【展覧会】エドワード・レビンソン写真展[マインド・ゲーム]を観にいく。 +ピンホールカメラ初撮りの結果 +【音楽】最後まで聴いていない? MOMENTS IN LOVE

この前のフジフィルム主催の展覧会のことを書いた記事でちょっと触れていた、エドワード・レビンソンのピンホール写真展[マインド・ゲーム]を観にいってきました。エドワード・レビンソンという写真家の名前はどこかで目にしたことはあるけど写真家としての活動を知っているかといわれるとあまりよく知らないという感じ。でもこのところわたしもピンホールカメラを使って写真を撮ることがあるので、その関連で目に留まった展覧会でした。

レビンソン展フライヤー

場所は河原町御池の角にある京都ロイヤルホテル&スパというところ。わたしの行動ルートだと京阪の三条駅で降りて少し歩いた程度でたどり着ける場所にあるホテルです。いつも現像プリントしてもらってるフォトステーション・ムツミの河原町通りをはさんで向かい側、大きな教会があるその北側に隣接しているホテルで、場所的には凄く分かりやすい場所でしたけど、ムツミから北、御池通りの市役所よりも南側の河原町通り沿いの一角って、「アンジェ」という雑貨屋に行く程度で、そもそも行く用事がない場所だから、ほとんど歩いたことがない区域になってました。
ホテルというのも大体ほとんど用事の無い場所だし、展覧会のチラシで場所の見当はついていたけど、ホテルを目の前にして本当にここで良いのかなぁというちょっとした不安感を持って玄関を潜ることに。玄関も河原町通りという表通りに開いているのではなく、高瀬川の方向に少し入った人通りの少ないところにあって、ホテル本来の用事ではいるのではないという意識も多少あったためか河原町通りから横道に入ってボーイさんしか見当たらないような玄関に向かう間、ちょっと身構えていました。

身構えていたわりにボーイさんの側を何も問われることもなく通り過ぎ、簡単にゲートを潜ってホテルのフロント前のロビーに立つと、写真が展示されている場所はホテルの人に訊くまでもなく目の前にありました。大体予想はしていたんですけど出展作品は25点ということで極めて少なく、おそらく街の画廊程度の規模だろうと思っていたのをはるかに下回る小さなスペースでの展示になっていました。一室を設けているというよりもソファが置いてある休憩コーナーの壁を展示用に使っているといった印象。スペースの入り口にはエドワード・レビンソンの著作、写真集のサンプルといった本が何冊かと芳名帳の代わりに名刺入れの箱が置いてあったテーブルが設置されてはいたものの、まさしく休憩コーナーといった風情の一角には展覧会ではおなじみの監視の人も誰もいなくて、ソファに観光客の外人が座ってるだけ、しかも壁の展示なんかほとんど気にしないで雑談してました。

監視カメラくらいはあったかもしれないけど、直接咎める監視の人もいないし、どうも写真撮っても大丈夫そうと思い、何枚か写真を撮りながら普通の展覧会のように掲げられている写真を観ていったんですが、25点となると全部観るのにほとんど時間はかかりませんでした。

レビンソン展1
RICOH GR DIGITAL 3

レビンソン展 会場1
RICOH GR DIGITAL 3

レビンソン展 会場2
RICOH GR DIGITAL 3

レビンソン展 会場3
RICOH GR DIGITAL 3

今回展示されていた25点の作品はすべてピンホール・ブレンダーというちょっと特殊なカメラで撮られたものでした。わたしは実物は見たことがないんですけど写真で見る限り平べったい円筒形のクッキーの缶のような外見で、円筒の側面に3つのピンホールが開けられており、そのピンホールを別々に開くことで中に仕込んだフィルムに3つのイメージをパノラマ風のフレームとして結像させるという仕組みになっているようでした。3つのピンホールを開くのは同じ場所、同じ時間でなければならないという制限はなにもなく、時空を違えたイメージを3つ、一つのフレームに収めることが出来ます。

☆ ☆ ☆

それでそういう風変わりなカメラ、三脚の上にクッキー缶を乗せているとしか見えない、使うとなると人の目が気になってちょっと気恥ずかしいに違いないカメラを使って撮られた写真を25点、あっという間に観終わって思ったのはどういうことだったかというと、一言で云ってしまうと同工異曲といったもの、現れているイメージはそれぞれ異なってはいるものの25点全体の印象は似たようなものが集まってるという印象で、どうもわたしには今ひとつピンと来ない写真群だったということでした。

3つのピンホールを使って3つのイメージを一部重ね合わせて並べるという形式は通常の35mmフィルムのライカ判やハッセルなどの6×6の正方形写真と同様に世界を切り取るフレームの一つと考えることも出来るんだろうけど、普遍的なフレームというよりもどちらかというとギミックに近い形式、デジカメなんかでよくついているアート・フィルターといったような普通の画面にちょっと風変わりな視覚効果を追加するような仕組みに近いものなんじゃないかとおもいました。変わった特殊効果が何度か使っているうちに飽きてしまうように、このピンホールブレンダーというカメラが提示するフレームも、ライカ判や正方形写真のフレームが自分が世界をどう見ようとしてるのかというポイントで相応しいものではなくなる可能性はあっても決して正方形写真といったフレームに飽きるということはないのと違って、おそらく飽きてくる類の仕掛けなんだと思います。

まずなによりもブレンダーと云いながら、3つのイメージは隣接する部分で重なり合う以外は決してブレンドされてはおらず、どの写真も3枚並列されている形態を崩してはいないということが混沌としたイメージを期待するものとしては興ざめさせる部分であったりします。重なり合っている部分は意外と広くてその部分のイメージは若干混沌としてはいるんだけど他の部分は三枚の写真を並べてるのと大して見た目は変わらないというところがあって、結局3つのピンホールを駆使して全体の写真を作っても、三種類の写真はあまり混ざり合うこともなく、並列された三つの画像は類似したイメージの連鎖や比較、拡張、あるいは一つのイメージを別のイメージが説明するような組み合わせといった感じのものが多くなって、シュルレアリスムがいうような異質のイメージがぶつかり合って全く新しいイメージが浮かび上がってくるという感じにはならないように見えました。

それと、一つの枠に必ず3つのイメージが並んでいる写真を連続で観ていて、わたしは写真を眺めながらなぜ3つなんだろうなんていうことを考えてました。思うにそれは4つのイメージだと全体のフレームが2つのイメージを一単位として全体が真ん中で2分割されたような形になってしまうからなんじゃないかなと想像してみたりしたんですが、これは当たらずとも遠からずといった感じだったんじゃないかなと思います。
2つのピンホールでのブレンダーも4つのピンホールのブレンダーも出来上がる写真はイメージの数は違っても結局真ん中で左右に二分されるイメージとして出来上がる可能性が高い。それに対して3つのイメージを繋げるというのは決して中心で分断されたイメージにはならないで、全体に一つの纏まりを作ることができるという発想。
確かに3つのイメージのほうが全体の纏まりはよくなると思うんですけど、それに付随して3つのイメージに、真ん中に来るイメージとそれに従う両端のイメージというヒエラルキーが出来てしまっているんじゃないかということもこの25点の作品を見ていて思ったことでした。
その写真のコアになるイメージはバランス的には両端のピンホールに置くことはやっぱりちょっと難しく、撮るエドワード・レビンソンの側も観ているわたしの側も真ん中に置かれたイメージをその写真のコアとみなす場合が圧倒的に多いような感じがして、3つのイメージが等価であってその等価なものがぶつかり合っているという感じは今ひとつ出ていない作品が多かったような気がします。このポイントだと一つ、草木か森のような類似イメージを3つ並べた、モチーフが偏在しているという様子の作品が一つあって、フライヤーに載っていたような舞妓さんの人形と絵画的イメージと石仏が並んでいるようなのよりも、こういうもののほうがわたしには面白く観ることが出来ました。

