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【写真】梅田界隈で京都では撮れない都市の写真を撮ってみる。+【音楽】~タカタンタン、スウィート・サウンド・オブ・ザ・シャミセン♪~

大阪の梅田で撮っていた写真です。
撮っていた時期は去年八幡の鉄橋から見えた気になるものに接近していった頃よりも前のこと。コスモスクエアで写真を撮っていた夏が去っていき、そろそろ紅葉が始まるかなと思わせる雰囲気になりつつあった、晩夏から秋の半ば過ぎる頃のことでした。西梅田ガーデンシティという、色々撮っていたのはこの辺り周辺だったんですけど、そこにあるうどん屋さんでお昼御飯を食べた時、メニューに秋の新メニューのカレーうどんを始めましたという表示が出ていたのを覚えています。というか覚えてるというよりも実際にそのカレーうどんを食べました。
記事にする順序として俯瞰してみると、今年の石清水八幡宮の初詣から八幡へ行く切っ掛けになった橋脚の廃墟の話に続いて、さらその前に撮っていた写真のことを書こうとしてるから、なんだか意図的に時間を遡って去年の真夏のコスモスクエアに再び連結させようとしてるような意図的な展開に見えるかもしれないけど、時間を遡っている記述には大して意味はないです。去年の夏の終わりから秋の半ばころまでに撮った写真は結構数多くあるのでここに載せる写真の数が足りなくて困ったということでもなく、今頃になって数ヶ月前の写真を載せる気になったのは、単純に梅田という場所について書きにくかったからだったんじゃないかと思います。

梅田というと中古カメラ屋が結構店を開いているのを知ってからは、京都から京阪にのって終点の淀屋橋で降り、御堂筋線の地下鉄で次の駅になるこの地下道が迷路のようになった街に一番に立ち寄るような具合になっています。
この辺りにやってくるのは今は京阪を使ってやってくるものの、以前は阪急を使っていたこともありました。阪急だと河原町の駅から乗って神戸なんかのもっと先の土地に行く以外だと、終点の梅田で降りることになります。
阪急にのって大阪といえば梅田へ一番に向かうというルートを取っていた頃、大阪へやってくる一番の目的は難波の日本橋界隈で、ここは東京で言うと秋葉原のような一大電脳空間ともいうような場所だったんですが、PC関連、3DCGのソフト関連の買い物をしたり、掘り出し物の映画DVDでもないかと廃盤DVD漁りに出かけたりするのが中心であって、北の梅田というのは大阪への入り口ではあったけど、そのまま御堂筋線に乗って南の難波へ行く通過点に過ぎないような場所でした。

大阪の北区にある梅田という地域は西日本で最大の繁華街で、JR、阪急、阪神、大阪の地下に張り巡らされた地下鉄などの主要鉄道の駅が一同に介し、RPGファンなら狂喜しそうな一大迷宮と化した地下街が地下空間を縦横に走っている場所というある種特異な場所ではあるものの、わたしにとってはせいぜい迷宮地下街の一角にあるキディランドや紀伊国屋書店に立ち寄る場所、たまに足を伸ばして古本屋街とか駅前第1~4ビルの、時間から忘れ去られたような寂れた異空間を巡ったりする程度の場所で、印象的にもいつまでも地下街と地上のポイントが結びつかないところといったものから出るほどの場所でも無かったです。

ところがこの何年かで行動パターンはすっかり変わってしまって、中古カメラショップが意外と集中して存在してるというのを知ってからは、やってくるルートは京阪の淀屋橋経由と変化はしていたけど、梅田は以前の通過する街という存在から、そこを目的にやってくるという街に変貌してしまいました。逆に難波、日本橋のほうにはあまり行かないようになって、稀に行っても黒門市場前のトキワカメラ程度で電器屋街にはあまり近寄らなかったのが、最近DVD漁りに久しぶりに行ってみたら街角のいたるところにメイドさんコスチュームの女の子が道行くオタク相手に客引きしている、PC関連の店が特長だったのにそういう店が激減して、アニメのフィギュアショップなんかが妙に目立つ、なんだかオタク以外にあまり意味を成さないような街に変化していて、諸行無常を痛感するような有様となっています。

こういう風にこの数年は大阪といえばまず梅田に足を運ぶという行動パターンになっているものの、梅田という都市の印象は足繁く通う場所になったとはいえ、以前の通過地点の時と大して変わらなくて、よく行く場所に関しては地下街のどのルートを通ればたどり着くかということくらいは把握しているものの、巨大迷宮地下街と地上との関係は自分が行く場所以外は依然と全く把握できずに茫洋とした印象のままの街といった姿を変えようとはしていません。

去年だったかそれほど写真が撮れなかったから記事にはしなかったけど、お初天神や偶然見つけた街の区画全部が廃墟と化してる空間の色合いがそこだけ彩度をなくしたようなところとかを巡り歩いたことはあるものの、通過するだけ場所から目的の場所に変わったけれど、梅田という巨大繁華街は錯綜する地下迷路と、隣接するビジネス街とむやみに多い人という印象ばかりが際立ち、あまり魅力的な要素も目に入ってこなくて、目的地であることから離れても意味のある場所という対象には必ずしもなっていませんでした。

そしてそんな折に、目的地とは全く関係のないところにまたカメラを持って出かけてみようと思ったわけです。

☆ ☆ ☆

去年の夏の終わりから秋の中頃にかけて梅田で写真を撮り歩いていた切っ掛けは、コスモスクエアから今度はどこで写真を撮ろうかなと考えていたような頃、中古カメラ屋に行ったあとで梅田大丸の上層階にあるレストランでお昼御飯を食べた際、屋上でもないんだけどちょっと空中テラス風に張り出した展望台から眼下に見える隣の阪神百貨店の屋上を眺めていて、そういえばあの屋上って一度も行ったことがなかったと、ちょっとした気まぐれで隣の阪神百貨店の屋上まで出かけたのがそれだったように思います。わたしとしては梅田の百貨店では大丸が利用度ではトップ、ほとんど行かないのが阪急百貨店、大丸の隣にあるのに全く行ったことがないのが阪神百貨店という序列になってました。これ、京都の百貨店のわたしの中の親密度とぴったり一致してる感じ。阪神に立ち入ろうともしなかったのはおそらく京都には阪神百貨店がないというのが無意識的な理由にでもなっていたように思います。

