【写真】伏見稲荷大社にて 7 四つ辻から頂上へ +【音楽】Cloudy - Simon & Garfunkel

灯明立て




気がつけば3月頃を最後として伏見稲荷大社には写真撮りに行ってません。一つにはなにしろ狐と鳥居しか目に入らなくなってきて、それしかないところだから面白い場所なんだけどやっぱり写真を撮るとなると撮りあぐねていたことと、さらにそれに加えるようにして4月に入って早々に眩暈を起こしてしまったこと、大体行かなくなってしまった原因はこの辺りにありました。
眩暈は結局6月にはいって少し経つくらいまで続いてようやく治まった感じで、今回の眩暈は本当に長かったです。特に姿勢を横にした時や起き上がった時にくる回転性の眩暈がなかなか取れませんでした。でも始まりは予兆もなくやってくるので治まったからといってあまり安心も出来ず、明日目が覚めたときに目が回ってたらいやだなぁという気分はなかなか抜けてくれないです。
で、もともとなんだか似たような写真ばかり撮ってると思い始めたところに、こういう非常事態を迎えてしまったものだから、足が遠のいたまま稲荷山への写真的な興味は眩暈の中に巻き込まれてしまったという感じになってます。
ブログに載せようと写真をちょっと整理してみたけれど、途中から違う場所へとフィルムが跨がないように気を配っていたから大体この辺りという区別はつくものの、似たような塚が乱立する場所ということもあって、眩暈のなかで時間が経つうちに、気分の根底ではこの狐、本当にそこにあったものか?といった曖昧さが付きまとうようになってきました。
さらに撮りあぐねてるという気分満載というか、あたらためてここで撮っていた写真を眺め回してみると、思った以上に山頂付近の写真を撮ってないということにも気付き、何のことはない眩暈で中断する少し前はただ稲荷山に登って、林立する塚と鳥居と狐を眺めるだけで気分一杯になって、撮った気になって降りてくるというような行動を繰り返していた様子でした。
ということで今回の写真はなんだかとても選びにくいです。

☆ ☆ ☆

四つ辻から派生してる参道は三本、本当は四本なんだけどそのうちの一本は荒神峰に向かう参道と程なく合流するので、結果的には三本ということになり、そのうちの二本が頂上を巡る参道の入り口と出口になってます。眼力社の方向へ向かう参道と、三ノ峰へ向かう参道の二本。この二本の参道は稲荷山頂上の一ノ峰を巡る周回路となってるので、この入り口と出口はどちらが入り口でどちらが出口というわけでもなくて、どちらか入ったほう以外の参道が自動的にこの四つ辻に戻ってくる出口となります。
眼力社のある方向から登っていく時計回りの登攀が一応正式なルートになってるらしいんですけど、それはそれとして特に正式な方向でないといけないということでもなく、どちらから登ってもかまわないことになってます。
わたしは最初は眼力社にお参りするのが目的で正式な方向でこの参道を歩いてたんですけど、ある時眼力社で目的を達してUターンしてくるんじゃなく山頂を目指すつもりで歩いてみて、その時からは三ノ峰の反時計回りの方向で登ることがほとんどとなりました。
正式なルートは実は登攀するのが結構きついです。




三の峰の狐01



三ノ峰のほうから間ノ峰荷田社、二ノ峰大社、青木大神を経て、一ノ峰大社、末広大神へと頂上を目指すルートは数字が逆順になってあまり居心地がよくないかもしれないけど、峰と峰の間が意外なほど平坦な参道になってるところが多いから歩くのは正規のルートよりかなり楽になってます。峰と名前がつくとなんだか上り下りの激しい変化の道を想像するかもしれないけど、峰の頂上にある御神蹟の手前で登る石段が現れはするものの、峰と峰の合間は予想外に歩くのが楽といった感じです。体感的には山の頂上が連なってるというよりも高台が積み重なって徐々に高くなっていってるような雰囲気でした。

それぞれの峰には御神蹟があってその周囲に塚が密集するように建てられています。そして社へは十数段の石段で参道から登るようになっていて、さらに参道をはさんで社と対面するように神様のお世話をしてる家が建ってるという具合に、この3つの峰の御神蹟の様子はどれも凄く似通ってます。


白菊大神の社
似たような構造の社なので、一応その代表として三ノ峰の御神蹟である白菊大神。
ここは確かお稽古事などに関する御利益があるとされてる神様じゃなかったかな。まんざら無関係でもないだろうと、かっこいい写真が撮れるようにとお参りしてくることは忘れませんでした。白菊という名前も可憐でいいです。


