偶然が介在する妖しい花 + Some Enchanted Evening - Il Divo

妖しい花2-02
撮影地忘れた。 2013 / 02

たまに撮ってる花の写真。以前に似たようなタイトルで一度花の写真をアップしたことがあると思うけど、その続きのようなものです。特に花を被写体にして写真撮ってるわけでもなく、どちらかというと、多少とはいえ写真を撮ってるにもかかわらず、まるで花の名前も分からず、区別もつかないという、以前花の写真をアップした時に書いたのとほとんど変らない状態だったりします。
とはいっても区別もつかないから絶対に花の写真は撮らないと思ってるわけでもないので、撮影を繰り返すと、気まぐれで撮ったような花の写真はそれなりに手元には残っていき、でもそれはそんなにたくさん積み重なっていくわけでもないから、思いついたみたいに記事にして、たまにブログを花で装飾するといった形になってます。

前回のもそうだったと思うけど、今回も何だか妖しい写り方になってます。
このなんとも妖しい感じの写り方は、実は最後まで結果を読むようにコントロールして、撮ってるわけでもなくて、いろんな条件とか、トイカメラで撮ったりした、そのカメラの癖とかでこんな写り方になってるというのが本当のところ。撮った本人にとっても予想外の仕上がりになってるといってもいいくらいのイメージとなっています。
モダニズムとシュルレアリスム的な感覚を拠りどころにして写真を撮ろうと意図することが多いから、妖しい写り方をするのは結果的にはもやもやとした形で輪郭も朧に存在していたものを逆に撮った本人に気づかせてくれるようなところがあってなかなか面白い。自分のテクニックじゃなくて外在的な条件でこういう結果になるのは表現としては他人任せ的なところがあるんだけど、そこはシュルレアリスム、偶然の介在を最大限に取り入れたりする思想には、偶然を意図する方向に取捨選択するようなことはある程度必要かもしれないけど、こういうあり方は結構適合してるんじゃないかと思ってます。





妖しい花2ー01
八幡 2013 / 01

最初のはイキモノカメラで撮ったもの。110(ワンテン)フィルムを使うカメラで、これだけ見せられても絶対にカメラとは思わない見た目のトイカメラで撮影。フィルム面積の極端に小さいワンテンフィルムと絞りもシャッタースピードも固定のトイカメラの組み合わせは恐ろしくチープな写真を作ってくれます。画面一面がハレーションで覆われてたり、細部が溶け出したような描写は当たり前。あまりにもチープなので、嫌いじゃないのに持ち出す気にはなかなかならないカメラ。ワンテンフィルムはまだ2~3本手元にあるけど、二本ほど撮った後でそれ以上持ちださなくなったものだから、全部使用期限を越えてしまってます。
二枚目のはスメ8で撮影。ロシアのカメラで、ロシアでは大衆的なカメラなんだけど、他の国ではトイカメラ扱いにされるカメラ。
下のはこの前の記事に続きコニカのビッグミニFです。撮影時の記録によると上の八幡のとこれの撮影で使ったフィルムはソラリスでした。コダックのOEMに変更される前のものかな。イタリア製のソラリスはもう一度使ってみたいフィルムだったけど、既にこの世界から消え去ってしまって、もう二度とこれで撮ることはできなくなりました。






妖しい花2-03
京都駅八条口 2013 / 05
これはあまり妖しくないか。
八条油小路の十字路の南東側道路わきに花壇が設けてあって、そこで咲いていました。結構綺麗に見える場所なんだけど、なぜかある程度咲くとある時見事に全部刈り取られてる時があって、意図がよく分からない場所でもあります。咲かせて路を綺麗にしたいのか、植物があると邪魔だと思ってるのか、一体どっちなんだ。



