ぐるぐる

ぐるぐるいす





多重する植物





廃車





2016 / 11 / 棚倉
2016 / 10 / 河原町
2016 / 11 / 平城山
Pigeon Flex
Fuji Velvia 100


☆ ☆ ☆


最近はパッとしない天気と寒さで何だか写真撮るための勢いみたいなのが削がれ気味だ。
太陽が出ている日でも安定せずに、まるで電灯をつけたり消したりする感じで光の状態は猫の目のように変化する。きちんと露出を計って、この気分の良い光の状態でさぁ撮ってみようと思ったら、もう日が翳っていたなんていうのはざらにある。そうなるとフィルムに定着させようと目論んだ光が再び顔を覗かせるのをその場で立ち尽くして待ったりするわけだ。
こちらの行動のリズムは乱れるし、そういうのは本当に苛つかせる。

棚倉へは電車の車窓から見えた、もっと別の得体の知れないものを撮りに降りたんだけど、地下道を通って反対側に行ってみると、撮ろうと思っていたものよりもはるかに変なものが目の前に現れて、結局駅の反対側の広場で見たこの奇妙なぐるぐるチェアーの虜になってしまった。このぐるぐるの真ん中を通ればどこか別の時空にでも飛ばされそうだ。
他にもさらに二三枚角度とカメラと日にちを変えて撮っているものもあって、その別角度のぐるぐるチェアーの写真はまぁ別の記事に水増しして載せようと思っている。
それにしてもこの椅子はバスかなんかの待合なんだろうか?わたしがカメラ持ってこの周りをうろついていた時は子供が座り込んでゲームをしていたのに出会ったくらいで、バス待ちの人とか一人も見なかった。

棚倉は目的無しには絶対に降りようという気を起こさせない辺鄙な駅にみえて、木津川アートのイベント時には開催エリアの一つになっていたから、こういう目立つオブジェは誰かが写真に撮っていそうだなぁ。っていうかこれひょっとして木津川アートの作品なのか?

二枚目のはフィルムを巻き忘れて意図しない二重写しになったもの。暫くぶりで使ったピジョンフレックスはあまりの単純な構造ゆえの失敗をいくつかやっている。
ピントを合わそうと思って隣にあるフィルムの巻上げノブをまわしてみたり、レンズキャップ代わりに被せていたモノクロ用の黄色いフィルターを取り忘れて、カラーフィルムを仕込んでるのにシャッターを切ったり。
もうね、あまりにもへまなことをやっていたから、途中でこのフィルム破棄してしまおうかと思ったんだけど、普通に写せたものも混じっているからとにかく最後まで撮りきって現像に出してきた。フィルムを巻きすぎたようなのはどうにもならなかった一方で、黄色フィルターを付けたまま撮ってしまったのは薄い色被り程度でわりと普通に見られるような出来になっていた。
こういう巻き上げるのを忘れて二重で写してしまうのはこの手のカメラではむしろ当たり前のようにやってしまうので、ミスとしては凡庸なものになるかも。同じミスをするにしても、思いがけない結果として結実するようなミスをやってみたい。

ピジョンフレックスはヤシカがカメラメーカーとして活動していくきっかけになったようなかなり古臭い二眼レフなので、古臭いカメラによくあるように撮影の細々としたことにはちっとも親切じゃなく、使えばいろいろとストレスになるのが予測できてなかなか持ち出せなかった。、
フィルムをセットしたのが去年の2月でこの時はセットしただけで放置、その後始めて持ち出したのが真夏の真っ只中の8月の大阪で、でもその時も一枚撮っただけで秋も深まるところまで再び放りっぱなしなんていう使い方になってしまっていた。
なにしろシャッタースピードは最高速が1/200秒しかないんだよ。ファインダーだって昼間の幻燈くらいにしか見えない。今のデジカメが当たり前と思ってたら、この使い勝手にはちょっと吃驚するだろう。
そして持ち出すたびに、間が開いてるものだからそのカメラの撮影リズムを忘れて、こんな失敗ばかりしていたというわけだ。
レンズは富岡光学のトリローザでトーンの描写に秀でて、かなり良いんだけどなぁ。少なくともこの見えないファインダーは何とかならないものだろうかと思う。
三枚目のはノーファインダーで撮ったし、ノーファインダーの導くものには興味はあるけれど、ファインダーに呪縛されてみようと思ってよく見えないと云うのは、これはこれで嫌気が差す。









