2011/11/28
【京都】紅葉 北野天満宮と東福寺 +静かな人の静かじゃない側面の静かな部分
この前のモノクロの記事を書いてから、次はひらパーのことを書こうと思ってちょっと手をつけたりしてたんですが、いつものようにのんびりやってたら紅葉の季節が急にやってきたような状態になって、急を要するといえばいつもそこにある遊園地の話題よりは短い季節限定の紅葉だろうと判断。ここはひらパーの記事はしばらく横に置いておいてまず紅葉の写真を撮ってこようと思い立ちました。実際のところ京都は秋になってもなかなか寒くならず、最近になってから急に季節が進んだ感じで紅葉の季節も一挙にやってきたような感じになりました。わたしが東福寺に写真を撮りに行った日の読売のオンライン・ニュースでもそういったことが取り上げられていたようでず。
しばらく前から、どちらかというとわたしは桜のほうが好きなんですけど、まぁ季節の話題だから何処かで紅葉の写真は撮ってこようと思っていて、でも思いはするけれどなかなか場所が決まらず、比叡山の辺りは結構早い段階で見頃のサインが出ていたりしたものの、比叡山は夏に話題にしてるし間を空けずに同じようなところにいくのもなんだかなぁと云う気分でいました。それでとこにしようかいろいろと思い巡らしてるうちに、モノクロの記事の時にちょっとだけ取り上げた北野天満宮なんかが話の続き具合という点で良いんじゃないかなと思い立ち、北野天満宮で不都合なところもないので、そこを半ばターゲットと決めてから、身頃のサインが出るのを待ってました。
やがて上に書いたようにこの一週間ほどで京都は急に冷え込んできて北野天満宮にも紅葉は見頃という情報が出始め、それならばと25日に北野天満宮に写真を撮りに出かけてくることにしました。最初に書いたのと話が違うように見えますが、一番の目的地として選んでいたのは北野天満宮でした。
モノクロ写真のスペースハリアー石灯篭を撮った時は出町から延々と歩いてやってきて思った以上に遠くてちょっと辟易した場所。本当はバスで行くのが一番簡単なんですがわたしはバスが大嫌いなので、今回は嵐電に乗って行くことにしました。嵐山に行く電車なんですけど、嵐電なんてほとんど乗ったことがないから、北野天満宮の近くまで通ってるというのは調べてみて始めて知ったことでした。
京阪の四条で降りて阪急で四条大宮まで出て、四条大宮の嵐電の始発駅から京都で唯一残ってる路面電車に乗ります。実は四条大宮ってわたしが以前住んでいた壬生御所ノ内町の元祇園さんの近く、子供の時のことだから近くといっても大宮はそれなりにちょっと遠い感じはしてましたけどそれでも生活空間の領域に入ってる場所でした。四条大宮の交差点に降り立ってみると昔あった大宮東映はとっくの昔に無くなっていたりして、なんだか感慨深いところもあったりします。最近何度か昔住んでいたところの写真を撮りにこの辺りにはきてはいたんですけど、嵐電に乗るのはなんだか初めてじゃないかなという気分で駅の構内に入りました。子供の頃嵐電は線路上を走ってるのも飽きるほど見ていたけど、なぜか乗ったことはなかったんですね。
嵐電はその名の通り嵐山に行くのが目的の電車。でも途中「帷子ノ辻」という駅で「嵐山本線」と「北野線」とに分岐していて、嵐山行きとは別のもう一つの路線である「北野線」に乗り換えて終点の「北野白梅町」で降りれば、あとは駅から東の方向に5分ほど歩けば北野天満宮に到着します。出町から歩いた時は東から西に向けて歩いていたので天神さんを挟んでちょうど反対側から近づいていく形になってました。
ちなみに嵐電の停留所の名前はこの「帷子ノ辻」をはじめ「蚕ノ社」だとか「有栖川」だとか「鳴滝」だとか、どこか冥界にでも通じてるような妖しげでイメージ豊かな名前が揃っていてなかなか楽しいです。
参考までに嵐電のホームページ
わぁこんなに近くに電車で来られる駅があったんだと大発見でもしたような気分で北野天満宮に着いてみれば、25日のこの日はちょうど市が立つ日でもありました。

