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地蔵盆 +A Pele Do Marfin (Skin Of Ivory) - Buddy Collette

路傍のお地蔵さん1
知恩院付近 2012/01





六角堂で見たお地蔵さん
六角堂 2014/07


八月も終わりに近くなって地蔵盆の季節だから、今回はお地蔵さんの写真。
小さい頃は地蔵盆って全国的な行事だと思ってたけど、どうやら関西が主流というか、ほとんど関西、それも熱心なのは京都くらいの夏のイベントだと知った時は本当に吃驚しました。
お地蔵さんは子供の守り神だから、そのお地蔵さんを祭る地蔵盆は必然的に子供のお祭りになります。今は少子化なんかが影響してたり、わたしが今住んでるところは云うなら新興住宅地といったエリアだから、地域的な結びつきも昔ほどじゃなくて、そういうところは地蔵盆をするにしても簡単なもので済ましてるところが多そうです。でも以前は、それも子供にとっては夏の一大イベントだったりしました。
今住んでるところの地蔵盆は住宅地の中の空き地、舗装してあるけど車が通らない場所にテントを張って一日でお終いという感じの規模だけど、以前に住んでいたところの地蔵盆は路地の空に子供たちが描いた絵を使った大きな行灯を掲げ、日程も始まりの日と終わりの日しかないなんていうんじゃなく、中一日朝から晩まで地蔵盆の日があったと記憶に残ってます。
寺院に祭られてる地蔵菩薩じゃなくて路傍のお地蔵さんのお祭りだから、家と家の狭間に建てられてるような小さな祠を中心に、その前に子供が集えるスペースを作って、そこでいろんなイベントが行われます。おやつの時間だとかお坊さんが読経に来る時にそれにあわせて行う数珠回しの時間だとか、一連の地蔵盆のイベントではクライマックスになる、結局一等賞を一度もひけなかった福引だとか、でもそんなイベントが無くてもそこは子供が集まって遊ぶ、八月の終わりごろに突如として出現する非日常の空間でもありました。

そして、これが終わると夏の終わりが、もっと切実な云い方をすると夏休みの終わりがリアルな感覚となって目の前に立ち現れてくるようになります。最後に現れる非日常な祝祭空間の消滅が、夏の夢の終わりを告げるかのようでした。




☆ ☆ ☆

先日、21日、高瀬川沿いを歩いてると、地蔵盆をやってるところに出くわしました。そういえば高瀬川沿いにお地蔵さんの祠があったと、その光景を見て改めて思い至った感じでした。
地元の人の集まりだったのでカメラ持って輪の中に入り込むことは出来なかったけど、ちょっとだけ写真とってみました。これはすぐに現像できないからここには載せられないけど、上手く撮れてたらそのうち載せてみるかもしれません。

最初の写真はなんだか妙な写り方をしていたもの。フォトショップで加工したわけじゃないです。
木漏れ日が逆光で入ってきたのがこんな感じになって、まるでお地蔵さんが光のベールを纏ってるみたいな写真になりました。
と、自分では納得してるんだけど、でも本当に超常的な写真が撮れてたんだったりして。
二枚目のは右下の白いのがちょっと邪魔でした。これ鉄線に結び付けてあったおみくじの寄り集まったものです。
色ももう一つ冴えない感じ。

最初のがオリンパスのPEN Fで撮ったもの。二枚目のは最近撮ったもので、カメラはミノルタのSR505を使ってます。使ったフィルムはPENのほうは記録してなかったので不明だけど、二枚目のはコダックのスーパーゴールド400でした。凄い豪華な名前のフィルムですが、コダックの中では一番一般的で、安く手軽に使えるフィルムです。



☆ ☆ ☆

A Pele Do Marfin (Skin Of Ivory) - Buddy Collette


チコ・ハミルトンのグループにいたフルート走者、バディ・コレットのボッサのアルバムから。
同じくチコ・ハミルトンの元で演奏したことがあるジャズギタリスト、ハワード・ロバーツとの競演となって、後半になるとバディ・コレットのフルートも歌いだすものの、前半はなんだかハワード・ロバーツのギターのほうが目に見えて活躍して、ギタリストのアルバムのようです。

スムーズで夏の午睡にぴったりの演奏といったところだけど、聞き流し専門の店内BGM的に聴いてみるとちょっと収まりきれないセンスのよさがあって、そういう洒落た感覚が耳に残ります。