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コメント

No title

目が違いますね
一枚目の写真など、私だったら何とも思わず通り過ぎるものを、きちんと絵ととらえて・・・

屋根の流線、椅子の配色。。。歓声までが隠れていそうですね。

和さんへ

こんばんは!
この待合面白い形をしてるでしょ。その場に行けば結構注意を引かれると思いますよ。わたしはとにかくうゎ、凄い形のベンチだ!と思って、この面白い形から受けた印象を上手く抽出するような写真が撮れないかと周りを巡りながらあれこれ写真撮ってました。
撮り方によってはあまり強烈な印象にならない写真もあったから、これは一応そういう奇妙さをそれなりに捉えることだ出来た写真だと思ってもかまわないのかな。
屋根の曲線にカラフルなベンチ、これ、この待合で絶対に外せないポイントですよね。わたしもこれを上手く写真に取り込むのがこの時の一番の感心ごとでした。
でも通りすがりの人間には絶対に印象に残る形だったとしても、地元の人には見慣れすぎているためなのか、隣接する公園にいた子供とか、ここに座ってゲームしていた子供にはまるでありきたりの待合にしか見えてなかったようです。周りを歩き回って写真撮っていたわたしは、近くにいた子供に何を必死になって写真撮っているんだろうくらいに見られていたかも。
見慣れたものも新鮮に見直せる感覚とか、結構大切なんじゃないかと思ったりします。

No title

椅子の形と色んな色のがあるのと屋根の形といいすごいオシャレですね。芸術家がデザインしたようなものに見えちゃいます。こういうのってこっちにはないのでやはり京都ならではかもしれませんね。

たしかにパっと見た印象だとバスの待合所っぽくみえるけどもバスの停留所は近くになかったんですか?

雨の日にここに座れば安心できそう。雨宿りしながら読書しても良いでしょうし。

グリーンさんは写真撮ってるときにお腹空いたら歩きながら菓子パンとかをたべることもあるんですか?

えにぜんさんへ

こんばんは!
この椅子、本当に面白いでしょ。棚倉って言う駅の駅前広場みたいなところに設置してあったんだけど、駅前なんていっても小さなロータリーがあるだけの田舎の駅そのもので、人通りもほとんどないようなところなんですよね。よくこんな辺鄙な場所にこんな妙なものが置いてあったなぁって、設置してあること自体が結構不思議でした。他に特に空間をデザインしてみようとするようなものなんてない場所で、唐突にこれだけがあるんですよね。だれか名前のあるデザイナーが設計してるのかもしれないけど、どうなのかなぁ。ここ京都と云っても南の端っこで奈良に近いようなところです。京都の中心部は古いお寺とかがあってあまり奇抜なデザインのものは雰囲気にそぐわないということで、実のところこんな感じの奇抜なものはあまり見かけられないから、むしろ田舎の辺鄙な駅だからこそ多少の冒険が出来たのかもしれません。
ロータリーに沿ってこれだけがぽつんと設置されていて、時刻表のような立て看板があったような気がするから、おそらくバスの停留所だと思います。誰もバスを待つ人がいなかったのが不思議だけど、一時間に一本だとかいうようなものだったのかも。カメラ持って撮ることしか頭になかったけど、座ってくればよかった。座るということさえ頭に思い浮かびませんでした。
土砂降りの雨の中でこの場所で雨宿りは面白そうですよね。どんな雨でもこの場所にいれば濡れなさそうだし、かなり隔離された絶対安全地帯のような雰囲気になるんじゃないかな。うん。今度雨の日を狙って行ってみようかな。もう一つどんなバスが来るのかもちょっと興味があるし。夜の表情もちょっと見てみたいです。
やっぱりこういう奇妙なものはカメラ持ってると気を引きますね。ここで撮らないでどうする!なんていう気分になります。

町中を、それも田舎町の路地とかを撮り歩いてると、食事とトイレが大問題なんですよね。食事は食堂のようなところがあって入りやすそうだったらそこで済ましてしまうけれど、去年の秋に通っていた笠置はまるでそんなところがなかったから、電車乗る前にコンビニでおにぎりを買っていきました。道端のベンチに座って、自販機のジュースでそういうのを食べてたんだけど、今みたいに寒くなったらちょっと無理かな。食べるところがなかったらもう食べないで済ますと思います。そんな時のためにポケットには飴とかキャラメルとか入れてることが多いです。
写真撮って歩くのもこうやって考えてみたら、観光地以外だといろいろと結構大変ですよね。

北海道のほうは今の季節雪が凄そうで、写真撮って街歩きなんていうのも、こっちでやってるようなものとはきっと随分と違う雰囲気のものになってるんでしょうね。

2枚目の画像

おはようございます。

ときの流れを移して映そうと
わたしは故意に作成してしまうのですが
偶然とはいえ自然に撮られたものには
そのもの自体の動きが映し出されて素晴らしいです。

いつも楽しみにしています。

No title

旧世代廉価版二眼レフって、あらゆる操作が自己責任ですよね。
行った操作を逐一復唱せなアカン感じで(笑。
僕もコードⅢ使ってる時はよく二重露光やってしまいました。
三重まではさすがに未経験ですけども(笑。
まあでもコレがなかなかエエ感じになったりしますので、
二重失敗コマを『Doppelgänger』と称してシリーズ化してたんですが、
操作に習熟すればするほど、多重のコマが撮れなくなり、
結局尻切れとんぼになりましたけど(^^;

