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【洋画】 ディセント

THE DESCENTTHE DESCENT
(2006/11/29)
シャウナ・マクドナルド

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監督 ニール・マーシャル
出演 シャウナ・マクドナルド, ナタリー・メンドーサ,
アレックス・リード, サスキア・マルダー

あぁ、もったいないなぁ…ってのが正直な感想でした。中盤からどうして○○○(書いてしまうと一応ネタばれになるので)なんか出してしまったんだろう。
この時点でだだのモンスター映画に成り下がってしまってます。もっともモンスター映画が大好きならここからは凄い楽しい映画になっていくわけですが、そんなモンスター映画ファンもきっとがっかりするだろうっていうのが、実は○○○、めちゃめちゃ弱い!戦闘訓練を受けてないような一般人にやられてしまうくらい弱い。

○○○が登場する前の、洞窟に閉じ込められての地底巡りのほうは、閉所恐怖症だったらとてもまともに画面を観てられないほどのシーンもあって、本当によく出来てたのに…。
小説だとクリストファー・ハイドの「大洞窟」(これは傑作!)みたいに洞窟内だけで終始するような物語は、余計なものを入れなくてもそれだけで成立してるものもあります。映画でも本同様に、○○○なんか出さずに、このテーマだけで最後まで突っ切れると思うんだけどなぁ。それだけじゃ弱いと判断されたのかなぁ。

洞窟に閉じ込められて精神的に追い詰められていく中で普段の友達付き合いの奇麗事の中に隠れてたものが表に出てくる。その変化を乗せる物語が、冒頭から洞窟に入るまでの仲良しキャンプ、洞窟内の彷徨、○○○とのサバイバル・バトルと、見て分かるほどに異質な構造として分かれていることもあって、登場人物の変化もなだらかというよりも各段階で全く別人になったような印象を与えてます。
○○○とのサバイバル・バトルではさらに対○○○用のバトルモードへの理不尽な変化となって、主人公の活躍はほとんど女ランボーと化してました。

それと洞窟に入るまでが結構長かった。
この部分で6人の登場人物を説明してるのでその分長くなってるんですが、一度に勢ぞろいされるとはっきりいってこれだけ長く時間を取って説明されても区別がしにくく、洞窟に入ってしまえば暗闇にライトっていう状況になってなおのこと誰が誰なのかさっぱり分からなくなります。

あと、振り返れば画面の外から大音響とともに何かが飛び出してくるっていうような、びっくり演出を使ってました。こんなの恐怖と何にも関係ない。怖いんじゃなくてただ吃驚するだけ、ただそれだけ。
またこのタイプ!と、大音響のたびにちょっとうんざりします。ちなみにこれはイギリス映画。アメリカであろうがどこであろうが海外のホラーは本当にこのパターンから抜けられないなぁ。

これ、一昨年に「サイレントヒル」と連続するように上映されてた映画でした。そういやぁこちらの方は真っ暗闇の中、ヘルメットについたライトだけで前方を照らすシーンがたくさんあって、胸ポケットに立てた小型ライトの明かりだけで暗闇を進むゲーム版「サイレントヒル」のシーンと感触が似てるのは、映画版「サイレントヒル」よりもむしろこっちの映画のほうだなぁって思った記憶があります。
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洋書店「RANDOM WALK」でクラウザーさんを確保

randomwalk ent

寺町を四条から上って行って蛸薬師通りに出会う少し手前にある本屋「RANDOM WALK」
ここの前を通りかかったら、店の外、寺町通りに向かって路上に置いてあるバーゲン・ワゴンにタッシェンの本が見えた。
タッシェンワゴン

タッシェンの美術書は入門編みたいなのが多いんだけど、安かったので「フューチャー・パーフェクト」「20世紀のデザイン」「トラベル広告集」を買ってみる気に。
「フューチャー・パーフェクト」は所謂レトロ・フューチャー的なイメージを収録していて、集めてる絵は面白いものの、それぞれの絵の出所が記載されてないので、資料的な意味はほとんど無い画集でした。
ここの本は美術書のくせに見かけがどうも垢抜けない感じがして。この場合だと日本版のこの日本語のロゴ。適当に乗せただけみたいで、これはダサいです、美術書でこのダサさはないと思う。

「RANDOM WALK」は洋書を扱ってる本屋で、アート系のものを結構置いている店なんだけど、店が小さいために雑誌とか以外のでかい画集みたいなものは系統だって揃ってません。その場の思いつきで仕入れたみたいな品揃えになってます。
京都にいる海外の人対象にペイパーバックや日本の文化を紹介するような洋書は多いかな。台詞を英語にした日本の漫画も置いてあったりします。
一階には日本語の写真集とかも置いてあるけど、結局は近くの淳久堂書店辺りのほうが揃ってたりするんで。
randomwalk 1f

