2016/10/29
変格的祇園
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2016 / 10 / Canon A35 Datelux / Fujicolor 100

2016 / 10 / Canon A35 Datelux / Fujicolor 100

2016 / 10 / Konica EYE / Fujicolor 100

2016 / 10 / Konica EYE / Fujicolor 100
前回のコメント欄でちょっと書いたことだけど、最近はイベント的に用意されているようなものや所へはあまり出かける気にならなくなっている。時代祭に遭遇して、これ以上人が増えないうちに退散することしか頭になかったし、そろそろ紅葉の季節だというのに一向に写真撮りたいと云う気分が盛り上がってこない。
気になったもの、目を引いたもの、なぜか知らないけどわたしの情動が動き出すような気配を感じたものや場所にカメラを向けているという態度は変わってはいないし、やっていることはいつだってまったく同じなんだけど、それでもどこかに意外と変化していってる部分もあるようだ。
そういう変化が自分にとってどういう意味を持っているのかはよく分からないけど、抗う必要もなさそうなので、自分の自然に任せておくほうがいいんだろうなと思う。
変化といえば、最近ユルゲン・テラーの写真集を見ていて、デジタルのパキパキしたイメージもそんなに悪くないなぁって思った。
デジタルは従来的な写真の真似事なんかしないで、デジタルっぽさを前面に出したほうが面白いんじゃないかなぁ。
フィルム好きは変わらないにしても、自分が思う方向での使い方が見えてくるならデジタルを持ち出す機会は若干増えていきそうな気もする。
大体ね、いろんなものに結構影響されるほうなんだな。いろんなところで見聞きしたものの断片が意識的無意識的を問わずに一杯集まって、わたしはといえばそういうのを攪拌する機械のようなものかも知れない。
☆ ☆ ☆
写真は秋に入ってから入り浸っている祇園とその周辺で撮っていたもの。祇園っぽいものに身をゆだねたり、また反対に身をかわそうとしたりと、結構忙しい。
最初のは四条通りから花見小路を南に入ったすぐのところ、一力茶屋(祇園一力亭)の向かい側にある壁面。一列に並んだポスターを撮ろうと思ってシャッターを切ったんだけど、出来上がった写真を見ると並んだポスターの見せるありきたりな絵面よりも壁のテクスチャが結構良い。その場で見ていたらただのポスターが貼ってある壁に過ぎないのに、写真に撮ってみると相貌は意外なほど変化する。
☆ ☆ ☆
昨日、写真を撮りに笠置に行ってきた。一駅進むだけで電車の乗り換え、そのたびに30分近く待たされたり、最後は一両のワンマン電車に誘われて木津川の渓谷巡りと観光気分を味わうも、京都で乗り込んだ時に改札を通った交通カードがここでは使えないといわれたり、波乱万丈の行程だった。しかしまぁ京都の南端にこんなに辺鄙なところがあるんだと、実は中学の時にブラスバンド部の交流で笠置にある中学校に行ったことはあったんだけど、街中の様子なんか全部頭の中から消え去ってるので、非常に興味深かった。一両編成の電車って生まれて初めて乗ったし。
波乱万丈の行程に思いのほか時間をとられであまりうろつきまわれなかったので、もう何度か行ってみるつもりだ。てんやわんやの電車行と写真の顛末はまぁそのうちにということで。
笠置は個人的には笠置観光ホテルという心霊スポット込みの巨大廃墟のある場所なんだけど、一般的には木津川の渓谷と笠置山のハイキング、そして桜や紅葉の名所としても有名であるらしい。上で紅葉なんて興味ないよといいながら、見ごろになったと情報を見れば、いそいそと出かけているかも知れないなぁ。