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【写真】伏見稲荷大社にて +【アニメ】いなり、こんこん、恋いろは。

本殿前で

伏見稲荷大社で撮っていた写真です。写ってる人の服装でも分かるかもしれないけど、真冬の今じゃなくて、去年の9月頃に撮っていたもの。間に骨折でブランクがあったにしても、気がつけば半年くらいここで写真撮ってることになって、これは自分でもこんなに入り浸っていたのかとちょっと吃驚。思うにこの半年くらいってこの伏見稲荷大社を除くと京都駅とその周辺、東山五条の辺り、くらいしかカメラ持って歩き回ってない。若干行動範囲が固定されてきてるようで、似たような写真しか撮らないにしてももうちょっと刺激が欲しいような感じになってきてます。とはいうものの新しいまだ見たことのない場所ってなかなか選びようがないというか、皆どんな風に撮影地を探してるのか本気で訊いてみたい気分。

楼門の中で


とりあえず手を清めてから



参道の様子


伏見稲荷で撮っていた写真を眺め回してみると、全体の様子が分かるようなものをほとんど撮ってない。だから伏見稲荷大社って言うのはこんなところというのが写真からだとおそらくよく分からないかと思います。
たとえば拝殿を大きく撮ってみると、観光用の写真みたいになるかもっていうような意識がどこかでブレーキをかけてるのかもしれないし、そういう視点で印象に残るような写真を自分は撮れないと限界を感じ取ってるのかもしれません。
あとは、赤い色の写真が、やっぱりかなり多くなってます。なにしろ鳥居の大群がある神社だし、神社といえばこの鳥居の赤というか朱色が特徴的な色。外国のようなカラフルな町並みなんてあまり眼にすることもないし、古びた路地裏なんかを彷徨ってると、日本の風土はあまり色を感じさせない印象もあるけど、神社仏閣日本中どこにでもあるから、国旗を持ち出すまでもなく赤というのは唯一ひょっとしたら日本を代表する色として日常の空間に偏在してるのかもしれないなんて思いました。


奉納されたもの



千本鳥居へ


伏見稲荷といえば今年に入ってから、ここを舞台にしたアニメが放映されてます。京都だとKBS京都で土曜日の夜11時半くらいから。伏見稲荷大社にも番組宣伝のポスターが貼ってありました。
去年狐のお面を買った時、口を開いてるタイプのお面はこのアニメの原作の漫画のほうで使われてるというのは知ってたんだけど、その時はアニメになるとは思ってませんでした。
タイトルは「いなり、こんこん、恋いろは。」というもので、伏見稲荷大社や京阪、京都市が全面的にバックアップしてるらしいです。主人公たちのキャラクターの名前に京阪の駅名が使われてるから、京阪の該当の各駅にはその名前のキャラクターの等身大のポップが立っていたりします。
ちなみに主人公の女子中学生の名前は「伏見いなり」当然伏見稲荷の駅に姿を現してます。まだ初回しか放映されてないけど、そのなかで「墨染」さんという恋敵になるのかな、そういうキャラクターが出てきてました。ちなみに墨染さんは普通しか止まらない墨染の駅の大阪方面のプラットホームの片隅に佇んでます。
ただ主人公の恋の相手の男の子の名前が近鉄との乗り換えの駅である「丹波橋」君というのが、これがなんとも。一言で云うとダサい。駅を知ってると、とてもじゃないけどかっこいいイメージじゃないです。
京阪沿線で伏見周辺の駅名をキャラクターの名前にするなら、原作のほうですでに使ってるかどうかは知らないけど、使ってないのなら「鳥羽街道」をぜひとも使って欲しいです。といっても「鳥羽」を苗字に「街道」を名前にしたら、結構普通の名前っぽくなるかな。

お話は一話だけ見た印象では、ドジでちょっとおバカな主人公の、なんというかおそらくアニメでは王道のパターンのようなラブコメって云う感じでした。変身少女もの路線のお話だったのがちょっと予想外だったかな。
コメディ部分がお約束の感覚満載でアニメのコメディ的な文脈に馴染めないと、ちょっとノリきれない感覚はあったけど、今写真を撮りに行ってる場所が、それも、これはどこがモデルになってるといったような場所探しをしなくても良いほど、結構正確なロケーションで出てくるので、それだけでもかなり興味深いです。
主人公がちょっとした成り行きで変身能力を与えてもらう伏見稲荷大社の祭神、お稲荷さんの総本山の神様が女神だというのもきちんと押さえてるのもポイント高いかな。
それにしてもお稲荷さんの神様と知り合いになって、変身能力を持ちながら本人にしか見えない使いの狐と生活するって、実際に体験できたら面白い人生だろうなぁと妄想したりしてました。
京都弁の少女が主人公というのも結構新鮮かもしれないです。