その阪神百貨店の屋上で撮った写真がこんな感じ。

屋上
OLYMPUS 35 RC +E.ZUIKO42mm f/2.8 : KODAK SUPERGOLD 400

道があまり綺麗じゃないかな…。
阪神百貨店の屋上って多段構成になっていて、段差のある下の階層を上から俯瞰で望めるような位置取りが出来ます。
ただの屋上なんだけど、それでもみたこともなかった光景はやっぱり新鮮で、このあと梅田も大半が行ったことのない街だし、いつもは行かないようなところを回ってみようかなと思い立ちました。
考えてみるとこういう大都市の光景って京都では見られないものなんですね。なにしろお寺なんかの景観を壊さないようにという意味合いで建築物の高さ規制があって、京都には高層建築が見当たりません。だからその気になって周囲を見渡すと梅田のような街は通りすがる分にはそれなりに見慣れてはいるけど、立ち止まってみると思いのほか新鮮な場所であったりします。

何故東や南ではなく、そちらに向かったかはあまり覚えてないんですけど、100円で買ったオリンパスのカメラに詰めていたフィルムのコマの順番からみると、JR大阪駅の北側にあるヨドバシカメラのさらに北側からJRの線路に沿って西のほうに歩いていくルートを取っています。この辺りってヨドバシカメラくらいが出向く目的の場所の北の限界なので、それよりも北側なんてほとんどいったことが無い場所でした。

ヨドバシカメラ前
OLYMPUS 35 RC +E.ZUIKO42mm f/2.8 : KODAK SUPERGOLD 400

大阪駅の2階屋外回廊からヨドバシカメラの方向を見て撮った一枚。若干変わった切り取り方をしてみたもので、こういうフレームの撮り方をすると上の阪神百貨店の屋上写真同様にどことなく意味ありげに見えてくるけど、形の配置くらいにしか興味を持ってなくて、それほど意味があったわけでもなかったりします。
大きなテーマを担うようなものへの懐疑だとか億劫さがあって、自分が図らずも撮ってしまっている写真はごく小さな視点からの眺めに終始するような、わたしの場合はごく小さな視点の元になるような個人的な生活も絡める気がほとんどない視点から周りの世界を眺めて撮っているような写真なんだと思っています。
なんというか、こういうことを自己分析すると都合のいいように考えるところもあってあまりやらないほうがいいかもしれないんだけど、ポストモダン的なパラダイムの中で自分なりの立ち位置を探りながら撮ってるような感じになるのかなぁ。

これ、梅田に思い入れがあったなら、たとえばヴィム・ヴェンダースの映画「東京画」のように、わたしの梅田というような独自の写真も撮れそうなんですけど、何しろ通過地点の街であることはあまり変わっていないものだから、都市のきらめきのような写真を撮ろうと思って去年の秋の一時期シャッターを切ってはいたけど、わたしがその場所でその方向を向いてシャッターを切ったという対象との関係性はあるものの、わたしと梅田という巨大都市の間に何か個的で特別なものが生じたわけでもなく、表層的なものと戯れていた(こういう書き方をすると構造主義っぽくてちょっとかっこよかったりしますね)一時期であったことはいつもどおりだったんじゃないかと思います。

ヨドバシカメラのさらに北側にある閑静なビル街。言い方がちょっと変だけど、表通りからいくらか入り込んだ場所だったせいか、本当にビル街なのにひっそりとしている一区画でした。

木立を通して
NIKON F2 PHOTOMIC A +AI-S NIKKOR 50mm F/1.4 : KODAK TRI-X 400

JR西日本本社内にあるちょっとした公園の中から道路を挟んで対面にあったビルを眺めた光景。
木立のような自分の立っている場所が若干暗闇で、その木立を境にして向こう側に少し明るい世界が広がっているというのは、わたしにとっては好みのパターンになっているようです。

梅田未踏地域への侵入はここからJRの東海道本線と貨物駅に挟まれた間を縫うようにして走る道路に沿って西側に向かうことから始まりました。

ガラス窓越しのスカイビル
CANON AUTOBOY TELE +40-70mm二焦点切り替え方式 f/2.4-4.9 : KODAK T-MAX 100

JRは高架の線路になっているんですけど、その高架の高さまで登ったところにある通路というのか、そういう線路に沿った道の側にあった汚い窓から北のほうを眺めた光景。汚い窓というのがポイントで、ガラスが曇って向こう側が幾分ぼんやりとした見え方になってるのに気をひかれて撮ってみたものです。遠くに写っているのは梅田スカイビルです。

ディテールに富んだビル
OLYMPUS 35 RC +E.ZUIKO42mm f/2.8 : KODAK SUPERGOLD 400

東海道本線に沿って貨物駅側に建っていた、ディテールに富んだビル。いかつい印象がかっこよかったです。建物はわたしはコンクリートとガラスで出来たただの直方体のような機能主義追求のビルは大嫌い。この写真の建物は装飾的という細部ではなかったけど、ディテール感覚に富んだ装飾性のある建物のほうがはるかに好きなので、こういうところもモダニズムには属していない感性なんだと思います。

この辺りを線路が敷かれた方向に向いて歩いていると、まぁ歩道脇にはいろんなビルが建っていたり、再開発で工事中のところも多くて、そのビルの駐車場や工事現場の出入り口なんかに、交通整理なんだか警備なんだか、とにかくそういう仕事を髣髴とさせる制服を着たおじさんや兄ちゃんが立っていて、道行く人にいちいち挨拶をしてるんですよね。わたしもその人たちの前を通るたびに「こんにちは!」なんて声をかけられて、こういう通行人に対する態度って流行ってるのかなぁ。工事中は色々と迷惑をかけるから日ごろの態度で懐柔しておこうというような算段なのかもしれないけど、なんだか声かけられるたびにいちいち愛想笑いを顔に浮かべて軽く会釈しながら通り過ぎるのがそのうち苦痛になってきて、この辺りの道はそのうちあまり通らなくなりました。後になってこういう状況をカメラに収めておくのも都市の表情として最適のものだったと思ったものの、どうも居心地悪さに足早に立ち去るほうが気分としては先立っていました。

