Things to Come + 写真に関する書物「The Body: Photographs of the Human Form」

来るべき世界
Things to Come
2015 / 10 / Nikon F3 + Nikkor Auto 105mm f2.8 Ai改 / Fuji NEOPAN 400 PRESTO を自家現像





鳩

2015 / 10 / Nikon FM3A + Nikkor Auto 105mm f2.8 Ai改 / Fuji NEOPAN 400 PRESTO を自家現像





航路
航路
2015 / 10 / Nikon FM3A + Nikkor Auto 105mm f2.8 Ai改 / Fuji NEOPAN 400 PRESTO を自家現像



いろいろとタイトル考えるのに疲れてきたなぁ。拘泥しすぎるとタイトルが思い浮かばなかったらブログに載せられないような気分にさえなってくるから、これはまいる。逆にタイトルが思い浮かぶと、どの写真を組み合わせようか色々と思考が働き始めることもあるんだけど、思いつく思いつかない以前に、そもそも写真に説明する言葉なんか不要という態度が一番最初にあるんじゃなかったのか。
思い浮かばないし、不要だというのなら、いっそのこと全く別の存在として、必ずしも内容に沿うものでもない、はぐらかすためのタイトルでもつけてみるのも面白い。オブジェの間や写真の間だけじゃなく写真とタイトルの間でも、解剖台の上のミシンと蝙蝠傘の偶然の出会いを画策するべく、マルドロールの歌でも朗詠してみようか。

写真のほうは最初のなんかは大昔のSF映画にでも出てきそうな空間という感じかな。SF映画といえば、もうすぐ新作がお目見えするスターウォーズなんかも好きだけど、大昔のモノクロ、レトロフューチャーなSF映画の、手作りによる視覚効果が一杯詰まったようなのも大好き。フリッツ・ラングの「メトロポリス」の都市光景なんか、見るたびにため息もので食い入るように見てしまうんだけど、多層の道路の上をラッシュアワーの列を成して流れていく、本来はそんな小さな車の個別の動きなんか目に留めない、小さなミニチュアの車の一つ一つの動きに注目してみたりすると、これがフィルムの向こう側でコマ撮り撮影などこまごまと操作してる人がいたんだと想像できたりしてなかなか楽しい。こういうのはCGでやってしまうと、リアルには見えるもののそう見えるのが当たり前感満載となって、まるで面白くなくなってしまう。

色々と撮った写真をモニタに流して眺めてると、しかしそれにしてもいつも似たような撮り方をしてるなぁと我ながらに思う。自分が周りの世界を見ることについて写真を撮ってみるというような撮り方をしてるから、それは周囲の世界に対する自分の見方が形を成しつつあるからだと思うなら、目的には近づいてるのかもしれないけど、でも写真を撮ることで、これは逆にいささか硬直してきてないか?
第三の外在する眼であるカメラを通すことによって、二つの肉眼ではなかなか見ることが出来なかったものを察知する、写真を撮るということは視覚の可能性を広げるといったようなことでもあるはずなんだけど、逆にカメラで撮ることが視線を縛りつけようとしてる。
写真を撮るには良い季節になってるんだけど、惑うことも多い。


☆ ☆ ☆


この前書いたのを読んでカメラうさぎって何だ?となるのは必至だと思い、写真を撮ってみた。カメラうさぎってこういうカメラだ。

カメラうさぎ

なかなかキュートなカメラでしょ。
ついでに仲間入りさせておいたのが写ルンです1600。
ちなみにレンズ付フィルムで撮ったアレック・ソスの写真集は「Bogotá Funsaver」というもの。このFunsaverというのがコダックの出してるレンズ付きフィルムの商品名で、要するにソスが家族とともにコロンビアのBogotáへ行った時 コダックの使い捨てカメラFunsaverを使って撮った写真集って言うことになる。積極的にレンズ付きフィルムを選択したというより、行く場所のせいで普通のカメラを持っていくことを制限されたのかな。
フジのレンズ付きフィルムは高くても1000円以内で買えるのに、アマゾンで見てみるとこのFunsaverって云うカメラ、ちょっととんでもない値段で売られてる。ひょっとしたら今はもう製造されてなくてプレミアがついてるのかもしれないけど、それにしてもこんなものにもプレミアとかつくのか?
今F3とオリンパス35DCとコンタックスT3とナチュラクラシカとクリアショットSとゴールデンハーフにフィルム入れてしまってるので写ルンですの出番はかなり先になると思う。いつもは大概カメラ二台にフィルムを入れておく程度で、こんないっぱい同時進行でフィルム入れたことなんて今までに無かったのに、なぜか今そんな状態になってしまってる。


☆ ☆ ☆


最近買った本で面白そうだったもの。面白かった本と云えないのは英語の本なので、まだ読みもしてないから。しかも読んだとしても本当に読めるのかどうかも分からない。
「The Body」というのがその本で副題は「Photographs of the Human Form」となってる。

THE BODY



the body 2
(右側のが、JIri Stachというチェコの写真家の作品、異様で良い。ちょっとジョエル=ピーター・ウィトキンっぽいか?この本には当然の如くウィトキンの作品も一枚紹介されてる。)



