私的京都駅とその周辺 + Je ne veux pas travailler - Pink Martini

鉄骨の巨大なドームが辺りを包み込む
巨大な鉄のドームが辺りを包み込む。 2014 / 04





ドームの影が採光窓に落ちている
ドームの影が採光窓に落ちている。 2013 / 05





京都駅で撮った写真をいくつかアップしてみます。京都駅は出来た当初はそれほど関心がある場所でもなかったんだけど、ちょっと中を探検してみようと歩き回ってみたら、まるでRPGのダンジョンみたいという印象で、脇道を抜けていくと最奥には意味不明のオブジェが置いてあるだけといった、いわば罠のような分岐ルートが至るところにある、ゲームが好きな人間には結構興味を引く空間でした。要するに色々と遊びの空間がある。駅本来の機能とはまるで関係のないルートやオブジェのようなものが仕掛けてあって、探検するつもりで歩き回ってみると色々と発見するところがある施設という特徴を持っているようでした。
ただ全体の印象は細部が雑多な立体で構成されてるせいなのか、あまり美的な統一感もなく、駅全体は写真に撮ってもずっと眺めていたくなるような洒落たものにはならない感じがします。その細部もあえて雑多な印象にするためなのかどうかは知らないけど、わたしにはオブジェの曲面や組み合わさる角度など色気のある形というのがほとんどないという風に見えます。
写真撮り歩いて、普段ここを歩くよりも細部は注意深く見てるつもりだけど、面白い空間だと思うことはあっても、やっぱり未だに美しい空間だという再発見はあまりしてはいない感じです。

海外の駅に見るような全体的に雰囲気のある絵が切り取れる空間でもないけど、余計なものが一杯混ざりこんだ乱雑なこの空間は好きか嫌いかでいえば、これだけ写真撮ってることから分かるように好きな部類に入ると思います。
でもいくらこの空間が気に入ってるとはいえ、そろそろ新鮮に撮れるところも少なくなってきたかなという気分もあって、写真を撮るということに関しては、最近は京都駅にやってきてもあまりカメラを構えたりしなくなりました。




頭上には密閉された空間が浮かんでいる
振り仰ぐと頭上には密閉された空間が浮かんでいて、その湾曲した壁面には四つの窓がついていたものの、ここからでは中を窺い知ることは出来なかった。
2014 / 05





それにしても、この建造物、京都の人間は結構新し物好きなんだけど、やたらと古都の観光に精出すサイドからよくもまぁ反対が出なかったものだと思います。お寺の景観最優先でただ高いというだけでも建築規制されてるのに。ひょっとして反対もあったけど押し切ったのかな。

でもこういうある種面妖な建築物を新し物好きの血が騒いで古寺最優先の街に建てられたとはいえ、保存していくという方向には行かないだろうなぁと思います。前の京都駅も綺麗さっぱり壊してしまったし、この今の京都駅も老朽化してきたら、おそらくまた建築のコンペでも開催して最優秀の案を選び出し、今の京都駅なんか完全に潰して新しいものにするんじゃないかな。
今年の秋頃から、大阪との境界にある橋本という元遊郭に写真撮りに行ってるんですけど、結構取り壊されて空き地になったままとか、誰も住んでないような廃墟になってるとか、住んでる人がいても普通の生活に合うように改築したりとかで、遊郭だった頃の雰囲気はあまり無くなった、通行する人もほとんどいないただの寂れた田舎町となっていました。どうも京都自体がこういう元遊郭のような場所を保存しておく気がないようで、そのうち完全にただの住宅地になってしまうんじゃないかと思います。
京都駅も一世代前の京都駅が影も形もなくなったように、現代の京都を代表する建築物のような扱いじゃなくて、おそらくこういうのと同じ扱いになっていきそうな気がします。

もちろん千年以上も前の神社仏閣が今もそのままの形で残ってるというのは、なにしろ残そうという強固な意志がその長い年月の間途切れなく存在していない限りまず不可能なことなので、しかもそういう意志を持ち続ける力というのは、そのものが奇跡的とも言えるかもしれないから、昔のものを残せてるというのは本当に凄いことなんだけど、でもそればかりになって古都風情をコレクションした博物館のような都市になるのも、何だかなぁって云う感じがします。
現代の京都はどこに保存してあるんだと、未来の人はひょっとしたら昭和や平成の京都はどういう風だったのかと、写真くらいでしか接することが出来なくなって、まるで想像できないような状態になってるんじゃないかな。







金属の円柱が周りの空間を映しこんでいる
並んだ金属の円柱が周囲の空間を映しこんでいる。 2014 / 04




影絵の木
駅の近くの公園で影絵の木を見つけだした。 2014 / 01





使用機材はニコンのFM3A。EUのRoHS指令による鉛規制のために生産できなくなった不運の機種。視野率が100パーセントじゃないのが今ひとつなんだけど、実質的にニコンが作った最後のフィルムカメラなので、1/4000秒の高速シャッターだとか明るいファインダーだとか性能的には使いやすく、また堅牢なのもいいです。操作の各動作がしっかりとしてるというのを指先で確実に感じ取れるというか、道具として不安になるようなところがほとんどない、まじめに作られたカメラという感じがします。
他はコニカのビッグミニFとオリンパスのOM1を使って撮ったのが2枚ほど混ぜ込んであります。








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Je ne veux pas travailler - Pink Martini

何だかシャンソンっぽい要素を集めて作ったいかにもシャンソンっていう雰囲気の曲。Youtubeではエディット・ピアフの歌曲と紹介されてるものもあるんだけど、Pink Martiniというアメリカのジャズ・オーケストラの曲です。ボーカルをとってるのはチャイナ・フォーブス China Forbesという女性ボーカリスト。
曲としてはシャンソンっぽい仕上がりにしてるという以外あまり際立った創意もない感じなんだけど、お洒落な雰囲気作りはうまくいってる感じがします。それがこの曲の創意なのかな。

「働きたくない」と云う誰もつけようとは思いもしないタイトルの歌だけど、内容は失恋して何もしたくないといったもの。
ランチも食べたくないし働きたくもない、彼を忘れたいだけ。で、タバコを吸うって云うような歌詞で、嫌煙派は絶対に歌えない歌でもあります。
わたしは禁煙した口だけど、嫌煙派のようにはなりたくないなぁ。




SympathiqueSympathique
(2014/02/11)
PINK MARTINI

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Sympathiqueというのがこの曲に相当します。





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