東海道線の高架下を大阪駅から西に歩いて、次の駅に着く手前くらいの所で高架下を横断できるところがあり、昼を結構すぎていた頃に思いつきで行動開始したものだから、そろそろ暗がりが広がり始めるような時間となっていたこともあって、この辺で一度戻ろうと高架下を潜って線路の反対側に出たあとは線路の南側に沿って伸びている通を歩いてJR大阪駅のほうに戻っていきました。戻ってる途中で右手ビルの林立する合間にちょっとした並木が並んでいる空間を発見、ただのビルの谷間の空間じゃなくて散策もできるような公園に近い雰囲気の空間でした。
時間が夕刻を過ぎつつある頃だったからこの空間が気になりはしたものの最初に彷徨っていたこの時は足を踏み入れず、そのまま出発点だった大阪駅に戻ることになります。
その日帰宅してからもこの公園状の空間のことは頭に残っていて、今度行ったらどういうところだったのか確かめてこようと思いました。

結果からいうとそのビルの谷間に見えた空間はオオサカガーデンシティという名前の再開発区域で、その一帯の複数の高層ビルを含めて情報時代の都市空間、さらに憩えるような緑が豊富な空間をも併せ持つ、商業、文化両面での魅力のある複合空間を形成する意図を持って再開発された場所であったことが分かりました。
次に梅田に来た時にこのガーデンシティに行ってみたら、意外と範囲は広く洒落た都市空間を作ろうとする意図もわりとよく伝わってくるような場所だったので、これはちょっと面白そうと、去年の夏の終わりから秋の半ばころまでこのガーデンシティと、東海道本線を歩いていた時に目に付いていたスカイビル周辺で写真を撮ることになりました。

☆ ☆ ☆

この期間、写真を撮っていたのはガーデンシティ周辺のほうが圧倒的に多かったけど、今回はそちらじゃなくてスカイビルのほうの写真を載せてみます。

スカイビルは阪急で梅田経由で難波に行っていた頃から阪急の車窓から良く見える、他に高い建物もない所で一棟だけ空中高く聳えたつようなかなり目立つ高層ビルでした。
メインはタワー・イーストとタワー・ウエストという二棟の高層ビルで、その二棟の高層ビルが頂上で連結され、その連結された部分が空中回廊風の展望台になっているという形の建物。
阪急の車窓からは梅田に着いたということが一目で分かるランドマーク的な様相も合わせ持ったビルだったんですが、梅田経由で大阪に来ていた頃は先に書いたように梅田そのものに目的があったわけじゃなかったので、駅から少しだけど離れているこの場所にわざわざ足を向ける必要性もなくて存在は知ってはいたけど今まで一度たりとも行ったことがない場所でもありました。

今回ガーデンシティで写真を撮っている間、日頃の通過都市としての範囲を超えて行動していたので、ガーデンシティで写真を撮るのに飽きてきた頃合に、それならばそんなに遠いところにあるわけでもないし、ここは行動範囲が広がったついでにスカイビルの辺りも一度歩いてみようかと思って行ってみることにしました。

JRの貨物駅が近くにあるせいなのか倉庫風の建物が目立つ、あまり人気のない大通りを暫く歩いてスカイビルに到着。

はるかな高みで連結されたスカイビルのある一帯を眺めて最初に思ったのは、これ、京都駅とそっくり!ということでした。敷地内に点在するパステルカラーで塗られた巨大な円筒状の装飾オブジェだとか、碁盤の目上に四角い空間が並んで口を開けている直方体の謎の建築物とか、全く同じものが京都駅にもあるし、全体のなんだか纏まりがなくて、混沌といったある種豊穣なものとはまた違う雑多なだけで妙に安定しないイメージを与えようとするところも全く京都駅と同じ。
あとで調べてみたら予想通り設計者は京都駅を設計した人と同じデザイナーでした。これはでも作風というよりも自己の模倣に近いんじゃないかなぁ。デザインのコンセプトが一貫してるというよりも、京都駅で使ったパーツのデザインをそのままスカイビルに流用してるという印象のほうが強かったです。建築のコンセプトでたとえばコンクリート打ちっぱなしというのが一時期はやってましたけど、ああいうのは建築のコンセプトが同じという印象はあっても流用しているという感じには見えなかったから、スカイビルは成立の意図が根本的にそういうのと違っているんじゃないかという印象でした。京都駅は結構好きなんだけど、このスカイビルはあまり好印象でもなかったかな。

わたしはシャッターを切る時、後で思うとその時目の前にした世界に何か気配とでもいうようなものを感じて、シャッターを切っていると思ってます。
その気配がどういうものだと云われると、言葉で云うのは不可能な何かなんですけど、上手くいけば写真には特に非現実的なものが写ってはいなくても、ただ目にした通りの世界がフィルムに定着されていても、そこに何か別のものが生起してくる予感というものも一緒に封じ込めることができるんじゃないかと思っています。云うならばありふれていて同じような光景なんだけど、受ける印象はちょっと異なった何かがあるというような写真です。

このスカイビルは見た目は特異点の塊、非現実な要素ばかりで成り立っているような高層建築だったのに、自己を模倣してるだけ?なんていうことが頭に浮かんだせいもあったのか、このシャッターを切ろうとする気配のようなものをほとんど感じることが出来なくて、被写体の目立ちぶりに反比例するかのようにあまり写真を撮ろうという気にはならなかった場所でした。

裏返された数字
NIKON F2 PHOTOMIC A +AI-S NIKKOR 50mm F/1.4 : KODAK TRI-X 400

陽の当たるマネキン
NIKON F2 PHOTOMIC A +AI-S NIKKOR 50mm F/1.4 : KODAK TRI-X 400

滑り台は撮りにくい
NIKON F2 PHOTOMIC A +AI-S NIKKOR 50mm F/1.4 : KODAK TRI-X 400

柱の向こうに
NIKON F2 PHOTOMIC A +AI-S NIKKOR 50mm F/1.4 : KODAK TRI-X 400

結局結果としては見上げる視点があまり好きじゃないということも相まって、スカイビル全体の様子が分かるように写した写真はほとんどなく、地上部分に広がっている鏡張りだったかガラス張りだったか周囲の光景を壁面に写すビルの写真なんかを数枚撮ってみただけで、その写真もただの反射ビルが写ってるだけという結果に終わってました。