手法として面白かったのはこの25点の作品のすべてがイメージのブレンドをカメラの側で行って、けっしてコンピュータ上ではやらなかったということでした。この辺りの感覚はわたしも同じ。こういう合成ってコンピュータ上で隅々まで意図を反映させてやってしまうとあまり面白いものにはならないんですね。どんなに暴れたイメージにしようとしても、暴れたイメージにしようとした意図によって全体に統制されてるという感じは絶対に出てきて、どこか動きの乏しいところが残っていたりします。アクション・ペインティングでジャクソン・ポロックが穴の空いた缶に絵具を入れてカンバス上で振り回し、絵具を撒き散らして作品を作ったように、ファインダーもついていなくて、露出は適当に穴を開くだけといった写真機としては不確実の塊のようなピンホールカメラでイメージをブレンドさせるには、どこをどのように重ねるか精緻に決めてしまうよりも、そのときのカメラの向き、露出の状態などカメラの事情に委ねてしまって撮ったほうが、偶然性を呼び込んで面白いものが出来るように思えます。だからコンピュータで合成しなかったレビンソンの方法論はこういう写真を撮る時には最適のものだったとわたしも思います。

思うに異質のイメージを衝突させる、偶然性を積極的に取り入れる等、先にもちょっと書いたようにこれってシュルレアリスムの王道的な方法論なんですよね。つまり今回のミニ展覧会「マインド・ゲーム」はまさしくシュルレアリスムの手法を使って撮られているといってもいいくらいなのに、結果としてはブレンドされている境界面は面白い様相をしていても全体に説明的なイメージを並べた類似の写真がほとんどという結果になっているのは、ある種興味深いというか、イメージを生成することの難しさのようなものを観たような気がして、こういうポイントでは見所もあった展覧会じゃなかったかと思います。

と、ここまで書いてみたのを一休みしてちょっと読み返してみました。読み返してみるとなんだか各写真の表現内容にはほとんど触れずに、写真の形式についてだけ書いてるなぁと云った印象です。実際写真の内容って、街の公園のような風景に左右を挟まれて真ん中にレノン(風?)の人物が配されている、たしかイマジンがどうのこうのというタイトルのついた写真だったと思うけど、絵解きのようだと思ったのが記憶に残っていたりはするけど、あまり印象に残るものでもなくて、表現形式についてのみ書いてるというのは結局わたしにとってのこの「マインド・ゲーム」展はそういう展覧会だったということなのでしょう。

☆ ☆ ☆

こんな感じで展示作品すべて眺め回した後で、あまりにも早く見終わってしまったのと、3枚が組み合わさっているという同じ形式の写真ばかりだったので、組み合わされる個々のイメージは異なってはいても、体感としてはひょっとして一枚の写真しか見てないんじゃないかといった単調さ、物足りなさも感じて、入り口のテーブルに置いてあったエドワード・レビンソンのピンホール写真集「タイムスケープス・ジャパン」―針穴で撮る日本の原風景を、サンプルって札が貼ってあったけど市販されているものと同じと思われるその写真集を持って、会場においてあったソファに座って、結局写真集の中身を全部観てくることになりました。エドワード・レビンソンって日本在住でピンホール写真家といったような肩書きがついている写真家らしいんですが、この展覧会にはピンホール・ブレンダーといういささか特殊なカメラを使った写真しか展示されていなかったのに比べ、この写真集には普通に撮られたピンホール写真が一杯載っていて、わたしとしてはソファで寛ぎながら落ち着いたホテルの空間のなかでこの写真集を眺めてるほうが、展示された写真を眺めているよりも面白かったという、妙な体験をしてくる結果となりました。展覧会はピンホール・ブレンダーだけじゃなくて、普通のポンホール写真も展示したほうがよかったと思うけど、マインド・ゲームというテーマを決めてあるからちょっと難しかったのかな。

☆ ☆ ☆

ということで、先に書いたようにわたしも最近ピンホール・カメラを使ってピンホール写真を撮ってます。
以前ネットでピンホールカメラで撮った写真で幻想的なものを見たことがあって(これです)、こういう写真が撮れるならピンホールカメラって面白そう!と思ってました。でもピンホールカメラというのは、針穴と暗箱があるだけで成立する極めてプリミティブなカメラだから、空き缶あるいは厚紙なんかを利用して自分で作るというのがどうやらデフォルトの状態らしく、この辺りの敷居が高そうでなかなか手が出せませんでした。
ところが今年の夏の始まる頃に、学研の大人の科学で以前付録についていたピンホールカメラを、本そのものは新刊ではとっくの昔に本屋の店頭から消えてしまってはいたものの、古書として安価で手に入れることができて、写真機材のほうは簡単にクリア。これを手に入れたことでピンホール写真を自分でも撮ってみようという気分になりました。

学研のピンホールカメラってこういうのです。フジフィルムの展覧会のことを書いたときに会場の写真の一枚として、カメラの裏側だけどちょっとお披露目しています。

学研ピンホールカメラ
Nikon COOLPIX P5100

ちょっとした見た目は意外とクラシックカメラ風でかっこいいです。よく見るとただのプラスティックカメラでおもちゃみたいなものと分かりますけど。
仕組みは一般的なピンホールカメラと同様に極めてシンプル、通常レンズがあるところに0,3mmくらいの穴が開いていて、やることはフィルムを巻き上げてセットした後、シャッターの操作でその穴を開放したり塞いだりするだけです。鏡胴脇についているレバーがそのシャッターで一度上に引き上げるとシャッターが開き適当な所でレバーを下げるとシャッターが閉じるという仕掛けになっています。使用するフィルムは35mmの一般的なフィルム。「マインド・ゲーム」のカメラ、ピンホール・ブレンダーはブローニーという35mmフィルムよりも面積が広いフィルムを使うのでピンホールにしては意外と細部まで写ってるようでしたけど、35mmで撮るピンホールは全体にぼんやりとした絵になるようです。ちなみにレンズを使わないピンホール写真にピントという概念はなくて、原理的には近くのものも遠くのものも同一にピントがあったような形で写るそうです。
コマのカウンターがないためにどれだけ撮ったか記録するのにわたしは裏側に紙を貼って一枚撮るたびにチェックを書き入れる形で使ってました。

