【邦画】 ガメラ 3 邪神イリス覚醒 - ガメラ 平成三部作

平成ガメラは「ガメラ 大怪獣空中決戦」「ガメラ 2 レギオン襲来」「ガメラ 3 邪神イリス覚醒」の三本。
3作とも最初に観たのはかなり前です。アニメの方法論に則った演出で、とにかくかっこいい動きに満ちた怪獣映画という印象がありました。
なにせガメラは空を飛ぶから、立体的な動きを見せ場にしやすい。

再見してみて発見したのは、「大怪獣空中決戦」の火球三連射ちとか「レギオン襲来」の飛行形態からドリフト(!)しながらの着地とか、アニメ的なかっこいい動きはあるんだけど、そういうシーンが占める量が意外と少なかったということ。
わりと普通の動きのシーンも結構ありました。初見の時はとにかく新鮮な動きのシーンが印象に残って、それが印象全体を覆ってたっていうことなんでしょうか。

でも、意外と普通のシーンが多かったと云っても、怪獣映画というと着ぐるみがもっさりした動作で動き回るくらいのイメージしか無いなら、この平成ガメラを観たらおそらく吃驚すると思います。

世評では二作目の「レギオン襲来」の評価が高いようですが、個人的には三作目の「邪神イリス覚醒」のほうが好き。

「邪神イリス覚醒」は主役の少女(前田愛)が、前作でガメラが壊した建物の中にいた両親を、巻き添えで亡くしてしまったことから、ガメラを憎んでるという設定なので、映画としては基調トーン自体が暗く、さらにオカルティズムを織り込んで澱んだストーリー、オカルト関連の単語が頻出するよく分からないストーリーとの絡みで出てくる山崎千里らのこれまたほとんど意味不明のキャラクター、自衛隊があまり活躍しない等と、こういうところが三作の中で評価を落としてしまってるんだと思うし、その評価そのものにはかなり同意します。
でも、それを上回る個人的ポイントになってるのは、この映画の最終決戦の舞台が新生の京都駅だってことです。

「邪神イリス覚醒」は物語がもう一つなのを補うかのように、怪獣による破壊シーンは見所が多いです。破壊する快感を十分に味わわせてくれる。
この映画で大規模な破壊シーンがあるのは渋谷と京都。
「邪神イリス覚醒」の渋谷壊滅シーンは怪獣映画の到達点だとは思うものの、わたしとしてはやはりここは京都駅での死闘のポイントが高い。こちらだって渋谷のシーンに負けないくらいの破壊ぶりを見せます。
出来たばかりの京都駅を壊すという、何だか暴挙に近いような勢いも凄いです。

映画が作製された時、京都駅は駅自体まだ見慣れないものだったんですが、今この映画を観ると結構隅々まで知ってしまってる京都駅の崩壊ぶりがやけに詳細に理解でき、わたしにとっては臨場感が只事じゃありません。音楽までも無茶苦茶に煽り立ててくる。
前田愛を助けに来た少年が京都駅の東側から空中大回廊に登って、京都駅構内で死闘の真っ最中のイリスとガメラの頭上を通過して、京都駅西側の大階段のほうに向かう。こういった動きも手に取るように分かる。
見上げる視線でイリスの背後に空中大回廊の底面が見えてるけど、京都駅を知らない限りあれが通路だとは気づかないだろうし、ひょっとしたら少年の移動経緯は駅を知ってる者にしか理解できてないかもしれません。

空中大回廊
空中大回廊って、実物はこれです。京都駅正面のガラス・ドームの天辺にこういう通路が取り付けてあります。上がってみれば正体は展望台なんですが。

ちなみに怪獣映画好きの夢は自分の住んでる町や自分の家のミニチュアが映画の中に登場して、運がよければ怪獣に自分の住んでる家のミニチュアを蹴散らかしてもらうことなんですが、せっかく京都に飛来してくれたのに、ガメラとイリスは京都駅を壊しただけで満足してしまったようです。

☆ ☆ ☆

あとガメラは必ず満身創痍になってしまうんですよね。とにかく大量に血飛沫が飛び散る。色は緑色だけどこれだけ流血シーンのある怪獣映画もおそらくガメラだけ。ガメラをこういう状態にまで追い込むから、そこから再び立ち上がってくるヒーローとしてのガメラが際立ってきます。
京都駅でのイリスとの死闘で片腕を失った状態のガメラが、ぼろぼろになりながらもさらに大量に日本に飛来してくるギャオスを迎え撃とうとする姿。
これはもうほとんどやくざ映画のノリです。

ガメラがどう動けばかっこいいのか、そのガメラをどう撮ればもっとかっこいいのか、こういうことをただひたすら考えて作ってる。作る側にガメラに対する愛情があるのが物凄くよく分かる映画です。

