断片の記憶ー河原町界隈でスナップ + 30,000人の写真展2014に行ってきた + Febre - Celso Fonseca

町を眺めるマネキン
河原町三条 2014/05





螺旋の道
新京極 2014/05




フルムーンパーティ
旧バルビル 2011/09


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三日の日曜日にフジフィルム主催の30,000人の写真展2014を見に、グランフロント大阪まで出かけてきました。
会場は思ったとおりの吹き抜けになってるあの巨大な空間で、その空間を一杯に使って並べられた写真は壮観な眺めでした。お客さんはごった返すほどでもなかったけど、グランフロント大阪自体が巨大なショッピングの施設だし、買い物のついでという人も巻き込んで人の流れとしては滞ることも無く盛況だったんじゃないかと思います。台風が近くに来てるために雨がちだったし、わたしが行ったのは最終日の後半だったんだけど、そんな時期であっても会場は活気がありました。
見渡してみると来てる人はそれこそ千差万別で、家族連れの人から写真学校の仲間風の集団まで揃っているような様子。3人連れの写真専攻の学生風の一人はペンタックス67なんていういかつい中判カメラを襷がけにかけていたりして目を引きました。どうして目を引いたかというと、このカメラ、今わたしが欲しいカメラなんだもの。カメラ増やす嗜好は結構収まって来てるけど、このペンタックスのだけは物欲が刺激されてます。


30,000人の写真展2014 会場風景


会場でいろんな写真を見て思うのは、皆上手いなぁって云うことでした。応募する時にいつも悩む、こめた想いを書けというのも、込めた想いというのはこういうのを云うんだろうなぁと視覚的な感覚として納得できるものが一杯ある感じ。あえて言葉にしてみると写真撮るのが本当に楽しいっていう気分、新しいカメラを持ってどんな写真が撮れるんだろうとワクワクするような気分にも似た、カメラを持ってシャッターを押すこと自体の楽しさが伝わってくるようなものだとか、プライベートな視線をどこかに保持してるような写真だとか。プライベートな視線って文字通り想いが入り込むポイントのような気がします。
技術的なことなんてわりとどうでも良くて、そういうものを感じさせる写真はやっぱり力があるし、初動でとにかく視線を捉えます。これだけ多くの写真が一堂に会すると、いの一番に理屈じゃなく感覚的に視線を捉えてしまうというのは、扱ってる被写体は色々と違っていても、かなり強力な要素、写真の力になってるんじゃないかと思います。

わたしの写真は京都から参加のコーナーにありました。今回は展示列5段の上から3段目。大体大人が立って視線を少し下に向けたくらいの位置で場所的には文句なし。一番いいのは見上げる形になる上から2段目くらいから上だと思うけど、最初の参加時の足元に並んでる状態よりははるかに良かったです。
でも場所的には良かったんだけど、探し当てて他の写真の中にわたしのを見つけた時の印象は正直なところ、あまり目を引かないなぁって云うところでした。上に書いたような力のある写真の中に混ざるとどうにも埋没してしまってるという印象になってます。わたしの写真の前に視線が移動してきても、あぁこういう写真ねと一瞥して他の写真に流れていくような、取っ掛かりのなさというのかなぁ。
なんだか賑やかにみんなで騒いで楽しんでる中で自分の写真はおすまし顔で座ってるって云う感じとでもいうのか、そういう印象でした。プライベートな視線って云うのはあまり盛り込むような撮り方はしないし、あれこれ考えたりする部分も見え隠れして、そのぶん前に出てくるような熱というか、画面の上を滑って去りかけた視線をもう一度鷲掴みにして引き戻すようなものも欠けてる感じ。
他の写真と混ざってみないと分からない感覚だったからそれはそれでいいんだけど、正直な気分をいうと会場を出る時は幾分意気消沈したようになってたかなぁ。プライベートな視点をもうちょっと入れたほうがいいのかとか、帰路につく間考えることも多かったです。

会場を出てから中古カメラの委託品を売る店に行ってみると、会場で見かけたペンタックス67の兄ちゃんとその仲間もこの店にやってきてました。結構知られてる店なのかな。
ロッコールの35mmレンズが3800円で出ていてちょっと食指が動いたものの、ニコンの35mm、持ってるけどそれほど使わないし、ミノルタにあまりお金かけても仕方ないかと思い出すと、結局気分的に手が出せなくなって、そのまま帰ってきました。家に帰ってから3800円くらいなら買っておけば良かったと思ったのはいつものことだったけど。


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写真は河原町などの繁華街で最近撮っていたもの。京都の繁華街なんかは欲望渦巻く猥雑な空間とか言うようなのとは無縁なので、あるいは私が行く時はそういう顔を見せるような時じゃなくて、夜に行かないと駄目なのかよく分からないけど、ほとんど毒気のある写真にはならないです。

今回の写真の上二枚はミノルタのNEW X-700で撮りました。最後の一枚はシンプルカメラという名前で売っていた水中撮影が出来るトイカメラです。ヴィレッジヴァンガードをうろついていて確か1500円くらいで売ってるのを見て買いました。

シンプルカメラ

VivitarのUW100という水陸両用のトイカメラと見た目が全く同じなので、こっちはノーブランドの怪しいカメラだけど、OEM元が一緒なんだと思います。写りは縁で盛大な糸巻きタイプの湾曲が出るし、一応ピントが合う距離はあるようだけど全体にボヤボヤした絵になる、まさしくトイカメラそのもの。たまに面白そうなコマが出現するけど、使っていてあまり面白いと思わないカメラだったので、ほとんど使わないままになりました。1500円でもコストパフォーマンスは悪かった。
おそらくこれのバージョンアップ版が、水陸両用じゃないけど後に出たウルトラワイド&スリムになるのかな。そんな印象のトイカメラです。


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Febre - Celso Fonseca


前回に引き続き、セルソ・フォンセカのボッサ。なんというか夏の午睡にぴったりというか、聴いてると夏の木漏れ日やそよ風の中に感覚は霧散していきそう。
でも今回この曲というかアルバムを選択したのは別の理由があって、それはこのジャケットの写真。手前で掲げ持ってるでかいカメラが、展覧会の会場で写真専攻風の兄ちゃんが襷がけにしていた、わたしの欲しいカメラ、ペンタックス67だから。使うブローニーフィルムの大きさまで、普通のカメラの形を巨大にした、お化けのようなペンタックス、略してバケペンの愛称で知られるカメラです。





NaturalNatural
(2011/09/13)
Celso Fonseca

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