ピンホール一番最初のコマ
GAKKEN PINHOLE CAMERA × KODAK GOLD 100
マリンタワー

まずは最初にカラーフィルムを入れて撮ってみた、記念すべき最初のコマはこんなのでした。
これ、大阪南港のマリンタワーです。撮ったのはコスモスクエアの駅から伸びている地上3階くらいの高さにある歩道の上。その歩道の手すりに三脚を置いて撮ってみました。カメラの上に突き出しているファインダーは枠だけの素通しのものだから、ファインダーとしては全く意味を成していません。だから撮影はノーファインダーで、大体この方向でフレームに入るだろうと適当に決め、手すりの上の三脚を手で支えながらシャッターを開きました。
このカメラは後で確認したんですけど、画角は大体67mmくらいだそうで、どちらかというと望遠寄りで写る範囲は結構狭いです。ファインダーが全く役立たずでノーファインダーで撮る以外にないから広角よりのほうが狙った被写体がとにかくフレーム内に入ってくれる確率は高くなって好都合だと思うんだけど、とにかくこのカメラはそうはなってないわけで、このマリンタワーはかろうじてフレームに入ってくれたものの、最初のこのフィルムはフレーム内に全く思ったように被写体が入らなかったというコマを量産する結果になってました。
これ、マリンタワーを外していたら、青一色の写真になっていたところでした。

なにわの海の時空館ロビー
GAKKEN PINHOLE CAMERA × KODAK GOLD 100
なにわの海の時空館 ロビー

これが最初のカラーフィルムの中で一番よく写っていたものです。それでもこれだけぼんやりとした写真になってます。はっきりくっきりした写真を撮るなら普通のカメラを使うから、これはこれでピンホールカメラの目的達成の仕上がり具合ということになります。

フジフィルム展覧会会場
GAKKEN PINHOLE CAMERA × KODAK GOLD 100
フジフィルムの展覧会の会場

フジフィルムの展覧会場で喫茶店のテラス席のテーブルにおいて撮ってみたもの。
さすがに細かい被写体は訳が分からない状態になります。何秒単位でシャッターを開けっぱなしにするから、人が通っていった痕跡は多少残ってるものの、動くものは画面には写らないですね。

カラーフィルムの仕上がりを見て、モノクロのほうが雰囲気があってるんじゃないかと思って、カラーを撮り終えた後の2本目はモノクロのフィルムを詰めて撮ってみました。

なにわの海の時空館
GAKKEN PINHOLE CAMERA × ILFORD XP2 SUPER 400
南港 なにわの海の時空館

カラーのほうで撮ったロビーを今度は外側から眺めた光景なんですけど、記憶の中の風景のような写り方になっています。この場所は時空館本体のドームも異様でかっこいいんですけど、それ以外のところも意外とフォトジェニックなところがあって面白いところだと思います。ただこのなにわの海の時空館というのはドームは海の中で他の施設はドーム沿いの海岸線に建っていて、近くの海岸線では釣りをしている人が多いせいで、写真を撮ろうとするとやたらとそういう人が入りこむのが難点かな。

大阪駅
GAKKEN PINHOLE CAMERA × ILFORD XP2 SUPER 400
大阪駅

フィルムを巻き上げるのを忘れていて二重露光になった写真です。何が重なって写ってしまったかよく分からないけど、全体に細部が増えてるような感じで良いんじゃないかと思いました。学研ピンホールカメラはフィルムとシャッターが連動していないからいくらでも多重露光し放題なんだけど、なぜか多重露光ってこういう偶然のミス以外では意図的にやったことがないです。
でも意図的に多重やってみる!なんていう撮り方はしてないけど、ガラスの反射とか好きで写りこみをわざと画面に入れたりしてるのは、ひょっとしたら広義の多重露光といえるかも知れず、そうなると基本的に画像を重ね合わせることには抵抗はないっていうことになるかもしれません。

絵的には古いドイツの映画「メトロポリス」なんかに出てきそうなイメージかな。

南港 野鳥園
GAKKEN PINHOLE CAMERA × ILFORD XP2 SUPER 400
南港 野鳥園

左側の黒い部分はおそらくシャッターが上手く動かなかったせいだと思います。目の前に遮るものってなかったから。でもなんだか物陰から撮ってるようで面白い配置になってるようにも見えたりして。どういう光景がカメラの前にあったか説明しないほうが得体が知れなくて良いかもしれないですね。このぼやけ具合、ここにフィルムの傷だとか経年劣化のしみなんかを追加したら、まるでサラ・ムーン風の写真でも変身しそうな感じです。
と書いてからよく見ると手前に陰が落ちてるからやっぱりカメラの前に遮る何かがあったということなのかなぁ。ここはそんなものはなかった記憶があるんだけど。この黒い影、何だったんだろう?

マリンタワー1
GAKKEN PINHOLE CAMERA × ILFORD XP2 SUPER 400
南港 マリンタワー

マリンタワーの地上部分の一角。この被写体はピンホール向きなのか、「マインド・ゲーム」展覧会場で見ていたレビンソンの写真集にもこれを写したものがありました。
三角の何学的なオブジェが気に入って撮ったもの。エッジの立ってるもののほうがピンホール写真には似合うかもしれません、

蹴上の噴水
GAKKEN PINHOLE CAMERA × ILFORD XP2 SUPER 400
蹴上

今年の夏の後半は写真撮るのに大阪の南港に入り浸っていたので、フィルムにもそういう場所が多く写ることになったんですけど、これは南港に入り浸っていたのをちょっとお休みして、久しぶりに蹴上に行って撮ったものです。蹴上のほとんど誰もいない廃墟然とした噴水の池。
ピンホールカメラは露光時間が極端に長く必要となって、どうしても三脚を立てないと撮影できないので、三脚を立てるのに気後れしてしまうような場所ではカメラを取り出せないんですね。堂々と三脚を立ててこれが当たり前という態度でいると、意外と他人は気にしないものかもしれないけど、わたしの場合はそこまで開き直れないので人がそれなりにいる場所で三脚を立てるのは今のところ勇気がなくて無理。そういう意味でほとんど人がいない蹴上のような場所が他にもいろいろとあるといいんだけど。

京都市勧業館
GAKKEN PINHOLE CAMERA × ILFORD XP2 SUPER 400
京都市勧業館通路

岡崎公園で撮った一枚。京都会館の、通りをはさんで南側にある京都市勧業館の下から上がってくる階段の途上でバルコニー風の空間に出る出口辺りの光景です。右の暗闇具合が結構気に入ってるのと、この場所が気に入ってる気分には、何処か開けて明るい場所に通じてるようなイメージが好きというところもありそうな気がします。




☆ ☆ ☆





ART OF NOISE: MOMENTS IN LOVE


先日よくお邪魔するジオヤーさんのブログ「ブログ★ラヂオ」でマイク・オールドフィールドの「チューブラー・ベルズ」を最後まで聴いた記憶がないなんていう話が出ていて、その後そういえば似たような体験ができる曲があったと思い出したのがこの曲でした。
この曲、わたしは昔コム・デ・ギャルソンのファッション・ショーで使っていたのを聴いてかっこいいなぁと凄い印象に残ったのが最初。ファッション・ショーでもらった資料にでも書いてあったのか曲名は簡単に分かってLPを買いました。いろんな曲が入っていたような記憶もないからマキシ・シングルのようなレコードだったのかな。
延々と繰り返されるシンプルなリズムがモデルが闊歩するショーに良く合って、極端な盛り上がりがないのもショーの音楽にそんな波乱万丈の展開は不必要だし、曲調はクールな上に優雅さも加味されていて、まさしくモノクロで人の体を元に造型していこうとするギャルソンのショーにぴったりの音楽でした。当時これを選んできた音楽監督、かなり鋭い選曲だったと思います。
「チューブラー・ベルズ」はまさしく映画「エクソシスト」用に書かれたとしか思えない曲で、ギャルソンのショーで使うと妙な感じになるのは目に見えて分かる感じ。一方この曲を「エクソシスト」に使ってもホラー映画の雰囲気台無しになるだけという気がします。音楽ってこういう表現物の中では一,二を争うくらい抽象的なものだと思うんですけど、こんな比較をしてみると意外と具体的なイメージとも結びついたりするんだなと改めて発見したような気分になりました。