洋書が多い個性的な性格付けをしてるのに、ここで無ければって云う決めの要素が思いのほか希薄な本屋というか、そういうところがちょっと惜しい店です。

本屋だけど店に入ってすぐのところにガシャポン・マシンが設置してある。タイム・カプセルのシリーズはアートっぽいものをモチーフにリリースしてるからその関連で置いてるのかな。今は何が入ってるのか見てみると「デトロイト・メタル・シティ」のフィギュアが入ってました。
gasya machine

これいつから販売してたんだろう?つい最近HMVでも置いてあるのを見たし。HMVで見た時はハンドル回さなかったんだけど、それなりに手の込んだフィギュアが出てきそうなので今回は一回回してみる気になりました。
空カプセルを捨てるために置いてあった籠の中には何も入ってなかったので、筐体は置いてあるものの、ここでガシャポンやってる人はほとんどいないのかな?
静かな店内にコイン投入の音やハンドルを回す音が響き渡ったんで、ちょっと冷や汗。

300円投入して出てきたのはこれ。
dmc01 dmc ラインナップ

クラウザーさんです、マンガ「デトロイト・メタル・シティ」の主役、クラウザーさん。でも、クラウザーさんではあるものの、ラインナップの中では一番オーソドックスなタイプのような気が…、それともギター持ってるから、ひょっとして当りをひいたのかな?
ギターのような小物がきちんとついてるのは良いなぁ。衣装の質感がちょっと軽い感じがするもののディテールもそれなりに加えてあるし。

ラインナップの中では「クラウザーさん+資本主義の豚」が異様に存在感をアピール!
これは、欲しいかも。これが出てくるまで止められないかも。

☆ ☆ ☆

追記(09 01 11)

閉店

去年この記事を書いた直後に、親会社が破産、その後「RANDOM WALK」自体は破産管財人の下で営業を再開していたんですが、どうも事業の引き取り手が見つからなかったようで、今月の15日に完全閉店だそうです。
わたしがこのブログを初めて直ぐの時に書いた記事なので、「RANDOM WALK」がこういうことになるのはわたしにとっても、とても残念です。

【洋画】 DOWNTOWN 81

DOWNTOWN 81DOWNTOWN 81
(2001/12/05)
ジャン・ミシェル・バスキア

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監督 エド・ベルグリオ
出演 ジャン・ミシェル・バスキア
DNA ジェームス・ホワイト・アンド・ザ・ブラックス タキシードムーン
キッド・クレオール&ザ・ココナッツ デボラ・ハリー 他
公開 2000年

夭折した画家ジャン・ミシェル・バスキアが主演した唯一の映画。

脚本は一応あるみたいだけど、素人が書いたような出来のもので、ストーリーには起伏も何にも無く、家賃滞納で宿を追い出されたバスキアが映画の最初から最後までただひたすら街をさまよいます。
とってつけたような奇跡的な出来事が起きて唐突に終わる以外は、さまよってる間に街の仲間に出会ったり別れたりしてるその経過を追ってるだけで、誰かに会ったことで物語が転がっていくといった要素もありません。はっきりいって話はつまらない。
映画としてはどうってことない代物で、さらにあえて言ってしまうと私には主役のバスキアさえも実はそれほど関心の中央にいるわけではありませんでした。
関心の中心にあったのは、音楽です。

この映画の値打ちは、放浪するバスキアを通して記録される当時のニューヨークの風景と、80年前後のNo Waveのミュージシャンが見られるっていうこと。これに尽きます。この点で「DOWNTOWN 81」は個人的にはほとんどドキュメンタリー扱いになってます。この頃のニューヨークの音楽シーンが好きならいろんな思いが交錯すること間違いなし。
「DNA」や「コントーションズ」(ザ・ブラックス)のジェームス・チャンス(ホワイト)がスタジオやライブ演奏で動き回るのはこれで始めて見ました。
「DNA」はアルバム「NO NEWYORK」の、まさにあのフリーキーなノイズそのままな感じなんですが、ジェームス・チャンスのほうはこの頃には随分とまともな感じの音になってるようです。「DNA」のアルト・リンゼイが12弦ギターを弾いてたのもこれで始めて知りました。ほとんどテクニック無しで弾いてるのを弦の数を増やすことで補完しようとしてたのでしょうか?印象が「NO NEWYORK」の裏ジャケットにあった異様な写真そのままなのもなんだかわけも無く凄いというか。
日本勢も「DNA」のドラマー、イクエ・モリ以外に「プラスチックス」もちょっとだけ出てきます。

