【美術】幻想美術ー時を越えてー コレクターズコレクション 澁澤龍彦ゆかりの作家たち。 その他

展覧会の情報です。
といっても一つは既に始まってる…。

「幻想美術ー時を越えてー コレクターズコレクション 澁澤龍彦ゆかりの作家たち」

幻想美術1

幻想美術2


澁澤龍彦といえばヨーロッパの異端芸術なんかに関心を持った時、一番最初に接するような人だと思います。少し詳しくなってくると入門者向けのように感じられて、澁澤龍彦の本はあまり読まなくなったりするんですが。
その澁澤龍彦がヨーロッパ異端美術を紹介する一方で、積極的に関わり世に出した日本の幻想的美術家たちの作品が集められた展覧会のようです。

チラシからだと、合田佐和子のように状況劇場や天井桟敷の宣伝媒体、舞台美術で60年代の熱気が纏わりついてる作家の作品とか、澁澤龍彦が通俗的シュールレアリズムと評して世に出さなければ、扇情的な雑誌の絵描きとしておそらく埋もれて行っただろう秋吉巒の絵画だとか、そういう作品が観られそうな感じの展覧会です。
藤野一友の絵画も展示リストに入ってる。この人は昔のサンリオSF文庫のフィリップ・K・ディックの表紙に使われるような幻想画家である一方、中川彩子という別名義でSM雑誌にSMの絵を描いてた人です。わたしは中川彩子のほうの画集を持ってます。
建石修志の鉛筆画なんかは、わたしにとっては「幻想文学」の表紙とか、「虚無への供物」の作者、中井英夫の諸小説の挿絵や装丁で馴染みがあります。

また、ホームページのほうには、荒木博志のアトムも出展って書いてますね。
荒木博志のアトムってこういうのです。
アトム1

アトム2

アトム3

わたしはこれの実物を観たいと思ってるんですが未だに観たことが無い。

京橋のギャラリー椿で2009年3月14日まで開催だそうです。

☆ ☆ ☆

もう一つの展覧会は、どちらかというと展覧会よりも、この写真をブログに貼りたかった欲求の方が強かったんですが、

「第28回エコール・ド・シモン人形展」

四谷シモン


人形作家四谷シモンの人形学校「エコール・ド・シモン」の展覧会。四谷シモンの人形も何点か出展されるようです。

紀伊國屋画廊で2009年3月12日(木)~3月24日(火)まで。

☆ ☆ ☆

両方の展覧会に共通するのは四谷シモンの球体関節人形です。
わたしは球体関節人形が好きなんですよね。
四谷シモンの人形は必ずしも球体関節人形の文脈そのものに位置してるわけでもないんですが、人形を作る切っ掛けがハンス・べルメールだったらしいから、中心テーマには掲げられなくても、球体関節がもつ観念的なものは蔑ろにはされてないように思えます。

2003年に京都の文化博物館で「今日の人形芸術 想念の造形」っていう展覧会が開かれて、吉田良らとともに四谷シモンの人形も数点展示されてました。

今日の人形芸術1

今日の人形芸術2

写真では知っていたものの本物をみたのはこれが初めてで、実物を前にしてわたしはちょっと動きがたい状態になった経験があります。何だか分からないけどとにかくこの場から離れたくないっていうような感覚。
人形が出す波長とぴったりと合ってしまったという感じなのか、実は球体関節人形の文脈ではもっとお気に入りの人形なんて一杯あるんだけど、四谷シモンの人形は美術書では知っていてもそれほど夢中にならなかったタイプのものだったのに、この時はなぜかそんな感じになってしまいました。
この感覚は未だにある程度だけわたしのなかに残っていて、その残った分量だけ四谷シモンの人形に気が引かれる思いがします。

四谷シモンの人形が少しだけ観られます。
四谷シモンwebギャラリー


☆ ☆ ☆

ランキングに参加中!応援ポチッとお願いします〈(_ _*)〉"ペコッ
ブログランキング・にほんブログ村へ




スポンサーサイト

コメント

見たいです!

