【洋画】16ブロック

16ブロック16ブロック
(2007/11/07)
ブルース・ウィリス; モス・デフ; デヴィッド・モース

商品詳細を見る


監督 リチャード・ドナー
公開 2006年

映画は白人警官と黒人のバディ・ストーリーの典型みたいな外見で、他にも馴染みのあるパターンを援用して、二番煎じ三番煎じの映画のように見えるものの、見終わってみれば予想外の拾い物でした。実はあんまり期待してなかった。

わずか16ブロック先の裁判所に証人を護送するだけの簡単な仕事のはずが、途中で激しい攻撃を受け、事態はとんでもない方向に…、といったストーリーで、普通こういうシチュエーションだと大抵アクション映画にしてしまうんですが、主役がブルース・ウィリスだからなおのことアクションにしてしまいそうなのに、意外とアクション方向には走らずに風変わりな友情の物語になっていきます。テーマ「人は118分で変われるか?」のほうに、完全に軸足を置いてる。

ブルース・ウィリスが凄い老け役で出てきます。しかもただでさえくたびれてるのに、さらにアル中でよれよれ。その老けメイクと演技にどうしても注意がいって最初のうち物語の方に入りにくかった。
面白いのはこの役ではかなり額から後退した状態であっても一応髪の毛があるのに、スキンヘッドのマクレーン刑事の方が若々しく見えるってことです。髪の毛も状況によっては、あれば良いってものでもなかったりして。

始まって暫らくしてから、裁判所に護送される証人がブルース・ウィリスに謎かけをします。
「嵐の日に自分以外にもう1人だけ乗れる車を運転してると、老婆と自分の親友と自分好みの女の3人に出くわした。さてこの中のいったい誰を助ける?」っていったような内容の謎かけ。
ブルース・ウィリスは終盤この証人との別れ際に、この不思議な謎かけに対して答えを云うんですが、こういうエピソードとそれを物語に組み込むタイミングはちょっと洒落てて好きです。

敵役のデヴィッド・モースが、ブルース・ウィリスと友人関係にあることを駆け引きの道具としか思ってないような根っからの悪人ではなく、長年の友人でありながら、敵側として追い詰めても行くという両極が一点に折り重なってるような複雑な悪役を演じてました。
この人一見頼りがいのありそうな善人風の風貌でもあるのでこの役にはぴったり。
デヴィッド・モースは善人と悪人が混在する役ってたとえば「ダンサー・イン・ザ・ダーク」とかでも既にやってますね。



DVDにはもう一つのエンディングが入ってます。個人的にはデヴィッド・モースの行動から派生していくこのもう一つのエンディングの方がデヴィッド・モースの二面性が出ていて良かったと思うんだけど…。劇場公開版のエンディングはダイハードとの兼ね合いとかそういう事情で上のほうから何か云われて選択せざるを得なかったのかな?あえてこういう別エンディングをDVDに残しておいたのは、製作者としてはこちらが本当のエンディングだと主張したかったからじゃないかと邪推してみたり。
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント