街の中の木馬 + フィルムが引き出せなかったパトローネの顛末。白い影。

街の木馬
祇園 2014 / 09
Canon 7 / Industar61 55mm 1.2.8 / Kodak Super Gold 400



新年早々再発した眩暈は、今度のはそんなに深刻なものでもなかったようで、ほぼ一週間を待たずして収束に向かいつつあります。また2~3ヶ月我慢しなければならないのかと思っていたところだったので、このまま完全に消滅してくれればこれは凄くうれしい。寝不足とかもきっと影響してると思うので、また揺り戻しが来ないように規則正しい生活を心がけようかと思ったりしてます。基本夜型の人間だから、なかなか難しいんだけど。

この前書いたフィルムの先端が取り出せなくなったパトローネ。あれを書いた後も未練がましくフィルムピッカーで引き出そうと試みてみたけど、やっぱり駄目。何をやってもフィルムはパトローネの中に篭ったままで出てきてくれない。
フィルムを取り出す手段はもう一つ、パトローネ・オープナーという栓抜きみたいな道具で底蓋をはずしてしまう方法があるんだけど、というかあったというべきか、この道具自体がもう店では売ってないようで、ネットを探しても扱ってるところを見つけることが出来ませんでした。
取り出す道具を封じられて、パトローネを前に途方にくれながら、いい方法も思いつかずにネットで色々調べていたら、パトローネのフィルムが出てくるスリットに直接指を突っ込んで引き出したと書いてる人がいるのを発見、思ってる以上に簡単と書いてあるのを信用して、信用しなくてもまるで手詰まりだったので試してみる他選択肢がなかったんだけど、とりあえず撮影には使わない練習用に潰したフィルムがあったので、そのパトローネのスリットにツメを引っ掛けて引っ張ってみれば、多少力はいったものの結構簡単に湾曲して口が開きました。
指をつっこんでフィルムを引き出してくるのはそれでも難しそうだったので、いっそのことこのまま力を加えて引っ張っていけば、筒状に巻いてある薄い金属の外装はそのまま剥がせるんじゃないかと思ってやってみたら、本当に簡単に、オープナーなんて使わなくてもバラバラにすることが出来ました。パトローネは再利用は出来なくなったけど、元から再利用なんてしてないので、これは全く問題なし。

ちなみに取り出せなかった当のパトローネからこの方法で中のフィルムを取り出した後はこんな感じの残骸が残ることに。
開けてみて分かったのはフィルムの先端が写真のように折れ曲がっていて、これが引き出せなかった原因らしいということでした。これ、カメラにセットする時に巻き取り軸に引っ掛けてるところで、どのフィルムも撮影したら先端はこんな感じになると思うんだけど、これはちょっと極端だったのかも。

パトローネ大破壊

もちろん中のフィルムに光があたってはいけないから、作業は全部ダークバッグの中でやることになり、フィルムが全部パトローネから出てしまった後は、次に何らかの形でフィルムを光から遮蔽するまで、ダークバッグから両腕を抜けない状態になります。何しろこんなイレギュラーな形での作業は始めてなので途中でどういうトラブルがあるか分からず、そこで非常事態用に新品フィルムについてるプラスチックの筒状のケースで黒いものを、たしかイルフォードのフィルムが入ってたものだと思うけど、一つ一緒に放り込んで作業を進めていきました。
パトローネ破壊に成功してフィルムが取り出せたら、とりあえず取り出したフィルムを一緒に放り込んでおいたケースに入れて、ダークバックから両腕をぬいて一休み。現像タンクのリールに巻きつけるための前準備的にフィルムの先端が引っかからないようにカットして、またケースに入れて、腕をぬいて一休み。あとはむき出しのフィルムをそのままリールにまいて現像タンクに収めて蓋をして、これで光に晒しても大丈夫となり、現像作業にかかれる準備が完了します。
フィルムを取り出せなかったらどうしようかと思っていた状態から、ここまで来ていつもの作業の行程に復帰できたこととなって、一安心っていうところだったかな。

そんなこんなで無理だと思っていたフィルムから取り出せたイメージのなかから何枚か披露。



雪の上の草
2015 / 01




雪解けの廃墟
2015 / 01




フェンスに絡む草
2015 / 01
Wide Lens Camera (Ultra Wide And Slim) / Kodak TriX




絞りもシャッタースピードも固定のトイカメラなので、入れたフィルムの感度にあわせた設定で露出決定できるわけもなく、露出オーバーは後で結構何とかなるから、露出不足のコマも救うつもりで現像時間を多少多めにとって現像、感度400のフィルムを使って、晴天の順光と光が当たっている隣に出来るような明るい影といった状況に合わせた設定のカメラだと思うから、今年のお正月珍しく雪が降った後で撮った写真だと、全体にかなり露出オーバーの上に、現像時間を長くしてるから、さらにハイキーになって、やけに白っぽい写真がほとんどという結果となりました。
最初はフォトショップで明るさやコントラストの調節をして普通の仕上がりに近づけたんだけど、どうも面白くない。大体トイカメラを使うなんていうのは破綻するのが目的で使ってるようなものだから、まともな写真に近づけても仕方ないところがある。色々フォトショップで弄り倒してるうちにそういうことを思い出し、そう思い至ってから調整に使っていたレイヤーを全部破棄して、元の白っぽい写真に戻してます。

白い空間に朧な影のように浮かび上がるオブジェ。
と、ものも言いようで、こんな風に云ってみると単純にハイキーになっただけの写真かもしれないのに、なんか意味ありげに見えてくるから面白いです。もっと白っぽくなっても良かったかも。







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