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(2012/07/04)
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向日葵、他。 + BEBO DE CUBA - Bebo valdes

向日葵1
小椋干拓池 2014/07




向日葵と鉄塔
小椋干拓池 2014/07

小椋の干拓池に向日葵が咲いていたので、これは夏っぽいと思い、撮影してみました。
宇治川を挟んで南に広がる広大な干拓地。荒涼たるものなんていうアイディアで以前に写真撮りに来たところ。宇治川を挟んで北側には三栖閘門の聳え立ってる姿が見えるところです。
見渡す限り農地と川縁の荒れ野と送電線の鉄塔しかないような場所に、なんだかぽつぽつと小さな群れを成すようにして向日葵が咲いてました。
この辺りの農地、見たところ田んぼがほとんどなんだけど、季節の狭間のような時期にやたらカラフルな花が咲いてる一角が出現することがあります。商売で植えてるのかどうかいまひとつよく分からないままに、程なくしてまた普通の田んぼに戻るような変化だったりするんだけど、この向日葵もそういう感じなのかなと思ってました。

もうちょっと撮ってみようかと思って暫く後にもう一度行ってみたら、広い干拓池の空間の中で、離れ小島のように小さな群れを成して咲いていた向日葵は見事に全滅、枯れ果てていたので、やっぱりお金に換えるために植えられていたものでもなかったようです。
でも、それにしても、農地にそんなものが生えてきて、商売目的じゃなく手入れもしないなら、さっさと取り除くとかすればいいのに、どうして枯れはてるままに放置してあったんだろう。

撮影したのは先月の半ば過ぎ、梅雨はまだ明けてなかったかな。それほど青空でもなかったけど真夏並みの日差しで、見渡す限りの平野だから日差しをよけるために身を寄せるような影も無く、少し歩き回っただけで辟易して帰ってきました。
ということであまり思うようには撮れなかったけど、せっかく撮ってきたので載せておきます。
最初のは後ろの蕾とセットで撮ってみようと思ったもの。
二枚目のは群生してるわけでもなかったから、周囲にあるものとのコンビネーションになる写真が多くて、鉄塔との組み合わせが面白いかなと思って撮ったもの。個人の農地の中に咲いてるのがほとんどで、有刺鉄線の囲いの向こう側なんていう状況が多かったです。
使用したカメラはミノルタのNEW X-700。MDロッコールの50mm 1:1.7で撮ってます。フィルムはイルフォードのモノクロXP2。囲いの向こう側といったロケーションが多かったから望遠持ってくればよかったと思って撮ってました。



群生するものたち
小椋干拓池 2014/07


同じ時に撮ったもの。植物の名前は知りません。なんだかメインで撮っていた向日葵よりもこっちのほうがかっこいい?
こっちを中心に記事にしたほうがよかったかな。



☆ ☆ ☆

Nocturno de Batanga - Bebo Valdes


Ar Ni Froken Pehrson



キューバ音楽の重鎮べボ・ヴァルデスのアルバム「BEBO DE CUBA」から。アルバムはCD二枚に渡って「Suite Cubana」、と「El Solar de Bebo」の二編構成になる大作となっていて、熱狂とメランコリーといったラテン独特の雰囲気が目一杯詰まってます。
2曲とも「Suite Cubana」のほうから。
曲順としては「Suite Cubana」の最後となる2曲目の旋律が凄い好き。でも吃驚するほどシンプルなテーマが流れたと思ったら暫くパーカッションが続いて、また冒頭のテーマが一度演奏されてお終いという風に、ユニークといえばユニークな構成なんだけど、ほとんど曲的に展開する間もなく終わってしまうのが物足りない曲でもあります。
ちなみにこのアルバムは第48回のグラミー賞で最優秀トロピカル・ラテン・ポップ・アルバム賞を受賞したんだそうです。







Bebo De CubaBebo De Cuba
(2005/05/31)
Bebo Valdes

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路地裏クロスプロセス + Song No. 2 - Miles Davis