一番上のは数字が写したかったのが一番の目的。街中の言葉の断片とか数字とか、J・M・スコットの「人魚とビスケット」ように、秘密の通信やちょっとした暗号のようにみると随分と意味ありげに見えてくることもあって、これはあまり暗号風には見えないけど、そういうのを写すのはわりと好きだったりします。

マネキン一体にスポットライトのように陽光が降り注いでいた場所。

妙な建築なのに撮る気にならないなぁと思って、一度スカイビルから出て近くにあった公園で気分転換に撮ってみた滑り台の写真。公園の遊具は被写体としては写しにくい対象です。どう見ても様になるところがない。落ち着かない異物感丸出しでどうしてもかっこよく画面に収まってくれないです。

最後のは手前が暗くて向こうに明るい世界が垣間見えてるっていうののバリエーションかな。とはいっても撮ってる時は明確にそういう風にも思ってなくて、薄暗いところに柱が林立してる光景を上手く写真に出来ないかなと思って撮った写真です。柱が一杯写ってるけど、だから?とか自動車が向こうのほうにみえてるのがどうかした?とか云われたらその時点でお終い。何かが写ってるというよりも気配勝負って云う感じになってるかも。

☆ ☆ ☆

スカイビルで撮った写真でもう一枚。
ここを訪れていた時、サブにイキモノカメラというトイカメラを持ってきていたことがあって、それで写した中の一枚です。110フィルムというちょっと特殊なカートリッジタイプのフィルムを使うカメラで、フィルムはフジフィルムが生産を終了した後供給が途絶えてカメラそのものも置物としか利用できない状態になっていたのが、去年別のメーカーだったけどこの110フィルムを復活させたところがあり、110フィルムを使うカメラをまた使えるようになりました。
このスカイビルに持ってきていた時のフィルムは撮りきった後もなかなか現像に出さないで放置していたんですが、最近その放置フィルムをようやく現像に出して、半年振りくらいに写したものを見ることになりました。
ちなみにイキモノカメラは京都駅八条口のイオンに入ってるヴィレッジヴァンガードで売れ残りのうえに処分品扱いもされないで棚の隅でほこりを被っていたのを入手したものです。最近では110フィルムにちょっと活気が戻ってきたので売り場の隅に埃まみれで転がっていたこのカメラもきちんと壁に並べて売られるようになってました。
カメラは1000円以内で買えるけど、フィルムがちょっと高いかな。

スカイビル高層通路
イキモノカメラ(ハチカメラ): A-POWER 110 Fukkatsu ISO400

サブ・カメラとして思いついたようなタイミングで撮る撮り方をしていた上に中身を見たのも半年振りだったから、何を写したのか綺麗さっぱり忘れていたし、この写り方も相まって、おぉこんなのがこんな風に写ってる!♪と、仕上がったプリントを見るのが結構刺激的でした。
ディテールなんかほとんど飛んでしまってる、これぞトイカメラとでもいえる写り具合がなかなか味わい深いというか、ちょっとシュールな被写体の特徴と上手くマッチしてる感じがします。

この出来上がった写真をみて、梅田で撮った写真はガーデンシティで撮っていたもののほうが多かったのに、これを早くブログに載せてみたくて、気配が感じられなくてあまり写真が撮れなかったスカイビルのほうを先に持ってきたというところも多少はあったかもしれないです。

☆ ☆ ☆

西梅田路上カフェ2
CANON AUTOBOY TELE6

ということで、イキモノカメラにつられてスカイビルでの写真を持ってきたために、この記事はメインのオオサカガーデンシティの写真を残したままで次の記事に続くことになります…。



☆ ☆ ☆


MONKEY MAJIK × 吉田兄弟 -CHANGE-


Youtubeで座頭市の殺陣なんていうタイトルの動画があって、みて見たら勝新のじゃなくてタケシのものだったからちょっとがっかりしたものの、それにつけてあった音楽がなかなかかっこよくて、調べてみて行き着いたのがこの曲でした。
これ、海外のバンドだと思ったら在日外国人が組んだ、日本のそれも東北から出てきたロックバンドらしいです。ほとんどこういう分野のものって聴かないから知らなかったけど、わたしが知らないだけで結構メジャーなバンドだったらしく、この曲もわたしがブログを始めるよりも前といった、意外と以前にリリースされたものでした。

とにかく耳を捉えて離さない吉田兄弟の三味線と無茶苦茶かっこいいベースの音。展開されるイメージも勘違い日本じゃなくて、そこは日本に住んで日本の空気感を知るロックグループの本領発揮というのか、ワンダーランドの日本っていうイメージで纏めてるのが面白いです。
三味線はギター的な奏法を導入してはいるものの完全にギターの擬態をしているわけでもなくて、三味線の本来のテイストを保ったままでこういう曲に馴染んでしまってるのも驚異的。テクニック云々以前に、曲の中での三味線の扱い、位置づけそのものが本当に上手いと思いました。

歌の内容は、何も上手くいかないし自分には変化する必要があるけど、変化するためには導いてくれる人が必要だ、なんていう内容のようで、これはいただけないというか新興宗教の教祖熱望の歌のような感じに聴いてしまいました。

PVは片や薄暗がり、片やカットの切り替えが激しくてよく分からないけど、すもうダンサーズとラップシーンの右手で激しく狐憑依のダンスを踊っていた女子高生風の女の子がかっこいいです。PV全体に狐のイメージを使ってるけど、個人的には狐はちょっと気味が悪いです。京都だと伏見に稲荷大社があって、幾重にも連なる鳥居がイメージとしては有名なところなんだけど、あの場所、どうも苦手。
PVでひとつ理解不能なのは、車との正面衝突で幕を閉じているところかな。この閉じ方は意味不明だし音楽の扱いの面白さに比べると天と地ほどの差がありそう。



