街の肖像画#10 花の色々、多分に妖しげ。 + 宇野誠一郎の色々

蛇行する桜?
2014 / 03 / Kodak TriX





両手を開く
2014 / 03 / Kodak TriX


モノクロのほうはちょうど一年位前に撮った写真。
記録を見てみると自家現像ってなってたから、自家現像始めてから結構時間経ってるんだとあらためて思いました。依然として行き当たりばったりのまま手馴れてしまった感もあり、こなした回数分データを蓄積してより思いのままに操れる方向には必ずしも進んではいないのがちょっと痛いところだけど。


あまりにも異様
2014 / 10 / Kodak SG400

カラーのほうは明確に、見た瞬間すげぇ!と思って反射的にシャッター切ったものだし、両方とも被写体の変さに依存して写真にしてる感じ。でも最近はこういう撮りかたはあまりしなくなったと思います。被写体の特異さはシャッターを切る分かりやすいきっかけなんだけど、いささか分かりやすすぎるというか、もうちょっと微妙なものを狙いたい気分のほうが、今は大きいです。
こういうのって常ならざるものを撮るという立場では、時間軸に立脚してはいないけど同じく「決定的瞬間」に近い位置で撮ってるんだと思います。だから古くからある写真の範疇内に入って、感覚的には物凄くオーソドックス。そのオーソドックスさと現代の写真としてニューカラー以後のものが好きな感覚との間で揺らいでしまっていて、自分の中のそういう揺らぎもこういう撮り方とはちょっと距離を置いてる理由になってるかもしれません。


☆ ☆ ☆


少し前にはしだのりひこの曲をアップした時、青木望さんの編曲した曲が好きと云うようなことを書いたけど、同じくこういう分野のお気に入りの作曲家、音楽家としてはもう一人、宇野誠一郎さんがいます。この人が世に送り出した曲にも琴線に触れるものが一杯あります。
メロディアスでジャージーでモダンでロマンチックで、そういう感覚を総動員することにおいて子供相手の曲だからといってまるで手を抜いてない。こういう音楽から手を引くことになったのもテレビでの曲の扱われ方に疑問を覚えたからだというのも納得できるほどよく出来てる曲が一杯あります。


まんがこども文庫 OP


不思議なメルモ OP


さるとびエッちゃん OP


ちなみにムーミンの曲もこの人だったりします。

まるで関係ないけど、最近筒井康隆編の恐怖小説アンソロジー「異形の白昼」を読んでいて、宇能鴻一郎の書いた恐怖小説に出会いました。官能小説の書き手だと思ってたから、意外なものに出くわしてちょっと吃驚。筒井康隆の解説によるとこの世の地獄を描いたらこの人の右に出るものはいないとあって、まるでこちらのイメージと違ったんだけど、元は純文学の人だったんですね。しかも東大大学院出だとか。なんか物凄い生き様でまるで食指の動かなかった官能小説のほうも読んでみようかななんて思ったりしました。
名前が似てるのでちょっと話題にしてみただけ。

このアンソロジーに関しては恐怖小説を集めたものとしては結構有名な本なんだけど、出版されたのがかなり昔ということで、これ以降の恐怖小説を知ってる者にとっては、やっぱりちょっと古臭い感じがします。恒常的に恐怖感覚を伝えることが出来るパワーを持ってる作品はこの中だとどちらも以前に読んだことがある小松左京の「くだんのはは」と遠藤周作の「蜘蛛」くらいかなあ。解説で筒井康隆が絶賛してる笹沢佐保の「老人の予言」とか、何だか説明されてもよく分からない話だし、曽野綾子の「暗い長い冬」もわりと恐怖小説では有名なものだけど、最後の一行のことがほぼ最初から予想がついてるので、本当はこの一言でぞっとするはずなのが、そうだと思ったって妙に納得したような読後感にすり替わってしまうところが今ひとつでした。

小松左京のこの小説と同じモチーフで内田百閒が幻覚小説を書いていて、このぼんやりとした不安感に満ちた、寝苦しい夢のような話も面白かったなと思い出しました。色々と派生していってしばらくは恐怖小説に嵌りそう。













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