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知覚の地図XV 真珠母の貝釦、剥離する光

黒曜花





樹根





影壁





影の花瓶

最近ネットでファッションのコーディネート、コーデという言い方が大嫌いなのであえてここはコーディネートとフルで記すとして、そのコーディネートの写真を見ていてふと気づいたことがあった。これは商用のものであれSNSなんかで個人がお披露目してるものであれ、どちらもそうなんだけど、服着てカメラの前に立ってる人、どうして揃いも揃って伏し目がちに斜めを向いて視線を落としてるポーズばかりなんだ?その気になって眺めてみれば云ってる意味が分かると思う。何かの暗号か?このポーズにファッション上の何か隠された意味合いでもあるのかと勘ぐってしまうくらいこの類のポーズで撮ってる写真が多い。服が見栄えするポーズとも思えないし、本当に理由が判らない。みんな俯いて、悩み事を抱えてるようにしか見えない。
風をはらむ服もそろそろ寒くなってきそう。先日GUの店内を歩いていて、デニムのパーカーが1500円に値引きされてるのを見つけ、試しに着てみたら思いのほかよかったので、風をはらまないからといって何を躊躇する要素があると思い購入。これを書いているのは10月末で、この時期に着てみて、なかに厚手のTシャツ一枚でも汗がにじんでくるくらいの保温性はあった。セーターでも着こめば冬の間もいけそうな気がする。モカ色のガウチョとマーチンブーツの組み合わせで着ていて、デニムの色はあまり色落ちさせてないネイビー色だ。
デニムはボトムズのほうはもうまるで穿かなくなった一方、トップスのほうは好きでGジャン、モッズコートの類を持ってる。色は今回ネイビーと濃い目のを買ったんだけど、デニムは色移りが怖いのでいつもはかなり洗いざらして色を落としたようなものや古着しか買ったことがない。これは色移りはどうかな。怖いから濃い目の色を合わせて最初は様子見したほうがいいかもしれない。
Gジャンは自分で作ったピンバッジとかブローチを複数つけて遊んでる。
GUデニムパーカー
ロンドンフォグコート
服は写真に撮るのが難しいね。平置きしてみたらしわの影やら色味やらがまるで思ったように出てこない。吊ってみれば吊ってみたで、形が上手く出てこない。下のコートは夏の終わり頃に買ったロンドンフォグっていうタグが付いていた古着だ。ピーチスキンの化繊混りの厚手の綿、裏は裏地以外にさらに取り外しができるライナー付きで2000円ほどだった。ロンドンフォグってどういうブランドだと調べてみたらアメリカのアパレル・メーカーらしい。ふくらはぎ中ほどくらいのロングコートで、長さが気に入って買ったもの。色も意外といい。一見ブルー系に見えながら基本はグレー扱いのくすみ色で、色のトーンを合わせたら反対色でもきれいに馴染んで意外なほど違和感がない。ディテールは実はラグラン袖は釣鐘のようで好きじゃないし襟の形も何だか今一つ、というか背中にヨークがついてるからこれはステンカラーのように見えて実はシングルのトレンチ・コートの襟か、さらにまくり上げられない袖のデザインは意味不明だし、サイズもそれなりにゆとりはあるんだけどもう1サイズくらい大きくてもよかったかなと微妙な塩梅だ。そのサイズ表示は「6/P」とあって、こんな表示は見たことがないのでさっぱり分からない。もう一つ付け加えるなら古着ならよくあることだけど、ウエストのベルトループがあるのに肝心のベルトそのものはついてない。まぁ古着だからこういうのをすべて満足できるようなのにはまず出会わないのが普通だろうし、長さというワンポイントで気にいるところがあればこれはこれで良しと思ってる。さてそろそろ着られる季節になってきたんだけど、裾のほうがしわだらけなのを忘れてた。ぞんざいな扱いで眠っていた古着なんだろうか。やっぱりちょっとアイロンかけておいたほうがいいか。
ワイド系の分量のあるボトムにマーチンブーツかチロリアンシューズのような武骨な靴、こういうのを合わせるのが好き。
写真の一部の色が微妙に褪せてるようにみえるのはおそらくレンズに汚れがついてるせいだと思う。メンテナンスしておかないと。