こんばんは
いつも訪問&コメントありがとうございます

ステキです・・・
自分もたまに心を洗いに美術館に行くんですが
あんまり現代美術が得意でなかったんですけど
こういったのだったらゆっくり、じっくり見れそうです。

とくにアトムはおっしゃるように現物見てみたいですね!
情報ありがとうございました、京橋ですか・・・大阪かあ・・・

応援ポチっとしていきます!
またよろしくお願いいたします

No title

いつも、どうもです。 
人形には、興味あります。
見に行きたいです~☆
近くで、やんないかな~。

No title

こんばんは、お邪魔致します。

アトムはロボットなのに眠っている顔が人間ぽく感じます。どうすればこの様な表情を作りあげられるのでしょうか一度生で見てみたいですね。

球体関節人形の展覧会に一度行ったことがあるのですが、表情・ポーズが余りにも人間らしいので思わずたじろいてしまいました。
職人さんの技術の高さに驚きです。

No title

こんばんはv-85

あ~、特にこの「四谷シモン」・・・薄荷さんの世界ですね~!
薄荷さんのプロフィール写真の女の子みたい・・・

わたくし、最近じゃ数年前に行ったきり、アートというものを見に行ってないんですよね~。
ちなみに、「山下清」でしたけどね・・・(笑)

何となく、ギャラリーみたいなところは敷居が高い感じがして、滅多に入る事はないのですが、たまには覗いてみるのもいいかもしれませんね!
きっと、ああいう所には何か新しいものがあるような気がする・・・(笑)

わたくしも、アトム見たいなぁ~・・・


薄荷ワールド全開ですね!

京橋って東京の京橋だったんですね
会社の帰り道なんで
「幻想美術」見ていこうかな~

四谷シモンは前に展覧会みたことあるんですが
シモンの人形といえば薄荷さんを思い出します(笑)

スーパーサイドバックさんへ

こんにちは!

アトムは写真で最初に観た時から、衝撃的な印象を受けてましたので、実物が見てみたいです。
この展覧会ではおまけみたいな扱いなのか、特別な目玉的展示物扱いなのかちょっと分からないんですが。

展覧会の中心になってるのは「幻想」って云うキーワードを中心に馴染みやすいものが多そうですよね。
これ、でも美術館とかの大規模なものでも無さそうなので、どのくらい展示物が集められてるのかな。
京橋ですけど…この京橋って東京みたいです…。

応援、コメント有難うございました ☆

とくさんへ

こんにちは!

こちらこそ、いつも有難うございます。
とくさんも人形に興味ありですか。
こういう立体とか造形物って写真で見るのと実物を見るのって全然感じが違ったりしますよね。
大きさ一つ取ってみても、写真じゃ分からないし。
だから実物を見るのがやっぱり一番だと思います。
わたしもこの展覧会、東京だから観にいけません。
こういうのに接しようとすれば、東京が一番機会が多いのは仕方ないのかな。

コメント有難うございました ☆

チャリさんへ

こんばんは!

眠り人形は、この人形は永遠に瞼を閉じたままなんて思うと、ちょっと特別な感覚を刺激するような感じがあります。
このアトムは質感とかも含めて実物を確かめてみたいんですよね。
人の顔って結構複雑な曲面で構成されてるので、不自然に見えないように作るというような段階から製作者の腕が問われると思います。

チャリさんは球体関節人形の展覧会をご覧になったんですか。四谷シモンの人形は入ってました?
リアルを狙った人形は本当に吃驚するくらいリアルなところまで到達してるものがありますよね。
わたしはそういうのを目にすると触ってみたくなるんですが、絶対に触らしてくれないので、人形の展覧会ってちょっと欲求不満気味になったりします。

