【洋画】 グラン・ブルー

グラン・ブルー/グレート・ブルー完全版グラン・ブルー/グレート・ブルー完全版
(2003/06/19)
ジャン=マルク・バールジャン・レノ

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監督 リュック・ベッソン
公開 1998年

海から生まれたと言う他に無い、二人の男の友情の物語。

丸眼鏡所持者なのでジャン・レノが画面に出てくれば丸眼鏡が気になって気になって…。この映画でジャン・レノがかけてたのは部分的セルフレームの一山でした。話によるとジャン・レノの私物でアンティーク、物凄く高価な代物だとか。普通ラウンド・タイプのセルフレームは見た目コメディアンになってしまいがちなのに、ジャン・レノはセルフレームでも漫才師になっていません。

ジャック(ジャン=マルク・バール)とエンゾ(ジャン・レノ)の少年時代のエピソードが語られる、初めのモノクロの部分は詩的で綺麗な絵でした。本当にため息が出るほど綺麗。岩肌の海岸線に沿ってまっ平らな海を滑るように進んでいく、遠くまで空気感のある光景が視線を離せないほどに美しい。むしろカラーになってからの海の描写はありきたりなイメージが重なってきてモノクロの絵ほど心震えませんでした。

それと、ラスト・ショット。余韻を含みながら暗転していくあのショットの神秘的なこと!
物語的な締めくくりとしては結構曖昧なんだけど、絵的な美しさとしては突出したラスト・シーンになってる。

ちなみに主人公ジャック・マイヨールは実在の人物で、実際のマイヨールは最後はうつ病だったらしく自殺で生涯を終えてます。

それにしてもこの主人公ジャック・マイヨール、人が恋しくなれば恋人ジョアンナ(ロザンナ・アークウェット)に縋り、海の住人になってる時は、ジョアンナが妊娠を告げてるのにそんなのどこ吹く風と海に潜って、ジョアンナを置き去りにしたままどこかに泳いでいってしまう、傍から見れば極めて自分勝手な人物として描写されてる。
エンゾが評して子供と変わらんみたいなことを云います。まさにその通りで、映画としては目の前の興味を引くものにしか関心を持たないような、子供の気まぐれを延々と写してるようなものを見せられるわけです。しかも人よりもイルカ相手の方が意思疎通出来てるみたいだし。ジャックにとっては人よりイルカの方が明らかに大切で身近な存在なんでしょう。

だから他人には入り込めそうもない、イルカと仲良しの世界で閉じてしまってる主人公よりも、素潜りの記録を競って、ジャックにライバル心をむき出しにするような、人間臭く、俗人的なエンゾのほうが関心を呼びます。あの風貌も手伝い、ジャン・レノのほうが遥かに強烈な印象を残す。
ジャックよりもエンゾのほうに共感してしまうこともあって、エンゾがジャックに寄せる友情が当のジャックに今一届ききってないように見えるのが、無性にせつなかった。
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