングを考えないといけなくなりますけど。
これも以前に書いたけどモノクロは自分で現像までしてみたいんですよね。あれからダークパックといったかな、袋状のアイテムで中に手とフィルムを突っ込んで暗室代わりの作業ができるものをそろえた程度で現像に必要な機材をそろえるのは中断しています。

壁画の家
Olympus Pen EE2 : Kodak Super Gold 400
百万遍付近

壁画があるというちょっと珍しかった民家。撮ったのはハーフカメラだけど、これで撮った写真を載せるのは始めてかも。ピント合わせ不要のパンフォーカスに、シャッター押すだけの簡単カメラのわりに、綺麗に写ってます。

パリ風?
Wide Lens Camera : Kodak Ektar 100
中之島

貧者のLC-Aと云われたビビターのウルトラワイドスリムの別名義のトイカメラを使って去年の冬に撮った写真。中之島にある橋の写真ですけど、どこと無くパリっぽい感じというか、そんな洒落た感じがしませんか?

海上バスのある光景
CONTAX TVS2 : ILFORD XP2 SUPER 400
中之島

上のものと同じ頃に撮った写真。中之島でクリスマスのイルミネーションが開催されていた頃でした。哲学の道や白川沿いを撮ってみたりしているのでも想像つくかもしれないけど、川のある光景も撮りたい対象の一つであったりします。この秋になってから鴨川にハッセルもって撮影に出かけたこともありました。
川縁の光景ってこの中之島の辺りも云える事で、進んでいってもあまりまわりの世界に変化がないんですね。川縁の光景というのを目的に撮りに行って、目にしてるのは川縁の光景だから目的には合致してるとはいえ、何枚か撮ったらみんな同じじゃないかって云う気分になってきます。
それで、撮影している最中はどれもこれも片側に川が写ってみんな同じと思って枚数が進まなかったりするするんですけど、現像が仕上がったものをみてみると、それぞれ違う雰囲気にきちんとなってるようなところがあったりして、この前の鴨川の写真もみんな同じに見えると思いながら撮っていたにしては、意外と気に入ったものが撮れていました。
写真を撮る時見たままよりも何かちょっと異界が紛れ込むように、いわば上手く嘘をついているように撮ろうと画策する一方、写真のほうも、写真って見たそのままが写っているようにみせて、実は結構嘘をついてるというところがあるんじゃないかと思うくらい予想を違えて写っている時があります。「写真」と真を写すなんていうけれど、本当かなとちょっと疑いたくなるくらい。
だからその場で似たようなものと思ってもとりあえず何か気に入ってカメラ構えたのならシャッターは切ってみるものだと再認した感じでした。

並列
FUJIFILM instax mini 55

要するにチェキで撮った写真。最近フィルムカメラでは唯一新品で気を吐いているカメラで、売り場もそれなりに拡充している様子です。
ここには載せたことがないけど一応インスタントカメラも好きで、ポラロイドの他にこのフジフィルムのインスタントカメラも古いのを中古で買って使ってます。

チェキはその場で物質的な形になった一枚の写真として見られる楽しさがあるものの、写真のサイズがカードサイズと小さくて、もちろんその小さいイメージが面白いというところもあるんですけど、普通の写真を撮ろうとした時にはやっぱり物足りないところもでてきて、持ち出す回数はあまり多くないといった使い方になってます。
これは一枚の写真が小さいので纏めて並べてみたもの。他にもやっている人がいるし特に斬新なアイディアというものではないけど、イメージが隣り合わせになることで、ある種のセッションのようなものが生成される可能性があります。
撮った写真は本当に適当というか、目に付いたものをあまり考えもなしに撮ってたものなんですけど、組み合わせとしてみてみると、ちょっと意味ありげに見えてきたりして。
並べてみるときにイメージというよりも色の配分をメインにして見ました。グリーンが中央にあるのはそういう意図によるものです。

西梅田01
Konica C35 EF : Kodak Super Gold 400
西梅田

最近撮りに行っていた梅田での一枚。先行公開!って云うほど大層なものじゃないけど、この時の写真はまた別の項を立てて記事にしてみるつもりです。木漏れ日の光のラインがポイント。

☆ ☆ ☆

夏の間大阪港からコスモスクエアで写真を撮っていた後、9月頃には同じく大阪の梅田周辺で、10月頃には京都と大阪の県境、というか両方とも府だから府境になるのか、八幡の周辺へと場所を変えて写真を撮りに行ってます。八幡は大阪へ行く京阪に乗っているうちにどうにも気になるものが車窓から見えているのに気づいてそれを確かめるために降りたのが切っ掛けでした。
八幡は駅のすぐそばに男山と男山ケーブル、その頂上には石清水八幡宮が有る場所で、男山一帯が紅葉の名所でもあります。八幡で車窓から眺めて気になったものを撮っている間に、今年の紅葉はここのものを写真に撮ろうかと思い立ちました。時期的、場所的にグッドタイミングというか、そういうことまで予定されてあの気になるものが車窓の向こうでわたしの注意を引いたんだろうかと、あらゆるサインが今年は紅葉はここで撮れと云っているような感じでした。

現在、男山、石清水八幡宮で紅葉を撮ろうと思って、様子伺いに行ったりしている最中なんですが、ここがまたなぜかは知らないけど、今のところ単発では赤くなっているもみじもあるんだけど全体では緑緑して全然色づく気配もない状態だったりします。他の場所はとっくに見頃になっているのに、京阪の見頃情報掲示板でもここの表示はもうすぐ見頃というのからなかなか変わりません。
この調子だと、どうも紅葉のことを書くのは12月の中ごろくらいになりそうな感じになってますが、タイミングのズレはわたしのブログの特徴でもあるから、年末近くに紅葉の話はある意味ここに相応しい話題になっているのかもしれません。。


