遠い囁き

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2014 / 05 / OLYMPUS PEN EE-2 / KodaK TriXを自家現像





マネキン
2014 / 05 / OLYMPUS PEN EE-2 / KodaK TriXを自家現像





光の中で
2014 / 05 / OLYMPUS PEN EE-2 / KodaK TriXを自家現像




遠い囁き
2014 / 07 / Fuji Natura Classica / Natura 1600



今回のも以前に撮って、ブログにはまだ載せてないものから。わりと気に入ってはいるんだけど、どういう形で纏めようか考えてるうちに、いつのまにか、そのうちいい思いつきでもあったら披露する写真の範疇に入っていた。

全部グランフロント大阪で撮ったもの。こういう皆が知ってる公共の場所で写真撮ると、他人も似たような写真撮ってる可能性が出てくる。
この写真じゃないけど、少し前の出来事で、ある写真ブログを訪問した時、わたしが撮ったものと寸分違わないような写真が出てきて吃驚したことがあった。そのわたしの写真は対象の特徴に頼りすぎ、さらに真正面に向かって撮りすぎで、ちょっと単調かなと思いブログには出してなかったんだけど、とにかくわたしは見つけた写真が、何しろわたしもそこで撮ったものだから、撮られた場所をピンポイントで指摘できるし、同じ被写体に対面してるどころか、立ち位置もわたしの撮ったのと同じ場所で、ほぼ同じ距離感で撮られたものだとすぐに分かった。違うところはわたしは雨の日に撮って、画面の隅に傘を差した人物が配置されてる程度だった。
ちょっと見に視線を引くものを撮るっていうのは、写真撮る動機としては極めてオーソドックスなものなんだけど、誰が見ても風変わりなものとか、それに気づくのはわたしだけじゃない場合もあるっていうこと。まぁ、先にやられたっていうよりも、そんな誰もが視線を寄せそうな被写体に注意が向いて、大して繊細でもない感覚で見たままにシャッターを切ってしまった自分の感覚に本気で苛立った。

グランフロント大阪は風変わりを売り物にしてるような場所っていうわけでもないけど、それはこういう公共の施設を撮る場合にも当てはまる。
といっても他人と違う写真を撮るために、それはもうどうしてこんな視点、画面構成で撮ったんだと思うくらい独特のフレーミングをやっても、何だか、自分は他人とは違うと言うことだけを声高に主張してるような、サブカルっぽい写真になりそうなだけっていう気がする。大体他人と違う写真にするために視点を選ぶとか、自分と世界との関係が形になるはずの視点がこれでは本末転倒じゃないかと思うし、自分の些細な個性らしいものをブーストして、眼の前の世界をねじ伏せようとするような、そんな写真は何よりも撮りたくない。

自分が撮ったのとそっくりな写真を見つけたり、こんなことを考えてるせいなのか、最近は珍しくみえるもの、特異なものをそのまま撮ると言うような行為からはちょっと身を引いた感じの撮り方になってる。わりとオーソドックスな空間をそのまま切り取ったかのような写真っていう感じを試したりもする。こういう写真は見慣れたものが一瞥した限りでは風変わりな演出もされずにフレームの中に転がっているようにも見えて、それがかえって謎めいた写真になったりしないかとも思ってる。でもそういうありきたりを装うことで、薄膜のように表面を覆うことになるかもしれない謎めいた感じを想像するのは楽しいけれど、ただそういうのを写真として成立させるのはやっぱり難しいだろうなぁとも思ってる。

☆ ☆ ☆

最初の写真は図像的な関心によるいろんなものに俯瞰好きの好奇心がブレンドされてできてる。
二枚目の顔が花のマネキンの被写体は去年の夏の盗作デザイナー騒動の時に盗作デザイナーの擁護に回ったお仲間女性デザイナーの作品に似たようなのがあった。口から吐き出した花が顔の表面に纏わりついてるような感じのイメージだったかな。口から何かが出てくると言うことからしてちょっと生理的な嫌悪感、不気味さを呼び起こすところがあって、この人も盗作をばらされてたけど、このイメージだけは結構面白かった。このグランフロント大阪のマネキンのイメージとどちらが先だったのかな知らないけど、顔を花の集合体に置き換えるという、綺麗なものがあふれてるのにどちらかと言うと不気味なイメージは、わりと無意識的に共有されてるところがあるのか、これもよく似てるといえば似てる。
最後のカラー写真のは、何だか限定的な言葉で語ろうとするようで、こういう感じはどことなく俳句っぽい?。自分としては気に入ってたんだけど、このくらい何もない空間のほうがいいと思いながらも、要素が少なすぎる印象を与えるかなとも思い、なかなかブログに出せなかった写真だった。