Nikon FM3A Ai-S Nikkor 50mm F1.4 : FUJI Reala Ace 100

Nikon FM3A Ai-S Nikkor 50mm F1.4 : FUJI Reala Ace 100
市が立つ日だったというのは全く失念していて、予想外の混み様にちょっと気分が引けてしまいました。普通だったら何もない日だと思ってやってきて屋台が出てるのに出くわしたりしたのなら、これは儲けものとばかりに楽しくなってくるはずなんでしょうけど、この日は天神さんの紅葉の写真を撮りに来たという目的があったために、紅葉見物の客に市を目的にする客が加算されて人出が多くなってるのはあまり歓迎するような状態じゃなかったし、市が立ってるのを見たら屋台の写真も撮りたいという気分も持ち上がってきて、紅葉の写真を撮る目的との配分に気持ちが揺らいでいく部分も出てきてました。
そんな予想外の気分で天神さんに足を踏み入れて、参道を歩いてるうちに、たとえ気持ちが揺らごうととにかく紅葉が目的と思い直して、屋台の写真はちょっと撮っただけで撮りたくなったらまた別の日にと切り上げ、後は紅葉を目当てに本殿のほうに向かうことにしました。
ちなみに北野天満宮は天神さんといわれるのでも分かるように菅原道真を祭神とした神社です。全国各地に天満宮はあるんですけど、その中でも北野天満宮は菅原道真を宗祀とする神社という扱いになってます。菅原道真は学問の神様なので学業成就を願う人が参拝に来る神社ですね。

Nikon FM3A Ai-S Nikkor 50mm F1.4 : FUJI Reala Ace 100
本殿の様子。人が多かった分参拝する人も列を作って並んでました。
境内の中にはこの前の記事にも書いたんですけど、牛のご神体が至るところに祭られています。菅原道真と牛は道真の生まれた年が丑だったとか、大宰府に下った時に牛に乗っていたとか、牛が刺客から道真を守ったとか、色々と伝説があって、密接な関係にあるらしいです。

Nikon FM3A Ai-S Nikkor 50mm F1.4 : FUJI Reala Ace 100
どうやら体の具合が悪いところとか悪くなって欲しくないところを撫でるとご利益があるようで、参拝客は牛の思い思いのところを撫で回してました。
☆ ☆ ☆
さて肝心の紅葉なんですが、北野天満宮の紅葉はこの本殿周辺じゃなくて境内の西側に沿って南北方向に伸びている、豊臣秀吉が作った京都を囲む土塁である「御土居」の史跡、この史跡は一部分しか現存してないんですけど、その「御土居」に沿って流れる紙屋川(中流の北野天満宮の傍らを流れる部分は天神川とも呼ばれてます)の周辺に残っている林を指していて、この自然林が色づいて紅葉の景観を形作ることになる一角がもみじ苑として公開されることになります。
本殿周辺は鮮やかな黄色い葉をつけた巨木が一本立ってはいたけど、他はほぼ緑一色という印象だったので、紅葉を撮るのが目的でやってきたわたしとしてはこのもみじ苑に入ってみる以外に選択肢はなくて、本殿周辺をざっと散策したあとで、とりあえず入場料の600円を払って中に入ってみることにしました。でもこの日は家を出る頃こそ晴れてはいたんですけど時間が経つに連れて太陽の勢いは力を無くしていくような日でした。もみじ苑の入り口に到着して空を見上げてみると、そんなわずかな時間の間でさえも見ているまに空は曇ってくるしもみじ苑入り口から垣間見えるところには赤い色一つ見えないので、目的はここにしかないと分かっていても、入るにはなんだかちょっと嫌な予感がしてました。
もみじ苑に入ってほぼ目の前に赤い欄干の展望台のようなところがあって、そこに登って見えたのがこんな光景でした。