アート・オブ・ノイズというバンドは最初は正体不明のバンドとしてでてきたんですが、レーベルを移動した際にメンバーの素性を明らかにしています。メンバーはサウンドエンジニアが集合している感じなので、バンドのタイプとしてはサンプリングなどを駆使して作るエレクトリック・ミュージックのバンドといった感じになるんでしょう。他の曲はほとんど聴いたことがないのでわたしとしてはこのバンドの音楽がどうのこうのといえるわけでもないんですけど、この曲に関しては形としてはミニマル・ミュージックに属するんだろうけどあまりそういう前衛的なジャンルの感触もなくて、ポップ・ミュージック的な収まり方が出来るように上手く構成されていると思います。

記事のタイトルには最後まで聴いてないように書いてますが、「チューブラー・ベルズ」と違って、これは最後まで聴いた記憶があります。でも最後のほうがどんな感じだったか全く忘れてしまってるので、今回は最後のほうがどういう風に展開してるのか確認してみたいと思います。






☆ ☆ ☆






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大人の科学マガジン編集部

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コメント

No title

おはようございます。
ピンホール写真って暗い芝居小屋みたいなところで、得体のしれない演しものを見る感じがあって好きです。幻燈って感じですね。

なんとなく薄気味悪い感じはどこから来るのかと思っていましたら、薄荷グリーンさんがおっしゃるように、訳のわからない影が映り込んでいて、それが写した本人にさえ、何の影かわからなくなるということだったんですね・・・・・

ところで、ホテルのロビー程度の規模の展覧会って疲れなくていいと思います。

No title

普通のカメラで撮った写真は、その瞬間の場面を切り取ってる感じですが
ピンホールカメラでの写真って、時間と光の反射をかき集めた感じでおもしろいですね。

心もそうなのかな~、直視できないけど反射なら感じられそう^^;

No title

展覧会はイマイチだったようですけど
ピンホールカメラ、私も俄然興味持ちました。
特に薄荷グリーンさんが撮ったみたいな写真!
これはPCでの処理じゃ撮れませんよね(笑)
念写とかも連想しちゃいます。

そういえば小学生の頃、理科か図工で青写真を作ったけど
あれと同じ原理なのかなぁ?
何となく思うのですが
カメラって単純であればあるほど
撮る人の感性が浮き彫りになる気がします。

こんにちは(^^)

展覧会のポスター、すごく現代的でそそられます^^
3つのイメージが並んでいる写真というのも、面白いですね。
どれをどう並べるか、というのも、かなりこだわりを
持って並べたんでしょうね。
3枚というのを聞いて、私はすぐに三面鏡のイメージを
持ってしまいました。
3つというのは、受けいれやすい感覚なんでしょうね。

ピンホールカメラのしくみ、面白いですね^^
撮影された写真は、私には、パリの街角のように
見えました。特にカラーの写真が。
パリに行った事はないんですけどね^^
味のある素敵な写真だと思います。

No title

今回の写真展は構想や発想は凄くそそれるものがありますが
3つのイメージぶつかり合ってもダメ、
なじみすぎると、それはそれで面白くなかったり
すごく難しいですよね

実はピンホールカメラ、子供の夏休みの自由研究に
手作りしてやってみたら面白いんじゃないって
思っていたのですが、まず難しくて挫折しましたww

でもいつかは子供と一緒にやってみたい内容なんですよね♪



No title

薄荷グリーンさん、こんばんは(^_^)v

ピンホールカメラは子供が小さい頃に「こどもちゃれんじ」とかの雑誌の付録にもついてました。息子が試してましたけどなんとか撮れてたみたいです。
私自身は中学校の時(遙か昔の話しですね)写真部で撮った事があります。モノクロのフィルムは学校の施設で現像・焼き付けが出来たのですべて自分たちでやりましたけどピント合わせも露出時間も難しくて綺麗には撮れなかったと記憶してます。
その時のフィルムは35ミリじゃなかったんですが、35ミリでも撮れる機種もあるんですね~。
ちょっと前のフィルムを使う一眼レフや今のデジタルカメラとも違う不思議な雰囲気に仕上がりますね。
使い始めるとしばらくはまってしまいそうですよね。

No title

ピンホールカメラの写りで思い出したのが、
PCで画像を荒く加工したときのこと・・・

CGデザインを学習したてのころ、わけがわからずに、
手探りからはじめて、本来は画像をきれいにしなくてはならないのに、
なぜか、たまたま画像を荒く処理してしまって(まぁ、間違ったんだけど)
でも、すご~~く心惹かれたこと思い出しました。

ぼやけた感じが、なんともいえなくて・・
そう、まさに「この陰なんだったんだろう?」っていう楽しさを持ったんですよね。

そういうものが、感性が磨かれていうのかなぁと思いますね。^^:
けど、PCよりは、カメラのほうが、妄想的ですよねぇ。。

とのさんへ

こんにちは!

確かに幻燈とイメージ的には似てますよね。ぼんやりと何処かこの世界ではないところを見てるような感じ。幻燈も子供の頃に見たことがあって、暗くした部屋の壁なんかに時間のかなたから届いてくるような映像が映し出されて、幻想的で何処か恐怖を含んでいるような不思議な体験だったように思います。こういう体験があったからのちに乱歩とか好きになったのか、元々乱歩的な妖しい世界への嗜好があったからこういう幻燈なんかに魅了されていたのか良く分からないですけど、感覚的に馴染む世界であるのは間違いなさそうです。
この影は今度ここに行ったら確かめてみようと思ってるんですけど、本当に素通しの場所だったのでちょっと良く分からないんですよね。地面に影が落ちてるからカメラの前に何かがぶら下がっていたとか言うのでもなさそうで、ちょっと不気味ですよね。本当に何なんだろう?

このホテルでの展覧会、展示場が設けてあるとはあまり思わなかったけど、休憩コーナーの一角に過ぎないようなスペースだったのであまりにも小さくてちょっと吃驚しました。こんな規模なの!?って、コーナーに立って周囲を見渡すだけで全部鑑賞できるくらいの規模でした。
でも唯だし、監視の人もいないし、結局ロビーで寛いでいるのと一緒だったから全然堅苦しくなくて面白いといえば面白い展覧会だったと思います。わたしは置いてあった写真集を全部観てきただけだったけど、レビンソンさんの著作もテーブルにおいてあって、その気になればこの著作も読んでこれたかもしれません。休憩するついでに眺めてくるというような形になっていた感じですね。
ホテルでこういう展覧会が頻繁に行われているのかよく知らないんですけど、ちょっとした穴場じゃないかなと思いました。

fuyuさんへ

こんにちは!