前の記事でも書いたように、好きなものを着たいように着ればいいと思う。また流行に乗らなければと思うのはばかげてると思う一方、流行ものが大好きならそれを躊躇うことなく着ればいいとも思う。この歳でこの服はいくら流行っていても着れないなんて思うのは愚の骨頂だろう。ただ流行のワンポイント的な着こなしとかだれもがやりだすと目についてかっこ悪いっていうのはある。最近だとトップスの前だけインと抜き襟。これはもう一目で、これが流行だよと誰かが提案してるのに簡単に乗せられてるなぁっていう印象のほうが、かっこいいかっこ悪いよりもはるかに目立って迫ってくる。時代の雰囲気である全体のシルエットとか大きな枠組みで存在する流行といったものとはもう意味合いが全然違って、直接的、具体的にダサい。そのダサさはセーターのプロデューサー巻きとかポロシャツの襟立とかに匹敵するほどの強力なパワーを秘めてると思う。もっとも綺麗で無難な着こなしに飽きてくるとあえてダサいものを取り入れたりと、かぶいてくるのもまたファッションだったりするので、ダサいからと云って一刀両断にできないのもこういうものの面白いところなんだろう。だから一目瞭然でかっこ悪いものでも、それを身に着けるのが好きならば堂々とその着こなしで身を飾ればいいってことだ。
それにしてもファッションのことを書きながらも何が流行ってるのかも、どういう着こなし方がかっこいいのかも何一つ書いてない、まるで役立たずの内容ではあるな。

このところ結構服のことを話題にしてる。テディベアのプリントされたシャツとかかなり以前に記事に載せたことがあったような記憶があるだけで、今までほとんど話題にしてこなかったのに。我ながらどういう風の吹き回しかと思わないこともないけど、結局これが今のわたしの大きな関心ごとになってるということだろう。そういう意味では写真のことを最近あまり書いてないのは関心度でちょっと距離が生じているということなのかもしれない。何しろ身体上の都合で思い切り出歩けなくなってるし、ちょうど一年前までは父の認知症の世話のために完全に動きを封じられていた。今使ってるフィルムは動きを封じられる前に買い、期限が切れるままに放置せざるを得なかったものなんだけど、これの使用期限が大体2016年頃だから、この辺りから福祉関連の人たちの手を借り隙を見つけてはまれに撮りに出かけることができた以外、動きが取れなくなっていたということだろう。病気にまとわりつかれてからはさらに制限が課せられて、機会は少なくなっていった。そんな感じで手元にあって消費もままならなかった期限切れストックだけど、多少でも撮り続けているとそれもいつのまにか残り少なくなってきて、撮りに出かける機会は急速には増えないかもしれないけど、そろそろ買い足しておかないとなぁと思い、この前ヨドバシカメラに行った時にフィルム売り場に立ち寄ってみた。久しぶりに見る新品のフィルムは予想をはるかに超えて高価になっていて、おいそれと手が出せない状態になりつつあるのを目の当たりにしてしまった。病気は一応今は寛解状態を維持、父の痴呆や世話のことからも解放されるという具合に、行動に対する枷は外されつつあっても、今度は金銭的な壁が目の前に積み上げられていってるような気分だ。
興味の行方と云うことなら、本と美術だけは別格として、もともといろんなことに関心を寄せるわりにはその時に興味を持ったもの以外は視界から外れ気味になるというようなタイプだと自分では思ってる。満遍なくいろんなことに深入りするような器用さは持ち合わせていない。
それでも少し写真のことに目を向けてみるなら、今まであれやこれやと色々と書いてきてることは結局のところ自分は写真がどういうものかいつだってちっとも分かっていないということの現れなんだろうなとは思う。分かってるなら単純にひと言で言い表せるだろうし、矛盾を含むのも承知の上でその時々で思いついたことをここに書き連ねていく必要もないはずだ。まぁ分かってしまうと面白くなくなるっていうこともあるかもしれないと思うなら、分からない分からないと思い惑ってるうちが楽しい時なのだと考えることもできないことはないだろうけど。



サイゼリヤ食べて応援の記事。このコロナ禍の中で億単位の赤字を出しているそうで、サイゼリヤ好きとしては何しろ貧乏人の味方ということもあり、とにかく閉店してもらっては困る。あの価格からでは想像もできない、意外なほど高級食材を使ってるとかミシュランの星を獲得してるレストランのシェフが、そのミシュランの店を経営する一方でサイゼリヤのバイトに入っていた話とか、話の内容も興味深い。
ここでお勧めしている料理の多くはわたしの病気ではかなり負担が大きそうなもので手を出すのは勇気がいるんだけど、良質のオリーブオイルとか、意外とわたしの持病でも大丈夫なものも多く、サイゼリヤはそちらのほうで堪能している。たとえば天婦羅一つでも海老の類や天婦羅そのものが鬼門となればうどん屋に入っても極端にメニューが制限されて、そういう店に比べると実はサイゼリヤってこってり濃厚な印象だったとしても、わたしにとってはうどん屋よりも食べても大丈夫なものは多かったりするわけだ。もう入り浸ってるからそのうちイタリア人になりそうだ。
そしてあの間違い探しの鬼畜ぶりはやっぱり共通の認識だったんだと、仲間がいてうれしい。
今テーブルに置いてある間違い探しの7つくらいは見つけたけど10個全部はいまだに見つからない。この前に置いてあったのは10個完全に見つけたんだけどなぁ。








