水に触れる、川面の相貌 + Chris Connor - Moonlight in Vermont

水面
水に触れる
2015 / 10 / Nikon F3 + Nikkor Ai 135mm f2.8 / Fuji NEOPAN 400 PRESTO を自家現像





皮膜の下
川面の相貌
2015 / 10 / Nikon F3 + Nikkor Ai 135mm f2.8 / Fuji NEOPAN 400 PRESTO を自家現像





風が強く吹く
風が強かった日
2015 / 10 / Nikon F3 + Nikkor Ai 135mm f2.8 / Fuji NEOPAN 400 PRESTO を自家現像



暑い季節の間は自分で現像なんかしなかったけど、そろそろ汗もかかなくなってきたということで、夏が過ぎてから初めて現像した一本から。プレストが生産終了になった時に、買いだめというほどでもないけど少し買っておいたのがあって、使用期限が今年の12月となってるのに気づいて慌てて使ってます。冷蔵庫で保存してるし、まぁ1年くらい期限過ぎても大丈夫とは思うけど、暫くはモノクロフィルム中心で写真撮ってるかも。期限が過ぎてるといえば、最近ヴィレッジヴァンガードで買っていた7割引のホルガ。大抵フィルムが1本セットになっていて、コダックのポートラ400VCのブローニーと、これまた今では生産してないフィルムでした。これの使用期限が2012年。また微妙な期間というか、10年くらい過ぎてたらこれは駄目だと判断できるのに、3年くらいだったら使えるんじゃないかと、ちょっと悩ましい存在となって、使うなら早めにと決断を迫られてます。不安定な写りとか偶然を呼び込むなら格好の状態のフィルムなんだけどなぁ…、現像所で現像液が痛むとか拒否されるかな。
暑いさなかに自分で現像しなかったのは、一つはダークバッグの中に突っ込んだ手が汗をかいて、その湿度でフィルムがリールに上手く巻けなくなる可能性があったことと、もう一つは現像液の液温の管理が難しそうだったから。作業中、といってもフィルムが現像液に触れてるのは6分ほどなんだけど、すぐに温度が上がってしまう。寒い時もすぐに温度が下がってしまうとなるはずなんだけど、なぜか体感的には液温が上がるよりも下がっていくほうが対処しやすい感じがします。

☆ ☆ ☆

撮影したのは宇治川派流。夏の間は屋形船が通り、春には桜並木が幻想的な色で染めるささやかな流れの運河。観月橋の少し下流辺りで宇治川からの支流として伏見の街中に流れ込み伏見の酒蔵の合間を縫って、三栖閘門で再び宇治川の本流に合流する川です。屋形船が観光客を乗せて遊覧してるけど、写真撮るのに歩いて往復も簡単にできるくらい距離的には短いです。あっという間だから二往復くらいしないと乗ってる人は絶対に満足してないと思う。

川の水面の少し下、川底から延びてる水草の類がぼんやりと水面下に見えてるという感じが、不気味で幻想的で大好き。水面下に広がる水の巨大で暗い空間というのも、たとえばわたしにとっては宝ヶ池なんかでボートに乗ってる程度でも不安でいたたまれなくなってくるほどに恐怖の対象なんだけど、その異界の奥にぼんやりと姿が望める何か、水面の少し下、形もはっきりとはしなくなる境界辺りで蠢いてるものとか、得体の知れない怖さ、不安で舞い上がってしまうほど大好きだったりします。こういう感覚はブログを始めた当初、映画「フランケンフィッシュ」のことを書いたときにも力説してました。今ではフェイクとして収まってるオーストラリアで撮られたシーサーペントの有名な写真なんか、いつまで眺めていても見飽きないです。

二枚目のこの写真撮ってる時、水面下の水草が揺らめいてる場所で、場所を変えたりしながら何度もシャッターを切ったんだけど、こういうのって上手く写らないですね。今回の場合は荒れた粒子が気に入ったから、上手く写らないほうが面白かったと納得はしてるんだけど。水面の反射とかじゃなくて、光が上手く届かないような水面下のものを撮るコツとかあるのかな。


☆ ☆ ☆


Chris Connor with Stan Free Quartet - Moonlight in Vermont



以前にウィントン・ケリーが演奏したカクテル・ピアノっぽいのを載せたことがある曲。曲自体が好き。
クリス・コナーの歌声はハスキーで、低く太い声、ジャケットの写真もとにかく大きく口を開いて歌ってる写真が目に付くように、全身全霊で音量も豊かに歌う声だけど、張上げるようながさつな感じもしない。歌い方はジャズの大御所的な歌い方でもなく結構オーソドックスなところがあって、これがまたその全身全霊さが素直に届いてくるような感じでよかったりします。いかにもジャズっぽいっていうような軽妙洒脱な歌い方とか、たまに鼻につくことがあるから、イーディ・ゴーメとか割とオーソドックスに歌い上げるような歌手が好きになってるというのがわたしの場合は多いかも。




このCDの船の舳先のジャケットも良いんだけど、クリス・コナーのレコードジャケットといえば、初のレコードとなった10インチアルバム「Sings Lullabys Of Birdland」のマイクを両手で抱え込むように背をそらして歌う姿を写した、バート・ゴールドブラットのデザインによるモノクロジャケットのが良いです。このレコードのジャケット写真、大好き。


一応アマゾンにあったから、小さいけどこういう写真。

人を対象としたポートレート写真はまるで理解できないといつも書いてるけど、省みるとこういうのは凄くかっこいい写真だと思ってるんですよね。人を写してるのは変わりないのに、なぜなんだろう?







スポンサーサイト