元々レンズを使わない撮り方だから、ピントを合わせるという概念がないんですね。このカメラはロールフィルムを使って撮るようになってますけど、空き缶なんかを利用して自作するピンホールカメラは最終的な大きさになる印画紙をそのまま感光させるやり方のほうが主流のようで、光を受ける面が圧倒的に大きい印画紙なんかのピンホール写真はかなり鮮明に写っている場合が多いようです。これは面積の小さなネガフィルムで撮ったからその分ぼんやりとした映像に仕上がってるんですけど、どちらかというとピンホール写真と想像した場合はこちらのぼんやりした映像のほうがイメージ的には合っているように思います。
これ、確かに仰るように、一定時間の光を集めて堆積させたもので、人が見る視覚とはまるっきり別の原理で出来上がっていて、こういう世界は普通の生活の中では見ることが出来ないものなんですよね。時間や光が堆積した映像ってピンホール写真で始めて目にすることが出来るものだから、はっきり云って別次元の世界を見てるようなもので、わたしもこういうところに凄く惹かれて仕上がりを見るのが楽しかったです。これはちょっと後を引きそうな感じ。現に今も新しいモノクロフィルムを詰めて、三脚持って出歩いてますから。普通のカメラも持って出かけるから荷物が多くなって大変ですけど。

心の世界がそういうものだったら、そういう心のありようを視覚化するのに最適な映像って言う考えかたも成立してなんだか面白そうですね。
直接的ではなくなにかの反映であリ続けるような映像、そういうのを撮ることが出来るなら不思議な映像になりそうです。



ROUGEさんへ

こんにちは!

展覧会というよりも、休憩コーナーを彩ってる装飾といったほうが適切だったかも。そのぐらい規模としては小さい展覧会でした。でもどうも各地を巡回している展覧会でもあるようで、おそらく美術館のようなところじゃなく、画廊程度の小規模のところを巡回しているんじゃないかと思います。写真も記事に書いたようにカメラの面白機能に依存しているようなものにみえて、展開としてはちょっと単調。その機能にわたしが興味を惹かれたならまた違う印象だったのかもしれないけど、わたしにはお遊び機能的に見える部分が多くてどれもこれも一緒の写真って云う風に見えてました。なによりも作品を見てこのピンホール・ブレンダーというカメラを自分も使いたくなったかというと全然そんな風にはならなかったのが全てをあらわしていたんじゃないかと思います。

念写!得体の知れない影が映っていたのがまさにそんな感じですよね。同じカメラで撮っていて、ただピンホールを開いたり閉じたりしてるだけなのに写真によって割りとはっきり写ってるものがあったり、ぼやけてる極みのようなのがあったり色々と結果に差があるのも面白いです。この場合はぼやけてるほうがまさしく念じることで開いてくるような異次元の世界を垣間見てるようで撮った本人も驚きの感覚を持って眺められると思います。フォトショップでも暈したりできるんですけど、整いすぎてこういう感じにはならないんじゃないかな。こんなのでも不確定な要素を混ぜ込んでこの一定時間の世界の揺らぎみたいなものを取り込み、PCでは作れない世界を見せてくれているのは面白いと思います。もともとフィルムは結果がどうなったのか仕上がるまで分からないところが面白さになってるんですけど、ピンホール写真の結果の予想出来なさは桁外れで、ちょっと病みつきになりそうなところがありますよ。

カメラとしてはもっとも原始的な仕組みのカメラなんだそうです。これが写真の原点になってるという感じ。実験なんかの対象にはその気になれば空き缶で自作できる単純な道具で可能だから、面白い存在だと思います。ところで青写真ってどんなのかなぁ。日光写真のようなものかな。

カメラの機能でごまかしが出来ない分、撮る側の意図というものが写真に乗ってくるかもしれないですね。被写体の選び方とか、影の分量とか、そういうのを決定するのに他の場合と比べてかなり自覚的になったし、何しろ一枚撮るのに時間がかかるから、思いつきでこの被写体を撮ったというのよりは、被写体と会話してるような部分が大きくなってる感じはあると思います。

あとでサラ・ムーンの写真を見返したりしてると、ピンホールで撮ったんじゃないかと思えるくらい細部が溶け出してぼんやりしてるものがあります。普通のカメラだとどうしてもピントを合わせに行くから、こんな写真を普通のカメラで意図的に撮れるサラ・ムーンはやっぱり面白いなぁと思いを新たにしてみたり、ピンホール写真は色々と考えるところが多い写真でもありました。

No title

こんにちは
ピンホールを使って1枚の写真に、3つの被写体を写し込むっておもしろいなと思って薄荷グリーンさんの文章を読み始めたのですが、、ただ横一列に並べられた画像ってので、薄荷グリーンさんが感じられたように興を失ってしまいました。
トライアングル状とかもっと被写体が混ざり合って、玄妙な雰囲気を出しているのだと思ったのですが、単に横一列なら、3枚の写真を横に重ねて並べるだけでも同じですもんね。

作者は3つの被写体で物語を表現しようとしたのかな?
それにしては、横一行に書かれた定型文を読まされているようで、写真という表現方法としてどうなのかな?と思ってしまいます。
薄荷グリーンさんもそう思われたのかな?

2チャンネルのデジカメの板の住人が、一眼デジカメでピンホールカメラに挑戦していたことがありました。
ボディキャップに針で穴を開けて、ピント調節に四苦八苦してしていて、面白そうだなと思ったことがあります。

薄荷グリーンさんの写真を見ていて、ぼんやりとボケのある写真が、妙にレトロ感を出していていいですね~。

りい子☆さんへ

こんにちは!

ポスターはかっこ良いですよね。3つの写真がブレンドされているのも他にはあまり見ない写真だからわたしもちょっと興味を持って観にいってきました。ただ会場で見てると全ての写真が同じ構図の写真だったので、もうちょっと違うものも混ぜたほうがバラエティに富んでよかったんじゃないかなと思いました。
自分でこういうものを撮ろうとした場合、わたしも3つのイメージを何にしようか、どう並べようか物凄く迷うと思います。こういうのを意図的に並べるのが良いのか、他のイメージが何だったか忘れるくらいの扱いで並べるのが良いのか、作者によって様々なんでしょうけど、わたしだったら悩んだ果てに偶然に任せてしまうのが多そうです。普通に写真撮るよりもやっぱり結構色々と試行錯誤しそうな写真ではありますね。

云われて気づいたけど三面鏡はまさしくそんな感じでしたよ。たとえとしてはかなり的確だと思います。どうしても中心の画像がメインになってしまうのも三面鏡的ですよね。「1」は単一「2」は対「3」はそれ以外というような区分は出来ると思います。1と2はちょっと特殊で3になって一般的といった感じになるような数字だと思うので、3枚構成にしているのはイメージの広がりが一番良いし、中心があることで一番安定したものになるといった観点からなんだと思います。本当にそういえば三面鏡的で、そういう観点でもう一度会場を見渡すとまた違う印象になっていたかもしれないですね。

ピンホールカメラは写真の原点だそうで、独特の写真になるから撮っていて面白いですよ。カラーで撮ったものは淡い色とぼんやりしたイメージで上手く撮れらたちょっと雰囲気の良い写真になる可能性も大きいかもしれないです。椅子の感じがパリっぽいのかな。テラス席だとかっこよかったんですけど、実はこの椅子の光景は室内だったりします。ちょっと絵になる場所だったので、その雰囲気が上手く出ていたのかもしれないですね。
この場所は海沿いだったけど、川縁、運河沿いなんていうロケーションだったらまさしくパリっぽい写真が撮れそうですね。
モノクロの幻想的な写真も結構面白く撮れてるのが多かったから、ちょっとピンホール写真にはまりそうな感じになってます。ただ失敗もそれなりに多い写真だから、気分が鷹揚でないとなかなか続かないようなところもあるんですけどね。今は興味のほうが上回ってるから出かけるたびに三脚持って出てます。
三脚もちょっと良いのが欲しいです。

ロキ様へ

こんにちは!