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コメント

No title

2枚目の写真で呪怨を思いだしたわ( *´艸`)
いつも独創的な写真に感動よん♪

みゆきんさんへ

こんにちは!
モノクロも、カラーよりも要素が少ないくせに、カラー写真よりもむしろ色々と異なった雰囲気のイメージになって試してみるのが面白いです。
二枚目のはどこか異国の人も踏み入れたことがないような森の深く、妖魔が住処にしてるような一角っていう感じでしょ。でもこれ確か伏見稲荷だったような記憶があります。伏見稲荷もまぁ異界の住人の住処ではあるけど、鳥居ばかりがある場所でもないってことです。
モノクロって結構ホラーものにも合いそうですね。極彩色のスプラッターも狂気じみて面白いけど、雰囲気を盛り上げるのにモノクロは最適かも。

サイゼリヤ

 好きなお店でよく使わせてもらってます。v-271
安くて美味しいので消費者には嬉しいお店なのですが、v-272収支は取れてなかったんですかね~
以前にクレジットカード会社を入れていない分、
売上げが100%入るので安く提供できるって聞きました。
それでも武漢ウィルスの打撃が強烈で赤字が凄いことになっていますね。v-12
さっそくお店に行ってお金を使ってこようと思います。v-17

直感馬券師さんへ

こんばんは!
サイゼリヤ仲間ですね。本当に貧乏人の味方というか、最初に入ったのはランチを食べようと思って店の外にあったメニューを見てあまりの安さに吃驚したからでした。どうせちゃちなものしか出てこないだろうと期待しないで待ってるると、やってきたのはとてもそんな値段で提供できるようなものじゃなくて、これでいっぺんにファンになったのを思い出します。
コロナ禍の影響はやっぱり結構深刻で、最近また罹患者数が増えてるのを見るにつけもっとひどくなるんだろうなと思いつつ、でも閉店ラッシュなんかにならずにまだ赤字くらいでやり過ごしてるのは結構強さを持ってる企業なのかもと、いささか希望的観測で見てます。とにかく食べて応援、イタリア人になるくらいに食べて応援、ですね。
記事にも書いたけど、潰瘍性大腸炎でも意外と食べても状態悪化しないんですよね。オリーブオイルは炎症を鎮めるオイルらしいし、刺激物も避けて選べる料理も多くて、何を食べようかなと選ぶ楽しさも多少は味わえてわたしにとっては利用価値のある店です。
ドリンクバー大量飲みで本読むのに居座っても一度も文句言われてこともないし。

No title

最初の写真は花?新芽?
モノクロだと色んな想像をかきたてるね。

モデルの視線かぁ。
あまり気にした事無かった。
どうなんだろうね?

私は、服とかは自分で着てセルフィー
ヤフオクとかメルカリとかは
出品マイスターになるとマネキンみたいなの?に着せてるね。
そうるすと、やっぱり見栄えがいいから売れるみたい。

今年の冬は寒いらしいよ~
私は去年の春にボアフード付きの暖かいコートGETした♪
なので今年着るのが楽しみなのだけど
コロナでイベント中止とかだと着れないから
早く収まって欲しいな~

