【洋楽】 Song Of The Wind - Santana

サンタナです。わざわざ説明する必要も無いんじゃないかというくらい有名なギタリスト、1999年には「スーパーナチュラル」でグラミー賞を取って勢いが衰えていないことを示したりもしてます。その後も有名ミュージシャンとコラボしたりで、宗教に走ったにしてはいささか生臭い第一線維持活動をしてるといった感じでしょうか。

これはそのサンタナの1972年のアルバム「キャラバンサライ」に収録されていた曲。「風は歌う」という邦題がついてます。
わたしは以前からこの曲が好きで、最近久しぶりに聴いてみたら、ちょっと再燃してしまって、そこで記事を一つ仕上げてみることに。

サンタナと云えば、ラテン・ロックのギタリスト。同じロックのギタリストでも、クラプトンら三大ロック・ギタリストとは一線を画すような存在でした。
一言で云うとサンタナの弾くギターは黒人音楽をルーツにするような泥臭い、地上に足を囚われてる感じがほとんどなく、伸びやかで官能的、こういうギターを弾いたのは当時他にあまりいなかったんじゃないかと思います。

「Song Of The Wind」はまさしくそういう官能的なギターの音で織り上げられたバラードです。
ここでも何回か書いてるかもしれないけどわたしはバラード好き、狂騒的な曲も好きなんだけど旋律感のある曲も結構好きなので、サンタナの他のバラード系の曲、たとえば「哀愁のヨーロッパ」とかも聴きます。でも「ヨーロッパ」はちょっとベタ過ぎる感じがして今一。バラードの中でもこの曲がやはり良い感じです。
ラテン・パーカッションに煽られながらの進行なので、バラードといってもスロー・タイプの曲じゃないんですが、音の有り様はやはりバラードとしか云いようの無いものだと思います。
ラテン・パーカッションとベースが作るうねるような音空間の中をギターの音が艶やかに直線的に伸びていくような演奏、この空高く一直線に突抜けていくような音の艶っぽい質感がとても心地良いです。
これ、ギター弾いてる人なら感覚的にわかると思うんだけど、おそらくギターを弾いてる当人が一番気持ち良くなってるはず。そういう音です。

☆ ☆ ☆

わたしにはサンタナっていうのは他のロック・ギタリストのように黒人音楽をベースにしなかった、かなり珍しいミュージシャンという印象がありました。だから唯一無比だと。
でも調べてみると、ウッドストックで一躍名を広める前に、ブルースのバンドをやってたんですよね。これは結構意外でした。サンタナもブルースの下地の上で音楽をやってると。
もともとメキシコ人として、ラテンの血が入っていたとしても、ロックという土壌でラテンを開花させるのにどういう試行錯誤があったのか何だかちょっと興味が出てきました。

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収録アルバム「キャラバンサライ Caravanserai」についても少し。

虫の鳴き声の効果音を背景に、ハドリー・カリマンの拘束感の緩そうなサックスが歌いだし、ウッドベースが絡んで始まる1曲目「Eternal Caravan Of Reincarnation 」から全曲途切れること無しに続くコンセプト・アルバム。
デビューから数えて4枚目のアルバムに当り、サンタナのそれまでの3枚のアルバムはラテン・ロックというイメージのものだったんですが、このアルバムはそういうのから若干離れて「ジャズ・ロック」というイメージに近いものとして受け取られました。
サンタナがコルトレーンに凝っていて、結果ジャズ的な要素が混ざり合ったものになったとか。でも、わたしの印象ではジャズ・ロックというよりも、むしろプログレっぽく聴こえるアルバムでした。
このアルバムの後、サンタナは妙な精神世界に引き込まれてしまうんですが、そういうものへ進んでいきそうな感じも少し聴き取れるようなところもあるアルバムです。ひょっとしたらそういう部分がプログレっぽい感覚で聴こえてくるのかもしれません。
実際、このアルバムの制作時にもそういう精神世界への転換が原因だったのか、ニール・ショーンらオリジナルメンバー4人が脱退するという、新旧メンバーが入り乱れての制作となったそうです。

☆ ☆ ☆

アルバム「キャラバンサライ」の曲目はこういうの。

1. Eternal Caravan Of Reincarnation
2. Waves Within
3. Look Up (To See What's Coming Down)
4. Just In Time To See The Sun
5. Song Of The Wind
6. All The Love Of The Universe
7. Future Primitive
8. Stone Flower
9. La Fuente Del Ritmo
10. Every Step Of The Way

それぞれに邦題がついていて、こういう具合になっています。

1.復活した永遠なるキャラバン
2.躍動
3.宇宙への仰視
4.栄光の夜明け
5.風は歌う
6.宇宙への歓喜
7.フューチュア・プリミティヴ(融合)
8.ストーン・フラワー
9.リズムの架け橋
10.果てしなき道

やはり宗教かぶれになる直前の雰囲気、そういう気配が濃厚に漂ってくる曲名が並んでいるってところでしょうか。
全体がインストゥルメンタルな仕上がりになっていて、ボーカルが入ってるのは4、6、8くらい。あとはサンタナと二ール・ショーンのギターが嫌というほど堪能できるようなアルバムです。

☆ ☆ ☆

キャラバンサライキャラバンサライ
(2009/01/21)
サンタナ

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☆ ☆ ☆

Song of the Wind - Santana


Stone Flower - Santana


Soul Sacrifice (Woodstock 1969) - Santana


ウッドストックに登場した時の演奏です。この音を浴びせかけられたら、もうひれ伏すしかないというような大熱演になってます。一般的に知名度が拡がるきっかけになったというのも十分に納得。
この曲「ソウル・サクリファイス」は少し前のフィンチャー監督の映画「ゾディアック」のタイトルシーンで使われてました。