放射
東本願寺 2013/10



赤い幕
東本願寺 2013/10




記事作成途中で下書き保存したつもりが公開になってました。書き始めたばかりの不完全な記事が数時間ブログにアップされることになって、気づいた時点で大慌てで削除し、何とか体裁を整えてからのこれが再アップです。何人くらいこの予期しない不完全な掲載を眼にしたのかな。なにしろ載せるつもりの写真を二枚だけ貼った状態で公開してしまっていたから、気づいたときは結構焦りました。
不完全な形でさらしてしまった数時間の間にもしもコメントを書いてもらった人がいたら、ごめんなさい。ずっとコメント欄を閉じてることもあって、慌てて記事を削除してしまった際に、コメント欄確認するのを忘れてしまいました。

ということでこの形でこの記事を始めて目にした人には普段通りの新しい記事アップ、書き始めた状態でブログにさらしてしまったのを見てしまった人には、一応記事の形に纏めたのがこれになります。


空と尖塔
東本願寺 2013/10





水鉢
東本願寺 2013/10


今回の写真はクロスプロセスです。今までのところクロスプロセス現像したのはフィルム3本。最初のがフジのリバーサルフィルム、ベルビアで撮って真っ赤に色転びしたもので、後の二本はロモのクロスプロセス用のリバーサルフィルムで撮った今回のような感じのもの。クロスプロセスの色転びとしては今回載せたようなものほうが一般的なイメージになってます。
ただ、イメージを異界に飛ばしてしまうにはちょっとオーソドックスすぎる感じで、最初にやってみたベルビアの赤転びは出来上がった時はなんでもすべて真っ赤になったからちょっと偏りすぎてると思ったんだけど、こういう黄色と緑色の方向にシフトするクロスプロセスをやってみた結果としては、むしろ赤に転んだもののほうが異様に強烈で面白かったんじゃないかと思っています。

そうはいってもクロスプロセスは3本やってみた時点でまた赤転びのフィルムに手を出すかというと、そうでもなく小休止状態。
クロスプロセスはこういう色転びを起こしたりハイコントラストになると知っていても、プリントされたものを目にすると意外と考えていた絵とも違って、へぇっ!?って思うことも確かにあるんだけど、それでもイメージの逸脱方向がわりと同じ方向を向いてるせいなのか、なんとまぁ!?と思いつつも同時にちょっと飽きてしまうところもあったりします。だからなのか、3本やってみた後で次のクロス用にリバーサルフィルムを一本買ったりはしたけど、今のところこれには手を出すことなく使うのはいつもの他のフィルムばかりということになってます。
なんだかデジカメなんかについてるアートフィルターの類と使用感が似てるというか、変化はするんだけどデジタルがプログラムの幅を超えてまで変化しないように、クロスプロセスもどこかそのレンジに枠組みがあって、その変化の枠組みが見えてしまうような気がします。

東本願寺と西本願寺の間にある東西の細い通りで撮ってます。通りの名前を調べてみたけど出てこなかった。車も入ってこないような細い通りに癖のある印象の店が並んでる商店街でした。この辺りは結構通りが走ってるんけど、なぜかこの通りだけちょっと手触りの違う空気感が漂ってます。
この間から写真に場所と日付のクレジットつけてるんだけど、今回は皆一緒でした。つける意味無い。

☆ ☆ ☆

使ったカメラはロモのLC-A。わたしのはモルト(遮光用スポンジ)の経年劣化で光線引きするのを5000円程度の安価で買ったもの。モルトは自分で貼り替えて、光線引きはしなくなり、すぐに壊れるかもと思っていた本体も、ソ連の生産物としては意外なほどまともで、予測不可能な不安定さを発揮しつつ今も普通に使える状態にあります。一応今のロモグラフィーが復活させた中国製造でさらに中国レンズを使ったものじゃなくて、ロシアンレンズを使ってるオリジナルのLC-Aっていうのがお気に入りのポイント。

LC-Aは本当はロシアの大衆的なカメラなのに、今はおおらかな作りでトイカメラの扱いになってるカメラです。トイカメラって一時の人気はかなり静まってヴィレッジヴァンガードのカメラコーナーなんか、京都の店ではかなり縮小してる感じになってます。LC-Aも一時ほどの勢いはなさそうだけど、こうなってくるとある種へそ曲がりな性格でもあるから、またトイカメラを引っ張り出してみようかなと、最近は思うこともたびたびあったりします。
この夏は思い切りの酷暑になってるから、重いカメラ持って出るのも嫌になって、このところはPENのEE-2にジャンク箱で100円で見つけた昔のオリンパスのEE-3用の小さなストロボをつけ、思いつくままにシャッター切ったりしてます。
これなんかシャッター押すしかすることが無いカメラだから、もう気分はトイカメラそのものかもしれないです。



☆ ☆ ☆


Song No. 2 - Miles Davis


マイルス・デイビスのアルバムだと一番不人気の「Quiet Nights」に入っていた曲。
当時のボッサの流行に乗じて、レコード会社から作るように強要されたアルバムらしく、マイルス本人もまるで思い入れの無い失敗作としてるものの、マイルス・デイビス唯一のボッサ的なアルバムというか、ボッサのアルバムとして聴くとちょっと裏切られた感じがするかもしれないけど、ムーディでロマンチックでわたしは結構好きなアルバムになってます。
管楽器のアンサンブルでそんなに規模の大きくない、個別の楽器の音が和音を作っていく過程が辿れるような演奏は結構好きなところがあって、そういうポイントでもこの曲はわたしにフィットした曲でした。

このアルバム一曲目に入ってる「Song No. 2」の原曲は「Prenda Minha」というもので、ブラジル南部の伝承曲なんだそうです。













断片の記憶ー河原町界隈でスナップ + 30,000人の写真展2014に行ってきた + Febre - Celso Fonseca

町を眺めるマネキン
河原町三条 2014/05





螺旋の道
新京極 2014/05




フルムーンパーティ
旧バルビル 2011/09


☆ ☆ ☆


三日の日曜日にフジフィルム主催の30,000人の写真展2014を見に、グランフロント大阪まで出かけてきました。
会場は思ったとおりの吹き抜けになってるあの巨大な空間で、その空間を一杯に使って並べられた写真は壮観な眺めでした。お客さんはごった返すほどでもなかったけど、グランフロント大阪自体が巨大なショッピングの施設だし、買い物のついでという人も巻き込んで人の流れとしては滞ることも無く盛況だったんじゃないかと思います。台風が近くに来てるために雨がちだったし、わたしが行ったのは最終日の後半だったんだけど、そんな時期であっても会場は活気がありました。
見渡してみると来てる人はそれこそ千差万別で、家族連れの人から写真学校の仲間風の集団まで揃っているような様子。3人連れの写真専攻の学生風の一人はペンタックス67なんていういかつい中判カメラを襷がけにかけていたりして目を引きました。どうして目を引いたかというと、このカメラ、今わたしが欲しいカメラなんだもの。カメラ増やす嗜好は結構収まって来てるけど、このペンタックスのだけは物欲が刺激されてます。


30,000人の写真展2014 会場風景


会場でいろんな写真を見て思うのは、皆上手いなぁって云うことでした。応募する時にいつも悩む、こめた想いを書けというのも、込めた想いというのはこういうのを云うんだろうなぁと視覚的な感覚として納得できるものが一杯ある感じ。あえて言葉にしてみると写真撮るのが本当に楽しいっていう気分、新しいカメラを持ってどんな写真が撮れるんだろうとワクワクするような気分にも似た、カメラを持ってシャッターを押すこと自体の楽しさが伝わってくるようなものだとか、プライベートな視線をどこかに保持してるような写真だとか。プライベートな視線って文字通り想いが入り込むポイントのような気がします。
技術的なことなんてわりとどうでも良くて、そういうものを感じさせる写真はやっぱり力があるし、初動でとにかく視線を捉えます。これだけ多くの写真が一堂に会すると、いの一番に理屈じゃなく感覚的に視線を捉えてしまうというのは、扱ってる被写体は色々と違っていても、かなり強力な要素、写真の力になってるんじゃないかと思います。

