羅睺羅尊者と韋駄天様~黄檗山萬福寺

十二羅漢ラゴラ尊者
2014 / 12 FUJI Venus800






障子と十二羅漢
2014 / 12 FUJI Venus800







韋駄天
2015 / 01 FUJI PRESTO 400 二段増感の自家現像




両方とも宇治の黄檗山萬福寺に安置されてる像です。
普通は羅漢といえば十六羅漢が一般的なんだけど、萬福寺の羅漢さんはさらに二人追加して全部で十八体の十八羅漢。羅睺羅尊者はその中の一体です。
これで「ラゴラ」と読みます。まるで怪獣のような名前。名前も異様なら像も異様で、胸元の肉を両側に開いて体内にある仏様を露にしてる姿となってます。
お釈迦様の十大弟子の一人で、この羅睺羅尊者という人物はお釈迦様の実子だったりします。
胴の肉を開いているのは、実父のお釈迦様とは似てなくて、変な顔だったから、本当の子供かどうか疑われることも多く、そういう疑いの目に対して、見た目は良くないけど自分の中には仏様がいると、体を開いて示したという逸話を元にしてるということ。
間接的にお釈迦様は美男だったと証言してるような感じです。でもこの逸話、感心するというよりも何だか身も蓋もないというか、美形でなければ胸の肉を切り開くようなことでもしないと本性は示せないといってるようにも思え、美男美女以外には切ない思いしかわきあがってこないんじゃないかと思います。

この写真、絶対に写ってないだろうと思ってました。何しろ暗いお堂の中、明かりは背後の窓から入ってくる外光のみという場所で、その窓からの光を頼りにして撮った写真です。
こうやって見るとある種の逆光だから、輪郭のみが際立って正面像は真っ暗というほうが立体感があってよかったかもと思うものの、それだと胸を開いて仏様を見せてる様子は分からなくなるし、両方立てることが出来ないちょっともどかしい状況だったのかもしれません。

韋駄天様はなんだかロケン・ローな様子の写り方になったというか、開いた戸の向こうから半身を乗り出して、いよぅ!とでも声をかけてきそうな様子で写真に納まってました。こんな動的な像という感じは対面してる時はなかったんだけど。
曲線てんこ盛りの造形が凄いかっこいい。特にこの剣の造形が飛びぬけて良いです。足の速い韋駄天様というのが頭にあるから、足元は今で云うスニーカーに見えてきたりして。
萬福寺は中国形式のお寺で、本尊は釈迦如来なんだけど、それとは別に弥勒菩薩の化身として布袋様をお祭りしてます。韋駄天像はその布袋様の背後に配置され、左右を四天王が固めるという形になっていて、それが布袋様を祭った時の正式な配置なんだそうです。



堂内
2015 / 01 FUJI PRESTO 400 二段増感の自家現像








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