☆ ☆ ☆

モノクロを撮ったのはオリンパスペンのEE-2。ハーフカメラの中でも特にお手軽カメラで、絞りだとかなんだとかまるで操作する必要もなく、とにかくシャッター切るだけで写真が撮れる。ハーフサイズの写るんですのような感じかな。
普通ハーフカメラは35mmカメラのフレームの半分を使って一枚写真撮る形になってるから、普通のカメラの倍の枚数撮れるということもあって、36枚撮りのフィルムよりも少ない24枚撮りのものを入れる場合が多い。昔はさらに少ない12枚撮りなんていうフィルムもあったらしい。
フィルムは現像し終わるまで何がどう撮れたか確認できないから、ハーフカメラは24枚撮りを使うほうがそういうストレスは少なそうなんだけど、このほとんど写るんです的なハーフカメラにはあえて36枚撮りのフィルムを放り込んだほうが面白いかも。とにかくあまり何も考えずに目の前を通り過ぎるものを掬い取っていく、パンフォーカスで元々ピントを合わす必要もないカメラだから、ピントがどうとかお構い無しに、多少ボケてたりぶれたりするのも味のうちとばかりに撮っていくのが楽しい。そういう疾走感に満ちた撮り方をするには36枚撮りを入れてるほうが相応しいような気がする。
見た目も可愛らしいくて、持っていて楽しいよ。


ee2


わたしのはジャンクで500円くらいだった。ジャンクコーナーに入ってるのをよく見かけるカメラだけど、たまにまともに動くのが混じってたりする。
電池も使わないので動くかどうか確認するのは簡単で、感度のダイアルをASA400くらいに合わせ、まず店の照明とか明るい窓なんかに向けてシャッターを切ってみてシャッターが切れる、次にレンズを手で覆うか暗がりに向けてシャッターを切ってみてファインダーに警告の赤ベロが出てきてシャッターが切れなかったら、セレンの露出計は生きてるので、あとは巻き上げノブが問題なく回せるかどうか確認するくらい。ジャンクコーナーで見かけたら試してみるといい。

☆ ☆ ☆

最近写真集とかCDの話題を出してないので、アマゾンの商品リンクが貼れない。それでも過去の記事から何かクリックしてくれてる人もいるんだけど、意外と多いのが一番下に貼ってある場違いなヘアケアのアイテム、フィトリークだったりする。場違いすぎて何でこんなものが?というようなノリでクリックしてもらってるのかな。
これ、リンクのほうに詳細は書いてないけど、毛染めした後で、家で洗髪したら静電気が凄い状態になってしまってどうしていいのか分からず、思い余って美容院に相談しに行ってみると、これを使ってみてと渡されたものだった。どうも仕上げにこれを使っていたらしい。
ためしに使ってみると、あれだけ始末に負えなかった静電気もあっという間に完全に収まって、しかもオイル系統のようにべたつきもしないので、おぉ凄い!と感心。美容師さんも云ってたけど、これ、ヘアケア用品なのに、顔に使ってもかまわないものだったりするのがまたユニークで、どういうことかというと一番手短なところではヘアケアが終わった後も手を洗わなくてもいいという利点がある。ただ顔に使ってもいいと云われてもちょっと怖いので実際に顔に使ったことはないけどね。

ちなみに最近染めてる色はアッシュグレイだ。非常にニュアンスに富んだ中間色はシックでお気に入りになってる。任せてる美容院は伏見駅のイズミヤの近くにあるビーハウスっていうところで、なかなか腕のいい美容師さんがほぼ一人で切り盛りしてる。

と、今回は妙な宣伝をして、お開きです。たまにはこういうことも書いてみたい。


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コメント

No title

何でもない椅子の写真が好き
陽が照って、木の影が浮き出てて素敵♪

みゆきんさんへ

こんばんは!
これ結構いいでしょ。何か声高に主張してるわけでもなく、でも主張そのものがほとんどないわりに、それなりにイメージは色々と含み持ってるものがあるっていうような感じ。寡黙だけどそれなりに豊かなイメージが成立してるんじゃないかと思います。
ちょっと射した光の痕跡とか、椅子だってこの形、この角度、この分量が適切だったんだって、見ていてわりと分かるんじゃないかな。
あと右端の色の違う壁の区切りも全体のイメージのバランスには欠かせないところだと思います。

わたしは自分ではイメージで作った俳句のような写真になってると思ったんだけど、そんな感じがしないでしょうか。
こういうのはそれなりに狙って撮っていきたいところです。でもそういうイメージが身の回りに転がってるとか、実はああまりなくて、と言うかあるんだとしてもそれをキャッチするアンテナの精度がいまひとつという感じがして、なかなか見出せないっていうところかな。
要素を少なく撮るのはごちゃごちゃしたものが好きというのとはまた別に、色々と試したりはしてみたいです。

No title

イメージで作った俳句のような写真になってるよ
いっつも思う
同じ言葉だけど
心の奥を覗かれてる程に昔を思い出すの
涙が零れます。

みゆきんさんへ

こんばんは!
説明的じゃない分想像する余地が出てきますよね。
行間を読むとか、余白を読むとか、そんな感じのイメージになってくるというか。
直接的に何かを意味しようとするわけじゃないから、その分イメージ化するのに難しいところはあるんだけど。
記憶の部分を刺激するイメージっていうのは面白いと思います。
個別の記憶にはもちろん触れることは出来ないけど、どこか共有してるような記憶があって、
そういう部分をイメージ化できたら共感は得られるって言うことなのかな。
こういうことを言葉じゃなくてイメージで考える、そういう撮り方で写真を撮るのは刺激的ですね。

No title

今日は、どよよんな曇り
けど雪が降らないってだけで心は晴れ~♪

みゆきんさんへ

こんばんは!
雪の中休み状態は続いてるんですか?
雪かきしなくてすむなら、本当に曇りぐらいどうってことないですよね。
わたしの場合は曇るとメリハリのある写真が撮れなくていらいらしてきます。
こっちもわりと曇りの日が多いです。気分はあまり晴れやかでもないかな。
そろそろ分厚い上着も飽きてきたし、気分も晴れやかに出かけられる日が待ち遠しいですね。
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