Nikon FM3A Ai-S Nikkor 50mm F1.4 : FUJI Reala Ace 100
下を流れる天神川を見下ろすように設置された展望台から対岸に見える巨木で、展望台のそばにあった解説板によると「三叉のもみじ」という固有の名前がつけられている樹齢400年を超える有名な木らしいです。秀吉が「御土居」を建造する以前からここに生えていて、わたしが行った時の天神川はほとんど水気がなかったですけど、昔は氾濫も起こしており、そういう危機的な時も耐えて今に残る巨木なんだそうです。
展望台ではどうもこの日の夜、というか日が暮れてライトアップが始まる頃に何かコンサートのようなものが開催されるようで、その準備が始まってました。

Nikon FM3A Ai-S Nikkor 50mm F1.4 : FUJI Reala Ace 100
展望台から川縁に降りていく階段があって、下に下りたところには対岸に渡れるように赤い橋が掛けられています。

Nikon FM3A Ai-S Nikkor 50mm F1.4 : FUJI Reala Ace 100
渡る人は必ずここで紅葉をバックにかならす立ち止まって記念撮影をしていくので、人が途切れていなくなる合間を縫ってシャッターを切りました。それでも隣で撮影してる人の手が写りこんでしまった。

Nikon FM3A Ai-S Nikkor 50mm F1.4 : FUJI Reala Ace 100
紙屋川(天神川)沿いの散策路。

Nikon FM3A Ai-S Nikkor 50mm F1.4 : FUJI Reala Ace 100

Nikon FM3A Ai-S Nikkor 50mm F1.4 : FUJI Reala Ace 100
これはちょっと面白い写り方をしたかな。曇り空でしかも空を背景にしてるから暗くてあまり色味が出てないけど。もみじの向こうにある木の葉が不定形の模様のようになってアクセントになってる感じ。
もみじの写真ばかりを並べるとそれなりに紅葉が空間を占めてるような印象になりますね。でも橋の写真でも分かるように、見頃だというから来てみたものの、実際はこれでどこがもみじ苑?っていうような状態でした。川縁に降りても展望台から眺めても紅葉してるのは全体の3割くらいだったかなぁ。解説なんかの印象からすると、三叉のもみじがとにかく主役でそのほか250本近く紅葉になる木は植わってるそうだけど、それはあくまでも三叉のもみじの引き立て役、見頃という情報は三叉のもみじが見頃になったということで、もみじ苑そのものが紅葉に埋め尽くされるという意味じゃなさそうという印象でした。
おまけに川縁に降りてからの散策路なんですが、入場口近くの展望台から下に下りて、写真の赤い橋を渡って対岸に行き、川縁を南に下り、南端で反対側に渡る橋があるのでそこを渡って展望台側の川縁を再び赤い橋に向かって散策するという順路になって、この天神川の川縁というのがほぼ北野天満宮の南北の長さくらいしかないものだから、川縁の往復もあっという間に回りきってしまうんですね。
川縁を一巡りして展望台のあった高さまで戻ると、まさしく入場した時の展望台が見える場所に出てくるので、もうこれでお終い?って云うのが正直な感想でした。
一応入場券には茶菓無料サービス健というのがついていたので、それがもらえる茶店のほうによってみます。
ここがまた時代劇の街道沿いにでも見るような、屋根こそはあるけど、吹きさらしの場所に床机が並んでるような体裁の茶店で、いわば和風テラス席といった感じでした。わたしはテラス席にはまってると書いたけどここまで寒くなってくるとテラス席よりも部屋の中で寛ぎたいので、薄いお餅に味噌餡がはさんであるお菓子を一つ提供してもらって、ほうじ茶を一杯飲んだだけで茶店を出てきてしまいました。