ROUGEさんへ

こんばんは!
結構濃い色の葉っぱの折り重なった状態のものでした。モノクロで撮ればコントラストの塊のような黒々としたオブジェになるだろうなと思ったのが割とうまく出た感じ。ちょっとぶれてるんだけど、まぁそんなことは気にしない。モノクロも結構多彩なイメージが作れて改めて面白いなと思いました。
モデルさんのポーズはまぁそんなに数限りなくあるとも思えないし、その中で服をかっこよく見せるなんていうのはさらに絞られてくるだろうから、パターン化してしまうのはある意味仕方ないのかなと思います。でも本当にこのポーズ多いですよ。ある時気づいたら何だか妙に目についてしまって。わたしは人の写真とか撮ったことがないけど、服にかぎらず人物写真を撮る人はモデルのポージングは悩みどころだろうなぁって思います。手一つとっても置き所がどこがいいかなんて答えが出てきそうにないです。
一度オークションで売る側に回ってみたいんだけど、商品をよく見せる写真とか自分に撮れるとも思えないし、その辺りから躓いてしまいそうです。今回の記事に載せたような適当なのだと絶対に高値にはならないと確信してます。だって自分がこの写真見てほしくならないもの。でもこれでもわたしのところだと積みあがった本がそのまま放置だとか、背景になるものも雑然として絵にならないので、わざわざ姉の家で撮ったんだけどなぁ。
もう寒くなる季節は思い切り寒いほうが体もリズムを崩さずにいられそうなので、寒いのは楽しみです。北国の人は冬は大変だろうけど関西の真ん中あたりって寒くなってもしれてるんですよね。服を着られる季節の到来なので、いろいろと、まぁ安い古着ばかりだけど組み合わせて街の中を出歩きたいです。基本は長いゆらゆらした服と武骨な靴、これがわたしの今のテーマかな。一応病気も症状はかなり収まってるから気にせずに歩き回れる可能性も高くなってます。
コロナはなんかこの状態が日常になりつつあって、マスクさえしていればそんなに恐々になることもないかっていう感じになってます。必要以上に怖がってもきりがないし。でもこんなことを気にしないでもすむ生活は戻ってきてほしいですね。

No title

おはようございます♪
いつもありがとうございます!

サイゼリアにミシュランの星を獲得してるレストランのシェフがアルバイトに来るとなったときはサイゼリアのスタッフさんたちビックリだったでしょうね。
いいもの 本物の味をリーズナブルな価格で味わえるというのは何より魅力的なことだと思います。
残念ながら、地元にはまだサイゼリアはないので味わえないですが、あったらいいなって思います。

靖国問題を最初に問題として取り上げたのは、あの朝日新聞でした。
閣僚が、一般人が靖国神社を参拝することをK国 C国などに批判される筋合いは全くないわけで、デッチアゲ裁判の極例といってもいいあの東京裁判で戦犯となった日本人を処刑し 広島 長崎に原爆を投下したアメリカ トルーマン そして軍中枢部は、戦犯として裁かれた日本人以上の殺戮を冒している戦犯ともいえます。
GHQによる戦後の自虐史観から日本人はもう脱却すべきですね。
ヨーロッパの列強国による侵略からアジアの国々を解放するために戦った日本の歴史の真実も、もっともっと発信していかねばならないことだと思いました。


ももPAPAさんへ

こんばんは!
幸いにして近所にいくつか、常時立ち寄る先の近くなんかにサイゼリヤがあるんですよね。安いものだから食材もそれなりのものだろうと思っていたけどそうでもなさそうなのはうれしい発見でした。とにかく貧乏人の味方というので本当につぶれてしまうと困るので、本気で応援しないと、と思ってます。ミシュランシェフが来てたなんてこの動画で知った人がほとんどじゃないかな。これ見た人は絶対に認識が変わると思いますよ。
もう一つの動画の闇のくまさんは最近身バレしたっていう動画アップしてました。ばれてもいつも通りの熱い、ほとんど芸だろうと思う早口と軽妙な言い回しの動画をアップされてるのでなんか頼もしいです。
戦後アメリカの日本への骨抜き政策の影響はいまだに続いてるっていうことですよね。若い人は結構そういうことに気づいてる人も増えてきてるような感じもするんだけど、戦後の教育を目いっぱい受けてしまった、学生運動をしていたような年寄り世代は抜け切れてないというか、もう本来の日本的な感性を取り戻すのは、そして欺瞞に満ちた戦後教育を振り切って先に進むのは不可能なんじゃないかと思います。
きちんとした歴史認識をするということだけなのに、どうしてこれだけ困難で時間がかかるのか、理解に苦しむところもあるんだけど、とにかく若い世代に期待ってところかな。今にして理解できるのは小野田さんが絶望して日本を出てしまったその絶望の深さ。日本がどんな風に見えていたんだろうと想像するとなんだか情けなくなってきます。

No title

素晴らしい写真たち・・・

匿名さんへ

こんにちは!
コメントありがとうございました。
モノクロ、いいでしょ。このところ事情があってほとんど写真を撮りに出かけられなくなって、今まで撮ったストックから並べてみたんだけど、そのせいで撮った時期の感覚撮り方の違いが出てるような、結構変化に富んだまとめ方になってるかと思います。
色を欠いて、カラー写真よりも変化に乏しいような印象を受けがちだけど、こうやって並べてみるとむしろモノクロのほうが変化自在、いろいろと可能性があるんじゃないかと思えてきます。
更新の頻度はひと月に一度程度ですけど、また写真を撮れるようになったら今の写真も並べていきたいと思ってるので、見に来てもらえれば幸いです。よろしくお願いします。
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