コメント有難うございました ☆

ともさんへ

こんばんはv-484

そう云えばわたしのプロフィール画像も同じ傾向のものでしたね。
やっぱり基本的にわたしはこういうのが好きなのかな。

街のギャラリーは敷居が高いですよね、美術館と違ってわたしも物凄く入りにくいです。
もうちょっと客が入りやすい雰囲気を作る努力をするべきです。
ああいう場所は部外者が入っても良いのかなっていう雰囲気が結構あるんですよね。

元のアトムからこんなイメージを引き出したのは凄くユニークなので、わたしも本当にこの作品は実物を観てみたいです。
ちょっと死人っぽい感じもしませんか?
このアトム、わたしには見てはいけないものを覗き見てるような感覚を呼び起こすところがあるんですよね。
やっぱりかなり面白い作品です。

コメント有難うございました ☆

赤坂王子さんへ

こんばんは!

実は最初京橋って大阪だと思い、ちょっとワクワクしました。
どのくらいの規模の展示なのか分からないんですが、チラシにはベルメールの名前もあります。
文化博物館の展覧会の時、これはベルメールも展示してる展覧会だったのに、この作家だけ期間限定の公開だったために、わたしが行った時には公開してない状態で観られなかったことがありました。
ベルメールの実物を観られる機会っていうのも中々無いかもしれませんよ。

わたしのブログはプロフィール画像のせいで、どこか人形っぽいイメージでもついてるんですかね。

わたしは四谷シモンの展覧会って見たこと無いです。
京都で球体関節人形を特集した展覧会でもやらないかな。開催されれば絶対に観に行くのに。

コメント有難うございました ☆

東京でしたか!

こんにちは
いつもコメントありがとうございます!

幻想、まさにファンタジーですね!

これはますます楽しみです

そして、東京の京橋でしたか失礼しました
京橋でギャラリーのようなところがあるんですね
これはまたまたぜひ行って見ないと
職場から意外と近いんで

ありがとうございました

応援ポチッとしていきます
またよろしくお願いいたします

No title

こんばんは。
人形って「ヒトガタ」ですよね・・・・・。
波長があうと怖い気がします。
吸い込まれる様な気がして。
でも、めったにそんな人形に出会う事は
ありませんが。

スーパーサイドバックさんへ

こんばんは!

ここがどのくらいの規模のギャラリーなのかは知りませんけど、やっぱりちょっと入りにくいかもしれませんよ。
立体造形がどのくらい出展されてるのか、感じとしては絵画よりもそういうものの方が面白そうな感じなので、少ししか出てなかった拍子抜けするかもしれません。

わたしも最初はてっきり大阪だと思ったんですが、東京でした。
同じ名前の場所があるんですね。

こちらこそまたよろしくお願いします。
応援とコメント有難うございました ☆

No title

こんばんは!!

いやあ、今回もやられました^^

紹介頂いたアトム作品にまずは度肝を抜かれました。毎度のことながら知らない世界ばかりで(汗)、こういう新しい解釈(?)の芸術作品には驚かされるばかりです。
大好きな芸術ですが、なんとも奥深い世界ですね。

今回最も感動したのは四谷シモンの球体間接人形でした。実は、四谷シモンの名前すら知っていなかったのですが(汗;)、紹介頂いた四谷シモンWebギャラリーで代表的な人形をまじまじと見させて頂き、改めて球体間接人形って凄いなあと思いました。背後に何かが渦巻いてるようで、見ていると吸い込まれそうになる。私も実物を見たら薄荷グリーン様と同じく身体が止まってしまうかもしれません(笑;)。
昔持ってたタカラの「変身サイボーグ1号」人形も球体間接人形だった気がしますが・・・関係ないかな??