☆ ☆ ☆


Boris Vian- Le déserteur



邦題は「脱走兵の歌」あるいは「脱走兵」
フォーク・クルセダーズの加藤和彦が歌った時のタイトルは「大統領殿」でした。
わたしは日本の歌手が歌ったものではフォーク・クルセダーズの物に一番馴染みがあるんですけど、近年は沢田研二も歌ってるんですね。

1954年の歌で、当時のアルジェリア戦争に対して歌われた反戦歌。大統領への書簡という形をとって、自分のところにも召集令状が来てしまったけれど、自分は哀れな男を殺したくない。もし血を流す必要があるなら大統領、偽善者のあなたが流せばいい。だから僕は脱走する。脱走して回りの人に、従うな、拒否しろと訴えて歩く。それが駄目だというのなら自分は武器を持っていないから、そのときは憲兵に命じて自分を撃てばいい。といった内容の歌です。

思想的には同調しない部分も今はあるけど、歌としてはいつまでも好きな曲。

Monsieur le Président
Je vous fais une lettre
Que vous lirez peut-être
Si vous avez le temps
Je viens de recevoir
Mes papiers militaires
Pour partir à la guerre
Avant mercredi soir
Monsieur le Président
Je ne veux pas la faire
Je ne suis pas sur terre
Pour tuer des pauvres gens
C'est pas pour vous fâcher
Il faut que je vous dise
Ma décision est prise
Je m'en vais déserter

Depuis que je suis né
J'ai vu mourir mon père
J'ai vu partir mes frères
Et pleurer mes enfants
Ma mère a tant souffert
Elle est dedans sa tombe
Et se moque des bombes
Et se moque des vers
Quand j'étais prisonnier
On m'a volé ma femme
On m'a volé mon âme
Et tout mon cher passé
Demain de bon matin
Je fermerai ma porte
Au nez des années mortes
J'irai sur les chemins

Je mendierai ma vie
Sur les routes de France
De Bretagne en Provence
Et je dirai aux gens:
Refusez d'obéir
Refusez de la faire
N'allez pas à la guerre
Refusez de partir
S'il faut donner son sang
Allez donner le vôtre
Vous êtes bon apôtre
Monsieur le Président
Si vous me poursuivez
Prévenez vos gendarmes
Que je n'aurai pas d'armes
Et qu'ils pourront tirer


どこへ行くの 川崎幸子・敏子



ルイス・エンリケスの「マシュケ・ナダ」で始まったビザール・ミュージックの確かこれが第三弾目。今回は日本のものです。
日本のこういう奇妙な音楽ってわりと発掘されていたりするので、探してみる気になったら色々と簡単に見つかる場合が多いです。狙ってるのか、それとも期せずして妙な形になったのか、未だに歌っている側はまともな音楽だと思っていて奇妙に聴こえるなんて夢にも思っていないのか、よく分からないけど、意外と奇妙な曲って歌謡曲には多いです。
そういう音楽の中でも異様さというか、ジャケットからは想像つかないくらい破格の相貌を見せるのがこの曲。
フォークソング風の爽やかな見かけによらないアングラ・サイケデリック音楽で、半端じゃないトリップ感があります。意味が通じているようにみえて、独り言の応酬のような側面もある問答歌の部分も十分に不気味なんですが、「しゅぽぽぽぽぽ」というのが頭の中で回りだすと、止まらなくなる可能性もあったりしてかなり手強いです。

1970年にリリースされた「くちなしの花」というシングルのB面。歌っている女性コンビはおそらく姉妹だと思うんですが、どういう歌手だったのか調べてみようとしてもほとんど情報が出てきませんでした。一発屋にしても一発屋としての情報も無さ過ぎるというような状態で、結局どういうコンビなのか、この曲をリリースした後で一体どうなったのか、その後レモンパイと改名してもう一枚くらいはシングルをリリースしたようだということを除いては一切謎のままです。この素性は結構知りたいです。そしてこの歌を歌った時の気分がどうだったのかとかじっくりと聞いてみたい思いに駆られます。



☆ ☆ ☆



William Eggleston: ParisWilliam Eggleston: Paris
(2009/08/31)
William Eggleston

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普通にパリの写真集としてみると面食らいます。情緒を廃したオブジェの断片と殴り書きしただけのような無意味なドローイングが交互に出てくるだけの写真集だから。でもその過激さはシンクロすれば結構面白く刺激になる写真集でもあります。なによりも写真を撮るということから見ると、これで写真が成立するんだと、なにか見るべき価値のあるものを写し取らなければならないといった硬く縮こまりがちな自分の感性を解放してくれるようなところがあったりするから。



うたかたの日々 (ハヤカワepi文庫)うたかたの日々 (ハヤカワepi文庫)
(2002/01)
ボリス ヴィアン

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(2007/06/26)
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(2012/11/09)
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幻の名盤解放歌集 Columbia編 スナッキーで踊ろう幻の名盤解放歌集 Columbia編 スナッキーで踊ろう
(1993/01/25)
オムニバス

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「どこへ行くの」を収録した日本カルトミュージックのオムニバスアルバム。地獄からこんにちはの「スナッキーで踊ろう」も入ってるから、かなり濃いオムニバスアルバムになっているかも。