☆ ☆ ☆



Some Enchanted Evening - Il Divo


ミュージカル「南太平洋」の曲で、サウンド・オブ・ミュージックの作曲家リチャード・ロジャースの手によるもの。
歌ってるのは、男性歌手グループのイル・ディーヴォ。
クラシックの男性歌手の声とか、朗々として気持ちよく響きわたるのが、結構好きだったりします。でもイル・ディーヴォはクラシッククロスオーバー系統のグループという印象があって、癒しだとかそういうタームでくくられてる類のものだと思い、ちょっと食い足りないというか、クラシック風にはしてるけどもっとポピュラーよりのどっちつかずの音楽とかそういう印象でした。
だから名前は知ってはいても特に好んで聴こうとは思わないグループといったところ。
ところが先日四条烏丸の十字屋の地下一階で、トリュフォーのDVDが何枚か買うと一枚タダとか、そんな広告を見て、でも今更DVDはなぁとか思ってるところに、店内放送でクラシック男性歌手の気持ちのいい声が聞こえてきて、そのうちトリュフォーなんてそっちのけでそのかすかに聞こえる音楽に耳を済ませることとなりました。
ちょっと気になったので、店の人に今流れてるのは誰の音楽?と訊いてみると、店の人が持って出てきたのがこのアルバムでした。
知らないクラシックの歌手だと思ってたので、店員さんが持ってきてくれたCDの、イル・ディーヴォという見たことのある名前を見てちょっと拍子抜けしてしまったところもあるんだけど、聴きやすさなんかをわりと無視してるところもあるクラシックとは違って、とにかく耳に気持ちよく入り込んできたのは、この正体を知って納得してしまいました。
関係ないけど、綴り違いではあるもののディーヴォといえば、わたしにはあのサティスファクションの風変わりなバンドなんだけど、今は知ってる人もそんなにいなくなったのかな。

店内で聴こえてきたなかでは一番記憶に残ったのがこの曲だったから、これをピックアップ。
アルバムはミュージカルナンバーを集めたもので、曲は親しみやすいものが取り上げられてます。アメリカのスタンダートナンバーってかなりの部分がブロードウェイ・ミュージカルから来てるので、ミュージカルはアメリカ音楽の重要な分野なんだけど、いかんせん曲を聴くのは好きなのに、やっぱりミュージカルそのものは馴染めないというか、いまひとつ興味が向かない分野でもあります。
ちなみに映画に出てくるミュージカルシーンとか、これはオペラだったけど、たとえばイシュトヴァン・サボーの「メフィスト」だとか結構面白く見られるのに、実際のミュージカルはあまり見に行く気にもなれないって言う、この違いは何なんだろう。




こっちは同名曲をプラシド・ドミンゴが歌ったもの。本当にいい声でこっちの感情を絡めとリ盛り上げていく感じというか、聴いていて高揚するし気持ちがいい。
大昔はマイクなんて存在してなかったはずで、クラシック歌手はオーケストラの音量に負けないくらいの力をもって歌えたんだと思うと、これはやっぱり凄い。








ミュージカル・アフェア(フレンチ・ヴァージョン)ミュージカル・アフェア(フレンチ・ヴァージョン)
(2014/12/03)
イル・ディーヴォ

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これは以前に出ていた「ミュージカル・アフェア」をフランス語で歌ったというものじゃなくて、以前のアルバムに新たにフレンチ・ミュージカルの曲を追加した豪華版ということらしいです。







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【写真】伏見散策ー宇治川派流の紫陽花、静かな商店街。 【音楽】Whatever I Want - Kip Hanrahan

静かな商店街





宇治川派流のあじさい


そういえば紫陽花の写真も撮っていたと、撮ったのは去年だったけど、被写体が紫陽花なら季節はまさしく梅雨時の今と同じ頃。去年の今頃は汗を拭きながらスメ8だとかコンタックスT3だとかコニカビッグミニFだとか、コンパクトカメラを持って伏見の辺りを写真撮り歩いてました。今から思うと夏の終わり以降に伏見稲荷大社に入り浸ることになる予兆というか、同じ伏見とはいっても距離的には結構離れてはいるものの、この頃から伏見がキーワードになっていたような感じです。
そこで、時期もぴったりだし、この時撮った紫陽花を載せてみようと思いついたわけなんだけど、そろそろ梅雨も終わりに差し掛かってきてるかもしれないので、それならばと急いでアップしてみることに決定した次第です。

結局今までのところ、この時期に撮った写真はほとんどブログに載せてません。工場の金属の切粉の写真とかほんの一部を載せたっきり。
あまり間が開くと撮影した時の感覚と現在写真を撮ろうとする感覚が微妙に違ってきてる場合もあるから、今ならこういう風には撮らないかもなんて思い出したら載せにくいところもあります。

両方ともロシアのスメナ8Mで撮影してます。フィルムはコダックのGOLD200。カメラのキタムラで一本300円前後くらいで売ってる安いフィルムです。
前にも書いたけどわが手元にはスメ8は2台あって、一台はケースが欲しくて買ったらジャンク扱いの本体がついていたというもの。ようするに付属品のケースが欲しかっただけなのに、セットになってるものだから本体まで手に入れてしまったというわけ。
この二枚はそのジャンクのほうのスメ8で撮ったものだったはず。確か試し撮りも兼ねていたんじゃなかったかと記憶してます。

ジャンク扱いだったほうは裏蓋を開くとフィルム室が存在してないという状態だったから、てっきりこのフィルム室の部分がもぎ取られてるからジャンクなんだと思ったんだけど、調べてみると初期のスメ8はもともとフィルム室がついてないって言う仕様だったらしいです。あのホルガでさえこの構造はちゃんと持っていたのに、初期のスメナ8Mはトイカメラ以下なのかとちょっと吃驚。中を見て一部がもぎ取られてると思ってしまうカメラなんてそうそう無いです。

下の写真のもやもやとしたハレーションはこれが原因だと思います。要するに光をフィルム面まで適切に導く構造になってないために、カメラ内部で光が余計な反射をしてるということなんだろうけど、でもこういうタイプのカメラは破綻するところも受け入れて使うので、生じるいろんな現象はわりと面白がって眺めたりするほうです。
逆に言うと破綻してるような構造のカメラでも意外とまともに写真が撮れたりするのが驚きのポイントなのかもしれません。
なにしろデジカメなんかは複雑でデリケートな電子回路を経由しないと写真など成立しないって云う感じだから、そういうのに比べると、フィルムカメラは根本的な部分で極めてプリミティブな存在なんだと思います。
ちなみに後期のスメナ8M、わたしが初めから持っていたほうは、フィルム室がきちんと作ってあります。ただこのフィルム室もあまり反射防止の処置がされてない代物なので、結局は反射を防ぐシートを貼り付けるような細工をしてから使ってます。


☆ ☆ ☆

Whatever I Want - Kip Hanrahan



アストル・ピアソラのプロデュースをした面のほうが有名かもしれないキップ・ハンラハンのミュージシャンとしてのデビューアルバムから。ミュージシャンとしては結構アンダーグラウンドな音楽を展開していた人です。

アフリカっぽいニュアンスの入ったパーカッションで始まるものの、それほど祝祭的にもならず、なんだかダウナーでだるそうなボーカルを挟んで他の楽器が参入し始めると、異物が混じりこんだような音的イメージが耳に流れ込んでくることとなります。異物感は次第に肥大化して、聞き流すのが難しくなってくるかも。
70年代後半から80年代初頭にかけてこんな音を作っていたのは、先進的とか言うよりもまるで古いとか新しいとかいった時代性を超越してるようで、参加メンバーがカーラ・ブレイだとかアート・リンゼイだとか曲者ぞろいなのを知ると、その予想的な文脈からの離脱振りにも妙に納得したりします。アート・リンゼイが参加してるところから、これは別の切り口によるノー・ニューヨークというような感じなのかも。

Youtubeの再生画面に出てるモノクロ映像のコメントにマヤ・デレンと書いてあったけど、実験映画「午後の網目」のマヤ・デレンが写真撮ってたのなら、どんな写真だったのかかなり見てみたいです。








Coup De TeteCoup De Tete
(2008/02/29)
Kip Hanrahan

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【写真】私的京都駅 +【音楽】The Seekers The Water Is Wide

大階段前


まだ左手に痛みが残っていて、特に手のひらを反して手の甲の側に曲げる時に左腕外側の筋肉に沿って走る痛みがなかなかしつこい。運の悪いことにちょうど一眼レフのカメラを構えた時にカメラをしたから支える手の形がその形に近いです。だから未だに一眼レフは持ち出す気にならないし、OM-1に入れてるモノクロフィルムは14枚で止まったまま。
でも他の動きはかなり気にせずに出来るようになって、手のひらを反さなければ左腕は普通に持ち上げられるから、三角巾が取れてからは、水平に伸ばした人差し指の上におくだけでも支えられるコンパクトカメラでまた写真撮りだしてます。LC-A、CONTAX T3、ナチュラ・クラシカ辺りが大活躍。
LC-Aはクロスプロセス用のリバーサル入れて、高コントラストの被写体狙い、T3は通常撮影用に感度100のフィルムを入れて、ナチュラ・クラシカは伏見の稲荷山頂上付近が森のなかでかなり暗いために感度100のフィルムを入れたT3で撮りきれなくなって、感度1600のフィルムを入れて稲荷山撮影用にしてます。
現在のところ各フィルムの撮影状況は三台とも20枚と少しくらい。複数で分散してしまったからフィルム一本撮りきれたものがなく、転倒で中断したままのOM-1も入れるとトラブル前後から80枚くらい撮ってるんだけど、まだどれ一つ現像できないでいます。
どれか一つとにかく使い切って現像してみなくては。とりあえず普通に撮ってるT3が一番早く撮り切れそうかな。