球体間接人形といえば私の場合、「ローゼンメイデン」があります。和製アニメです(笑;)。絶対に観る訳ない!なジャンルだったのに、ふとしたことでチラ観したら、ごっつ面白くて全制覇してしまったという(笑)。命を吹き込まれた数体の球体関節人形らが戦いを繰り返し、最後に生き残った1体のみが自分らを作り上げた人形職人を父親として独占することができる、という内容で、登場するアンティークな球体間接人形らがとても魅力的なんです。マジ泣けるところもあって、umetraman気持ち悪い と思われても仕方ないです(笑)。
薄荷グリーン様なら、既にチェック済みかな??

四谷シモン、勉強させて頂きました♪

ガツンと応援いきますよ♪凸

ももさんへ

こんばんは!
いつも有難うございます。

人形は用途から呪術用、玩具用、観賞用という風に分けて考えられてる部分もあって、一概に全ての人形が怖い波動を放っているわけでもないんですが、基本は呪物としての存在を持ってますから、他の鑑賞物よりも極度に惹かれたり反発したりするようなところはありそうですね。

わたしが動きがたいなんて書いたから、そう思われたのかもしれませんが、別に四谷シモンの人形の前で金縛りにあったというわけでもなく、もっとこの人形を観ていたいという欲求、まぁ割りと強い欲求ではあったんですが、そういうものに駆られたという意味で書きました。

触ってみたくなるとか、見てはいけないものを覗き見てる感じとか、そういうのはひょっとしたら人形というものがコアの部分で持っている呪物的なものに反応した結果かもしれませんね。

コメント有難うございました ☆

季刊「幻想文学」

昔ずっと買ってました。とても懐かしいです。
文学や美術だけじゃなく映画も取り上げられていて、1ページ1ページ舐めるように読んでいました。表紙も素敵でしたね。
引っ越しの時捨ててしまって悔やまれます。

umetramanさんへ

こんばんは!

今までほとんど記事にしてこなかったテーマなんですが、こういう時期にこういう展覧会があったっていう記録としてここに残しておきたいという考えがあって、あの画像を貼りたいという欲求と相まって、とりあえず記事にしてみようと思いました。

やっぱりアトムは吃驚しますよね。アトムという素材から、ああいうものを引き出してくる発想とそれを実現するだけの造形力というか、そういうのが只者じゃないって云う感じがよく伝わってきます。

タカラの「変身サイボーグ1号」人形ですか(笑)
わたしはこの単語を見て「ミクロマン」って云う言葉が真っ先に頭に浮かびました。調べてみたら「変身サイボーグ1号」は「ミクロマン」へ繋がっていく系譜の一番最初に位置するフィギュアみたいですね。
「変身サイボーグ1号」、確かに球体関節っぽいです。わたしが考える球体関節とは向かう方向が違うように思うんですが、こういう機構は動かすための基本のようなものですから、趣向の凝らされ方とかで違いは出てくるものの、見た目は一見よく似たものになってしまうかもしれません。

四谷シモンの人形は映画と絡めて云うなら、押井守がイノセンスのキャラクターを作る時に参考にした人形があるらしいですよ。

日本のアニメって試しに観てみると意外なほど面白いって言う場合がありますよね。
「ローゼンメイデン」はフィギュアを買おうと画策したことがあります(笑)
思うようなイメージのものが無くて欲求は中断したままなんですが。

応援とコメント有難うございました ☆

lifeonmarsさんへ

こんばんは!

引越しで処分されたんですか。それは勿体無い。

定期的に刊行される本って結構溜まってくるし、溜まってくれば収納場所に頭を悩ますんですよね。
わたしの場合はそうなると、もう読んだからいいやと処分してしまうんですが、あとで勿体無かったかなって思ったりします。
季刊「幻想文学」は今でもバックナンバーを置いてる本屋さんもありますよね。
わたしもここに話題に出してからまたちょっと読みたくなってしまいました。

わたしは最近は「夜想」を、テーマが気に入れば買ったりしてます。ここでも何回か名前を出した、Prints 21もテーマによっては買ってるほうかな。

コメント有難うございました ☆
非公開コメント