わたしの写真は京都から参加のコーナーにありました。今回は展示列5段の上から3段目。大体大人が立って視線を少し下に向けたくらいの位置で場所的には文句なし。一番いいのは見上げる形になる上から2段目くらいから上だと思うけど、最初の参加時の足元に並んでる状態よりははるかに良かったです。
でも場所的には良かったんだけど、探し当てて他の写真の中にわたしのを見つけた時の印象は正直なところ、あまり目を引かないなぁって云うところでした。上に書いたような力のある写真の中に混ざるとどうにも埋没してしまってるという印象になってます。わたしの写真の前に視線が移動してきても、あぁこういう写真ねと一瞥して他の写真に流れていくような、取っ掛かりのなさというのかなぁ。
なんだか賑やかにみんなで騒いで楽しんでる中で自分の写真はおすまし顔で座ってるって云う感じとでもいうのか、そういう印象でした。プライベートな視線って云うのはあまり盛り込むような撮り方はしないし、あれこれ考えたりする部分も見え隠れして、そのぶん前に出てくるような熱というか、画面の上を滑って去りかけた視線をもう一度鷲掴みにして引き戻すようなものも欠けてる感じ。
他の写真と混ざってみないと分からない感覚だったからそれはそれでいいんだけど、正直な気分をいうと会場を出る時は幾分意気消沈したようになってたかなぁ。プライベートな視点をもうちょっと入れたほうがいいのかとか、帰路につく間考えることも多かったです。

会場を出てから中古カメラの委託品を売る店に行ってみると、会場で見かけたペンタックス67の兄ちゃんとその仲間もこの店にやってきてました。結構知られてる店なのかな。
ロッコールの35mmレンズが3800円で出ていてちょっと食指が動いたものの、ニコンの35mm、持ってるけどそれほど使わないし、ミノルタにあまりお金かけても仕方ないかと思い出すと、結局気分的に手が出せなくなって、そのまま帰ってきました。家に帰ってから3800円くらいなら買っておけば良かったと思ったのはいつものことだったけど。


☆ ☆ ☆


写真は河原町などの繁華街で最近撮っていたもの。京都の繁華街なんかは欲望渦巻く猥雑な空間とか言うようなのとは無縁なので、あるいは私が行く時はそういう顔を見せるような時じゃなくて、夜に行かないと駄目なのかよく分からないけど、ほとんど毒気のある写真にはならないです。

今回の写真の上二枚はミノルタのNEW X-700で撮りました。最後の一枚はシンプルカメラという名前で売っていた水中撮影が出来るトイカメラです。ヴィレッジヴァンガードをうろついていて確か1500円くらいで売ってるのを見て買いました。

シンプルカメラ

VivitarのUW100という水陸両用のトイカメラと見た目が全く同じなので、こっちはノーブランドの怪しいカメラだけど、OEM元が一緒なんだと思います。写りは縁で盛大な糸巻きタイプの湾曲が出るし、一応ピントが合う距離はあるようだけど全体にボヤボヤした絵になる、まさしくトイカメラそのもの。たまに面白そうなコマが出現するけど、使っていてあまり面白いと思わないカメラだったので、ほとんど使わないままになりました。1500円でもコストパフォーマンスは悪かった。
おそらくこれのバージョンアップ版が、水陸両用じゃないけど後に出たウルトラワイド&スリムになるのかな。そんな印象のトイカメラです。


☆ ☆ ☆


Febre - Celso Fonseca


前回に引き続き、セルソ・フォンセカのボッサ。なんというか夏の午睡にぴったりというか、聴いてると夏の木漏れ日やそよ風の中に感覚は霧散していきそう。
でも今回この曲というかアルバムを選択したのは別の理由があって、それはこのジャケットの写真。手前で掲げ持ってるでかいカメラが、展覧会の会場で写真専攻風の兄ちゃんが襷がけにしていた、わたしの欲しいカメラ、ペンタックス67だから。使うブローニーフィルムの大きさまで、普通のカメラの形を巨大にした、お化けのようなペンタックス、略してバケペンの愛称で知られるカメラです。





NaturalNatural
(2011/09/13)
Celso Fonseca

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グランフロント大阪 + “PHOTO IS”想いをつなぐ。30,000人の写真展2014開催 + Slow Motion Bossa Nova - Celso Fonseca & Ronaldo Bastos

