2019/07/24
ギタリストの犬、溶ける星の日。 機械式辻占師言行録Ⅴ





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高の原 (1)
2013 / 06 伏見 (2)
2016 / 03 丹波口 (3)
2015 / 10 伏見 (4)
2017 / 01 長池 (6)
CONTAX T3 (1) Olympus Pen S 3.5 (2) Fuji Natura Claassica (6)
Kodak SuperGold 400 (2)(4)
エクスクラメーションマークとクエスチョンマーク。要するに「!」と「?」のことだけど、これは猫の尻尾を後ろから見たところだという。「・」がお尻の穴で上の棒マークが感情を表現してる尻尾本体だ。そう云われると吃驚した時のピンと立った尻尾はまさにそんな感じだ。と、これは最近本を読んでいて出くわしたことだったんだけど、真偽のほうは分からない。まるででたらめだったとしても聞いた人を納得させる妙な説得力があって、このマークを見て猫の尻尾を連想した人の発想力はなかなか面白いと思う。タイトルは読み間違いと目にした単語の偶然的な組み合わせによる。「ギタリストの夫」という一文の、夫が犬とみえてのこのフレーズなんだけど、金井美恵子の小説のタイトルにも「カストロの尻」というのがあった。これは「カストロの尼」というフレーズを読み間違えてしまった結果できたタイトルらしいんだけど、この破壊力抜群のイメージ喚起力に較べると我が「ギタリストの犬」はなんとも大人しすぎるというか、こういう読み間違いにしてもセンスの差が出てくるんだろうと、カストロの尻を捕らえた感性にちょっとした妬みさえも覚えるなぁ。破壊力抜群に読み間違えてみたい。そして当然のことながら、もちろん今回の写真もタイトルとは何の関係もない。写真は相も変わらず体調の加減と暑さと身の回りの主に医療関連の鬱陶しい雑事が時間的にも体力的にも気分的にも障壁となり続けていて、撮りに出かけること自体がままならなくなっている。この前現像に出した半年かけて撮った2本のフィルムはブローニーのほうは終盤の数枚が光線引きしてしまっていて、でもその光線引きもちっともかっこいい結果にはならないような光の漏れ具合の写真だったし、写ルンですのほうも全体にパッとしなかった。これを現像に出した後コンタックスT3にフィルムを入れてるんだけど、撮りに出かけられないものだからまだ3枚くらいしか消費していない。まず出かけられるような状態へと体のコンディションをもっていきたいところで、写真への関心を立て直すのはその後だろう。買い置きのフィルムは消費期限を過ぎてそのまま冷蔵庫の中で居座ったようになっていて、消費量の少なさもあって気がつけばこのところフィルム売り場なんてまるで足が向いていなかった。昨日久しぶりにヨドバシカメラに出かけてためしにフィルム売り場を見てみたら、さらに売り場は縮小されてなんというか見る影もない。売ってないわけでもなかったから手には入るんだけど一杯あるフィルムから気に入ったのや使ったことがないものを選択してどうのこうのというような楽しみは既になくなっている。大手のフジがそんな状態になってる中で、大手が牛耳っていた棚が空いたために、いくつかヨーロッパ系のフィルムが店頭に出てきてるのが小さな光を放っているようだった。廃版が常套句のこの世界にコダックのリバーサルが復活していたのも、これも大いなる希望だろう。そういえば先日マップカメラからのメールにフィルムカメラ、レンズの人気再燃につき買い取り価格再考なんていうのが入ってた。これもささやかな光の気配なのか。
薔薇の殺意〜虚無への供物(1)
昔NHKで放映したテレビドラマ版「虚無への供物」がYoutubeにあった。これ結構早く消されそうだ。ドラマの出来は反世界だとかそういう妖しい雰囲気はあまり上手く表現できてなくて、それほどでもなかったような記憶がある。さらに氷沼三兄弟を筆頭にすべてのキャラクターが具体的な姿を与えられて、それがまた個人的には全然そぐわなかった。全3話で完結。