【写真】蹴上浄水場 +【音楽】 Latona - Big John Patton

蹴上浄水場01



ゴールデンウィークに場内施設と場内に植えてあるつつじの一般公開をやっていた蹴上の浄水場で撮ってきた写真。

地下鉄東西線の蹴上の駅を出てすぐのところにある施設で、同じく東西線の一つ隣の東山駅からこの辺りにかけては平安神宮、南禅寺、疎水のインクライン、動物園、美術館など、広範囲の観光スポットになってるから、普段から人出は多いところなんだけど、なにせ場所が浄水場なんていう無骨そうなところだから、人出も他の場所ほどじゃないだろうと思って行ってみたら、他の観光スポットほどではなかったかもしれないけど、それでも予想以上に多人数の見物客が集まり賑わう場所となってました。
つつじが有名な場所だから、皆つつじが目当てでやってきたんだと思ったものの、場内を歩き回った感じでは浄水場の空間のほうにも興味を持ってきてる人も意外と多そうな印象。この蹴上の浄水場は三条通りに面した地表の入り口から入る平坦な普通の施設のように見えて、実は背後の粟田山の斜面に展開する起伏にとんだ空間を形成していて、施設の中を歩くのがそれなりにスペクタクルな体験というか、ちょっとした山登り感覚を楽しめるようにもなっているから、これを楽しもうとする人もいるんじゃないかと思いました。

わたしはといえば京都の水事情の啓蒙活動もつつじもそれほどの目的とはなっていなくて、妖しげな歯車だとか異様な配管だとか、意味不明の機械だとか、そんなのを写真に撮れないかと思ってやってきたので、主催者にしてはあり難くない訪問者だったと思います。



上の写真はつつじが咲き乱れる山の斜面。このお饅頭のような形の積み重なりのほうがつつじの花本体よりも興味を引いて、つつじを撮る行動に出ても、花そのものはほとんど撮らなかった結果となりました。
これはなんだかティム・バートンの「マーズアタック」みたい。
ところでつつじっていうのは自然にこういう形で群生するものなのかなぁ。でないとするとこの広範囲に広がるお饅頭の群れを庭師の人が総出で形を作ってるということになって、限定した期間しか公開しないにしては手間がかかりすぎてるような気がします。やっぱり自然にこんな幾何学的な群れになるのかな。



蹴上浄水場04


蹴上浄水場05

入り口で貰ったパンフレットには第一高区配水池と記してある、斜面の中間ほどにあったプール。古びt煉瓦作りの外観がかっこいいところでした。上のハンドルのも同じ場所にあったもの。枯れた植物を纏った円形の台座の上で、鉄柵に囲まれて建っていました。
これ、お城風だけどお城でこういう形になってるところって敵を見張るような場所のように思っていたので、浄水場で出会ったのは、お城風で面白かったけどかなり意表をついたデザインでした。下からでは様子が伺えないけど、植物で満ちていそうな雰囲気も時間が降り積もってる印象でいいです。
このお城風の建物は窓の格子とか無造作に今の素材を使ってるところがあるのが興ざめだったけど、煉瓦の建物そのものの雰囲気は風情があって好き。
ハンドルはこの位置が一番朽ち果ててるような雰囲気だったので撮ったものの、配置バランスはいまひとつだったかも。バックに無粋な建物が入ってるのがなんだかなぁっていう感じがします。パンフレットには後ろの建物は水質管理センターと書いてある。木漏れ日の中で朽ち果てた植物に絡まれて立ってるこの装置の廃墟的な雰囲気は良かったのに。

わたしがつつじそっちのけで期待していた妖しげな機械などは、浄水場全体に立ち入り禁止の区域が多くて、施設そのものには近寄らせてもらえなかったので、浄水場の活動を知ってもらうための啓蒙目的の説明会場にあったもの以外は、遠くから眺めるばかりで内部や詳しい細部ほとんど眼にすることが出来ませんでした。コンクリートの壁に囲まれた無機的な空間にハンドルのタワーが林立してるシュールな場所があって、写真に撮りたかったんだけど、立ち入り禁止のロープに阻まれて、遥か遠くから眺める他になすすべなしでした。
立ち入り禁止の包囲網はそれはもう徹底していて、ちょっとした脇道も総て短いロープを用意してまで通れなくしてある始末。しかも単純に工事現場にでもあるような三角コーンとかをあまり考えもなしに立てて禁止区域の表示にしていたりするものだから、かなり無粋な空間がいたるところに出現してました。