☆ ☆ ☆



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イキモノカメラはすでに生産終了になって、デジタルハリネズミなんていうデジカメになってるからもう入手するのは残り物以外では不可能。
これは同じ110フィルムを使うベビーホルガ。カメラとしてはイキモノカメラと大差ない感じかな。






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コメント

こんにちは。

>大阪駅の2階屋外回廊からヨドバシカメラの方向を見て撮った一枚

こういう撮影が、私は好きです。自分では撮りたくても、難しい。
微妙なバランスがいいです。
私は日本橋っていうと家から難波まで徒歩で歩く通り道のイメージしかなくて、
何があるのかゆっくり見たことがないのが実際のところです。
メイド風とか、たしかありますね。笑
銀行、黒門市場、ブックオフ、ダイソーとか行き先が決まっていたり、
食事しに行くのも家の近所感覚なので、新鮮に見たい気持ちがありますが、
それが、1日何回も通るので、なかなか出来ないのが悔しいですね。
ですので、こうやって新たな感覚で考察されてると楽しくなります。

う~ん、お宅に染まってしまってるのは残念ですが。
しかも、そこから、ちょっとはずれたところに、
民家をアレンジしたお店とか数件あったんだけど、去年立ち退きになってて、非常に残念でした。

梅田は、阪神百貨店が庶民的で落ち着いたりします。
ごちゃごちゃした地下の150円くらいのお好み焼き(野菜焼き)食べるのが好きで・・。
阪神の屋上、昔阪神の選手のサイン会などがあって始発にのって整理券をゲットした記憶が・・笑
小林繁さんがいた時代でした(旧いですねぇ。)
阪神の屋上の風景も、綺麗な道路よりちょっと汚れた感じのほうが、
ここの雰囲気でていて、味がでてると思います。^^;

それにしても、スカイビルが京都駅と一緒のつくりだったとは、意外でした。
このあたりは、仕事でウロウロしてたこともあるし、実際何度も足を運んでいるはずなのに、
それも通り道感覚でしか残っていない記憶が、ちょっと残念かも。
きっと普段の生活に気持ちの余裕がなかったのか、
都会の忙しさに追われていたことなのかもしれないけど、
今は、そのころの活気を味わってみたいという気持ちにさせられています。^^

こんにちは

数字の写真ですが、解説を読んだら凄く意味ありげに見えてきて、この写真いいなあと思いながら記事を読みました。

吉田兄弟のCDは実は過去に持っていたのですが、どういう経緯だったか忘れましたが手放してしまいました。私は三味線は三味線だけのサウンドの方が好みです。高橋竹山は日本の心だと思います。意味不明ですみません^^;

SATOMIさんへ

SATOMIさん、こんにちは!

今になって思うとヨドバシカメラの前の横断歩道をどうして写真に撮ろうと思ったのかちょっと自分でも腑に落ちないところがあるんですけど、道の繋がり方のイレギュラーな感じが面白かったのかなぁ。大丸の通路からファインダーで覗いてはこう切り取るのがいいかなとか色々と考えてました。主要な被写体を隅に移動させるって言うことだけでも画面がアンバランスになって動きが出て、印象はかなり変ってくるところがあります。隅に置けば何でもいいかというとそうでもないようでその辺は感覚だよりになると思うんですけど、これは上手くいったほうなんでしょうね。

日本橋は本当に急激に印象が変わってきてる感じがします。たまにしか行かないようになってから、特に変化が目に付くようになった感じ。そういうことを意識していなくても山のようにあったPCパーツの店なんかはもうほとんど見かけなくなってるのは気づくと思います。
日常に組み込まれるとやっぱり印象は馴染みのあるものへと安定していくでしょうね。だから他人が見た印象とかが新鮮に見えてくるときがあるんだと思います。逆に生活圏にいる人の視点は部外者的に入ってくるわたしの視点では気づかないようなところが一杯あって、これはわたしにとっては面白い観点になったりするんですよね。
日本橋でそういえばブックオフも必ず立ち寄る場所でした。

阪神は本当に入ったことがなかったんですよね。阪神タイガースのファンだったらもうちょっと馴染みがあったかな。中は本当にごちゃごちゃしてますね。どこを通ってるのかよく分からなくなるし、エスカレーターも階によって違う場所に移動していたり。作った人の感性が現れてるのか、屋上も一筋縄ではいかない立体的なつくりになってました。
もう寂れた印象しかない空間だったけどまだ屋上をこういう形で残してるのはいいなぁと思いました。京都の百貨店では屋上はほぼ全滅、大丸の屋上に小さな庭のような空間が残ってるだけです。昔は百貨店の屋上って遊戯施設とかが一杯あって面白い空間だったのに。
お好み焼きが美味しいんですか。わたしはお昼ごはん食べるとしたら色々探し回るのが面倒なので大丸の高層階にあるレストラン街でしか食べたことがなかったから一度食べてみようかな。
写真のほうはPCでちょっと色の調整をした時に道路の色が今一かなぁと思って。こういうのが阪神っぽいんですか。あまり気取らない百貨店なのかな。

スカイビルに関しては京都駅のほうが早かったのか遅かったのか良く知らないんですけど、物凄く似てます。京都駅で特徴的だったものがそのままこっちにもあるという感じで、そういう目で見てみると似てることに驚きますよ。今度京都駅に来られることがあったらそういうのをちょっと頭において眺めてみると面白いかもしれないです。
場所的には商業施設としてはちょっと魅力にかけてるようなところがあったように見えました。展望台と映画館が頑張ってるけど、それしかないって云う感じがしました。敷地内に木立の中を行くような散策路が儲けてあったりしたけど、あまり本格的なものでもなかったし。工夫次第でもっと活気のある面白い場所にできるかもしれないので、勿体無いなぁって思いました。

kurtさんへ

kurtさん、こんばんは!

