【映画】 ヒッチャー

ヒッチャー?(1985)  (ユニバーサル・ザ・ベスト第8弾)ヒッチャー?(1985) (ユニバーサル・ザ・ベスト第8弾)
(2007/09/13)
ルトガー・ハウアー.C・トマス・ハウエル.ジェニファー・ジェイソン・リー

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監督 ロバート・ハーモン
公開 1986年

要するに「激突」なわけです。それとルトガー・ハウアーのしつこさと不死身具合が「ターミネーター」かも。
一旦ターゲットにするととことん付き纏ってくる殺人鬼の話です。
そしてこの殺人鬼、理不尽なまでの神出鬼没振りを発揮します。どこで何をしようが必ず居場所を突き止めて目の前に現われる。物凄くしつこい。

自分をこの世から消し去り始末してくれる人間を捜し求めながらも殺人を繰り返すという、理解の埒外にあるようなサイコをルトガー・ハウアーが演じます。そのサイコを唯のヒッチハイカーだと思って自分の車にたまたま乗せてしまったために、散々な目にあう青年がC・トーマス・ハウエル。
自分を始末してくれる人間を追い求めてるっていうサイコの設定は公開当時、結構斬新だったんじゃないかな。

C・トーマス・ハウエルにとっては追われるものの関係にしかすぎない一方、ルトガー・ハウアーの方はもうちょっと複雑で、獲物にある種依存しようとするところがあります。なついて来るような、何かそんな感じ。
ルトガー・ハウアーの雰囲気と怪演が、その複雑さを体現していきます。ルトガー・ハウアーの起用はこういう部分ではまさに大当たり。殺そうと追い回してるC・トーマス・ハウエルとの間にホモセクシャルな雰囲気さえ漂いだしてくるんだから。

アメリカの荒野を写す画面も広大で綺麗だし、荒地に点在する寂れたガソリンスタンドとかを移動していく画面の移ろいは云ってみれば簡易型のロード・ムービーの雰囲気さえあります。

一応ホラーものというかサスペンスものというか、まぁ血なまぐさいところもある話なんですが、その割りに直接的なスプラッター描写は皆無の映画です。ただ、流血シーンはほとんど無いけれど、C・トーマス・ハウエルが嘔吐するシーンがある。これはちょっと辟易します。はっきり云って血みどろシーンよりも嘔吐シーンの方が不快感のつぼを突きまくってきます。

警察を巻き込みはするものの、ほとんど男二人が追いつ追われつするだけの話に唯一人の女性、ドライブインのウエイトレス役でジェニファー・ジェイソン・リーが出演してます。ヒッチハイカーを乗せてしまったC・トーマス・ハウエルよりも、関係としては遥かに希薄な出会いだったのに、たまたまこの二人に関わったために迎えてしまう出来事の可哀想具合は、それはもうとにかく酷いの一言。トラウマになりそう…。

でも「ヒッチャー」の評判は悪くなかったのに、監督もシナリオライターも主演のルトガー・ハウアーもC・トーマス・ハウエルも、この映画の後誰もあまりパッとしなかったんですよね。
ルトガー・ハウアーは「ブレードランナー」とか大好きな映画にも出てるので、主役を張るような役者ではないにしても、どうして?って感じがします。手にとって眺められるほどの際立った個性と、なぜかしら身に纏ってしまった影の薄さがアンバランスで居心地悪い。
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