写真の中での身体の扱われ方、人間の体という物理的な存在を造形的にどういう風に写真で表現してきたか、あるいは身体のあらゆる側面を使ってどういうものが表現されてきたのかといったことについての評論とでも云えばいいのかな。
ポートレートには不感症だけど、人のフォルムに関する関心だとか、造形的な再構築なんていうアプローチといったものなら、これは理解できるしかなり興味深いテーマともなる。
おまけにこの本、評論主体の本なんだけど、結構写真が多くて、しかも普通の写真の雑誌なんかだとほとんど取り上げられない、見たこともないような作家のものが数多く収録されてる。奇形や皮膚病のような衛生博覧会的なものから、ダークサイドに落ちてしまった幻覚に近いものまで、人間性がどうのこうのという地点からはかけ離れた地平で妄想されたものを見せてくれるような編集とでもいうかな。特に後半の「metamorphosis」とか「mind」と章立てされた部分で展開されてるものは、身体の美を追求するあくまでも綺麗なヌードとかは他の評論や写真集に任せ、ちょっと特殊なポイントからでしか現れない美しさ、ーそれは退廃的でグロテスクではあるんだけど、でも同時にシュルレアリスムなんかの延長上で見出された「美」の範疇であるのは間違いないといったもののコンパクトなコレクションとなっていて、眺めていて本当に楽しい。
しかしまぁ本当に名前も聞いたことが無い作家ばかり。中にはアンドレ・ケルテスなんていう有名どころも混じってるけど、強烈な印象を残すのはこの本で始めて知った作家のほうがほとんどだったりして、拡張されていく写真の領域をまざまざと見せつけられることとなる。
写真を撮ることで視線が縛りつけられるとかいってる場合じゃないな。










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コメント

No title

「The Body」相性の良い本に出合われたのではないかと思います。
個性的・・・なかなか魅力的ですよ。

和さんへ

おはようございます!
コメント有難うございました。
この本、いつものようにブックオフの洋書のコーナーで見つけたんですけど、中をぱらぱらとめくってみてユニークな写真が結構多かったので、写真だけ見るのでもこの値段ならいいかと買ってみました。評論主体だと、何せ英語だからかなり躊躇ってたと思います。
最近本屋に行くってそのままブックオフのことになってしまって、古書扱いのものばかりだから何が出てくるかは売りに行った人の傾向と店の気分次第。自分でこういうのが欲しいと探して見つけるわけじゃないから、出会いとしてはあまりいいとは思えないんだけど、写真関連の本は何しろ高いし、古書でもすぐにプレミアがついて手が出せないと言うことが頻繁にあるから、結局ブックオフで漁るのが主流になってくるんですよね。後はネットの古書店が集まって開いてる情報サイトとか利用してます。
ブックオフで気まぐれとしか言いようの無い形で提供されるものの中から選んでると、自分の感性の向かう方向をブックオフに決められてるようで、何だかなぁって思う事はしょっちゅうあります。でも、この本との出会いは正解だったなぁ。
ここから面白そうな写真家の写真集とかに広がっていったりするから、やっぱり出会いはブックオフであれ、どんな形でも歓迎するべきなんでしょう。
私の写真、個性的にみえますか。自分の向かう方向が正しいのか、袋小路が待ってるんじゃないかと、自信満々でいることなんかあまりないから、そう評価してもらうのはやっぱりある種の力をもらえます。有難うございます。

No title

懐かしの使いすてカメラ
まだ売ってるのかな?
沢山の青春を撮った使い捨て
現像してないフィルムを思い出した(。◕ˇдˇ​◕。)/

みゆきんさんへ

こんばんは!
わたしは実は使ったことが無いんですよね。
まだ売ってます。記事にも書いたけど、修学旅行とかデジカメ禁止になってる学校なんかで需要があるらしいです。
そういえば南禅寺とかで写ルンですで写真撮ってる中学生くらいの子達を見たことがあります。別に南禅寺に限らなくてもその気になって観察したら、京都は結構写ルンですを発見できる街かもしれないです。
現像は早めにしないと、要するにまだ定着してない形のままだから、劣化していきますよ。
っていうか、もう遅いかも。

No title

死霊のはらわたの彼は変わってないよ
ちょっと歳とったけど、相変わらずって感じ
ホラーを笑わせるのは彼くらいかも( *´艸`)

みゆきんさんへ

3は予定よりも先の未来に飛ばされるエンディングとスーパーマーケットのエンディングの二つあったけど、結局スーパーマーケットのが正式なエンディングになったのかな。
3はでも途中からギャグの部分は結構だれてくる感じがあった記憶が。途中からかなりの部分をブルース・キャンベルのほとんど一人芝居で凌いでたのは結構凄かったけど。

No title

薄荷グリーンさん、色々御心配おかけしてます。
もう少し時間下さいね。

タイトルは私もいつも悩む~
まぁ花ブログだから花の名前は入れるけど
それだけじゃないしね~

でもタイトルで結構、アクセスが変わるんだよね(^^;
それだけ大事って事よね。
もっと考えなきゃと思うけど。

ROUGEさんへ

こんにちは!
精神的な負担もかなりあると思うので、急がないほうがいいとわたしも思います。
何しろ極微のサイズだから薬は理想的な形で効くと思うし、事態は絶対に良い方に向かうと信じることですよね。

タイトル、あまり凝ったものにすると検索で引っかからなくなるんですよね。
千里の闇を縫って走るなんて誰が検索するんだか。
だから本当はカメラの名前とか、有名どころの場所の名前とか季節のイベントとか、そういうのを絡めたほうがいいとは思うんだけど、このタイトルつけの方向にはまってしまって、カメラの名前を入れて、いかにもな写真ブログにするとか、京都観光案内のブログにするとかは、何だか乗り気になれないところがあります。

ちなみに今のところ検索で来てくれてる人は、足の薬指骨折というのが結構目立ちます。カメラの名前で来てくれる人もちょっといるかな。あとは以前に書いていた映画のことで来てくれる人。
最近のタイトルが直接に呼び水になってる気配なんてどこにもないです。

薔薇は花の名前で来てくれる人は一杯いるんじゃないかと想像するんだけど。
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