落ちた花



三の峰 手水場


反時計回りのルートで一番最初に出会う社だからか、ここで撮った写真が一番多い三ノ峰の下ノ社。その三ノ峰に建つ御神蹟の祭神は上に書いたように白菊大神となってます。なぜかこの稲荷山での神様の名前は麓の稲荷大社で記載されてる神様の名前とは違ってるらしくて、その理由は良く分からないそうです。この白菊大神というのは麓の稲荷大社の扱いでは宇迦之御魂大神。宇迦之御魂大神といえば、春先にやっていたアニメ「いなり、こんこん、恋いろは。」(最終回まで見てました)でも主役級の役で登場していたけど、それもそのはず稲荷大社の主神となる女神様です。その全国稲荷神社の一番上にいそうな神様がどうして一ノ峰の社で祭られずに三ノ峰で祭られてるのか、過去へ向けて時間のかなたまで分け入ることが出来たらなんだかあっというような真相が隠されてでもいそうな印象ではあるものの、今のところはきっとこれもよく分からないって云うことになってるんじゃないかなぁ。
ちなみにここは半ば破壊された状態ではあるものの古墳でもあるそうで、御神蹟となっていった要因の一つでもあったのかもと妄想してみたりします。

わたしは実のところ稲荷山の御神蹟で興味があったのは眼力社だけで、この三箇所の御神蹟はせっかくここまで登ってきたのだからお参りしておこうという程度の関心でした。だからなのか、塚を含めた構造が酷似してることも相まって、三箇所がそれぞれ際立った印象として残ってるわけでもないです。一応全ルート制覇のために歩き回ってはいたけど、わたしの場合は印象に残るのはこの三つの峰よりも、眼力社や薬力社があるエリアのほうでした。稲荷山の主要三社の御神蹟よりも他のちょっと個別目的に傾倒している御神蹟のほうが外見も含めて個性的。個性的だからいいというわけでもないんだけど、印象としてはそんな感じでした。
ただ、一ノ峰の末広大神の社は社の脇にも記してあるようにここが山頂ということもあって、周囲の木立と塚の配置によって、四つ辻のように下界への展望は開けてないものの、頂上にたどり着いたという達成感はありました。

☆ ☆ ☆

頂上に立ってちょっと面白かったのがここまで連綿と続いていた鳥居の列がこの末広大神の御神蹟を境に上り下りで向きが逆転するということ。理にかなってるから別に驚くほどのことでもないんだけど、気付いてみるとなるほどとちょっと感心します。




蜀台
蝋燭の一本でも立ってるとか、滴った蝋燭が残ってるだとか、そういう要素がもう一味欲しかったところ。
ならば自分で立てればいいという話なんだけど、ある程度の思い入れや動機でもないとなかなかそこまですることもなく、お参りするたびに蝋燭を立ててくるのは眼力社だけということになってます。


三の峰の狐 02
カオス!

☆ ☆ ☆


使ったカメラは、フィルム終わるたびに別のカメラに次のフィルムを入れたりして、何度も稲荷山登りしてたから、今回はいろいろです。
最初のがフジのナチュラクラシカで、モノクロと最後の二枚がニコンのF3、あとはオリンパスのOM2で撮ってるという風に、格納してるフォルダには整理してました。
使ったフィルムはナチュラクラシカがナチュラ1600、F3がフジのスペリア400でOM2がロモの感度100のもの。ロモのこのフィルムは安いのに意外と良い色が出るのでちょっとお気に入り。ロモそのものではフィルムは作ってなくて、どうやらコダックのOEMらしいので、ロモは胡散臭くても、中身は意外としっかりしたものかも。

ナチュラクラシカはこんなカメラ。

ナチュラクラシカ

ごく最近まで新品で売られていたフジのコンパクトカメラ。わたしが買ったカメラのなかではトイカメラ以外だとひょっとしたら唯一新品で買ったカメラかもしれないです。ほとんどこのナチュラシリーズのカメラ用に作られたようなナチュラ1600というフィルムを使うと、かなりの暗がりでも自然な写真が撮れるというのが売りになってるカメラ。ちなみに今現在わたしのナチュラクラシカにはこの1600のフィルムが入っていて、梅雨のさなかこれで写真撮ってます。
感度1600で夏に近い時期の真昼間なんて無茶なように思うけど、意外なほど破綻なく撮れます。

28mmの広角から56mmの弱望遠に多少踏み込んだ形の標準域までのズームはスナップカメラとしては使いやすいし、フジノンレンズの発色はティアラ同様に結構好きな部類に入るからカメラとしてはいいんだけど、残念なのはファインダーが今ひとつだということ。ちょっと斜めに覗くだけで上手く見えなくなるようなファインダーなので、ファインダーを覗いてもそれがいい絵になってるのか良く判断できないことが多く、覗く快感がほとんどないというのが、このカメラの結構致命的な弱点になってるんじゃないかなぁ。これだけでもファインダーが良く見えるほうのカメラを選んだりするから。



☆ ☆ ☆


Cloudy - Simon & Garfunkel


Got some pictures in my pocket and a lot of time to kill






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