2014/08/11
路地裏クロスプロセス + Song No. 2 - Miles Davis

東本願寺 2013/10

東本願寺 2013/10
記事作成途中で下書き保存したつもりが公開になってました。書き始めたばかりの不完全な記事が数時間ブログにアップされることになって、気づいた時点で大慌てで削除し、何とか体裁を整えてからのこれが再アップです。何人くらいこの予期しない不完全な掲載を眼にしたのかな。なにしろ載せるつもりの写真を二枚だけ貼った状態で公開してしまっていたから、気づいたときは結構焦りました。
不完全な形でさらしてしまった数時間の間にもしもコメントを書いてもらった人がいたら、ごめんなさい。ずっとコメント欄を閉じてることもあって、慌てて記事を削除してしまった際に、コメント欄確認するのを忘れてしまいました。
ということでこの形でこの記事を始めて目にした人には普段通りの新しい記事アップ、書き始めた状態でブログにさらしてしまったのを見てしまった人には、一応記事の形に纏めたのがこれになります。

東本願寺 2013/10

東本願寺 2013/10
今回の写真はクロスプロセスです。今までのところクロスプロセス現像したのはフィルム3本。最初のがフジのリバーサルフィルム、ベルビアで撮って真っ赤に色転びしたもので、後の二本はロモのクロスプロセス用のリバーサルフィルムで撮った今回のような感じのもの。クロスプロセスの色転びとしては今回載せたようなものほうが一般的なイメージになってます。
ただ、イメージを異界に飛ばしてしまうにはちょっとオーソドックスすぎる感じで、最初にやってみたベルビアの赤転びは出来上がった時はなんでもすべて真っ赤になったからちょっと偏りすぎてると思ったんだけど、こういう黄色と緑色の方向にシフトするクロスプロセスをやってみた結果としては、むしろ赤に転んだもののほうが異様に強烈で面白かったんじゃないかと思っています。
そうはいってもクロスプロセスは3本やってみた時点でまた赤転びのフィルムに手を出すかというと、そうでもなく小休止状態。
クロスプロセスはこういう色転びを起こしたりハイコントラストになると知っていても、プリントされたものを目にすると意外と考えていた絵とも違って、へぇっ!?って思うことも確かにあるんだけど、それでもイメージの逸脱方向がわりと同じ方向を向いてるせいなのか、なんとまぁ!?と思いつつも同時にちょっと飽きてしまうところもあったりします。だからなのか、3本やってみた後で次のクロス用にリバーサルフィルムを一本買ったりはしたけど、今のところこれには手を出すことなく使うのはいつもの他のフィルムばかりということになってます。
なんだかデジカメなんかについてるアートフィルターの類と使用感が似てるというか、変化はするんだけどデジタルがプログラムの幅を超えてまで変化しないように、クロスプロセスもどこかそのレンジに枠組みがあって、その変化の枠組みが見えてしまうような気がします。
東本願寺と西本願寺の間にある東西の細い通りで撮ってます。通りの名前を調べてみたけど出てこなかった。車も入ってこないような細い通りに癖のある印象の店が並んでる商店街でした。この辺りは結構通りが走ってるんけど、なぜかこの通りだけちょっと手触りの違う空気感が漂ってます。
この間から写真に場所と日付のクレジットつけてるんだけど、今回は皆一緒でした。つける意味無い。
☆ ☆ ☆
使ったカメラはロモのLC-A。わたしのはモルト(遮光用スポンジ)の経年劣化で光線引きするのを5000円程度の安価で買ったもの。モルトは自分で貼り替えて、光線引きはしなくなり、すぐに壊れるかもと思っていた本体も、ソ連の生産物としては意外なほどまともで、予測不可能な不安定さを発揮しつつ今も普通に使える状態にあります。一応今のロモグラフィーが復活させた中国製造でさらに中国レンズを使ったものじゃなくて、ロシアンレンズを使ってるオリジナルのLC-Aっていうのがお気に入りのポイント。
LC-Aは本当はロシアの大衆的なカメラなのに、今はおおらかな作りでトイカメラの扱いになってるカメラです。トイカメラって一時の人気はかなり静まってヴィレッジヴァンガードのカメラコーナーなんか、京都の店ではかなり縮小してる感じになってます。LC-Aも一時ほどの勢いはなさそうだけど、こうなってくるとある種へそ曲がりな性格でもあるから、またトイカメラを引っ張り出してみようかなと、最近は思うこともたびたびあったりします。
この夏は思い切りの酷暑になってるから、重いカメラ持って出るのも嫌になって、このところはPENのEE-2にジャンク箱で100円で見つけた昔のオリンパスのEE-3用の小さなストロボをつけ、思いつくままにシャッター切ったりしてます。
これなんかシャッター押すしかすることが無いカメラだから、もう気分はトイカメラそのものかもしれないです。
☆ ☆ ☆
Song No. 2 - Miles Davis
マイルス・デイビスのアルバムだと一番不人気の「Quiet Nights」に入っていた曲。
当時のボッサの流行に乗じて、レコード会社から作るように強要されたアルバムらしく、マイルス本人もまるで思い入れの無い失敗作としてるものの、マイルス・デイビス唯一のボッサ的なアルバムというか、ボッサのアルバムとして聴くとちょっと裏切られた感じがするかもしれないけど、ムーディでロマンチックでわたしは結構好きなアルバムになってます。
管楽器のアンサンブルでそんなに規模の大きくない、個別の楽器の音が和音を作っていく過程が辿れるような演奏は結構好きなところがあって、そういうポイントでもこの曲はわたしにフィットした曲でした。
このアルバム一曲目に入ってる「Song No. 2」の原曲は「Prenda Minha」というもので、ブラジル南部の伝承曲なんだそうです。