今回の展覧会、出品されていた作品が全部同じ形式だったので、違う写真を眺めてるという感じがあまりしなかったんですよね。違う形式の写真も混ぜたほうが展覧会としてはずっと面白くなったんじゃないかと思いました。それに3枚の写真を組み合わせることで飛び切り意外な写真が出来上がってるかというとそうでもなくて、3枚の写真選びはかなり難しいような気がしました。自分がこれをやるとするなら、どんなイメージを混ぜ合わせるか頭を悩ませた挙句に何でもいいやとばかりに適当に被写体を選んで重ねてしまうのが目に見えてるような気がします。
各作品にはタイトルがつけられていて、基本的にはそのタイトルに関連する写真が組み合わされているのが多くて、無題のイメージが得体の知れない広がりを見せているというようなのは無く、どちらかというとなじみすぎていた作品が多かったような気がします。見やすかったのは確かなんですけどやっぱりちょっと物足りなかったというのが正直なところかなぁ。

ピンホールはカメラ自体の仕組みは無茶がつくほど単純なんですけど自作しようとすると意外と困難な部分が出てくるかもしれませんね。わたしも自作は手間がかかりすぎるというイメージになったから市販の物を手に入れるまでは興味はあったけどやらなかったし。印画紙をそのまま使うのなら現像のことも考えて、かなり敷居が高くなりますよね。空き缶で作って印画紙に感光させるとなると、屋外で印画紙の交換が出来ない限り空き缶カメラ一つにつき一枚の印画紙のセットということになって、撮ろうとする枚数の分だけ空き缶カメラを用意しなくてはならないということなのかなぁ。一杯空き缶抱えて街中を歩く羽目になりそうでやっぱり自作は難しいです。このカメラのようにロールフィルムを使うとなると今度はフィルムを装填する仕組みを作るのがちょっと難儀になるんですよね。
でもものすごくシンプルな仕組みだけで写真が撮れたらきっとかなり不思議な体験になると思うので、ぜひ機会があれば一度試してみてください。子供と一緒になって奇跡的な現象を目の当たりにするような楽しい体験になると思います。

ティーグさんへ

こんにちは!

意外とピンホールカメラって付録になってますよね。学研のこの本では少し前に二眼レフがついてたし、ピンホールカメラだとステレオピンホールカメラもこの付録のあとにリリースされてます。仕組みが単純なわりにカメラなんていう高価なもののイメージをくっつけておけるから、見栄えのいい付録として好都合なのかもしれませんね。しかも楽しめてなにかの研究の教材にもなるって、考えてみたらこれほど雑誌の付録に相応しいものも無いかもしれないです。
写真部となると、ほとんど写真の原理そのもののピンホールカメラはやっぱり外せないんでしょうね。現像のシステムが用意されてると最後まで自分の手で像を浮かび上がらせるところまで出来るから、実験してるような気分も味わえて、カメラ的な感興もついてきてこれは本当に面白かったんじゃないかと思います。

これは35mmですけど、市販の主にトイカメラではホルガやダイアナといった機種でブローニーを使ってピンホール写真が撮れるものもあります。結構くっきりと写るようで、35mmでやってみるのとはまた随分と結果は異なってるように見えました。
でもピンホールってぼんやり写ってなんぼの世界だから、普通の写りに近づくほどあまり面白くなくなってくるんですよね。きちんとしたカメラで似たような写真もひょっとして撮れるのかも知れないけど、ピントが合わせるカメラだとどうしてもピントを合わせに行ってしまって、意図的にピンぼけ写真ってなかなか撮れないから、こういうカメラはある種破綻した映像を得ようとした場合は使えるカメラだと思います。
もともとサラ・ムーン的な写真に対する嗜好があるから、こういう記憶の中の世界のような写真は大好きで、そういうのが簡単に出来上がるピンホールにちょっと夢中になってるんですよね。三脚を立てるのが気恥ずかしいんですけど、そこはもう開き直って三脚立てて撮り続けてます。一枚撮るのにかなりの手間がかかるから今入れてるフィルムを撮り終えるのがいつになるか分からないけど、いい写真が得られたらここに載せてみるつもりでいます。

SATOMIさんへ

こんにちは!

わたしもPCでのレタッチはよくします。フィルムで撮った写真は色の調整とか明るさの調整、モノクロ写真にちょっとセピアっぽい色を乗せる程度で留めてるんですけど、他の写真や画像は結構レタッチして遊んだりします。やりだすと際限なくやってどうもやりすぎになる傾向はあるようで、そういうときに得られる画像には意図して出来上がるのとはまたちょっと違うものができたりしてる時がありますよね。
ピンホールはこういう意図に反した偶然で出来上がってるような部分がかなり大きくて、その分予想外のものが出来上がる可能性も高いと思いました。レタッチでするよりもコントロールできない部分が多すぎて、自分の思惑からはみ出てる部分もコンピュータ操作で出来上がるような画像よりも大きくなってる感じかな。
こういうところは確かにフィルムのほうが妄想的ですよね。それに混沌としたものの出方も偶然性を取り込めるフィルムのほうがPCでやってみるよりも面白い形で出てくるところが多いような気がします。
ただ正確な露出時間も分からずにやってるから、失敗もかなり高確率で生み出してしまって、効率としてはかなり悪いです。最もピンホールなんて失敗こそ面白いともいえるような写真でもあるから、本当の意味で失敗したなんていうのはあまり無いのかもしれないですけどね。

ぼんやりした写真も表現の一つというのを大手を振って主張してる写真でもあって、きっちりはっきり写ってることが一番重要と思う人には全くの無価値な写真かもしれないけど、このぼんやり具合がやっぱり面白いです。撮った本人も思い出せない影なんて普通の写真じゃまずありえないし、撮った本人も謎めいたものとして楽しめるって他にはなかなか無いと思います。

kuroさんへ

こんにちは!

