暑中お見舞い申し上げます

夏の挨拶
2016 / 07 / Konica C35 EF / Lomo ColorNegative 400



梅雨明け前から酷い暑さが続いてます。どうそ皆様もお体を大切にお過ごしください。


写真はこの前、祇園祭の長刀鉾で粽が買えなかった日、さぁどうしようと考えをめぐらせながら歩いてた時に撮ったもの。ちょっと前の記事で菊水鉾の車輪を撮っただけで終わったと云ってた、その当の写真がこれだ。
こういうのを撮る時、以前だったら縦横90度交差で、格子がきっちりと正確なパターンを見せてるような位置から撮らないと気がすまなかったんだけど、最近はべつに正確に並んでなくてもいいんじゃない?という感覚のほうが面白くなってきて、あまり気にしなくなってきた。どこか外した感じがあるほうがなんだか余裕があるイメージに見えるというか、対象との関係性は幾分変化しつつある。

☆ ☆ ☆


使ったのはピッカリコニカという愛称のカメラ。
c35EF

オリンパス35DCと並んで自分的には結構しっくりとくるカメラだ。というわりには梅田のガーデンシティで使ったきりだったんだけど、まぁ細かいことは云わない。距離計は目測で適当にあわせて、ただシャッターを切るだけ。世界初のストロボ内蔵だったカメラは暗いところでも感覚を中断することなく走り抜けていく。
ポラロイドのイメージと結びついてるアンディ・ウォーホルが愛用したカメラの一つとしても知られていて、そういう部分でもお気に入りの度合いが幾分プラス側に傾いてる。ウォーホルは他にもダイアナなんかも使ってたりして、一眼レフのような大掛かりなカメラを持ってる写真なんか見たことがないから、手軽な大衆的コンパクトカメラの類が好きだったんだろう。
大衆的なアイコンを駆使したポップアートと、手軽で誰もが使える疾走感にあふれたカメラは、精神としてどこかで通じてるところがあるのかもと思うと、このカメラはポップな写真を生み出してくれそうな予感も孕んでる。

☆ ☆ ☆

久しぶりに展覧会の話題も。
と云っても写真撮りに歩き回るのも一時間もすれば本気で嫌になってくるような暑さの中で、わたし自身まだ見に行ってない。だからここに書けるのは情報だけなんだけど、現在京都ではダリ展が開催されてる。今回の展覧会は京都市美術館と文化博物館の二ヶ所で同時開催という形をとっていて、文化博物館のほうはダリの作品の中で版画だけを集めた展示になってるらしい。ダリの版画とかわたしはほとんど見た事がないので、これはちょっと珍しいな。でも一ヶ所でやりなよと思う。入場料金が両方ともかかってしまうのはなんとも納得がいかないじゃないか。

ダリ展フライヤー

シュルレアリスムを代表する画家ではあるものの、なぜかわたしがシュルレアリスムのことを思い浮かべた時、ダリはあまり頭の中には登ってこなかったりする。王道すぎるのか、シュルレアリスムという運動体の一つとして納まるよりも、誰もダリのようには描かなかった「ダリ」という極めて個別的な形で完結してしまってるせいなのか、たとえばブルトンだとかエルンストとかがシュルレアリスムと即座に結びついて現れてくるようには、自分の中ではダリは現れてこない感じがするんだなぁ。結果的には典型的なイメージになりすぎて、その分シュルレアリスムの本質の一つを体現してるんだとは思うものの、一般的なイメージとして流布した結果、幾分通俗的なシュルレアリスムという印象でとらえられる部分もどこかにあるような気がする。即座に思い浮かべられないのはそんなところが影響してるんだろうか。
ダリもいいけどマックス・エルンストの展覧会もやってくれないかな。ある日街中で見た絵をきっかけに船員から画家へ変身したというエキセントリックなエピソードを持つイヴ・タンギーの絵画の実物も見てみたい。シュルレアリストじゃなくダダイストだけどマルセル・デュシャンの大回顧展なんてやってくれたら舞い上がってしまうと思う。フィラデルフィア美術館に行かなければ覗き穴から中を覗けない遺作とか本気で覗いてみたい。デュシャンは卒論のテーマだったんだよ。