「進撃の巨人」のあとアニメは「蒼き鋼のアルペジオ」を見てたんだけど、これは去年の暮れで最終回だったから、わたしとしては次に見るアニメとしたらちょうどいいタイミングで放映されてるって云う感じになりました。


奉納された鳥居

伏見稲荷大社のお話は暫く続く予定です。



Nikon F2 +Ais Zoom-Nikkor 35-105mm/f3.5-4.5

最初はニコンのF2で撮っていて、そのフィルム一本撮り終えた後はオリンパスのOM-1と何か他のコンパクトカメラというような組み合わせで伏見稲荷に日参してました。
今回のはその伏見稲荷での最初の一本から。
ちなみにF2はサラ・ムーンが使っていたカメラです。このカメラを使うとあんなふうな写真が撮れるというわけでもないんだけど。



☆ ☆ ☆


いなり、こんこん、恋いろは。番宣PV







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【写真】狛狐 お正月写真 夜 +【音楽】Thelonious Monk All Alone

ラインが綺麗

伏見稲荷大社の狛狐の写真。胴体や眼の辺りの曲線の作るラインが綺麗な狛狐でした。でもあとでどこで見かけたのかどうも記憶を呼び起こせなくて、もう一度角度を変えたりして撮ってみたいんだけど未だに果たせないままです。背景が木々の密生じゃないから、ふもとの稲荷大社の狛狐で、稲荷山の狐じゃないとは思うんだけど。
稲荷山を登って膨大なお塚群を眼にしてると、それぞれに神様のお使いである狐が鎮座していて、それぞれ表情や佇まいが違っていたりするから、一体稲荷山全域でどれくらいの狐が神様の元にいるんだろうと想像してみたりします。確実に千は越えてるんじゃないかなぁ。稲荷山全域の狛狐の写真が撮れたら結構分厚い図鑑でも作れそう。
広大な山の中に無数のお塚があって、なかには神様が離れてしまってパワースポットでもなんでもなくなったために廃れてしまった社なんかもあって、一部欠けたり破損したままの狛狐が朽ち果てるように放置されてるのを見たりすると、そういうところはやっぱり結構不気味。

背中のライン

去年の夏にPENの縦構図100mm望遠一本撮りをしていた時にブログに載せた狛狐の宝珠の写真。
あの時に尻尾だけじゃなくて背中のラインもあったほうが良かったから撮り直したって云うようなことを書いたけど、その背中のラインも入れるとこんな写真になりました。やっぱり背中のラインがあったほうが面白い絵になってるかな。

☆ ☆ ☆

今年初詣に行った時に伏見稲荷大社で撮った写真の現像が出来上がってきたんだけど、内容的には人混みばかり、さらに体感露出半分で撮ってたのが上手く読めなくてアンダー気味の写真を量産したり、それにカメラのほうにちょっとトラブルがあって、光線引きしてるコマが混じっていたりと、結果はあまりよくなかったです。
光線引きのほうは遮光材の貼り換えをしたほうがよさそうだけど、かなり面倒くさい。

2014年の混雑


店頭の縁起物

ということで2014年一月三日の伏見稲荷大社の混雑ぶりと、神具店が立ち並ぶ一角に飾ってあった縁起物の写真です。お正月っぽい写真は自分が気に入るような形では上手く撮れなかったです。
現像は仕上がってはいなかったけど気分的に物足りなくて初詣以降も何度か様子見に行きました。
5日を過ぎるとさすがに人の数は普段の様子に戻りつつあり、多少はお正月っぽいところもまだ残ってはいたんだけど、表参道に出ていた屋台は全部引き上げてるし、こうなるとむしろ三日の混雑振りのほうが活気があったというか、お正月の気配がまだ残ってるぶん、普段よりもなんだか妙に寂れてるような印象で、これはこれで写真撮るのには中途半端な雰囲気だなと、結局あまり写真が撮れずに、今年のお正月写真は終了となった感じです。
まぁお正月っぽい写真ってどんなものだろうと、改めて考えてみてももう一つ明確なイメージにならないようなところもあるので、お正月的なアイテムを使わないでお正月の写真を撮るのは意外と難しいんじゃないかなと思ったりもしました。