蹴上浄水場06



蹴上浄水場07



近くに寄らせてくれないし、中も見せてはくれないので遠くから望む形で撮った浄水場のディテール。
幾何学的で妖しげでちょっと気に入った2枚でした。



蹴上浄水場08


蹴上浄水場09


蹴上浄水場10

歯車の写真が撮れたのは結局これだけ。この歯車の機械に付随していたメーターの針のイメージもレトロっぽく、わりと気に入ったのでこれはこれでよしとするかな。今は使われていない古い機械の部分がガラスのケースの中に収められて、本館の説明会場に飾られてました。


最後にこれは浄水場じゃないんだけど、蹴上浄水場の中腹から、三条通りをはさんで向かい側にあるねじりまんぽの写真です。俯瞰で撮れるのはこの浄水場からだけなので、これを撮れたのもやってきた価値がありました。


ねじりまんぽ01



使ったカメラは久しぶりにNikonのFM3A。レンズはNIkkorの50mm/f1.4と135mm/f2.8をとっかえひっかえして撮ってます。
FM3Aはニコンが作った最後のフィルムカメラ。視野率が100パーセントじゃないために最近は視野率100パーセントのF2やF3を使うことが多くなってたんだけど、カメラの性能は本来は中級機扱いのカメラだけど、最後発ということもあって、昔のフラグシップ機よりも使い勝手が良くなってるところもあります。ファインダーで見えていない周囲もわずかに入るために、微妙に構図を決めにくい時がある以外は、ファインダーそのものは明るいし、やっぱり使いやすいカメラだと思いました。

フィルムはイルフォードのXP2っていうカラーフィルムの現像で処理できるモノクロフィルムでした。だから逆に自分では現像できなくてフォトハウスKに出してます。

写真屋といえば、最近岡崎公園の近くでフィルムを中心に活動してる店が出来てるのを知りました。
Photolabo hibiっていう名前の、洒落た店構えの写真屋さん。
モノクロを使うことが多くなって、モノクロの現像は自分でするから利用する機会は頻繁には来ないかもしれないけど、カラーフィルムで撮った時は一度ここに出してみようかと画策中です。



☆ ☆ ☆


Big John Patton - Latona


とにかくジャケットが無茶苦茶クールでかっこいいアルバム「レッテムロール」にはいってた曲。
このジャケット写真のかっこよさは、音楽のほうはあまりピンと来なかったソニー・クラークの「クール・ストラッティン」に匹敵すると思うんだけど、知名度はまるで異なってるのがちょっと残念。
オルガン奏者ビッグ・ジョン・パットンはなんだか戦車を思わせるような名前やビッグなんて言葉が入ってるからいかつい人のようにイメージするんだけど、実際はどうやら小柄な人だったらしいです。

ジョン・パットンは聴いたことがあるのはこのアルバムと、電撃ネットワークのテーマ曲を思い起こさせるThe Silver Meterくらいで特に強い印象もないんだけど、アーシーなソウル・ジャズを演奏するミュージシャンといった印象です。
この曲はラテンテイストが入って、ラテン好きのわたしの琴線に触れたりするんだけど、ラテンテイストでダンサブルなのに、どことなくスムースというかリラックスした感じがある両義的で不思議な感触を持ってるのが面白いところなんじゃないかと思います。
ちなみにギターがグラント・グリーン、ヴァイブがボビー・ハッチャーソンと、両者ともオルガンにはきわめて相性が良く、オルガン・ジャズ、ソウル・ジャスを展開するには最適のメンバーになってるのも聴きどころになってると思います。



レッテム・ロールレッテム・ロール
(2010/04/21)
ジョン・パットン

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