人魚とビスケットは新聞の広告欄で誰かが奇妙なメッセージのやり取りをしているのが話題になり、主人公がその広告欄のやり取りの背後に潜む謎に迫っていくような話で、題材となった新聞広告は実際に掲載されていたものだそうです。そこからこういう物語を作り出していった作者の力技はなかなか凄いと思うけど、中身は謎の設定ほど魅力的なものでもなかったです。でも結構こういうシチュエーションって惹かれるところがあったりします。
街中でみる、道路に残された数字とか看板の文字とか、まぁそういうのに本気で隠された通信が含まれてるなんて考えるのは病的な領域に入りそうですけど、謎めいた雰囲気を意図的に付加して眺めると、街の見慣れた様子がそれだけでも若干色合いが変って見えるようなところがあって、こういう文字の断片とか数字を写真に入れるのって、遊びとしては結構気に入ってます。写真はもうちょっと謎めいた雰囲気で撮れたらもっとよかったと思うんですけど、ミステリアスな写真を撮るってかなり難しそうですね。

吉田兄弟、CD持ってたんですか。わたしはこの演奏が初見でした。この音楽はあまり気にいってもらえなかったようですけど、わたしは扱い方が面白いなぁと思ったんですよね。和風ロックを目指すというような方向の味付けで使ってるようにも見えなかったのが新鮮でした。
津軽三味線そのものの音楽がまず第一にあるというのは全くそのとおりだと思うし、こういうのからでも興味を持ってもらえたらそれでいいんじゃないかと思います。吉田兄弟の音楽もちょっと聴いてみたいと思わせる曲だったから。
津軽三味線の音は日本人なら無条件で馴染める音だと思います。外国の人はどうなんだろうと思うこともありますけど、やっぱり異国情緒に溢れるものに聴こえるのかな。

一言・・・凄い
グリーンさんてプロ?
写真の一枚一枚に魂を感じるわ
吉田兄弟も凄いけど
グリーンさんの一字一句に脱帽
パチパチパチ o(^ー^)o☆o(^ー^)oパチパ

みゆきんさんへ

みゆきんさん、こんばんは!

目一杯褒められてしまったヾ(○⌒∇⌒○)ノ わーい
もちろんプロじゃないので、こういう風に褒めてもらうとちょっと面映いです。
どうもありがとうございます。
わたしは褒められると調子に乗るタイプ。貶されてなにくそと奮起するタイプじゃないんですよね。貶されたら全部放り投げてしまいそう。だからこう褒められると、ますます張り切っていろんなところをカメラ片手に歩き回ることになりそうです。
今回の写真って特に凄いものが写ってるわけでもなく、かなり微妙な雰囲気、記事中の言葉で云うと気配が中心だったから、あまり通じないかもなんて思ってました。写真家の市橋織江は自分が見たものを信じること、なんていう言い方をしてましたが、わたしも明確に被写体に宿っていないような気配が通用するか今回はかなり不安で、ある種開き直って記事に載せたようなところもありました。自分がそこで見たものを、通じようがどうしようかとにかく信じる以外にないというような感じだったから、肯定的に取ってもらえるとブログに出してよかったと思います。

津軽三味線は北国の人には血肉と化してる響きかもしれませんね。吉田兄弟はこの曲が初めてだったんですけど、結構気に入ったので他にも聴いてみようかなと思ってます。勝新の殺陣から吉田兄弟に繋がって新しい音楽が開けたと、何が切っ掛けでどこへ結びつくか予測不可能で日ごろからやっぱりこういうものへのアンテナは立てておくべきなんだろうなぁと思いました。

そういえば関西に行くと新大阪で下りるから
梅田って馴染みではあるけれど
町は散策しないで南とかに行っちゃいますね(^^;
難波って秋葉原みたいな感じなんだ。
私が関西に行ったのって、20年も前だから
ずいぶんと変わっているのでしょうね。
(頭の中で町並み想像してるけどたぶん違うんだろうな)

>JR西日本本社内にあるちょっとした公園の中から道路を挟んで対面にあったビルを眺めた光景。

これは薄荷グリーンさん独特の味出てますよね。
意図的でないにしても、ありきたりのビルが意味深に見えます(笑)

>ディテールに富んだビル。

これは被写体として申し分ないですよね。
かなり古そう。
阪神大震災も乗り越えて来たんでしょうね~
今は廃屋になってるのかな?

多分、私も街中を注意深く歩くと
語りかけて来る建物があるんだろうなと思いながら
今回の記事と写真を拝見しましたよ(笑)
それを写真に収められるかは別として(^^;

こんにちは
ご存知のように私は大阪生まれの大阪育ち。
物心つく頃には既に親に連れられ、学生時代には遊び回り、社会人になって飲んだくれになり、梅田も難波も道路は熟知していて、特に梅田の日本一の巨大ダンジョンなんか、頭の中にしっかりと叩き込まれていて迷子になんかなりえないぐらい。

ところが、今回薄荷グリーンさんの写真を見て、「はて?ここはどこだったかな?? どこかで見たようだけど、思い出せない。」と頭の中の記憶を探ること数分。
たぶんあそこだなと、想像が付くのですが、殆ど見覚えが無いのですね。
今まで何を見て道を歩いてきたのだろうかと不思議な感じ。

まあ、近年は郊外に住むようになって、足を運ばなくなったので、大阪駅の北側は全く未知の世界になってしまいましたが。

更に、これだけ人を入れずに、梅田近辺で写真を写すのは至難の業。
そう言う場所を見つけ出すのは、薄荷グリーンさんの才能かしら?努力のたまものかしら?

今回の記事は、いろんな意味でちょっとうーんとうなってしまいました。
もちろん、素晴らしい、真似できないという意味合いで。

ROUGEさんへ

ROUGEさん、こんばんは!

