暑中お見舞い申し上げます 2013年盛夏 【音楽】黒いボサノヴァ Elza Soares

2013年暑中見舞い

藤森神社にて



暑中お見舞い申し上げます。

七夕ってどうして梅雨の真っ最中にやることに決めたんだろう、織姫彦星に何かうらみでもあったのかなぁ、なんてことを書こうかと思っていたら、なんと今年は七夕前に梅雨が明けてしまいました。梅雨も毎年の嫌がらせをちょっと反省したのかも。

梅雨が早々と明けたのはとりあえず歓迎したいところでした。でも明けた瞬間から極端な猛暑の日が続くことになって、ちょっと参ってます。梅雨明けが例年になく早かったということは、何か楽しいイベントがあるとなると必ず雨を降らせていた普段の天候の嫌がらせ具合から行くと、その分夏が速く終わるなんていうことは考えられず、まれに見る長い夏になる可能性が高いんじゃないかと、そんなことを思うとうっとうしい梅雨でもまだ多少の取得があったんじゃないかと思ったりします。

今年の夏が始まってからすでに何日かカメラ持って出かけてみたけど、炎天下の元で2時間持たない感じでした。屋外に出た瞬間から熱くて湿った奇妙な何かにぺったりと、それも全身に隙間なく纏わりつかれて、とめどなく汗が噴出し、頭に上ってくるのは早くどこか涼しいところに身を潜めたいということばかり。そのうち写真なんかどうでも良いわという自棄的な気分となって、ファインダーをのぞいても構図がどうのこうのなんてまるっきり考えられない状態へと一直線に突き進んでいきます。
このところ機動力重視で手軽なコンパクトカメラばかり持って出てるんですけどそれでもこの思考停止状態で、たまにはもうちょっと重装備のものをと思わないこともないものの、いきり立つような灼熱の太陽が多少収まるまで、暫くはハッセルブラッドだとかニコンF2だとか、一眼レフのカメラなんて持って出る気にはなりそうにないです。

個人的には、夏は季節としては着るものも最小限ですむし朝は起きやすいし、遠い空を目に出来るし、溌剌と元気に満ちてるイメージもあるし、木陰の風情や涼しさを体感できるしで、結構好きなんですけど、体感的にははっきり云って蒸し暑さに辟易して、夏なんか早くどこかに去って欲しいという、ある種アンビバレントな思いを抱く時期でもあったりします。
蒸し暑ささえなければ最高なんだけどなぁ。


ともあれ極端な猛暑の連打で始まった今年の夏、皆様も熱中症なんかにならないように気をつけて、長い夏になるならその分普段よりも多く、今年の夏の思い出を作っていきましょう♪


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写真は今年に撮ったものじゃないけど、時期は同じく夏の8月の頃、墨染の藤森神社で昼寝してる猫を見つけたのでスナップしたものです。この猫、神社が飼ってるわけでもなさそうなんだけど、人の存在なんかまるで気にしていない風で、逃げないのをいいことに他にも何枚か撮ってます。他の写真は「こわごわ猫写真」の記事を書く時に載せるつもり。





Canon Autoboy FXL + Canon Lens 32mm f:3,5




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Boato - Elza Soares


ちょっと暑苦しめの音楽を。
エルザ・ソアレスの歌。この人サンバの女王的な扱いの人で、若干の泥臭さはあるもののパンチのあるハスキーボイスがなかなか特徴的な歌を歌う人でもあります。ただ後年ハスキーボイスというよりもガラガラ声というか濁声を多用するような歌い方が目立ってくるように思えて、個人的にはこの辺りの音源をはずすといまいちピンと来ない歌手になってしまいます。
収録アルバムは61年の「A BOSSA NEGRA]というレコードで、黒いボサノヴァといった意味合いになるのかな。
この曲はサンバほど激情的でもないけど、そよ風が吹き過ぎるようなボサノヴァにもなってないファンキーな濃さがあって、云ってみるならメランコリーで情熱的と、そんな両義的な感じの曲になってると思います。
アルバム全体にサウダージ感があり、そういうポイントでちょっとサンバ歌謡とでもいえそうなところが、わたしにとってはつぼに嵌まる時が多く、この「A BOSSA NEGRA」というアルバムは結構よく聴いたものとなりました。



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A Bossa NegraA Bossa Negra
(2003/07/08)
Elza Soares

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【写真】冬枯れの雨の日に、大川沿いを散策する~ 帝国ホテルー設えられた空間。 【音楽】雨の歌