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コメント

No title

暑中お見舞い申し上げます。本州はうだる暑さのようですね。こっちは未だに涼しいですよ。8月に入ってからは暑い日がでてくるとおもいますが。版画展おもしろそうですね。美術館内は冷房効いてそうなんで行けば何時間もいそうですか?グリーンさんなら1つ1つの作品の説明分をしっかり読んで頭の中に入れてそうですね。版画自体をみるのも結構好きなんですか?
版画も色鮮やかではないんでモノクロ写真と愛通じるものがちょっとだけあるかもしれませんね。

No title

懐かしいコニカのカメラ
私も同じの持ってたわ
今・・・どっかにいっちゃった
最初の写真は車輪かな?
菊紋って事は天皇家の?

えにぜんさんへ

こんにちは!
今日も無茶苦茶暑いです。梅雨が明ける前から猛烈な暑さになってたから、多少体が慣れてるかといえば全然そんなことはなくて、暑い暑いとつぶやいてる日が多くなってるだけです。もう暑いの飽きました。こういうのは北海道とか、北のほうの人は羨ましいです。ずっと避暑地にいるような感じ?
写真もフィルムに関しては考えようによっては版画なんですよね。版画は結構好きなジャンルに入るかも。繊細な線とかコントラストの効いた色面だとか、面白い路思います。でも展覧会に行ったことがあるかというとあまりなかったりするので、今回のは行ってみると面白いかも。美術館、たしかに涼みに行く目的でもいいかも。美術館の隣に住んでたら入り浸ってたと思います。残念ながら電車に揺られ名から時間かけていかなければならないから、涼んできても家に帰ったら汗だくになってるでしょうね。

美術館は実際に中で鑑賞してると、結構一杯展示してあったりすると、一日で全部見るのはちょっと集中できないというか、お金払って見に行ってるのに、一部流し見で通り過ぎるようなことがあるし、人もいるから落ち着いてられないところもあるかなぁ。お弁当持って専用の椅子でも用意してもらえて気に入った絵の前に陣取れるなら楽しいんだけどなぁって思います。
個々の絵の印象よりも、会場の雰囲気と込みで大雑把な印象が残るっていう感じのが多いような気がします。
美術館はお土産の売り場が結構好きですよ。展覧会のカタログとかはまず買って帰ることにしてます。

みゆきんさんへ

こんにちは!
おぉ、このカメラ使ってたんですか。いいカメラだったでしょ。コニカは今のカメラに何らかの痕跡を残し続けてるのかどうかもうよく分からなくなってるけど、世界初の技術とか盛り込めるかなり先進的なメーカーだったんですよね。フィルムも作ってたし、わたしは間に合わなかったんだけどコニカのフィルムは一度使ってみたかったです。
こういう昔のファミリーなカメラを使ってみて思うのは、昔の人、目測で距離を決めろなんて云われて難しくなかったのかなぁ。この目測って言うの、はっきり云って素人相手にやらせることじゃないと思います。
カメラ、どこかに行ったと思っていても、探したら意外と出てくるかも。フィルムが入ったままだったりしたら、現像してみるのも面白そう。昔の情景がくすんだイメージになって出てくると思いますよ。

写真は祇園祭の鉾の車輪です。これ、菊水鉾の車輪だから菊のマークが入ってます。天皇家と関わりがあるのかな。まぁ長い歴史を背負ってるお祭りだから道具の細かいところまで波乱の歴史が隠されてる可能性はありそうですよね。
菊水だから菊のマークとなるなら、他の鉾にもその鉾のシンボルがこうやって刻まれてるのかなとちょっと思ってみたら、かく鉾の車輪の飾りを確かめてみたくなりました。来年はこれに注目してみようかな。

No title

難しい漢字がいっぱい並んでいたので調べながら読み進みました。粽は今度どっかでであってもきっと読めませんね。
ピッカリコニカ、ありましたねそんなカメラ。アメリカではどんな名前で売ってたんですかね。
シュールリアリズムはきっと誰もが通る青春の一ページ、多感な時期を現在進行形のサブカルとともに怒涛の如く押し寄せてくるので全部がごっちゃになってそれこそシュールな世界観を作っています。アンダルシアの犬とか、怪鳥ロプロプとかルドンの眼とか。ルドンは印象派の時代だけどシュールというと彼の絵を真っ先に思い浮かべます。思春期の頭の中が一番シュールだったんですけどね