大阪に観光に来た人は梅田を観光したりするのかな。一応関西最大の繁華街だけどROUGEさんのように到着する場所の意味合いだけですぐに他の場所に行ってしまう人のほうが多そうですよね。人も店も多いけど私も含めて外から来る人間にはごちゃごちゃしてるだけが特徴の、あまり記憶に残るようなところがない街という感じかもしれないです。わたしは今は中古カメラ屋があるから来てるけど、それ以外の場所って今回写真撮りに歩いた街は別にしても、ごちゃごちゃと煩雑な場所は地元の人用で、通りすがりの人間にはあまり関係をもてないようなところはあるように思います。
20年前くらいと比べるとどうなのかなぁ。百貨店とかはそうそう移動するものでもないし全体の雰囲気はあまり変わってないかもしれませんよ。駅前第一~第四ビルなんていういつの時代からここにあるんだというくらい時間に取り残されたような空間もあるし。今度梅田に来られたら、この一連のビルの探検をお勧めします。絶対に異次元体験できると思うし。そういえば変化というと大阪駅が結構変化してます。ここは以前の雰囲気しか知らなかったらかなり新鮮な印象で見渡せると思います。

難波は昔は電気屋街で京都で云うと寺町筋のようなところでした。今は本当に様変わりしてオタクの街へと変貌してます。昔だってPC関連のオタクが来ていたと思うけど、今はアニメオタクとかの方が圧倒的に多いんじゃないかなと思います。わたしはDVD探しに来る程度の係わり合いしか今はしてないから、行くところがほとんどなくなったりしてます。昔はガシャポンの全種類コンプリートセット売りなんていうのをしてるフィギュア・ショップなんかもあって、こういうところもよく利用したんだけどなぁ。ここはもうちょっと昔のように変わって欲しいです。
それと難波は吉本の劇場があるから漫才師とか街の喫茶店で見られたりするけど、これは見てもあまりありがたくないかな。

ありきたりのビルが意味深に見えたらとりあえずわたしの意図は成功してるいうことで、一安心です。割りと微妙な感覚を狙ったりするからかなり不安交じりでブログに載せてるところがあるから、意図が伝わるとやっぱり嬉しいですね。
もう一つのごちゃごちゃしたビルはJRの倉庫駅のなかにあって、ビルに入っていく人もいたからまだ十分に現役で使われている建物のようです。いかにも何かありそうな建物で、こういうところは大好き。建物自体がいろんな物語を含んでるようなところがあって見飽きないです。
カメラ持って街中を歩いてると、やっぱり普通に歩いてるよりはちょっとだけでも注意深くなっているのか、色々と視線に引っかかってくるものがあって面白いです。でもこういう空間を彩っている何かを写真に撮れれば本当に面白いんだけど、わたしも同じでなかなかやっぱり難しいです。
空間の質感を捉えるような写真が撮りたいですね。

kuroさんへ

kuroさん、こんにちは!

あの地下迷路はやっぱり日本最大のものなんでしょうね。それにしてもあの迷宮のすべての配置を熟知してるってわたしからみたら本当に凄いですよ。あの地下を歩いてる人のなかでも全貌を把握してる人って一握りくらいしかいないと思うし。ただとにかく知らない通路を歩いてると点でしか把握しなかった場所が思いもかけない形で結びついていく面白さは、まだわたしには残されてるということで、まるで読んでないミステリが目の前に積んであるような状態ともいえそうです。地下じゃないけど、西梅田をカメラ持ってうろついていた時、遠くのほうで里山カフェの建物を発見して、一昨年だったか森山大道の展覧会を観に国際美術館に行った際に川沿いを歩いてであった建物だったから、あの川がここで梅田の繁華街と繋がってるんだと、なんだか凄い発見をしたような気分になってました。
迷うといえば京都の街中の碁盤の目の街路も一見整理されていて分かりやすそうに思えるけど、実は迷いやすい部分もありますよ。なにしろ目にするのが直線の街路と直角に交わる交差部分だけという様相だから、どこの街角も全部同じ印象で東西南北の街路を違えても印象があまり変わらないという、ある種サイケデリックな街のつくりになっていて、90度進む方向を間違えても気づかない場合があります。わたしは一度これをやって全然違う方向に進んでたことがありました。ひょっとしたら戦でもあった時に迷いやすいように作られてでもいるのかとさえ思ってしまいます。

場所的な情報を含ませるような撮り方をしなかったので、ひょっとしたら梅田の道案内的な情報を求めてくる人なんかにはまるで役に立たない記事になるだろうなぁと、そんなことを思ったりしましたけど、こういうのが本来的な写し方だと思ってるところもあるので、あえて場所が分かるような撮り方じゃなく部分の切り出しに集中して撮ってました。街中を色々と眺め渡してみると本当にちょっとしたことだけど気をひくようなところが結構あって、そういうところはこんなの写して意味があるのかなぁと思いつつもとりあえず撮るようにしてます。カメラ持ってないと気づかなかったようなことって結構ありますよね。

人は、写真撮る時にはちょっとやっかいなポイントですよね。わたしは自分で写真とって見て思ったんですけど、それほど人には興味がないんじゃないかって。点景で人が欲しい所はあっても人そのものをテーマにするような傾向はほとんどないんじゃないかと思ってます。
梅田で写真撮ってる時も人の多いところではカメラを持ち上げなかったし、ある種わずらわしいところもあるから人の少ない所を選んで撮ってました。人ごみにカメラ向けても姿勢低くして写らない様に気を使ってくれる人が多くて上手く撮れないです。パンフォーカスでノーファインダー的に撮るのは多少面白そうと思うけど、今のところ積極的にやってみようとは思ってないから、やっぱり人のいない所で撮るのが主になるでしょうね。
人が途切れた時を見計らって撮ったりはするけど、梅田のような所で人のいないところを見つけるのはやっぱりある種の才能なのかなぁ(笑)

ともあれ、微妙なポイントが多い写真だったんですけど、観ていただいて本当にありがとうございました。微妙なポイントを狙って写真撮ることにちょっとだけ躊躇いが軽減されたと思います。

こんばんは。

梅田というと、こちらでは、テレビで吉本の芸人さんが、よく口にする街といったイメージですかねぇ。「お笑い」の街といった印象ですけど、大きなビルが立ち並ぶオフィス街でもあり繁華街みたいな、東京の新宿のような感じですかね。