最近モスバーガーのライスバーガーに若干はまり気味。
きっかけはこの一連の大川の撮影よりはかなり後のことで、梅雨に入るかどうかって云う頃、中書島で写真を撮っていた時のことでした。ちょっと小腹がすいてきて、手頃なところで何か食べたいなと思いながら、大手筋商店街までやってきた時にはいってみたのがこのモスバーガーでした。せっかく伏見辺りに来てるんだから、この辺にゆかりのものでも食べればいいんだけど、どうもわたしは初見の食べ物屋に入るのが苦手で、知ってる店をみつければ慣れてる方がいいとばかりに、そちらに入ることがほとんどだったりします。
おまけに観光地としては龍馬の寺田屋がある街、産物としては伏見の名水を使った酒蔵が一際目立つ街であるせいなのか食べ物のほうはどういう食べ物が特産なのかよく知らないというところもありました。

モスバーガーは入ったことはなかったけど、この時は大手筋の商店街を歩いていて幾分入り慣れてるハンバーガーショップを見つけたということで入ってみることにしました。最初に入ったときは普通のハンバーガーを注文したんですが、でも食べながらトレーの上に敷いてあった広告に掲載されてるライスバーガーを見てるうちになんだかおいしそうと思い出して、次にきたときはこれを食べてみようと思いました。
そして次回写真撮りに中書島にやってきた時にその思いつきに従ってライスバーガーを注文してみたというわけです。

どうも以前にテイクアウトのものでこの類のものを食べたようなあやふやな記憶があったんだけど、その時はそれほど美味しいものとは思わなかったのに、海鮮かき揚げが挟み込んであるのを頼んだこのライスバーガーは、以前ソースでべたべたのハンバーグを挟んであったものに比べるとはるかにご飯とマッチした食感なっているようでした。
云ってみるならばかき揚げが入ってる焼きおにぎりって云う感じ。かき揚げはあっさりした塩だれがかかっていて美味しかったです。

それ以降たとえばフォトハウスKで現像が仕上がるのを待っている間の一時間とか、フォトハウスKは三条河原町だけど四条河原町の高島屋辺りまで下ってきて高島屋の近くにあるモスバーガーでこのかき揚げ焼きおにぎりを食べることが多くなってます。
高島屋近くのモスバーガーは店内に始終ビートルズが流れていて、これもポイントが高いです。

ただトレイにのっていたライスバーガーの広告はハンバーガーは若者だけの食べ物じゃない、シニアのかたにぴったりのハンバーガーです!のような薦め方で、いつの時代にも代わり映えしない年寄りの固定的なイメージがあるんだなぁと思ったりしました。


さて、海鮮かき揚げライスバーガーで助走をつけて書き始めたものの、本題に入る最初からこういうことを云ってしまうのもどうかと思うんだけど、今こうやって書き出してみてちょっと困ってます。
何を困ってるのかと云うと、さすがに連続して書いていると大川のことについてあまり書くことがなくなってきたということ。別に大川の専門家でもないし、大川のほとりに立った理由といっても、ただ雨の日の遠くがかすむ情景を撮りたいと思って思いつきで天満橋で降りただけのこと。大川がどうのこうのって、天満橋で降りた時点でここが桜の名所だということさえ知らなかったくらいだから、専門家どころか大阪の人ほどにも知識はなくて、書きながら調べたことをこうやって書き続けているうちに、仕入れたことは大半書いてしまうこととなりました。

この一連の撮影で撮った写真はまだあって、記事としては最終的に淀川河川敷に出るところまで、桜ノ宮駅から上流の桜ノ宮アンダーワールドと毛馬閘門、淀川河川敷公園毛馬地区と、後二回くらいは予定してるんですけど、そのうちほとんど言葉を費やさずに写真並べるだけの展開になっていきそうです。

とまぁ先のことを危惧していても仕方ないところもあるので、気を取り直して今回のお話に入ることにします。
この前に記事に書いたようにJR環状線の桜ノ宮駅を行動の起点にしてからは上流の様子を探りに行く一方で、駅周辺の写真や対岸に渡って少し下流に下ったところにある帝国ホテルのアメニティ・パークなんかをうろついて写真を撮っていました。
4回目に来た時のフィルムで奔走した日、帝国ホテルの傍らを通り過ぎて、なんだか一杯写真撮れるところがありそうと思ってから、フィルムの残りを十分に確保しては源八橋を渡って帝国ホテルの周辺へ様子伺いにやってくることになりました。