結局茶店を出た足でそのままもみじ苑も出てきてしまい、曇り空に3割の紅葉という結果を背負って、屋台で賑わってるのに気分はなんとも冴えない思いで北野天満宮を後にすることになります。
撮った写真は20枚くらいで半分ほど残ってるのを撮りきらないと紅葉の写真を目にすることは出来ないとなり、帰ったその日に何処か別の見頃になってる場所にもう一度紅葉を撮影に行こうと決めてしまいました。
☆ ☆ ☆ 東福寺編 ☆ ☆ ☆
もう一箇所として決めたのが東福寺。これもモノクロの記事に橋の写真とか撮った場所として出てきてるので、これまた記事繋がりでちょうど良いんじゃないかと思っての決断でした。
それで翌日の26日に再び紅葉撮影に出かけてきました。前日の曇り空と比べてこの日は一転して晴れ。多少の雲は出てきてはいたけど、曇り空になるほどでもないという天候でした。
所持していったカメラは北野天満宮であと半分取り残したフィルムが入ってるFM3Aとそれ以上撮る場合のために10枚ほど撮っていたCONTAX TVS2の2台。それと予備にフィルムも一本バッグに入れてました。もう一つ賑やかしにトイデジのVQ5090も久しぶりにポケットに突っ込んでおきました。
京阪の東福寺駅で下車。普通電車しか止まらない駅です。
この前撮った九条跨線橋は駅を降りて西の方向に行くんですが、東福寺の場合は東に進路を取ります。
電車を降りて普通しか止まらない小ぶりの駅の改札を出たところで、なんだか嫌な予感に襲われました。明らかに人が異様に多いんですよね。橋の写真を撮ってた頃は降りる客なんて大していなかったのに、この日はスムーズに歩けないくらいの人が駅の改札を出た辺りから道に溢れてました。改札前には臨時の切符売り場が出来ていて、そこにも長蛇の列が出来ています。
駅前から溢れていたのはもちろん東福寺の紅葉目当ての参拝客です。全員が橋のほうなんかに向かわずに反対側の東福寺に向けて列を成して進んでいきます。東福寺の駅から東福寺までは歩いて5~6分程度の距離でその通りは東福寺駅の前から交通整理の警官だか警備の人が点々と配置されていて、東福寺向かう客や帰って来る客の列の整理に忙しそうでした。
駅前の混雑は通りが広くなると多少は余裕が出来て進みやすくはなるものの、それでも行列を作って東福寺に向かいます。
東福寺の紅葉は東福寺自体が東山月輪山麓にあるせいか、境内に三ノ橋川が流れる洗玉澗という名前の渓谷があって、渓谷とそれに隣接する庭園の周辺に密生している木々が色づいて景観を成すような形になっています。そして渓谷の一部は寺の領域を出ても続いていて、東福寺の正門へと至る道もその渓谷を跨ぐ形で続いており、東福寺にに入る前にその渓谷にかかる橋、臥雲橋という名前がついている橋を渡る時に、渓谷の紅葉の一部を垣間見ることが出来るようになってました。
ここで参拝行列はまるで満員電車のような様相を帯びてました。なかなか前に進まないし、橋にたどり着いても渓谷の写真を撮ってる人が橋の縁に固まって動こうとしないんですね。交通の整理をしてる係りの人が1~2枚撮ったら他の人に場所を譲ってくださいと連呼してるし、境内に入ったらもっときちんと見られる場所があるから立ち止まらないでくださいとかいろいろ声をかけてました。

CONTAX TVS2 : FUJI PRO400 H
臥雲橋の様子。これは帰り際に撮ったもので、時刻にすると4時過ぎくらい。幾分混雑ぶりはましになってました。
下の写真は臥雲橋からみた渓谷の光景。まだ東福寺に入ってないのになかなかの光景を見せてくれます。一応撮影できる場所が開くのを待って撮ってます。でも人並みの中でマニュアルカメラのスローな撮影はなかなか難しかったです。
この橋の上に立つと東福寺内での渓谷を渡る通天橋が対面はるか向こうに見えて、まるで鏡面に向かい合ってるようでちょっと面白い光景でした。