こちら北関東では、移動の手段としては車が中心で、休む時も車の中ってことになりますかね、ベンチに腰掛けて休憩している人の姿というのは、あまり見かけないのですけど、さらには、見知らぬ同士のオジサンがこのように密集してベンチに座っている光景というのは、まず見ることはありません。それだけでも新鮮に見えるんですけど、鮮やかな緑の部分が大半を占めた構図とか、不思議な写真にみえて面白いです。あと、古びていて、凝った構造のビルの写真、たまに東京に行った時にこのような建物を見ることありますが、廃墟化してるのでしょうかね?、中はどうなってるんだろうとか、ちょっと怖いような、いろいろ想像が膨らみます。

吉田兄弟を聴いてみて思い出したのはベンチャーズです。「タカタンタン」というよりは「テケテケテケテケ」と聴こえてしまったんですけどね、こういった音、フレーズっていうのは、日本産ロックっていう感じに合いますね。すんなり聴けてしまうのは意外、まるでキツネに化かされたような感じです^^

梅田、行ったことあります。阪急で降り立った駅だったと思います。
超近代的なビルが並び、都会に出てきた田舎のネズミになった心境だったのを思い出します。
一回目は仕事だったし、二回目は旅先で知り合った大阪の友人と鶴橋へ焼き肉を食べに行った帰りでした。
あ、二回目は司馬遼太郎記念館にも行きました。
いずれにしても梅田は鶴橋とも司馬遼太郎の世界ともあまりにかけ離れた世界でした。
でも「ディテールに富んだビル」は私が持っていた梅田のイメージとは違って良い感じです。

ジオヤーさんへ

ジオヤーさん、こんばんは!

梅田というより吉本の芸人は関西を代表するイメージになってるんでしょうね。吉本の劇場は花月っていって、わたしにはなんば花月が一番すぐ頭に思い浮かんだんですけど、梅田にはあったかなと調べてみたら昔はあったようで、最近京都に移転してるということでした。
京都に出来たあの吉本は梅田にあったのがやってきたんだと調べてみて理解しました。暫く前から四条大橋の所で吉本の呼び込みをやってるときがあるんですよね。吉本なんてこんなところにないだろうと思ってたのが、祇園の写真を撮りに歩いていたある日、映画館の祇園会館が吉本の花月劇場に変わっていたのを発見して凄いびっくりしたことがありました。祇園会館は3本立てで上映してくれる格安の映画館でわたしはここでスパルタンXとか観た記憶があるんですけど、祇園会館だけは潰れないと思っていたから。よりによって吉本かと。はるか昔に京都花月は新京極にあったんですけど、これは潰れてしまって吉本はもう京都からは撤退したと思ってたのに。
ということで難波はお笑いの街といってもいいところがあるけど、梅田はちょっとイメージとしては違うところがあると思います。わたしは新宿というと森山大道の写真のようないかがわしいエネルギーが渦巻いている町というイメージなんですけど、東通商店街辺りがそんな感じなのかなぁ。そういう裏通り的なところもあるけど、梅田そのものはもう普通にビジネスマンや買い物客が歩いてる巨大だけどごく普通の繁華街っていうイメージが強いです。

車の中で休んでる人、結構いますよ。写真とって歩いていて、車が止まってる傍で写真撮っていてふと気づくと車の中で人が寝ていたり、こちらを眺めていたりしてるのに気づくことってしょっちゅうあります。誰もいないと思って写真撮ってるから、暗い車内から密かにこちらをみてる人に気づくとちょっと吃驚したりします。このベンチは百貨店の屋上だから百貨店のお客さんが座ってただけかと。
ちょっとあざといかなと思わないこともなかった構図だったんですけど、なんかかっこよかったからこれでシャッターを切ってみました。百貨店の屋上もちょっと見慣れない光景になったようで面白い絵になったと思ってます。
いかつい建物は入っていく人もいたから廃墟じゃないですけど、貨物駅の中の建物で普通の会社じゃなかったから用途不明の建物は他にもあったような記憶があります。この建物は飛び向けで厳つかったのでわたしもなにしてるのかなと結構想像力を刺激されました。シャッター切りたくなったのはやっぱり色々と想像させるようなところがあったからなのかな。

ベンチャーズと吉田兄弟ですか。ちょっとした論文でもかけそうなテーマかも。ベンチャーズは世代が違うせいだろうと思うけどビートルズのようなものを海外の音楽だと思っていたわたしの耳にはどことなく異質なものとして聴こえていました。この音楽の吉田兄弟も異質なものを残しながらポップスに上手く入り込んでるから、ちょっと違和感があるという感覚で聴いた感じがベンチャーズと似てるところがあるのかなぁとおもいました。
この人たち、寺内タケシと競演とかしないのかな。結構サイケデリックな音楽になるかもしれないです。

この曲の演奏に関してはちょっとびりついてる音をうまく使ってるのがかっこいいです。
あまり東洋的というのを強調してないのもいいですよね。

とのさんへ

とのさん、こんばんは!

阪急の京都線で終点の駅なんですよね。わたしも結構このルートで行ったことがありました。今は特急も間の駅で停車するようになったんですが以前はもうほとんどノンストップという感じで梅田まで連れて行ってくれてました。紀伊国屋書店以外にも旭屋書店って言う大型の書店があったりして、そういう場所によく行ってました。
鶴橋は名前は知ってるけどわたしは行ったことないです。何か用事がない限り行かない場所ってかなりあるというか、ほとんどそんな場所ばかりかもしれないですけど鶴橋はまさにそんな場所になってるかな。どちらかというとちょっと危なそうっていうイメージなんだけど、実際はどうなんでしょうね。京都もそうだけど意外と危険地帯って言うのが普通に安全な地区に隣接してあったりするから、事情を知ってる人と一緒に行動したほうがいいようなところが色々とありそうな気がします。
司馬遼太郎の記念館というのは知らなかったです。行ってないところって一杯ありますね。
梅田は繁華街をちょっと離れるとまた多少ニュアンスが異なった町になるような気がします。写真のビルもそんな感じのところにありますよ。貨物駅が並んでいて鉄道の各路線が集まって人が行き来してる表玄関しか知らなかったから、そういうところとはかなり異なった感触がある空間になってました。知っている街でも普段通らないところを歩いてみると意外なほど探検気分になったりするから、結構面白いです。

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