大阪アメニティパーク(OAP)は、場所的には対岸を歩いていて死の島のようだと思った場所の北側。死の島のようだと思ったのは京阪国道をはさんで建っている造幣局の元応接所、大阪で現存する洋館のうちでは最古のものらしい泉布観だったんですが、この辺を歩いた時は補修工事中だったその泉布観を取り囲む木立を抜けた北側から、桜ノ宮駅へと向かう源八橋までの大川右岸一帯となります。上で帝国ホテルのアメニティパークと書いているけれど、調べてみると実際は三菱が関連している地所のようで、三菱金属大阪精錬所跡地を再開発した場所とありました。大川というウォーターフロントの利点を生かした再開発のようで、わたしが来てみた印象では帝国ホテルの庭園にしかみえなかったものの、帝国ホテルは大阪アメニティパークを代表する建築物の一つに過ぎなくて、帝国ホテルの一部だと思っていたOAPタワーなどとともにこの一角を構成しているような感じになっています。



帝国ホテル1




帝国ホテル前遊歩道1




帝国ホテル3




帝国ホテル4




帝国ホテル前遊歩道2





帝国ホテル5




ひまわり





帝国ホテルの一角。放射状に突き出ているポールがなに気にかっこよかった部分で、撮ろうと思ったときは鳩が一杯止まっていたんですけど、シャッターを切った時点でこの数に。もっともこのくらいの数の鳩のほうがかっこよかったかなと。アンチ・ドラマチックな瞬間を捉える感覚が冴え渡ってるというか、こっちのほうが鳩が一杯とまってるよりもかっこいいじゃないかと思い出すと、むしろわたしがシャッターチャンスと思ったものは実はシャッターチャンスでもなんでもなくて、そのわたしの中途半端な感覚をはずすことで本来的もっと適切な瞬間にシャッターを切ってるんじゃないかと思うほどであります。

帝国ホテル前の広場から源八橋へ向かう間にある遊歩道。植わっている木々はこのときは知らなかったけど、大半は桜です。結局この地域に撮影に行っていた締めとなった桜の満開の時、このあたり一面薄桃色の霞のような色合いに包まれることになってました。
左手側に帝国ホテルの建物が並んでいて、その建物の隙間から差し込んだ日の光が遊歩道の桜の並木に落ちていた場所。
左から右にかけて光の帯が差し込んでいたんだけど、写真は帯状に立体感を持った光を上手く乗せることができなかった感じです。光に浮き上がってる右端の一本か光を一番まとっている左端の一本に限定したほうがよかったかも。



帝国ホテルと隣接して建っているOAPタワーの間の空間です。二つの建物は低階層の部分で繋がっていて、その繋がっている部分を横断する広場のようになった場所。名前がついていて確か花の広場だったかな。そういえば花壇風になった置物がちりばめられていました。花壇以外にも円形の広場になった周囲には若干店舗が並んでいたりして、そういう商用施設を傍らに並べながら、広場は帝国ホテルの表通りとこの大川沿いのアメニティパークを繋ぐ形に広がっていきます。向こうに見えているのが大川。ウォーターフロントの正面玄関らしく、遊覧船ひまわりの発着場が展開している場所でもあります。

結婚式関連の何かをやってる店かな。

写真を撮る時、縦構図にしようか横構図にしようか結構迷うことがあります。基本的には広がりを見せる時は横構図、奥行きを見せる時は縦構図、被写体を強調するには縦構図、全体の雰囲気を撮るには横構図なんていうような図式が成り立つんですけど、写真の教科書に書いてあるようなそんなのに従ってると、誰か他人の目で眺めてるような公式どおりの写真になりがちであまり面白くないです。で、いつも迷ってしまう。ここは公式どおりだと横構図で撮るのが相応しいんだけどあえて縦構図で撮ってみようなんていうことを考えたりします。余計なことを考えてるとバランスの悪い写真しか撮れないことが多いですけど、そういうバランスの悪さを積みかさねていくことで何か目新しいものでも発見できないかなんていうことも時折考えたりすることもあります。
この写真は外国のホラー小説のペイパーバックの背表紙にでもありそうなイメージといったものが頭の中にありました。そういえば写真集なんかを眺めてると普通のページの形に収まりやすい縦構図の写真というのが結構多いように思います。そういう意味ではたとえば横構図が映画的だとするなら縦構図は書物的ともいえるかもしれないです。
見返してみると自分としては思いのほか縦構図でも撮ってます。この共時的で物語性の希薄なフレームが結構好きなのかも。