Nikon FM3A Ai-S Nikkor 50mm F1.4 : FUJI Reala Ace 100

Nikon FM3A Ai-S Nikkor 50mm F1.4 : FUJI Reala Ace 100
その後また少し参道を歩いて東福寺の正門?らしい月下門にたどり着きます。ちなみに東福寺というのは摂政九条道家によって建てられた禅寺で、奈良で最大の東大寺と興隆を極めた興福寺にあやかって、それぞれから一字貰って名づけられてるそうです。

Nikon FM3A Ai-S Nikkor 50mm F1.4 : FUJI Reala Ace 100
お寺の中の光景も一枚だけ貼っておきます。本堂南側にあった三門。禅宗のお寺にある三門としては現存するものとしては日本最古のものだそうです。大きすぎて50mmレンズでは全体は入らず。もっともこういう絵は全体を示すことは必ずしも必要でもないので、これでもかまわないと思ってます。

Nikon FM3A Ai-S Nikkor 50mm F1.4 : FUJI Reala Ace 100
☆ ☆ ☆
東福寺の紅葉は渓谷に架かる橋である「通天橋」からの景観と、その渓谷に隣接するように設えられた普門院庭園の二箇所で構成されてます。通天橋への拝観料400円で橋を通ることが出来、橋の廊下の行き着く頂上にある開山堂、ここには砂に文様をひいた石庭があって、ちょっと竜安寺風の風情のお堂だったりするんですけど、そういうお堂を参拝したり、その通路から庭園に下りることが出来るようになってるので、紅葉の庭園を散策したり、また橋が架かっていた渓谷に降りていったりして、散策は結構変化に富んでるところだと思います。北野天満宮の川の周囲を一周するだけのところよりも歩いていて面白かったです。

Nikon FM3A Ai-S Nikkor 50mm F1.4 : FUJI Reala Ace 100

Nikon FM3A Ai-S Nikkor 50mm F1.4 : FUJI Reala Ace 100
拝観料を払って廊下を行けばすぐに通天橋に行き着きます。そこから見た渓谷の眺め。上の写真で向こうに見えてるのが正門に着く前に渡った臥雲橋です。

CONTAX TVS2 : FUJI PRO400 H

CONTAX TVS2 : FUJI PRO400 H
通天橋を通り過ぎる頃にFM3Aに入れていたフィルムが終了。ここからはサブで持っていってたCONTAX TVS2で撮ってます。予備のフィルムも持ってきてはいたけど全部撮りきる自信がなかったので、FN3Aには詰めませんでした。
上は開山堂手前の紅葉。開山堂まで登ってから普門院庭園まで降りてきて、そのまま渓谷に下っていく道から撮ったのが下の写真で、こちらは通天橋を含む光景です。

CONTAX TVS2 : FUJI PRO400 H
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CONTAX TVS2 : FUJI PRO400 H

CONTAX TVS2 : FUJI PRO400 H

CONTAX TVS2 : FUJI PRO400 H
渓谷に降り立った辺りの風景です。直接的な光が幾分和らいだ感じで幻想的な雰囲気を身に纏ってる感じがします。わたしは紅葉というと真っ赤じゃないと物足りないと思うほうだったんですけど、ここの紅葉や黄色やさらに緑まで混じった光景のほうが絢爛豪華じゃないかって認識を改めるようなところがありました。紅葉でもなんでもない緑さえもが紅葉の絢爛さ豪華さにはなくてはならない色要素になってるようです。
一番下の写真の木は周囲からちょっと目だって印象深かったんですが、木の前にちょっとした展望台が設えてあったので、何処か他のものとは違うものを持った木だったんでしょう。

CONTAX TVS2 : FUJI PRO400 H

CONTAX TVS2 : FUJI PRO400 H
再び渓谷から上がってきた庭園の紅葉の写真です。両方とも見上げた形で撮ったものです。最初のが結構お気に入り。下の方に人の頭が写りこんで紅葉の高さ、奥行きが出てると思います。
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大体4時頃までこの庭園居て写真を撮った後、一度出たらもう入れない庭園を後にしました。
北野天満宮よりも起伏に富んで見所は多く、天神さんで無料で貰った茶菓の威力も東福寺の絢爛豪華さには太刀打ちできなかったみたい。もう一度撮りなおしに出てきてよかったと思いました。
拝観の受付は朝の9時から午後3時半までと意外に早く、庭園そのものも4時半ごろには閉めてしまうようでした。それとどうやらライトアップのようなこともやってないようで、ある意味景観そのもので勝負してるところもあってなかなか潔い感じです。
帰る頃に撮った写真も少しアップ。

