2023/06/20
彪鶫はいまだにあくびをするばかりで一向に啼こうとはしない。世界の果ては意識のうちにあり、そこで何を計測できるのだろう。

彪鶫云々のフレーズは妙に気に入ってしまって再登場。ちなみに彪鶫の声はある恐ろしいものを連想させる。ブレーズ・サンドラールは世界の果てまで連れてって!と云ったが、世界の果ては我が蹠にぴったりと寄り添ってもおり、そこでは極大と極小、最遠と最短が縒り合され絡みあう。
先月の末、月が替わる間際に難病の医療費補助の継続手続きの案内が来ていた。提出する書類を集め回らないといけないのに、まともに歩けなくなってる状態で、そういうことを梅雨の真っ最中に要求されることになった。雨の中杖ついて傘さして、なんていうことができるのかと思いつつ、やっておかなければならない作業だし、とにかく雨の降らないタイミングを見計らって、先月の末には病院へ、今月に入ってからは役所へと足を運んでる。JR奈良線の特徴なのかあるいはJR全体に言い得ることなのか、とにかく奈良線には設計者の正気を疑うような駅がある。この役所の最寄りの駅がまさにそうで、二階部分の改札口から入り、上り下りの各ホームへ降りていく構造になっている。ところがこんな構造の駅なのにホームと改札を繋ぐエレベーターもエスカレーターもなく、あるのは階段だけ。改札の外には改札口まで昇降できるエレベーターが設置されてるから、駅の設計者がエレベーターの存在を知らなかったわけでもないだろう。この事情を知ってるから、役所に行く前に階段で転倒しないように頭の中でシミュレーションしていった。もうひとつ奈良線で変な駅を知っていて、こちらは駅の構内からトイレに入れない。トイレはあるにはあるんだけど駅の外にいる人しか利用できず、構内からそちらへ向かう方向へは金網が張ってあって通過するのを阻止してる。
シミュレーションの成果だったのか駅の階段で転げ落ちることもなく、役所で必要な書類を手にすることにも成功し、準備は着々と進んで今月の中旬にでも郵送するつもりだった。ところが中旬になっても5月末に病院で依頼しておいた書類がまだやってこない。梅雨で出かけられる日が限られてるだろうと先手を打って行動していたのが台無しだ。
春の中頃に買ったカート。ふらつきそのものはこれを使ったからといって解消されることはないけど、両手で支える分杖よりは歩行の補助にはなる。電車とホームの段差を超えられるかとかある程度混んだ電車に乗るのは無理だろうとか、悩ましいところはいろいろあるんだけど、扱いはベビーカーと一緒と考えて、混雑に関しては開き直るか乗る時間帯や乗る位置で工夫する以外にないだろうなぁ。
アマゾンで探してみるとこの形のカートはなぜかほとんど選択肢がない。一度全く同じカートを使ってる人を見たくらい、店に常備してるものと同様に使えそうなのは、なぜほかのメーカーがこぞって作らないのか不思議なくらいこれに限られてくる。
使ってみて一つ姑息だなぁと思ったのはバスケット部分が独自仕様のサイズにしてあって、他の一般的なエコバスケットが収まらず、こういうところで囲い込みをしようとしてるところ。写真のチョコレート色のバスケットは寸法表を見比べて何とか収まりそうなのを探し当てた。ブルーのは保冷のエコバックでこれも他で探したもの。なにしろサイズがぴったりあう純正の保冷バックはちゃちなうえに6000円近くしていて、とても買う気になる代物じゃなかった。
あと追加で100均で売っていてアルミのフック二つとベビーカー用のフックを2つ、計4つを取り付けてるし、杖の格納場所がなかったので杖のほうにいろんなところに引っ掛けられる補助具をつけてカートに取り付けてる。
この杖の補助具の発想がなかなかユニークで面白い。黒いゴムのチューブだけという、全体はこれ以上ないくらいシンプルなもので、これをコイル状に杖に巻いて端っこをひっかけたいものの形状に合わせて好きなような形に決めて使う。これだけのことなのに杖はずり落ちず、使い勝手は予想外にいいうえに発想のぶっ飛び具合が形にも現れていて異様で楽しい。

ジャック・カーリイ「デス・コレクターズ」なんだかんだと云いながら五分の四ほど読了。読み終えるのに時間がかかってるくせに実は面白い。30年前に法廷で射殺された芸術家でありシリアルキラーだったマーズデン・へクスキャンプ。その人物が信者を集めて作ったコミュニティで作成されのちに散逸した絵画を巡って30年の時を経て起こる事件、といった内容なんだけど、物語も後半過ぎて、見つかった最後の絵画の下層に隠されていた描かれることがありえないもう一つの絵画の不可能性や、偽ものだけど二十世紀初頭の芸術運動、ダダイズム、シュルレアリズムのカリスマだったマルセル・デュシャンが登場して謎めいたチェスゲームが始まるところなど、予想外の展開で興味を引きずりまわされる。特にデュシャンが登場した時点でうれしくなって舞い上がってしまった。なにしろ二十世紀初頭にデュシャンが展開したコンセプチュアルな事どもはわたしの卒論のテーマだったし、舞い上がるなというほうが無理だ。