☆ ☆ ☆

「邪神イリス覚醒」ではエキストラ扱いとして出演してる仲間由紀恵が見られます。キャンプかなんかに来てる若者の一人で、画面に出てきてほぼ即座にイリスの触手にとっ捕まって、生気吸い出されてミイラになってしまう役でした。

ガメラ3 邪神<イリス>覚醒ガメラ3 邪神<イリス>覚醒
(2007/10/26)
中山忍.前田愛.藤谷文子.山咲千里.手塚とおる.安藤希.小山優.津川雅彦.清川虹子

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ガメラ3 トレーラー


監督 金子修介
公開 1999年


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帽子屋のペコちゃん
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コメント

こんばんは。よーじっくです。
このガメラ三部作は、色々な意味で別格ですね。
思い入れというか、怪獣映画への愛情が、本当にこちらに伝わってきますね。

よーじっくさんへ

よーじっくさん、こんにちは。
コメント有難う御座いました。

本当にこの3作だけは別格ですよね。
ゴジラみたいに過去に築いてきたものにいろいろ縛られることもなくて、本当に面白い怪獣映画を作ろうっていう意気込みもストレートに伝わってきますし。
もうこういうガメラ、作らないんでしょうかね。

いい年こいて怪獣大好きです。
昭和は断然「ゴジラ」ですが、平成は断然「ガメラ」だと思ってます。
個人的には「3部作」では1作目が一番好きですが、「イリス」の渋谷のシーンは最高にクールですね。
あらためて「京都」のシーンも再見してみたくなりました。
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はじめまして。突然のコメントで恐れ入ります。

 こんにちは。 私は下記のTBを致しました「ガメラ医師のBlog」管理人のガメラ医師と申します。映画ガメラに関する情報収集Blogを更新しており、こちらの記事にはガメラの検索から参りました。
 拙Blogでは従来より平成三部作に付いての視聴記事をまとめておりまして、この度10月9日付けの下記TBの更新、
ガメラ:平成(金子)版視聴記など 2008/10/09
中にて、こちらの記事をご紹介させて頂きましたので、ご挨拶に参上した次第です。差し支えなければ拙Blogもご笑覧頂ければ幸いです。
 長文ご無礼致しました。それではこれにて失礼します。

快福やさんへ

快福やさん、こんばんは。
いつも応援有難う御座います。

快福やさんは1作目がお気に入りですか。
崩壊した東京タワーにギャオスなんて凄く良い絵になってましたよね。

半ばわたしの思い入れなんですが、京都のシーン良いですよ。
でも、京都駅がよく許可を出したもんだと思います。

ガメラ医師さんへ

ガメラ医師さん、始めまして。
トラックバック有難う御座います。
ガメラにテーマを絞ってブログを運営されてるのって面白そうですね。
ぜひ、拝見させていただきたいと思います。

こんばんは!
平成ガメラ、実は1作を除いてまともに観たことないのですよ(汗)。たしかセガールの娘が出ていたヤツを・・・。どうも平成の怪獣映画は敬遠していたのですが、薄荷グリーン様の記事で興味が沸いてきました。ガメラシリーズは勿論、昭和の懐かしい怪獣映画で、よく日曜の午後あたりに放映される度に観ていました。後で知ったのですが、怪獣もので発光する目が考案されたのはガメラシリーズだったとか?(間違えてるかも・・・)
ガメラ以外にも美人姉妹の宇宙人が暗闇で目だけが光ってヒソヒソ話しするシーン(?)が、子供心にストライクゾーンでした(笑;)。光る目は意外やインパクトありますよね。
話し逸れました(笑;)。イリス、今度チェックしてみようっと。

ガツンと応援いきますよ♪凸

umetramanさんへ

umetramanさん、こんにちは。
イリスにも主役じゃないけど、セガールの娘出てますよ。わたしは後でセガールの娘って聞くまで最初は気がつきませんでした。
でもこの人、セガールに似てますかね?umetramanさんはすぐに気がつきましたか?
>怪獣もので発光する目が考案されたのはガメラシリーズだったとか?
これは知りませんでした。目が光るのって確かにインパクトありますね。美人姉妹の宇宙人が暗闇で、っていうのもなんか良さそうです(笑。
イリス、機会があれば、ぜひご覧になってください。ただ、話のほうは記事に書いたみたいにちょっとかったるいんですが…。

ガツンと応援、いつも有難う御座います。
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ガメラ:平成(金子)版視聴記など 2008/10/09

 金子修介監督作品の、いわゆる「平成三部作」についてのBlog記事まとめです。 前回の「金子版視聴記など 09/30」はこちら。  DVDの詳細データ付きレビューです。 G?&G?。 『taketake6の日記』 http://d.hatena.ne.jp/taketake6/ さん、10月2日の更新。 ガメラ ?...