フレームに呪縛されたい気持ちのもどかしさ、よく解ります。
ホンマに中央部がうっすら見える程度で、周辺は暗黒ですもんね。
しかし最近入手しましたコードⅣは、
焦点版がマミヤのブライトスクリーンに換装されており、
多重露光防止機構が実装されたモデルですので、
こういった失敗のしようがなくなってしまいました。
1/500も付いてますし。
たぶん実測では500出てないとは思いますけども(笑。

ノーファインダーとおっしゃる廃車、とても雰囲気出ていて良いですね!
何だろ、上の二枚はその廃車の夢、実際に走っていた路上の記憶、
そんなストーリーが想起されました(^^。

No title

寒いと外に出るのも億劫になるしね~
でも無機質なもの、退廃的なものが
命を吹き込まれたような良い写真だと思うわ(*^_^*)

ヴェルソさんへ

こんばんは!
時間って考えてみれば写真の最大の関心事の一つですよね。こんなにある一瞬だとか一定の時間を繋ぎとめてイメージにしてしまうのって写真以外にないです。音楽も云ってみれば時間がテーマだけど、こっちはまた別物って云う感じで、やっぱり時間をイメージ化するのは写真の独壇場なんじゃないかと思います。
二重露光は時間が折り重なって行くような感じで単純に一瞬を捉えるのとはまた趣が違うイメージを作れて面白いです。とはいっても意図的にやることはわたしの場合はまずなくて、今回のような偶然に出来てしまったというようなものばかり。どうも全体を計算してしまわないと気がすまないところがあって、イメージを重ねた時にどうなるかある程度見通しをつけたくなってきます。で、そんなの面倒で難しそうだから多重露光そのものにあまり足を踏み込まないって云う結果になってます。それに計算したものよりも偶然頼みのもののほうが何だか出来上がりも自分の予測を超えていて面白そうですよね。
結果が面白ければ食指が動くから、あまり全体を統制しようと思わないでこういうことをやってみるのもいいかもしれないですね。
この写真は人が入ったのも良かったのかな。人の存在はそれだけで動きを内包してるから。

何時も有難うございます。
これからもよろしくお願いしますね。

halさんへ

こんばんは!
全部自分でやらないといけないので、昔のカメラは大変。その操作の一つ一つを楽しんでやれば良いし、それこそ古いカメラを使う醍醐味なんだけど、気分の有りようによっては面倒だなぁと思うことがあります。F100なんていう機械任せにできるところが結構あるカメラ使っていた後だと、ちょっとやりにくかったです。
多重露光は全体のイメージが掴みにくくてほとんど意図的にはやったことがないんですよね。偶然性への志向とかあるからもっと積極的にやっても良いと自分でも思うんだけど、大半が失敗になるだろうなんていう不吉な予感があったりするから、なかなか手が出ないです。上手くいけば複雑で広がりのあるイメージを作れそうだとは思うんだけどなぁ。
ファインダーに関しては本当に最低。これただのスリガラスだから、こっちもマミヤとかミノルタのファインダーに交換したいところです。過激なノーファインダーとかやってみるのと同時にファインダー越しに見る四角く区切られた目の前の空間といったものへの嗜好もあるから、見たいのに見えないこのファインダーはストレスが形になってるようなものなんですよね。
続いてフィルム入れる気にならなかったからまた暫く放置状態になりそうです。

廃墟とか朽ち果てたものとか、そういう夢をまどろんでるような印象がありますよね。そういう事物が見ている夢を一緒に見てみたくてこういう朽ち果てているものを偏愛しているところがあるのかも。今回の三枚の写真を上手く繋げてもらって、そういう見方は面白いと思いました。

ROUGEさんへ

こんばんは!
去年の夏の酷暑の時に暑すぎて歩き回る気分になれないって云うようなことを書いたのに、寒くなればなったでまた動く気になれなくなってるんですよね。今年は暖冬だと思ってたのに天気予報で雪だるまマークが連続で出てくるような寒さになって、極端なのはやっぱり駄目だなぁ。5月生まれなんていうのがきっと性格や好みにも影響してるんだと思います。春の気候がやっぱり一番好きだもの。
自分が撮るものとか、何時行ってもまったく変わらないものが多いんですよね。そういうのをちょっと見栄えするような形で写真にしてみたいなぁって云うところはやっぱりあります。以前にルイジ・ギッリのことを書いた時、事物が囁いてくる声にカメラを翻訳機のようにして耳を傾けるといったようなことを書いたけど、そういうのが理想だと今も思ってます。多少はそういう事物のささやきを聞き取ることができるようになってきたのかな。それだったら嬉しいんだけどなぁ。
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