実際のデュシャンも絶頂期に芸術家のキャリアをすべて捨ててチェスプレーヤーになった。でもそれ以降も、創作は止めてしまったと思わせておいて、実は秘密裏にある作品を創り続けていた。それはのちに死後公開の条件で披露され、その通称「遺作」はデュシャンがずっと創作を続けていたという事実で人々を驚かせ、その唯一無比の破天荒で妖しい全貌がみんなの度肝を抜いた。観た者すべてを孤独な窃視者にしてしまう。
遺作はフィラデルフィア美術館に設置されてる。わたしの友達で若いころアメリカを放浪してたのがいて、わたしがデュシャン、デュシャンというものだから、フィラデルフィア美術館で実際に遺作を見てきている。あぁ羨ましい。デュシャン展でも京都で開催されたら杖をついてようがどうしようが一目散に駆けつけるんだけど、遺作に関してはその性質上他の場所に移動させるのは不可能だろうなぁ。ちなみに遺作の内部構造について美術館が出版した「Manual of Instructions for Etant Donnes」という本がある。これを持ってるんだけど、遺作設置のための手引書としてデュシャンが書き残したノートを本の形で出版したもので、内部の構造が分かる貴重な写真が満載の本だった。
あともう一つ、へクスキャンプの足跡を追ってパリに行く飛行機の中で、主人公が恐怖に駆られて思いだす、飛行機から落ちたスチュワーデスが地表で赤い染みとなるまでを描いたジェイムズ・ディッキーという作家の存在を知ったのも収穫だった。
Anémic Cinéma
最後に出てくるクレジットのローズ・セラヴィはデュシャンの二重化された自我のひとつだ。女装した形でマン・レイの写真に現れる。
輝きに満ちていて、こういう曲大好き。曲名なんていうんだろう。それにしてもこれだけ流麗に弾けると快感だろうなぁ。腕の痺れから解放されたら練習しないと。
プーチンの演説が欧米で話題
— ShortShort News (@ShortShort_News) May 26, 2023
「今の欧米の性別・家族否定の運動を、ロシアは経験済み」 https://t.co/JzhzcqVFsW pic.twitter.com/oczOAQK8Fn
すでに2千万回近く視聴されている欧米で話題の動画
— ShortShort News (@ShortShort_News) May 28, 2023
「新型コロナウイルス開発の1965年からの驚愕の歴史」
SARS 1は、ノースカロライナ大学バリック教授が開発した「感染性複製欠陥」=生物兵器
デイビッド・マーティン博士講演
@欧州議会・国際コロナサミット 2023年5月3日 https://t.co/0eBZdrXc6u pic.twitter.com/y1eOwtL34X
【海外記事翻訳しました】 私の体験から言えること: トランスジェンダーアイデンティティは自己の価値を下げ、人間性を奪い、破壊を引き起こす
— 我那覇真子 Masako Ganaha (@ganaha_masako) June 4, 2023
以前インタビューしたことのあるウォルト・ヘイヤーさんの記事です
是非ご覧くださいhttps://t.co/RXxW29aUQE pic.twitter.com/UhAI7Xvgpc
異常な即日採決を強行する自民党。萩生田さんにも法案を吊るすなんて考えはさらさらなかった。本来なら政治生命を賭してでも止めるべき有害法案。冷戦期に共産主義者が考案した米国破壊工作の一つがLGBT推進だった。これが通れば日本はどうなってしまうのか?緊急対談第三弾! https://t.co/3PBOPIjhCs
— 山岡鉄秀 (@jcn92977110) June 14, 2023
政治家としての矜持を示した有村治子議員。貴重な言質を取る。①女子トイレの消滅はない②学校教育で同性愛者の性行為は教えない③G7で日本だけがLGBTに特化した法律がないは嘘④米国も連邦レベルではない⑤エマ大使の言動は愚弄。自民執行部はこれでもごり押しするのか?有村治子議員の勇気を讃える。 https://t.co/X8QL9Ubfo2
— 山岡鉄秀 (@jcn92977110) June 15, 2023
最近は手の痺れのせいでキーボードが上手く打てないということも相まって、ブログが動画を引っ張ってきた日々の情報の備忘録と化してるなぁ。