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籠

2015 / 05 / Nikon F3 + Nikkor Ai-S 50mm f1.4 / Fuji Provia100F





踏み切り
踏み切り
2015 / 05 /Nikon F3 + Nikkor Ai 135mm f2.8 / Fuji Provia100F


今年の初夏の頃にニコンのF3にリバーサルフィルムを詰めて撮っていた写真の中から。このフィルムロールからは以前に山科で撮ったものを数枚ここに載せてます。
リバーサルは、いわゆるポジフィルム、またはスライドフィルムのことなんだけど、反転像になるネガとは違い、撮った写真はそのまま普通の形で見ることが出来るイメージとしてフイルム上に並ぶこととなります。これがまるでフィルムの上に写真のミニチュアが並んでるようでなかなか楽しい。

リバーサルをオーソドックスな形で使ったのは実はこの時が始めてのことでした。
何だか露出がシビアだとか露出補正ができないと上手く使えないとか、やたら難しいフィルムというイメージを撒き散らしてる人たちが一定量存在して、面倒くさそうだから多少露出を間違っても全然問題ない、許容範囲が広いネガでいいやとなったり、ライトボックス越しにルーペを使ってみるというリバーサル独自の閉じた鑑賞形態が、何しろわたし自身が人見知りであまり外交的でもないときてるから、写真までそんなところに立ちたくないと本気で嫌だったりと、これまでにクロスプロセスをやるのに二本ほど使ったきりで、使おうとは思わないフィルムの範疇に入ったまま、いつの間やらそこが正しい居場所のように収まってしまってました。

そういう存在だったフィルムを使ってみようかと思ったのは単純な気まぐれだったんだけど、使ってみるとそんなに悩ましいほど使うのが難しいフィルムでもなかったです。
考えてみればトイカメラの王道のクロスプロセスを担ってるフィルムなんだから、露出のコントロールが出来ないトイカメラできちんと写真として成り立つものを生み出せてるわけで、ネガのように普通に撮っても何の問題もないだろうって云うのは簡単に予測できたこと。確かに露出の不備に関してはネガよりもシビアな感じはするけど、補正を+1か+1.5かどちらにするべきなのかといった厳密な判断を強いられるほどでもなくて、よほど酷くはずしてない限りはネガと同様にそれなりに撮れてしまいます。むしろ外した時の破綻具合は、色が汚くなったりするネガの場合よりも絵になってるかもしれない。
それになによりも透過光でみる写真が予想外に美しかったこと、これがリバーサルを実際に使ってみて体感した最大のことだったかもしれません。35mmはちょっとコマが小さいけど、光にかざしてその光の中に浮かんでる写真。相も変らずライトボックスの上に乗せてルーペで見るなんていう方法は大嫌いだしやろうとも思わないけど、窓に向かってリバーサルフィルムをかざして、その光で見るのは凄く好きになりました。

前にも書いたけど、こんなことならもっともっとリバーサルも使っておくべきだったと思ってます。すでにコダックはリバーサルフィルムから撤退、残ったフジも感度100のものを2種類だけ残して他は作るのをやめてしまってるし、明るいレンズがあれば感度100で十分なんだけど、選択肢がほとんど無くなってしまってるのはやっぱりよくない。欧州のほうではローライだとかフォマだとかそれなりにフィルムの生産は続いてるし、確かリバーサルなんかも作ってるはず。入手しやすかったからコダック、フジだけで充足していたけど、この二大大手の規模縮小はそれ以外の海外のフィルムを使ういいきっかけになってるのかもしれません。
ともあれコダックのリバーサルも撤退する前に使っておけばよかったと、これは今更のように思ってます。


自動車
自動車
2015 / 05 / Nikon F3 + Nikkor Ai-S 50mm f1.4 / Fuji Provia100F


何かに視線を絡み取られて、何だろうと思いカメラを向ける。
でもファインダーを覗いてみると、フレームの中には視線を絡め取ろうとしたオブジェは収まってるけど、絡め取られそうになった何かはその視界の中には見つからずに、ただそのオブジェだけが寒々とした佇まいを見せてるだけ。そんな場合は、これは、わたしが見かけたものじゃないと、シャッターを切らずにカメラを下ろしてしまう。
あるいはそのオブジェと一緒に、視線に絡んできた何かがフレームの中で息づいてると感じる時は、それを取りこぼさないようにシャッターを切る。
こうしてシャッターを切ることを繰り返して積みあがっていく写真を、暫く時間を置いて現像が仕上がった時に眺めてみると、何かがあった気配を感じてシャッターを切ったはずなのに、出来上がった写真からはどこを探しても見つからないものになってる場合があったりする。あったりするどころじゃないな、そういう場合のほうが圧倒的に多い。
そんな中からあの時オブジェと重なるようにしてあった何かも写真の中に封じ込めたと思える写真を選び出して、誰かに見せてみる。
そこで、自分が絡み取られ、写真の中でも息づいてると思っていた何かが、見せた人に伝わるかどうかは、これまた別問題となって、実のところほとんど伝わらなかったりする。
でも、めげない。自分が見ようとしたものがどんな形で写るのか知りたいというのが最大の動機だったりするから。

写真を撮っていってる過程はこんな感じかも。シンプルに一つのオブジェを被写体としてる場合はこの気配のような何かがファインダーの中に潜んでるように感じられたら、結構気分は高揚します。


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結構色っぽい声とフォーキーな雰囲気がマッチしていてなかなか心地よい。
アメリカン・アイドルというTV番組のシーズン11の優勝者なんだそうです。
曲もメロディアスなコーラス部分が妙に耳に残る印象的な仕上がりになっていて、この部分がお気に入り。でもこのコーラス部分、違う曲で似たようなのを聴いたことがありそうな気がしてるんだけど、どういう曲だったのかどうも思い出せない。
PVの映像もフォーキーでアコースティックな雰囲気に合わせてるのかアナログっぽいイメージが随所に出てくるので、これもかっこいいと思いました。










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