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コメント

出たっ! サンタナ!(笑)

こんばんはv-85

私も時々聴きますよ、 サンタナ!^ ^

この人は「ラテン・ジャズ」というイメージですね。 あと、SG(笑)
音で言えば、艶っぽい・・・まさに、その一言に尽きると思います。
エロさ満開・・・みたいな(笑)

しかし、このへんのオジサン達のギターというのは、自由ですね!
音が、限りなく自由だ!(笑)
今の若者は、もうちょっと見習わなくてはいけません・・・

それにしても、「哀愁のヨーロッパ」・・・
これも十分残念な邦題ですよね・・・(泣)

ともさんへ

こんばんはv-484

艶っぽいバラードが一番知られてるだろうから、それを目当てにアルバムを聴いてみると、意外にいろんな要素が交じり合った演奏してるんですよね。
アルバムのイメージはサンタナが与えるイメージとちょっと異なってるようなところがある感じがします。

おじさんギタリストやりたい放題(笑
わたし、やりたい放題のおじさんギタリストといえば今だとジェフ・ベックを思い浮かべます。ストラトのトレモロ・アームの使い方見てたまげたことがあるんですよね。

「哀愁のヨーロッパ」はともさんのところでちょっとやってた、残念な邦題リストアップに筆頭候補で入れられたのに、なぜ思いつかなかったんでしょうか(笑
ちなみにこの曲ストリップ劇場のBGMに使われることが多いみたいです。艶々の本領発揮v-362

コメント有難うございました ☆

大好きです!

v-15 サンタナ、大好きです。
長いことやっているので、
いろんなサンタナが見られますよね。

最近、2000年の東京LIVEを見て、
あらためて感じ入っていたんですが、
1969年のウッドストックを見てしまうと、
2000年は、“ヨボヨボ”に感じてしまいますね!
まぁそれなりに感慨深いものはありますけど。

でもあのころ、これだけのパーカッションを使った、
ラテン・ロックを作り上げたサンタナは、
やっぱり稀有なすごいギタリストだと思います。
今更ですが、敬意を表します。

SOSEGONさんへ

こんにちは!

SOSEGONさんもサンタナがお気に入りですか。
たしかにアルバムいくつか聴いただけでも、いろんな面が見えてくるミュージシャンですよね。

ウッドストックの記録は、わたしはDVD持ってるのでそれを観るんですが、ここに集まった人たちは今じゃ全員ジジババなんだろうなと思うと、時の隔たりに唖然としてしまう時がありますね^^;

動画の中でロングヘアの女の子がサンタナのギターに反応しながらノッていく様子が写ってますが、サンタナの音はああいう風に高揚させていく音だって云うのがこちらにも伝わってきて面白いです。
ああいう反応を無条件で引き出せるウッドストックの演奏はやはり凄いの一言ですよね。

正確なことは知らないんですが、この頃ラテン・ロックというのを考えついたのは他にはいなかったんでしょうか。ジャズの方ではラテンは馴染み深いものだったはずなんですが、ロックではやはりサンタナが最初なのかな。
わたしはラテン・パーカッション大好きなので、ラテン・パーカッションを重装備してるサンタナの音楽は無条件で気分良くなります^^

コメント有難うございました ☆

No title

こんばんは!

お恥ずかしながら、サンタナは名前は知っていても進んで聴こうとはしなかったのですが、今回聴いてみてわかりました。後年のフュージョンバンドが影響受けまくっているんですよね。実はミーハーなもので、日本のカシオペアやスクウェアは大好きでよく聴いていたのですが、もうその香りをガンガン感じましたので、間違いないですね。
ウッドストックの曲は凄いの一言です。ドラムソロも激しくカッコよかったです。個人的なノリでドラムソロの次にベースソロが入ったら失禁間違いなしといったところです(笑)。60年代にこのノリってホント凄いと思います。今のジジババがこんな凄い音に接していたなんて!
十数年前に買ってほとんど触らずに仕舞い込んでるギターがあるのですが、やってみようかな^^。でも指とかもう動かないでしょうね~。なんの為に買ったんだ(笑;)
いつも音楽の勉強をさせてもらってます^^。

リンクを張らして頂きました。
よろしかったですかね。もし問題あるようでしたら
お知らせ下さいませ。よろしくお願いします~m(_ _)m

いつもありがとうございます♪
ガツンッと応援いきますよー♪凸

umetramanさんへ

こんばんは!

サンタナがフュージョンっていうのはかなり的を射た感覚だと思います。
もう全然間違いないです。「キャラバンサライ」以後はもっとフュージョン寄りの色をつけてきますから。

ウッドストックのサンタナはもうあっけに取られるくらい凄いでしょ。あれで無名の新人バンドとして舞台に上がってきてるんですから。あのドラムソロも本当に凄い、全然だれるところがないんですよね。
このドラマー、マイケル・シュリーヴっていう人でこの時19歳です。19歳で観客40万人の前での、あの秀逸なソロ。とてつもない度胸があったとしか思えません。
ベース弾いてるのはデヴィッド・ブラウンっていう人なんですが、ベースソロは残念ながら入ってませんでしたね(笑
ジジババの音楽体験はこういうものなんですよね。異様な熱気のあった頃のいろんなものを溜め込んでいて意外と侮れないというか、予想もつかないものを隠し持ってる可能性大いにありです。

umetramanさんはギター持ってるんですか。わたしはギターじゃないけど、数年前に2万くらいでキーボードを買って遊んでます。楽器は弾けるようになってくると楽しいです。

リンク貼っていただいて有難うございます。
問題なんて全然無いですよ。
わたしの方もumetramanさんのブログへのリンク、貼らせていただきます。
今後ともよろしくお願いしますね。

いつもガツンッと応援、コメント有難うございます ☆
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