あとタイピングは不思議なことに小指の動きが結構響きます。肘の辺りからどういう経路で小指に繋がってるんだろう。

☆ ☆ ☆

京都駅は結構好きな建物だったりします。遊びの空間がかなりあるのが新鮮。通路を通っていったら得体の知れないオブジェが立ってるだけの行き止まりだとか、まるでロールプレイングゲームのダンジョン巡りしてるようなところがあります。
ここは八条口にある黒っぽい建物が見えるところがお気に入り。
最近までこの黒い建物の正体を知らなかったんですけど、どうも単なるホテルのようでした。
もっとかっこいい用途のビルだと思ってたのに。

この写真も最近やってる体感露出だったんだけど、露光不足で色があまり上手く出てない。フィルムからのスキャンは上手くできなくてプリントからのコピーです。


防寒カーテンのカフェ





LOMO SMENA 8M + T43 F4/40mm


☆ ☆ ☆

使ったカメラ、スメナ8M

スメ8

左の影になってるのがケース。実は最初に持っていた中央のにつけるためのケースを探していて、難波のトキワカメラで3000円くらいだったかな、ケースを見つけたので買おうとしたら、ケースは本体の付属品で結局ジャンク扱いの本体も一緒に買うことになりました。
右横のがケースについていたジャンクのスメナ8M。ちなみにジャンクといってもストロボのターミナルがもぎり取られていただけで、カメラそのものは撮影に使えました。
このカメラ、ストラップをつけるところがどこにもなくて、ケースについてるストラップを利用しないと体にぶら下げられない仕様になってます。

つけてる外付けのファインダーはリサイクルで捨て値で売っていた適当なもの、50mm用だからスメ8の40mmレンズにはこの時点で合ってないんだけど、元のファインダーがあまりにも役立たずなので、安く買ったファインダーを目安程度につけてます。
大体どの辺りを狙ってるかアバウトに判断できる程度には役立つ感じ。

カメラは本体はペカペカしてる安っぽいベークライト製なんだけど、レンズの鏡胴が吃驚するほど豪華なアルミの削り出しという作りになっていて、そのアンバランスさにもよるのか意外と見た目はかっこいいです。
アンバランスといえば、どうしようもないファインダーもアクリル板じゃなくて、なかに透明度の高いアクリルのブロックが入れてあるという妙に手の込んだことがしてあり、ロシア人の思考回路がいまいち理解しがたいです。


☆ ☆ ☆


The Seekers The Water Is Wide


曲は以前、エヴァ・キャシディのものだったか確か一度載せたことがあるんですけど、今回はザ・シーカーズのバージョンで。
シーカーズは60年代にオーストラリアから登場し、イギリスで活躍したコーラスグループ。どうも今でも活動してるみたいです。
アイルランドの古い歌。何度も書いてるかもしれないけど好きな曲が多いです。







Very Best Ot the SeekersVery Best Ot the Seekers
(1997/10/16)
Seekers

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【写真】人待ち顔の猫 +【音楽】黄昏のビギン 小野リサ

猫の街角


人待ち顔

人懐っこい猫がいる街角。実は上の写真にもこの猫、写ってるんですけど、分からないだろうなぁ。
下のような撮り方は見ようによってはちょっと孤独な感じがします。

ロシアのカメラ、スメナ8Mで撮った写真。全く役に立たない素通しのファインダーに始まって、目測のうえに、シャッタースピードが最速1/250しかないような難儀なカメラなんだけど、甘い写りになっても特徴的な写真が出来たりするから、たまに無性に持って出たくなります。色味もけっこうニュアンスがある出方でお気に入り。
カメラ本体のおおらかな作りに比べると、実はレンズはかなり性能がいいカメラです。



LOMO SMENA 8M +T-43 F4/40mm


☆ ☆ ☆


黄昏のビギン 小野リサ


水原弘のオリジナルは随分と以前に記事にしたことがあるんだけど、小野リサのカバーもなかなか雰囲気があって良いということで、YOUTUBEで見つけたものだから、もう一度取り上げてみます。
ちあきなおみが暫く前にCMで歌ってから、わりと知られるようになったのか、結構いろんな人がカバーしてるようです。



ジャポンジャポン
(2011/10/26)
小野リサ

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