表通りと大川を繋ぐ広場の一角。まるでどこか外国の街角といった風情にしつらえられていた空間。

水上ボートが停泊していたアメニティパークの発着場。大川に写真撮りに来て結局川の様子はほとんど撮らずに終わった、その数少ない川が写っている写真のひとつです。




パークの猫




大阪アメニティパークにいた黒猫。ピントが合ってないのか手振れなのか、こっちを向くまで待ってシャッター切ったのに、まるでどちらを向いてるのか分からない、なんだか恐る恐る撮ってるのが丸分かりの写真です。
猫って被写体にすると写真の価値をとにかく掻っ攫っていくところがあるから、カメラを向ける対象としては禁じ手に近い扱いにしたほうがいいように思うこともあるけど、街中で野良猫に出会うとやっぱりカメラを向けてしまいます。
でも自慢じゃないけどわたしは今までペットといえば文鳥とインコくらいしか飼ったことがなくて、猫の生態や仕草のサインなど何一つ理解できず、街角でいきなり出会った野良猫にカメラを向けるのはいいにしても、そのあとどうしていいかわからなくなってそこから近寄ることもできずに固まってしまうんですよね。初手で逃げなかった猫もこっちの緊張感が伝わるのか、なんだこいつ、一緒に遊ぶんじゃないのか?とでも言いたげにいぶかしそうに眺めてくるし。
そのうちちっとも寄れないこわごわ猫写真特集でもやってみようかな。



☆ ☆ ☆


フィルムで奔走した日、初めてこの帝国ホテルの傍らを通り過ぎた時になんだか写真に撮れそうなところが一杯ありそうと思ったのは、この前の記事に書いたとおりでした。そういう印象だったから、それ以後桜ノ宮駅で降りてからもとにかくこの辺りに出向いてみようと、結構頻繁にアメニティパーク内を歩くようにしてみたんですけど、実は訪問する回数が増えるにつれて、実際のところ最初に思ったほど写真撮りたくなるような場所でもないなぁという感想に落ち着いていくことになります。
一つには中心となる建築物の二つが帝国ホテルと下のほうの3~4階を除いて大半がビジネス用途のビルだったOAPタワーという具合に、パークと名前がついているものの会場全部が総出で遊びの空間を作り上げてるわけでもなくて、むしろビジネスオフィスとホテル中心の、遊びで寄るような場所ではなかったということ。パーク内には他にもそびえたつ高層建築があったけど、これも住居棟ということで一般的な空間とは性質が違う場所でした。

帝国ホテル内部といいビジネスのオフィスが並んでるタワーの上層階といい、もちろん住居が入った高層建築も、用もないのにうろつくのは気が引ける場所だったし、実際にカメラ片手にうろつきまわっていたら不審者としてつかまる可能性だってかなり高いんじゃないかと思わせる空間ばかりでした。
一方商用施設のある階も大して活気があるわけでもなく、地下二階分ほどで展開しているレストラン街も日が昇っているうちは大半が準備中の札をかけていて、レストラン街そのものがまるで「ゾンビ」の舞台となったスーパーマーケットのように閑散としていました。開いていたところだと、マクドナルドと、自家製のパンとちょっとした軽食を食べられるカフェのような店が目に付くだけ。ここまで来てマクドナルドに入るのもばかげてるので、この辺りを歩き回ってたときはこの大川に面したカフェでパスタを食べたりしたんですけど、そのうち大川の眺めも飽きてくることとなりました。

もう一つはこのアメニティパーク全体が、一般的に開放されている空間限定という話ではあるけど、訪問してるうちにどうも紛い物くさいものにしか見えなくなってきたということもありました。
大川沿いの庭園も花の広場を中心にした建築物内部の空間も、どこかヨーロッパの街にでもありそうな、煉瓦壁の一角に街路灯が点っているような空間演出の場所があったりするんだけど、おそらく本当の煉瓦積みで造ってるわけでもなさそうで、それ風に設えてあるだけといった印象がつよく、まるで映画のセットのような感触になっている場所がほとんどでした。結果として洒落てるように作ってるんだろうけどなんだか薄っぺらくて、シャッターを切ろうとする指先まで力が入らなかったりすることが多かったです。