GF001
グランフロント大阪 2014/07




GF002
グランフロント大阪 2014/07





梅田グランフロント大阪前
梅田 2012/11



暫く前に案内状が来ていたんだけど、今年もフジフィルムが主催する写真のお祭りといってもいいような全方位参加型の展覧会「“PHOTO IS”想いをつなぐ。30,000人の写真展2014」が始まります。期間は8月の1日から3日まで。
三年前に参加してから、お祭りの賑やかしにわたしも毎年混ぜてもらうことにしてるので、今年のも同様に5月の締め切り間際に渡してきました。忘れていたというわけでもないんだけど、もうちょっと先のことって云う気分でいたので、案内状が届いた時はもうそんな季節なのかと、時間が経つのは本当に早いです。
最初の時は展示の順番で、その順番は機械的に決めてるようだけど、運の悪いことに展示列の最下部の列に置かれていて結構気分を害していたり、去年の時は膝に力が入らなくなるというトラブルに見舞われ、階段の上り下りも恐怖を感じるような状態だったせいで、結局参加はしたけど展覧会そのものは観にいけずに終了。今年のは気分よく観にいけるかな。
この写真のお祭り、同じ傾向の写真を撮る人だけが集まるって云うのじゃなくて、そういう傾向を一切取っ払って違うベクトルの写真が並置されるのが見所なんじゃないかと思います。

提出時に、写真に込めた想いを一言書けという欄を前にして、想いなんか込めて写真撮ってないと頭を悩ましたのもいつも通り。そういう前提が待ってるからたまには想いを込めて写真を撮ればいいということかもしれないけど、よほどわたしの撮る時の気分はそういうものではないのか、今年も要望に沿うようなことを思いつかなかったです。まぁ観にいってみると参加してる人の大半は適当に書いてるようだったので、ここはわたしも適当なことを書いて済ませてしまいました。

提出する写真を選ぶのもちょっと悩みどころがあって、一応ブログに載せたものは止めておこうという選び方をしてます。
コンテストだと二重投稿はご法度だけど、これはコンテストでもないし、ブログに載せたことが二重投稿にあたるとも思えない。だからこんなことを考えるのは余計なことかも知れないんだけど、そんなに大量の人で賑わってるわけでもないブログとはいっても、一度人目にさらしたものを別の機会に流用するような気分でさらすというのがどうも面白くないという感覚があって、さらに、これが一番かっこいいぜ!って云うのをブログに載せてしまうものだから、その結果このお祭りに出す写真はいわば二番手というか、これがいい!というよりこれもいいかも!っていうようなもののなかから選ぶ羽目になり、こういうところでもちょっと選びにくかったりする部分があります。

それと、京都に展示会場が設置されてないので、いつも一番近い大阪会場を指定することになるんだけど、今回の展覧会の大阪会場は何とグランフロント大阪でした。梅田の中古カメラの委託品を売ってる店に行ったついでに、ヨドバシカメラの隣にあるこのグランフロント大阪でちょっと写真撮ってくるのが、最近の梅田遠征のパターンになっていて、ここで結構色々と写真撮ってます。
今回提出した写真は伏見稲荷大社で撮っていた写真の一枚だったんだけど、会場がここだと知っていたなら、絶対にグランフロント大阪で撮った写真から選んでたのに。
ここへ来る途中に見たあの場所をこんな風に見てる人がいるんだとか、何だつまらない今そこで見た場所じゃないかとか、感じ方は千差万別だろうけど、会場となってる場所で撮られた写真って他の写真よりは臨場感があるんじゃないかと思います。

まぁ色々と思うことはあるものの、一人でもわたしの写真のどこかに共感してくれる人がいればいいなぁと、でもこんなシンプルなことでも、結構難しいんだよなぁとか、そんなことを考えながら今年も参加してみた感じです。
会場に伏見稲荷大社で撮った写真が数枚あったなら、そのうちのどれかがわたしの撮った写真です。なにか届くものがあればいいんですけどね。


今回の写真は最初の二枚がそのグランフロント大阪で先月撮ったもの。フジのナチュラクラシカというコンパクトカメラに、フジのフィルム、ナチュラ1600っていう定番の組み合わせで撮ったものです。



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Slow Motion Bossa Nova - Celso Fonseca & Ronaldo Bastos



新世代のボッサの代表的ミュージシャン、セルソ・フォンセカの作り出す音楽。編曲など凝ってる感じがするものの全然難解なものではなく、全体にはシンプルでスムーズでソフトで、なおかつ洗練された音楽に仕上がっていて、聴いていて心地いいです。セルソ・フォンセカの歌声が色っぽいというか、これ性別を問わずに聴いてる人を心地よくさせるボーカルなんじゃないかな。




スローモーション・ボサノヴァ (BOM17004)スローモーション・ボサノヴァ (BOM17004)
(2013/09/28)
セルソ・フォンセカ&ロナルド・バストス

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