ただ、そういうミュージシャンも含めて、もうこの世界のどこを探しても永遠に見つからない、時代の空気を纏ったニューヨークの光景や、この映画の7年後にこの世を去ってしまうバスキアが生きて街をさすらう姿を目にしてると、映画的な関心はその起伏の無さに焦点が幾分ぼやけがちになりつつも、そのうち心は感傷的な気分に充たされてくるかも知れません。

DVDに同梱されてるトレーラーが、この脚本ともいえない脚本をフォローするかのように、たとえば楽器の機材が盗まれるシーン、映画では泥棒が盗んだものを車に運び込んでるのをたまたま見つけて、遠くから追っていくが近づいただけでそのまま逃げられるって程度のシーンしかないのに、そのシーンに「アクション!」という煽り文句を入れ、映画の中にさも大層な追跡劇でもありそうな紹介の仕方をしてたりして、何とか普通の劇映画の印象を与えようと画策してるのが見え隠れするようでちょっと面白かった。

バスキアと云えば、今年のユニクロのプリントTシャツにバスキアの作品をモチーフにしたものが幾つか出てます。でも、手を出したのは他の、たとえばキース・へリングとか松本大洋とかで、バスキアのは未だに買ってないなぁ…。

ユージンの「人体解剖図鑑 1」

先月大阪の日本橋に買い物に行った時、フィギュア・ショップの一軒で、ユージンが以前出してた「人体解剖図鑑」をフルコンプしたセットが出てたのを見かけて購入しました。セットになっていたのは一番最初のシリーズで、元々はガシャポンのカプセルで売ってたものです。

第2弾も出てるんだけど、この最初のシリーズのが一番超現実的な造形を揃えてるように思えます。
「眼球」だとか「心臓」だとか、いろいろある中で「耳」がお気に入り。
解剖図鑑「耳の構造」は組み上げてみるとこんなのです。
本物の耳の構造模型もほぼ同じ外観で、本物の解剖模型をそのままミニチュア化してる感じ。

人体解剖模型 耳 1

直線的な要素を持ってるのは耳道のみで、これが形の中心になってる以外は曲線ばかり、しかも曲線を統制するような要素はほとんど無くて云ってみれば形は無秩序へ無秩序へと流れて行く感じで、模型のいたるところにカオスの顔が見え隠れしてるような造形になってます。形として面白い。

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暑い!!

昨日は最高の暑さだったそうで、35℃だとか36℃だとか、こう云う気温が暫らく続くんだろうかと思うと、ちょっとげんなりします。
どちらかと云えば冬よりも夏の方が好みで、夏は着るものも少なく済んで肩も凝らない。冬は寒さでどうも全身に余計な力が入ってしまうし。
とは云うもののいくら夏のほうが好きでも限度ってものがあります。

今月の初めにエアコンが故障、修理も考えたけど修理代に何万もかかって、その修理でいつまで使えるか保障もないんだなぁと。そんなことを考えると、結局思い切って買い換える方が良さそうと判断。
急のことだったので、たびたび店に足を運んで機種選びに時間を掛ける余裕も無く、大体エアコンなんてまともに使えてる間は世間でどんな新機種が出てきてるか逐一追いかけてるようなものでもないわけで、だから店頭で、今どんな機械が主流になってるのか全然知らない状態で、適当に選ぶことになりました。

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祇園祭

祇園祭はまだ終わったわけじゃないものの、一番の見せ場である山鉾巡行が17日に行われて、感覚的にはそれで終わりという感じになります。
今の時期の京都は過酷としか云い様のない暑さで、熱気と湿気を大量に含んだ空気にぴったりと寄り添われて、それはもう不快の極点に向けて果てしなく上り詰めていくような気分になるし、山鉾巡行の当日など見物人で身動きも取れないような状況になってるに違いなく、とてもじゃないが出かけて見物する気にはならないです。

ということで、祇園祭はいつも宵山だとか宵宵山だとかの、巡行当日を外した日に出かけることに。
これは今年のスナップ。
長刀鉾1  長刀鉾2

鉾模型

鉾の模型は長刀鉾の近くにあるデパート、大丸が展示してたもの。地下通路に面したショーウインドウの中にありました。

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MEAL MUJIで昼御飯!

三条河原町のBAL、地下2階にある無印のレストラン「MEAL MUJI」で昼御飯。
ここ、食事時はそれなりに混んでるんだけど、たとえば昼なら1時半頃とか、ちょっと時間をずらせば結構空いてる状態になります。
無印店内
空いてる…。

08-07-19-昼御飯

デリ・プレートの三種盛りを注文して、ショーケースに並べてある料理の中から好きなのを3つ選びます。今日選んだ料理は左上の夏野菜のタイ風カリー、右の初夏の薬膳サラダ、手前のガラス鉢に入ってるオクラとトマトのパスタの三種類でした。
御飯は料金をちょっとだけ上乗せしてただの白御飯から十穀米に変更です。

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