CONTAX TVS2 : FUJI PRO400 H

CONTAX TVS2 : FUJI PRO400 H
上は東福寺内の休憩所というか茶店ですね。下のは東福寺の駅に向かう帰り道のスナップ。参道でも点々と紅葉が見られる場所がありました。
食べ物屋とか休憩の茶店とか撮ってるのは、ひょっとしたら帰り道お腹がすいてたのかもと、その日帰宅後、写真を選びながら思ってました。
帰りは東福寺の駅からそのまま京阪で三条まで出て、ムツミに今撮ってきたFM3AとCONTAX TVS2のフィルムの現像を頼んで、出来上がるまでをBALLのMUJI CAFEで軽食を取りながら過ごし、出来上がったフィルムを取りに行ったあと、同時プリント込みで3300円もしたのでちょっと気落ちしながらも、三条京阪の近くにあるブックオフに立ち寄って帰宅という行程で、この日の行動は締めくくりとなりました。
人ごみの中を歩いてきたせいか、翌日からちょっと喉が痛くなってます。風邪でもうつされたかな。
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京都の紅葉というと清水とか嵐山なんかのほうが地名的にも有名だから真っ先に代表的な場所として頭に思い浮かびそうですが、東福寺の渓谷の紅葉風景は京都でも屈指の景観を誇るところなんだそうです。住んでながらこういうことはあまり知らなかったんですが、あの圧倒的な光景を目の当たりにしてみればそれも納得という感じがしました。
ただ、京都屈指の紅葉の名所だったにしても、この満員電車並みの人出は本当に辟易しました。
最初の橋の混雑振りを見た時点でこのまま帰ろうかと思ったくらいの酷さだったので、これは何とかして欲しいと思ったんですけど、人気がある以上は仕方がない部分なのかもしれません。紅葉の絢爛豪華さと凶悪な人ごみを天秤にかけて絢爛豪華のほうに値打ちがあると思えるなら行っても後悔はしないとは思いますけど、それでもある種の覚悟が必要かもと思いました。
これほど豪華でなくても、満員電車のような混雑とは離れて、ゆっくりとお茶でも飲みながら鑑賞できるような紅葉とどちらが気分が豊かになるかなと、東福寺の絢爛さに満足しながらもそういうことも考えてしまいます。
かといって北野天満宮のはやっぱり頼りなかったんですけどね。
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Kenny Dorham - Lotus Flower
静かなるケニーというアルバムで有名なケニー・ドーハムのトランペット。わたしはこの人の鈍い光を放つような音とリリカルな旋律センスが結構好き。
「Quiet Kenny」というアルバムはそんなにいうほどバラードばかり集めてるアルバムでもないんですけど、トランペッターにしてはそのつや消しのような音と相まってすっかり静かな人というイメージが出来上がってしまってるミュージシャンでもあります。
でもこのアルバムによってすっかり定着してしまった静かな人イメージ以外にもケニー・ドーハムにはラテン路線といったものがあって、こちらは動的なケニーを代表している感じ。案外動的ケニーのほうが好きという人もいるんじゃないかと思います。
この曲はその動的ケニーのラテンアルバム「Afro-Cuban」に収録されてる曲なんですが、全体に陽気なのりの中でしっとりとしたバラードを聞かせてくれるところが結構気に入ってます。
ロータス何とかというタイトルの曲はこの人の場合複数あって、静かなるケニーにはロータス・ブロッサムというのが収められてます。同じロータスだけどもちろん全然違う曲。よっぽど蓮が好きだったのかな。
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