2015/09/07
坂道の街

坂道の街
2014 / 11 / Leotax F + Summitar 50mm f2 / Ilford XP2 SUPER

坂道の街
2014 / 11 / Leotax F + Summitar 50mm f2 / Ilford XP2 SUPER

坂道の街
2014 / 12 / Fuji Natura Classica + 28mm-56mm f2.8-5.4 / Ilford XP2 SUPER

坂道の街の野良猫
2014 / 12 / Fuji Natura Classica + 28mm-56mm f2.8-5.4 / Ilford XP2 SUPER
また路上にカメラを落としてしまった。今度落としたのはこの前のホルガのようにもともと壊れそうなところがほとんどない単純なカメラじゃなくて、電子制御の繊細なナチュラ・クラシカでした。ちなみに今回の写真の後半二枚を撮ったカメラでもあります。ハンドストラップをつけてたんだけど、ストラップが切れました。
立ち止まって鞄からカメラを出し、ストラップに手を通して下に下げて何かした拍子にいきなり落下。動き回って腕を振ってるような状態で切れたんじゃなかったので、カメラは膝辺りの高さからそのまま真下に向けてアスファルトの上に落ちたと言う感じ、急いで拾ってざっと点検してみたところ外観で破損してるところはなく、作動させてみた限りでは確認できるところは全部問題なく動きました。レンズを繰り出す前でカバーされたまま格納状態だったことと、勢いがつかない状態で比較的落下距離が短かったのが幸運だったのかな。ただシャッターがまともな速度で動いてるか、そもそもシャッターそのものが動いてるかと言ったことはフィルムが入ってる状態なので確認できずに、内部状態はフィルムの仕上がりで判断する他ないところがあります。
落下させた時に撮影済みだったのは15枚くらい。36枚撮りのを入れていたので半分ほどまだ未撮影の状態だったから、とにかくフィルムを全部撮って現像に出す必要がありそうなんだけど、このところ雨ばかり降ってるからこの残り半分のフィルムがなかなか消費できない。なんとか撮り進めて今現在残りあと6枚くらいになったから、週明けに現像に出していたブローニーが1本仕上がるので、その時までにこの残りを撮り終えて現像に出したいんだけど、どうも晴れる気配がないのでイラついてます。
それにしても立て続けに二回もカメラを落とすって、どういうことだ。でも落下続きでどちらもアスファルトの上に落とすなんていう落下条件としては最低の条件で落としてるのに、これは幸運としか言いようがないんだけどほとんど壊れた形跡がない。両方とも落としたのは観月橋の辺りを歩き回ってる時だったんだけど、壊すまではしないからここで撮影するなと言う、何かからの警告でも受けてるのだろうかなんて思ったりしてます。明治天皇の御陵の近くだからなんかありそうな気がする。
ストラップはよく鞄なんかに下げるマスコットとかに使われてるような金具から細いコードのわっかが出てるタイプで、以前からこれ大丈夫かなと思ってたものでした。今回のことでこのタイプはやっぱり使えないと確信。今はアクセサリーに使うつもりで買い置きしてあった小さなナスカンと金属リングで繋ぎなおして、これでまず切れてしまうことはないだろうと思ってます。
ナチュラ・クラシカはトイカメラは別にして、わたしが唯一新品で手に入れたカメラ。最近まで中古屋に行かなくても普通に買えたカメラだったので、フジフィルムのほうで修理もまだまだ受け付けてくれるから、フィルムの状態によっては修理が必要になるかもしれないけど、そういう点は選択肢があるから安心ではあります。

上が切れたのと同タイプで、この形の繋ぎ手のものは使わないほうが良いです。このタイプの繋ぎ方で鞄につけていたマスコットとかほぼ全部切れてどこかで落としてるし。
下がナスカン使って繋いでみたもの。当然これが落とした当のナチュラ・クラシカになります。
☆ ☆ ☆
今回の写真は去年の秋に紅葉を撮りに泉涌寺の辺りを散策していた時に撮ったものです。
ここも背後に御陵を背負ってるから山の裾野に展開してる街という感じがあって、坂の上り下りが結構目立ちます。市内は盆地だから上下の高低差なんてほとんどなく、そういう地形を見慣れてると上下に展開してる空間というのはそれだけでも物珍しい感覚として視界の中へと入ってきます。一言で云うとスペクタクルな空間という感じかなぁ。下に降りるという感覚も同時にありはするけど登りつめていくという感覚はどこか聖性を帯びた場所に導いていくニュアンスもあって、結構好きな空間の形態になってます。
ルネ・ドーマルの「類推の山」の感覚。
☆ ☆ ☆
最初の二枚はレオタックスにライカのズミタールをつけて撮ってます。レオタックスは日本製のバルナック・ライカのコピー機。海外ではレアな機種としてコピーライカの中ではマニアックな人気があるということらしいです。操作はまるでバルナック・ライカと同じで、バルナック・ライカのマニュアルがあるなら、それをそのまま適用できるくらいそっくりです。
ズミタールはライカのレンズの中では一番人気がないレンズらしくて、そのせいでライカのレンズにしては安価で手に入ります。使った感じは随分と線の細い繊細な写り方をすると云うのが一番の印象でした。ホルガの4Bくらいの鉛筆で描いたようなボヤボヤの描写も好きだけど、こういう繊細な感じも結構好きです。ボケ方は典型的なグルグル回転ボケで、これが嫌いだという人が多そうです。ひょっとしたらズミタールの人気のなさはこの辺に起因してるのかもしれないけど、被写体を真ん中においてみると視線を真ん中へと導くような感じになって面白いです。
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