【邦画】 HOUSE (ハウス)

HOUSEHOUSE
(2001/09/21)
池上季実子大場久美子

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稚拙な視覚効果が目立つ映画という印象が一番強く残ります。さらにホラーもののフォーマットに従って出来上がってるけど、もともと怖さなんてまるっきり狙ってない映画です。

狙ってるのはバッド・テイスト、それも気持ち悪い類じゃなくて、「ポップな悪趣味」とでも云えそうなもの。
でもその狙いもあざとさが先にたってその部分ではあまり面白くありません。映画全体を覆っている稚拙な視覚効果も、効果自体を悪趣味に見せるためにあえて稚拙にやってるんだと思うけど、本当に拙い技術でやってるようにも見えて、そう見え出すと興ざめでした。
レビューで「当時の技術では最先端だったんだろうが今観ると~」なんてことを云われてるのを見ることがあります。でも、この映画、撮られたのは「スターウォーズ」と同時期で、アメリカと日本の事情の違いはあるとしても、この程度の技術は当時の最先端でも何でもないわけで、わざと意図的に稚拙にやってるのをこんな風に見られた時点で目論みとしては失敗してます。

話自体は夏休みに田舎のおばさんの屋敷に遊びに行ったら、出迎えたおばさんは本当はもう亡くなっていて、屋敷はお化け屋敷になり、泊まりに行った女の子たちが次々と家に食べられていく、といった単純なものです。
そういう話の脚本にも「ポップな悪趣味」が安っぽく全開しています。
登場する女の子がお互いに「オシャレ」だとか「メロディ」だとか「クンフー」だとか「ファンタ」だとか「スィート」だとか、そういうとんでもないニックネームで呼び合う段階で、観てるのが気恥ずかしくなってくるのを皮切りに、鳥肌が立つほどの台詞がてんこ盛り。観ていて気を許すと、安っぽい特殊効果の画面に乗って、そういう気恥ずかしいものが山のように目の前に押し寄せてきます。

わたしは「バッド・テイスト」な映画は、好んで観るほどではなくてもそれなりに楽しめる方なんですが、この映画の悪趣味さにはどこかピントが外れてる印象が付き纏ってました。

少女が一杯出てくる、「少女コレクション」のほうでは、この映画は力が入ってました。映画全体が大林宣彦の美少女主義で隅から隅まで塗りつぶされてます。
でもこういう部分は今となってはとても貴重。特にコメットさんの大場久美子が画面の中で生きて動いてるのが物凄くポイント高い。
以前のDHCのコマーシャルでは、まるで観音菩薩みたいに納まりかえっていた神保美喜も、この頃は物凄く初々しい。

HOUSE (ハウス) Trailer


監督 大林宣彦
公開 1977年


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コメント

メガなつかしす

 有難うございます。ノスタルジック あてくし小学生の時、これ劇場に行ったのですよ!
すっかり忘れておりましたが、これを取り上げられるとは 末恐ろしい!鵺の啼く夜は怖ろしい!ほでほで記事にコメもすんませんねぇ、嘘もおおいんですよ、飛行機て各会社によって違うのでしょうが、字幕なし多し、「300」もそでしたし、
勿論、復讐のためdvd狩りて 理解・・するよにしてますが・・・
あと、洋楽なんですが、一つも分からないのは年を取った証拠かもです。
失礼します。

MEGA一休DETH さんはこの映画を劇場でご覧になったんですか。わたしは確かTV放映で観たのが最初だったような記憶が。この映画一度くらいはTVでやってるはずです。劇場では山口百恵の映画と併映だったそうですね。
字幕無しで観るのは凄いと思います。わたしは外国映画を英語字幕で観たことがあって、全部理解できるわけもない英文を追ってるだけでへとへとになりました。

音楽って本当に人によって好みが細分化されてますよね。音楽に国境は無いなんて云うけど、ひょっとしたら音楽が一番話が合いにくい分野かもしれません。
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