一応ピンホールブレンダーというカメラが一枚のパノラマ写真に3つのイメージを並べるというカメラだから、このカメラが生成するものに同調しなければ、展覧会は全面的に受け入れがたくなってしまうんですよね。フライヤーに載ってる作品なんかを見てもやっぱり3枚の写真を並べたのと大して変わらない印象でしたか。よく見ると境界面はかなり重なり合っていて、そこはブレンダーという名前には相応しいイメージの生成具合にはなってるんですけど、それぞれの写真の主題っぽいものが写っている部分はほとんどブレンドされていないような状態だから、境界のブレンド部分も主題の陰に隠れてしまうといった感じになってました。イメージの並べ方も類似するものによって主題のイメージを拡張させようという感じのものが多かったような気がします。わたしも混沌を期待していたので、意外と理路整然とした写真にちょっと戸惑って見終わってしまいました。作者としてはシュルレアリスム的なイメージの衝突も考えていたようだけど、そういうものも今度はブレンドされた境界面がまさしく境界になって、上手く衝突したイメージに結びついていないという感じでした。これだけ機能が限定されたカメラだけをテーマに展覧会を開催するのはやっぱりちょっと難しいですね。マインドゲームというテーマのものに普通のピンホールカメラでの多重露光のものも織り交ぜたほうが絶対に面白くなっていたと思います。
逆にブレンドなんて考えずに3枚の写真を組み合わせて定型的な俳句のような写真にしてしまうほうが面白かったかもしれないですね。

2チャンはわたしはカメラ板と写真撮影板はよく読みに行くんですけどデジタルのほうはあまり見に行ってないです。専用ブラウザに登録はしてあるんですけど。カメラ板のほうはフィルム使いのカメラ女子とカメラ爺の集まりというちょっと極端な集合場所になってるんじゃないかと邪推してます。ちなみにカメラ板のほうにはピンホール写真のスレが一つありますよ。
デジタルでピンホールってなんだか妙な感じ。極微の穴から入ってきた光が時間をかけて集まってくる状態が液晶モニターで見られるのかなぁ。バルブ撮影と扱いは同じだから、モニターには極普通に見えてるのかちょっと想像が出来ないです。
ピンホールは基本的にはパンフォーカスでイメージの明晰さはフィルムの面積によってるというのがフィルムでやる場合の状態なんですけど、デジタルでピンホールをやったら条件が全く違うから全然違う原理が働いてもなんだかおかしくないようにも思えてきますね。
極めて原始的なシステムを最新のデジタルシステムに乗せてみるって、やってみる値打ちはありそうに思えます。

ボケてる曖昧な写真も表現としては面白いです。普通のカメラだと全部ボケさせてもこんな感じになるのかどうか分からないし、綺麗に写るカメラはそれとして、こういう時間の狭間に落ち込んでいるような異次元の世界を見せてくれるカメラも独自のものとして楽しめそうな気がします。

No title

こんにちは

何がどのように写ってるのか予測できないピンホールカメラ、現像に出すのは楽しいでしょうね。
さらに、穴が三つあって、多重に写ってる写真となると相当楽しんじゃないかと。
でも、これだとあまりに制御の仕様がないので、飽きてしまうということになるのかもしれないですね。
私は、異質なものを三つ収める他に、例えば、犬猿雉みたいなもともとあるイメージを撮って、新しいイメージを創り出すみたいな使い方も面白いのではなんて思いました。

南港の「なにわの海の時空館」と「マリンタワー」の未来的なイメージの写真が面白いと思いました。かなりSFチック、宇宙人もどこかに写ってるんじゃないかと思えてきます^^
これって露光時間とか、勘に頼る意外ないのでしょうね。経験値によって腕を上げられるであろう次回以降の作品も期待してます。

リンクして頂きありがとうございます。
マイク・オールドフィールドの方は、実はまだ最後まで聴いてないんですけど、もう、このまま一生謎のままにしておいた方がエクソシストらしくて良いのかななんて風にも思ってます^^
そうですか、この曲は、ファッションショーで使われてましたか。選んだ人のセンス、さすがだと思います。
で、よくよく聴いてみると、なるほど、ダンスミュージックのようでもあるんですね。仰るように、ポップ・ミュージックの枠に収まるものだと思います。途中の展開も、なるほどそう来たかったって感じ、良くも悪くも予想をあまり裏切ることのない作りがポップです。

こんにちは

ピンホールカメラの画像って
夢の中の情景のような
この世のものとは思えない風合いが。
ギュッと凝縮された蜜の濃さも感じて
とても興味深いです。

学研の大人の科学の付録
引き寄せられたように見つけられましたね。

ピンホールカメラで検索すると
「かんたんチャレンジ工作とか」
げっ!そこからなのかって・・・
仕組みも今ひとつ理解できてない
固くなってる大人の頭をなんとかしないと、ですね。

ジオヤーさんへ

こんにちは!

何を撮ったのか忘れてしまうまで現像しないといってる人もいるくらい、フィルムで撮ってること自体、現像が仕上がるまで出来具合が分からないということが写真の面白さに繋がってると思うので、さらに輪をかけて撮影段階でも不確定要素てんこ盛りのピンホールともなれば面白さとワクワク感、それと失敗の恐怖感は半端じゃないですよ。最初のフィルムを現像に出す時、露出不足や過多で何も写ってない可能性もかなり頭にあったので、店の人にピンホールで撮ったからまともに写ってないかもしれないと断りを入れておきました。店側が失敗して何も写ってないフィルムになったと判断されたら悪いと思って。だから思った以上にまともになにかの像が浮かび上がってるのを見た時、自分でもちょっと感心しました。あんな機材でこれだけ結果がでるんだって。

わたしもこのカメラだけだと飽きるだろうなぁって思ったのが展覧会を見渡して思ったことでした。本当におもしろ機能的な扱いに近いような仕掛けにみえたし、デジカメについてるようなトイカメラ・フィルターみたいに面白いのは最初だけなんじゃないかって。
でも仕組みとしては飽きやすいかもしれないけど、3つイメージを決めるのは意外と頭を悩ませるかもしれないですね。混沌とした結果を目指すような観点で選ぶのも3枚並ぶ形になると分かってると、それぞれのイメージが分離しそうでちょっと選びにくいかも知れないし。結果として並んで収まりがいいものを選ぶことのほうが多くなりそうな気がします。だからシュルレアリスムのようなことなんか考えずに、並べて面白い組み合わせというのを一番に考えて作っていったほうが収まりよく出来上がりそうな気がしますよね。犬猿雉!レビンソンさんは日本好きの外人さんのようだけど、この組み合わせ知ってるかな。
それと、もう一つ。縦画面で作るという発想はなかったのかなぁ。カメラが平べったいクッキー缶のような形なので縦向けにするという発想がなかなか生まれなかったのかもしれないけど、3つのイメージが縦に並ぶというのはちょっと新鮮かもしれないです。犬猿雉の関連で言うとロバ、犬、猫、鶏といったあたりになるかな。