今年に入ってから、お正月写真は思うようにはならなかったけど、夜になってから伏見稲荷に行ったことがあって、これは結構面白かったです。
他の場所で、多少光源でもあると、感度400程度のフィルムで、1.8くらいの明るいF値レンズをつけていれば1/15程度のシャッタースピードで夜でも手持ちで撮影できると、わたしの場合は重いカメラを使った場合このくらいがぶれずに撮影できる限度なんですけど、試しにそういうことをやってみてそれなりに上手く撮れたから、ちょっと伏見稲荷で夜に写真とってみようと思い立ったのがきっかけでした。

夜、といっても7時前後くらいだったけど、太陽は完全に姿を隠して周囲は夜の装いを身に纏ってます。屋台の後片付けをしてる作業風景と数人の参拝客が視界に入る程度で、参道の周囲の店も稲荷大社の社務所もすでに全部閉じてしまってるような状態。
そんななかでの撮影は、楼門や本殿こそライトアップされてたりはするんだけど、奥のほうに入っていくとなにしろ灯篭の小さな明かりが間をおいてぽつりぽつりと点ってるだけというような状態になっていたから、実際にはファインダーの中の露出計の針も見えないくらいの暗闇で行うことになりました。それでもいくらなんでもこれでは絶対に写らないと思いつつシャッターを切ってみたら、一応写してみるもので、露出アンダーなりにこんな写真が撮れてました。


夜の神馬


夜の鳥居



上の写真は伏見稲荷大社の中にある神馬の社。新年になっても狐ばかり登場していたこの彗星絵具箱にも、ここにきてようやく今年の干支、お馬さんの登場です。
ここでみられるのは狐だけじゃないんですよね。裏参道に行けば狛蛙なんていうのも見られるし、バラエティ豊かです。ただどうしてお稲荷さんの境内にお馬さんの社があるのか。これはちょっとした疑問だったりします。稲荷山の上のほうでも馬の像を置いてるところがあったし、お稲荷さんと馬というのは何か関係でもあるのかな。ご利益としてはどうも馬に上手く乗れるように祈願する神様のようだけど。
この写真はちょっと妖しげに写って、それが面白いといえば面白いんだけど、実際に祭られてるお馬さんは白さも際立つ堂々とした風格の佇まいでした。

下のは千本鳥居のトンネルの中。鳥居のトンネルそのものが闇の中に沈んでしまってるから、もう一つ奥行きに欠ける写真になってしまってます。夜に一人でこのトンネルの中を歩いてるとまるで異次元の世界でした。



狛狐の写真はNikon F2にAis Zoom-Nikkor 35-105mm/f3.5-4.5というレンズ、特に評判がいいわけでもないけど、色の出方が結構気に入ってるレンズをつけて去年の9月頃に撮った写真。
お正月のはPentax SPという60年代後半頃、ビートルズが活躍していた頃のカメラに東独のカール・ツァイス,aus Jena DDRのテッサー50mm/f2.8と、昔のPentaxのレンズSMCタクマー55mm/f1.8の二本を使って撮ってます。



☆ ☆ ☆


Thelonious Monk - All Alone


ホワイト・クリスマスの作曲家アーヴィング・バーリンの曲なんだけど、この人の曲にしてはあまり有名にもならなかった、メロディはどちらかというとシンプルな小品といったささやかなイメージの曲。
モンクのいつものなんだかたどたどしい指捌きにも聴こえる演奏が独特のリリシズムを加えながら、この孤独に当てもなく電話のベルが鳴るのを待つという曲に形を与えていきます。ごつごつとして繊細、こんなに両義的で不思議なピアノを弾いた人ってこの人だけ。
このアルバムで一番好きだった曲なんだけど、持ってるレコードにはこの曲にだけ傷が入っていて、ぷつぷつというノイズ交じりで聴いていたのを思い出しました。




☆ ☆ ☆



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(2012/10/10)
セロニアス・モンク

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