No title

菊の紋章が効いていますね、たとえ昔のカメラでも、
立派な写真が撮れる腕前

弘法は筆を選ばずですね。

暑い日が続きますから、どうぞお体に気をつけて散策を。

sukunahikonaさんへ

こんにちは!
粽、わたしもこれだけ出されたら読めないです。漢字変換して出てきたままにしてるだけ。売ってる鉾とかではひらがなだったかなぁ。どういう表示してたんだろう。ちまきといっても厄除けのもので中に食べ物は一切入ってないです。京都だと軒先につるしてある当たり前の神事のお飾りだけどそれほど有名でもないのかな。
カメラ、アメリカで違う名前になってるのってありますよね。わたしが知ってるのだとオリンパスのμがスタイラスに変わってます。これは、そのままじゃないかな。コニカは本当に未踏の道を切り開いていくようなメーカーだったのに、名前がミノルタとセットで残ってるだけになるとか、凋落振りが哀しいです。いいカメラ一杯ありますよ。
シュルレアリスムはある種分かりやすい部分もあるから、こういう世界に興味を持つきっかけには最適なんじゃないかと思います。
わたしの場合はちょっと通俗的になりすぎて、新鮮味もないと思ったこともあったんだけど、世界の見方の形としては今も有功だと思ってからは、関心は途絶えなくなりました。ここから今も全方向に道が広がってる、全部の道なんてまだまだ辿りつくしてないという感じかな。いかにもシュルレアリスムというようなのは食傷してるところはあっても、精神の運動体としてのシュルレアリスムは今も色あせてないと思ってます。
ルドンの眼はイメージとしては結構強烈ですよね。どんな強烈な絵を他に描いてるのかと思って他も見てみたことがあったけど、眼がやっぱり一番強烈でした。

和さんへ

こんにちは!
本当に暑いですよね。黒いカメラを持って歩いてると陽射しで焼けたような熱さになって、これカメラ大丈夫なのかと思ったり、汗がカメラの上に滴り落ちたり。気分もそうだけど写真撮るにはあまり相応しい季節でもないなぁと思いながら、でも夏の写真は夏にしか撮れないと思って出かけてます。
とまぁそんなことを云ってみても、もうやっぱり暑いのに飽きてきてしまって、本気で早く涼しくなって欲しいです。
こういうカメラ使ってると、写真撮るっていうことは極めてシンプルな行為だというのがよく分かって面白いです。古いカメラはさらに今のカメラにはない雰囲気で撮れることもあったりして、そういうところが上手く出てくれたのかな。
菊の紋はシンプルで図案的にかっこいいです。この車輪の写真、菊のアクセントがなかったら撮ってなかったかも。わたし自身には長刀鉾だけ突出してる印象だけど、よく見るとそれぞれの鉾も趣向を凝らしていて飽きないです。
和さんも暑さ負けしないように気をつけてお過ごしください。

No title

懐かしいカメラを大事に使うのって良いですね!

カノッチさんへ

こんばんは!
昔のカメラは結構色々変わったものがあって、使ってみたらどんな感じなんだろうと思わせるものが多いです。ローライだとかライカだとかハッセルブラッドとか、海外の高級ブランドカメラだけじゃなくて、国内の大衆的なカメラでも面白そうなのが一杯あって、色々試して遊んでます。カメラは結構時代を超えて残ってるものが多いですよね。他の道具とかだとこういう風に残っていくのはあまりないかもしれないです。
せっかく面白そうなものが残ってるのにこれは使わないのはやっぱり損という事で使ってみると、これまた期待以上の結果が出てきたりして、そして深みにはまっていくと。
皆が使い出すとこっちに回ってくるものが少なくなりそうなので、普及して欲しい反面あまり使う人が増えないほうがいいと複雑な思いになったりしてます。
デジカメもいいんだけど、オルタナティブな選択肢が一つ、歴然と目の前にあるのに、それを楽しまないって云うのはもったいないです。
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