こんな感じでアメニティパークでは写真撮ってはいたけど、向えばすぐにどこかの会社のオフィスにぶつかって、来る前に思っていたような夢中になる要素も意外と探し当てることが出来ずに、全体を覆う綺麗に演出された映画のセットのような光景はそのうちあまり興味を引かなくなって、大体その頃には源八橋周辺でも気がすむまで写真撮ったりしていたから、興味の矛先は大川のさらに先には何があるのかといったことにシフトしていくことになりました。


ということで、書くことがないという危機的な状況を視界の片隅に入れながらも、大川行は紛い物空間に見えた帝国ホテルを予想外に早く離脱して、さらに上流へと続いていくこととなります。
大川は桜ノ宮駅を越えると様相を一変させるんですが、アンダーワールドなんて勝手に命名したけど、さてどんな相貌へと変化していくかは次回へのお楽しみということで、ちょっと興味を引くものを残して今回のお話はお終いとします。


最後に源八橋のメタセコイアの写真を前回に続いてもう一枚。こっちのメタセコイアも縦ラインの複雑なリズムはそれなりに崩さないままにごちゃごちゃと混沌として、結構気に入ったイメージで撮れました。
うん、なかなかかっこいい♪


桜ノ宮上流左岸1メタセコイア





Leotax F +Ernst Leitz Summitar 50mm/f2
Olympus μ Zoom 105



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The Beatles Rain




さて、音楽はどうしようかと、梅雨時だから単純に雨の歌でもいいかなぁと思って何かしっとりしたジャズ・ボーカルのものでもと物色していたんだけど、冒頭で書いたようにこのところ高島屋横のモスバーガーでビートルズのシャワーを浴びてるから、ここは一つビートルズで行ってみようかと思いついて、この選曲となりました。
タイトルは雨そのものの「Rain」
曲はインド系が入って、実はビートルズの音楽の中でインドっぽいのだけが苦手だったりするからそんなに夢中になった曲でもないんだけど。
曲の製作はちょうど「リボルバー」の辺り。曲調も「リボルバー」に入っていても全然違和感のない、タイトでスタイリッシュなサイケデリックといった感じの曲調となっています。
でもなぜか実際はシングル「Paperback Writer」のB面で発売されただけで「リボルバー」には収録されませんでした。別のアルバムだったけどアルバムに収められたのはずっと後のことになります。

音楽的には初期もの以外だと、この「リボルバー」の辺りの、低彩度でハイコントラストの写真のような音、しかもスタイリッシュな中にむき出しのサイケデリックが裸で突っ立てるような感触のあるものが好き。これ以降のまるでツァイスのレンズで濃厚な色彩に撮ったあと、フォトショップで加工しまくった痕跡が目立つような、妙に凝った音楽、ファッションも音同様にいろいろと装飾的なものへと変化して行った頃のサウンドは好き嫌いで云うと、嫌いじゃないけどあまり好みでもなくて、バンドサウンドに回帰しようとしたホワイトアルバムでまたちょっと夢中になるまで、音楽的な意義は認識するものの、若干醒めた視線が入ってきたりします。

この曲は先に書いたようにインドっぽいところが個人的にはいまひとつなんだけど、ベースがかっこいいです。特にこの曲はポールのベースの特徴が出てる感じがします。高音域を極めて効果的に使って独特のドライブ感を作り出しながら、うねるようにほとんどメロディーライン的なものをベースで弾いたのは、こういう音楽分野ではポール・マッカートニーが最初だったんじゃないかと思うけど、思えば私がビートルズに夢中だった要素はソング・ライティングの抜群のセンスの良さと同じくらいこのベースの際立ったかっこよさにありました。今のベースの弾き方のある部分は確実にこのタイプが発展していったものだと思ってます。
それとドラム。聞くところによるとリンゴ・スターはこの曲のドラムを自己ベストとしてるんですね。わたしはこの頃のリンゴのドラムだと「Tomorrow never knows」の催眠術のようなドラミングが好きなんだけど、この辺の評価の違いが興味深かったりします。

ファッション的にもこの「リボルバー」の頃のビートルズが一番好き。マッシュルームカットも板についてきたし、タートルセーターに黒っぽいジャケットって云うのが無闇にかっこいいです。ストイックでスタイリッシュで音楽のイメージともぴったり。
小ぶりのボストンのサングラスもかっこいい。実はこの頃のビートルズのサングラスがかっこよかったので、色はリンゴのかけていたブルーで形はポールのボストンというのを作って今でも持ってます。写真撮るようになってサングラスはかけられなくなったけど、ボストンの眼鏡はまたちょっとかけてみたくなりました。




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