マリンタワーはタワー本体のほうはコスモスクエアの駅で降りてとにかく目に入ったから撮ってみた感じ、三角オブジェのほうはきっとピンホール向きだろうなぁと思って撮りました。イメージ的には良かったですか。時空館のほうは肝心の異様なドームのほうはメインに使っているカメラで撮ってるので、大阪ベイエリアで撮った写真を記事にするときに載せるつもりでいるんですけど、この辺りの雰囲気は他の場所ではあまり見られないような雰囲気があるので面白いですよ。釣りしてる人しか居ないようなのも、釣り人が視界から外れると無人の世界に迷い込んだような気分になるし、死滅してしまった世界のような雰囲気の中にこういう建造物が建っていると、ちょっとしたSF風の感触が出てくるところもあります。おまけにこの写りだから現実感の喪失は輪をかけて増幅されるようだし、こういう近未来的な雰囲気は極めてプリミティブなカメラと両極端ではあるけど上手く結びつくところがあるのかもしれませんね。
露出はピンホールカメラの最大の難点で、わたしはこれの要領が分からなくてなかなか手を出せずにいた原因の一つになってました。
ネットで調べても何秒ピンホールを開けておくかなんていう情報は何一つ出てこないし。一応本誌のほうに晴れの屋外で2秒程度と目安が書いてあったのでそれを基準に撮ってました。こんな基準だから薄暗い室内に大きな窓から光が差し込んでいる、その窓辺に向けて写真を撮りたいなんていう場合は、もう判断不能の状態になってました。
でもやってみて分かったのは実は2秒でも5秒でも10秒でも、仕上がりにたいした差はなかったということ。これはかなり不思議なんですけど、結果的に露光時間によって写真にならなかったというコマは一つもなくて、かなり適当でもそれなりに写真は撮れました。この結果で2本目のモノクロはかなり気楽に撮っていたようなところがありました。

チューブラーベルズの記事が楽しかったので、リンクさせてもらいました。わたしもあれから全部聴いてないです。あの特徴的なフレーズだけで音楽世界は閉じてしまってるんじゃないかなとも思ったりして、あの短いフレーズで満腹になるんですよね。あえて謎にしておくというのも面白いですね。世界から謎めいたものが駆逐されていくなら、自分から謎を作ってしまえばいいっていうことですよね。わたしもチューブラー・ベルズは謎のままにしておこうかな。
この曲はあらためて最後まで聴いてしまいました。こんな終わりかただったんだと、あっけなさにちょっと吃驚。これでお終い!ってけりをつけるような潔い終わり方は、演奏してるほうにもどう終わって良いのか分からないところがあったのかなと思ったりしました。

途中の曲調が変わるところは、いかにもという感じでそれまで延々とループしていた音楽からみるとちょっと違和感がないこともないんですけど、ああいう部分を作ることで聴きなれたような曲調にしてるのはとりあえずこの曲としては正解だったんだろうなと思います。

ファッションショーはかっこよかったですよ。正直に言うとファッションショーでかっこよかったからレコード買ったけど、家で聴いてみるとそれほどかっこよくは聴こえなかったんですけどね。やっぱりショーで聴いたというのが曲との出会いとしては最良のものだったんじゃないかと思います。

No title

コンニチワ〜(*^_^*)
ピンホールカメラ、すごくいい映りですね〜!
実はワタシも写真に興味を持ち始めた8年ぐらい前に、ある通販カタログで、自分で組み立てる紙製のピンホールカメラがあって、それで写真を撮ったことがあるんですよ。
でも、こんなに綺麗には撮れなかったので、すぐにやめました(笑)
特にマリンタワーの2枚の写真がどっちも好きです(*^-^)b
おっしゃってるように記憶の中の風景のようでもあり、あとワタシは、昔の特撮のセットのようなフンイキも感じます。子供の頃に思い描いてた、淡い記憶の中の近未来、みたいな。

toriさんへ

こんにちは!

本当はピントは全域で合うそうなんですけど、このサイズのフィルムではこの程度のクリアさになるようです。でもこっちのほうが良いですよね。あえてピンホールで撮るから普通のカメラの写真に近づけても仕方ないし、ちょっと現実の風景とは思えないような異世界的な手触りが加わって、こういう仕上がりのほうがピンホール写真を撮る目的に沿っていると思います。
凝縮といえば、この写真は一定時間が凝縮されてる写真でその点でも人間の視覚が捉える光景ではないんですよね。普通に観るだけだと絶対に観られない世界、ピンホールカメラでしか捉えることが出来ない、時間が積み重なって凝縮された世界。普通のカメラでも長時間露光で条件は同じようになるはずなのに、やっぱりピンホール独特の質感が出て来て、これでしか撮れないような写真になってると思います。

以前から記事のほうでリンクしてるピンホールの写真なんかを観て撮ってみたいなぁと思ってたんですけど、市販のものは紙で出来てるとか、カメラの剛性としてどうなんだろうというようなところがあって手が出せませんでした。学研のものも出ていたことは知っていてもすでに本屋では手に入らない状態だったし。だから古書で安く手に入ったのはきっかけとしては最良のものになったと思います。やってみるとやっぱりかなり面白かったし、現像の結果がでるまでのスリルは今までで一番強烈でした。店の人にピンホールだから上手く撮れてないかも知れないと云って現像を頼んだら、仕上がりが楽しみですねなんて返されたりしました。

カメラの構造は光の入らない箱と針穴だけしかなくて、レンズも使わないカメラだから工作で出来るレベルなんですよね。でもこれは実験目的でもないか、余程オリジナリティにこだわるのでもない限りかなり敷居が高いです。わたしもこれはいろんな条件が重なって却下。それで市販のものを使うことにしました。でもカメラから作って得られた写真なんていうのを眺めたら、きっと奇跡的なものを目にしたような不思議な気分が味わえるだろうなぁとは思います。

こればかりで撮るということはしないけど、サブカメラとして持ち出す機会は多くなりそうで、コンスタントに使っていくと面白いかも知れないなと思ってます。わたしも固まりかけた大人の脳が多少ほぐれてくれるのを期待したいです。

マナサビイさんへ

こんにちは!

やっぱり面白い写り方をしますよね。興味は前からあったんですけど、空き缶で自作というところからやるのはちょっと試すには道のりが長すぎて手が出ずに、市販のものとなると、わたしも同じく紙製のものが視野に入ってました。でもいくら厚紙を使っていたとしても紙のカメラはないだろうと思って、あっという間に崩れ去ってしまうイメージしか浮かばずに、これもあえて手を出す気にはなれなかったです。紙製のは手軽なんだけどやっぱり綺麗には撮れなかったですか。
それで機材のほうが思うようなものを見つけられなくていつもうやむやの状態になってたけど、ピンホール熱はどうしても使いたいというほど熱烈なものでもなかったもののいつも持続して心の中にあったから、たまたま見つけた古書の付録が切っ掛けで試してみようと思いつきました。
実際にやってみると、普通に写真を撮るのとは感覚的に随分と違うけど、結構面白いなぁと思うことが多かったです。ぼんやりとした粒子の粗い写真なんか記憶を刺激してくるようなところがありますよね。わたしはタイムマシンものの小説なんかが好きだから過ぎ去って取り戻せない時間とかにどこか惹かれるところがあって、そういう嗜好にもリンクしてくる感じが気に入りました。
マリンタワー、タワーのほうは単純にカメラを向けた結果こういう入り方になった写真ですけど、色合いは思いのほか特徴的な出方をして面白いです。色のニュアンスといったものがちょっとお気に入りの方向に出てくれたという感じかな。三角オブジェのほうは特撮セットみたいな雰囲気がありますね。
わたしも昔の特撮の作り物めいた精巧さとか、ミニチュアがかもし出す独特の雰囲気とか大好きだったので、そういう雰囲気が出てるならよかったです。三角オブジェを被写体に選んだ時に古いSF映画にでも出てきそうな雰囲気というのを感じていたのかも。昔のSFっぽいイメージというのはピンホールカメラには凄くよくあう被写体のようで、これからピンホールカメラを持って出かけたときはそういう光景を探して歩いてみようかな。
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